福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

今年もありがとうございました

2015-12-31 19:56:12 | 日記
あっという間の一年でした。

今年は、普段の仕事をしながら、新しい作業場の建築をスタートさせたり、

初めての漆塗りに挑戦してみたり、これがまた予想外に手間暇かかった上に、

長雨の影響も相まって、作業工程が大幅に遅れしまい、

現在でも、お客様には納期遅れで多大なご迷惑をおかけしております。

また、地域行事や子供の学校行事なども欠席することが多く、仕事一色の年でありました。

来年の春頃にはショールームができればと計画しておりますが、

まだまだお待たせしているご注文がいくつもあり、なかなか難しそうな感じです。

お客様をお待たせして大変心苦しい中ですが、

新しい作業場建築を機に、仕事関係においてそれ相応の良い方向性も見えてきたり、

来年度は事業者としての心構えを持って、仕事を進めていきたい思います。

合わせてお客様にも、これまで以上のサービス、家具を提供していけるよう努力していきたいと思います。

ここまでこれたのも、今までご注文をして頂いたお客様、

また、色々な面でサポートして頂いた関係者の皆様あってのことです。

今年もありがとうございました。

それでは、良いお年をお迎えください。


福島木工家具店




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丸太からスツールをつくる その3

2015-12-14 18:37:07 | 製作記録
いよいよ最終回となる今回は納品編です。


納品を待つ16脚の半割丸太スツール ↓






庭先で記念撮影 ↓






取っ手はこんな感じに取り付けました ↓






そして本日納品 ↓






六角形の屋根の東屋に六角形のテーブル、

そして東屋の丸太柱の端材から作ったスツール ↓






六本の丸太柱に見守られるように、

まるで親元に帰ってきたように安心してスツールたちが寄り添い集まっているように見えます。


これで丸太シリーズはおしまい。

ホッと一息つきたいところですが、これからが年末に向けてのラストスパートです。

まだまだ気が抜けません。

安穏なお正月を迎えたいものです。





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丸太からスツールをつくる その2

2015-12-12 22:16:54 | 製作記録
スツールの主な材料 ↓






半割丸太と脚板です。

このスツールも東屋に置くので、風に飛ばされにくいよう、

重たく作ってくださいというご要望がありましたので重量感たっぷりです。



脚板の裏には ↓





5mmの耐水べニアをステンレスフィニッシュで留めてあります。

これにより、床であるコンクリートとの摩擦による脚本体の摩耗を防ぎます。

まあ、馬の蹄鉄みたいのもので、すり減ってきたら交換すればよいです。



座面と脚の接合 ↓






座面である半割丸太の木口(年輪)面はペーパーで磨き、下塗りをしてありますので接着剤の吸い込みはそれほどありません。

脚板に耐水ボンドを塗布して、それぞれの脚に90mmのビスを5本打ちこみます。


予め、ビス1本で仮止めした状態で、おおよその水平の出ている定盤の上に置いてみて、

残りのビスの下穴を開けておいてからの作業です ↓






定盤の上で、脚のがたつきをチェック ↓






続いて、取っ手です ↓






このスツールは持つ場所がなく、重量もあるので取っ手は必要です。



取っ手もビスで留めていきます ↓






黒い板は、取り付け位置の物差しとして使用。



取付終了 ↓




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丸太からスツールをつくる その1

2015-12-10 23:41:46 | 製作記録
丸太からつくるシリーズ第二弾。

スツール編のはじまりです。


今から遡ること1年ほど前、

お客様より、大工さんに建ててもらった東屋の丸太の残りを利用して家具を作りたいとの相談を受けたのが始まりです。


↑ このフレーズ・・・、丸太からテーブルをつくる その1 と同じ書き出しです。

そうなんです、同じお客様からのご注文です。

先日納めました、東屋に置く六角テーブルもそうでして、

このスツールは六角テーブル用にご注文頂いたものです。


東屋の柱の切れ端を、製材所にて二つに割った状態で1年ほど乾燥させました ↓






こちらはスツールの脚用にと、木材置き場より引っ張り出してきたもの ↓





ご注文頂いた数は16脚。

脚材は、上の写真の耳付き(外皮側)の材だけでは8脚分しかありませんので、

残りの半分は、通常の板材で製作します。


まずは、丸太の半割材から取り掛かります。


1年分の汚れや埃を綺麗にブラシで落とします ↓






細かい砂ぼこりは刃物の大敵です。

高価な自動カンナ盤、正確には手押しカンナ盤の定盤の摩耗を防ぐためです。


ブラシで一生懸命磨いたけれども、結局、汚れがあまり取れないので、電気カンナをかけました ↓






面の汚れが落ちたところで、手押しカンナ(幅8寸)へ ↓






綺麗な平面が出ました! ↓






脚は八の字にするため、バンドソーで斜めにカット ↓






脚の広げる角度は6度 ↓






続いて座面のカーブ加工。

バンドソーでザくっと曲面カットした後、

曲面電気カンナと反りカンナとサンダーを使って綺麗に仕上げます ↓






16脚分の半割丸太 ↓






こちらは脚材の剥ぎ合わせ ↓






やることがたくさんあって忙しいです。

毎日夜まで残業です。

重たいアイテムが続いていますので右手首と肘が痛くなってきました。

ちょっと酷使しすぎたのかもしれません。

大切な体、ちゃんと労わってあげなければいけませんね。

夜は溜まっている設計仕事をしなければいけないのですが、なかなか進みません。

しかし、時間が過ぎるのが早いです。

つい先日まで夏だと思っていたのに、もうあっという間に年末が来て年を越しそうです。

まるで、凄い勢いで時間空間を突き進んでいるようです。


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丸太からテーブルをつくる その3

2015-12-09 21:40:11 | 製作記録
組み立て編です。

天板の紹介が続きましたが、今回は脚の組み立てです。

といいましても、あまり記録写真を撮っていなかったようで、少しの紹介となります。



組み立て前の脚のパーツ ↓






組み立て途中 ↓






ハイ、完成 ↓






クロス! ↓






ハイ、おしまい。



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六角テーブル 組み立て

2015-12-01 19:45:12 | 製作記録
遡ること約3カ月前、六角テーブルの天板の仕込み が終わって、放置いや養生していたアイテムにようやく取り掛かる。


まず、天板の塗装を済ませて ↓






脚周りの構造材の刻みをして ↓






各部材のホゾ組みをクランプでしているところ ↓






脚の形が特殊なので、角度の付いた当て木を添わして、クランプの圧力で当て木が滑らないようにさらにクランプして締め込んでいきます ↓






やや、ホゾの取り合いがシビアでして、締め込むのに一苦労しました。

この六角テーブルは、東屋の大黒柱を囲うようにして設置することになっており、

屋外のため、風に飛ばされにくいように重たく作ってくださいとのご要望を受けておりましたので、

脚の材は、建築用の柱と梁材を流用しています。


形になってきました ↓





長手方向の一辺は140cmありますので、実際に組んでみますと結構な大きさです。


脚組みが終わって板間に移動 ↓






六台分のテーブル脚組みは、朝から取り掛かって夕方までかかりました。

重たいアイテムは時間がかかります。



天板を取り付けたところ ↓






そして今日納品終了。

ホッと一息つきたいところですが、年末までの納期のアイテムがいくつかありますのでお正月までは休めそうにありません。


あっ、納品した際、六角形になったところの写真を撮るのを忘れてしまいました。




12月14日 追記


六角形になったテーブル写真撮りました ↓






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地杉のすのこベンチ

2015-12-01 10:00:00 | 椅子

地杉のすのこベンチです ↓




里山で育った地杉に銘木屋久杉を組み合わせた屋久島生まれの家具です。

杉材の長所である、柔らかさを活かして、座り心地の良さを実現し、

丸みとカーブのあるデザインは、心も体も優しく包んでくれます。



座面の丸み ↓






2012年のブログ 「 ベンチ 1220 」 で紹介したモデルを新しくしたものです。



2015年熊毛地域特産品コンクールに入賞しました。

工芸品部門 優秀賞

詳しくはこちら →  HP 「熊毛地域特産品コンクール」




材料: 屋久島産 地杉 屋久杉

寸法: 高さ 420mm  幅 1220mm  奥行き 360mm

塗装: オイルフィニッシュ


価格 45,000円


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