福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

大きな地杉テーブル製作 その3

2021-07-29 08:09:01 | 製作記録

加工を終え、ペーパー仕上げをし、塗装の工程に。

塗料は自然塗料のオイルを使用。

1回目は、板材の吸い込みが多いので、塗料を多めにたっぷりと。

 

濡れ色となり、パッと鮮やかに輝きます ↓

 

 

2回目の塗装 ↓

あと、もう1回塗装したら完成。

 

連日の雨と高温多湿、塗装に不向きな日が続いている中どうしているのか?

仕事場のエアコンを活用して、塗装環境を整えているのです。

塗装を始める数時間前からエアコンをつけて湿度調整。

 

エアコンを効かした仕事場で、時々換気をしながらの塗装作業なのですが、

乾いた風が吹く中で、塗料(オイル)を拭きあげるタイミングが難しい。

特に今回の天板ように大きな面積の場合、均一に仕上げるのに苦労しました。

 

 

 

そして、いよいよ納品。

妻に手伝ってもらい、軽ワゴンに積み込んで出発。

 

こちらが天板設置前の事務テーブル ↓

 

 

天板を設置して完成!

紅一点、事務所の雰囲気がパッと明るくなりました。

 

緩やかなカーブとR加工しているので和みます。

 

このような事務所だからこそ、無垢の木製品は映えますね。

事務所にこそ無垢の家具。

オススメです。

 

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

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summer has come

2021-07-27 19:25:21 | 日記

夏が来た!

 

梅雨明けしても、ずーっと雨の日が続いていましたが、

今日、やっと晴れました。

長いトンネルを抜けたような感じ。

 

素直にうれしく、ワクワクします。

 

 


 

 

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大きな地杉テーブル製作 その2

2021-07-22 21:54:00 | 製作記録

前回、7枚の板を接いで天板をつくりました。

天板サイズは 幅1900mm × 奥行き1080mm と、やや大きめのテーブルよりさらに一回り大きなテーブル。

 

このサイズの天板となりますと、1人で持つことはできません。

重量としては 30kg もないと思われ、成人男子なら持てる重さなのですが、

その形が平たく広く、両手で抱えることが出来ないことから1人で持てないのです。

 

個人事業であるから、従業員に手伝ってもらうわけにはいきません。

こういう場合、どうするのかというと妻に声をかけて手伝ってもらいます。

幸い、仕事場の目の前に自宅があるので、天板を移動したい時に呼びに行くのです。

 

とはいっても、自分のペースでさっさと出来ないのが歯痒いところ。

 先日の天板クランプを終えてからの、養生するため別室への移動

 板接ぎ後のペーパーがけするために、軒下への作業台への移動

 墨付けするために屋内への作業台への移動

 墨付け後のカットをする埃の出る作業をするため、再び軒下の作業台への移動などなど・・・

 

その他、ことあるごとに移動を手伝ってもらうために、私は自宅へ呼びに走るのでした。

しかも、妻はパートに出たりするために、自宅にいる時間に合わせて、こちらも作業の段取りを組まなくてはいけないので大変なのです。

自ずと作業効率も悪くなり、事業としてよろしくありません。

 

ジグソーでオーバル型にカットしているところ(天板の裏面です) ↓

ジグソーカットは、ブレードが曲がりやすいので、墨付け線より外5mm 前後を余分にカット

 

 

5mm をペーパーで削るのは大変ですが、手がんなで削れば結構早く綺麗に加工できます ↓

 

 

シュルルっと心地よい音と共に美しい曲線が現れてきます ↓

 

台風の影響で、雨風の強い日が続き、

島へのフェリーが、連日欠航しています。

 

梅雨明けして、晴れの日が続くと思ってスケジュールを組んだのですが、

作業はまったく予定通りに進みません。困ったものです。

 

 


 

 

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大きな地杉テーブル製作 その1

2021-07-20 22:09:19 | 製作記録

梅雨は明けたのだけれど、ジメジメした蒸し暑い日が続きます。

天気も雨が降ったり止んだりと落ち着きがありません。

暑いのは苦手なのですが、カラッとした夏が早く来て欲しいです。

 

タイトルの通り、大きな地杉のテーブルを製作中。

どのくらいの大きさかというと、

幅 1900mm × 奥行き 1080mm

6人が余裕でつかえるサイズですね。

 

今回のテーブル製作は、天板のみをつくることになっています。

事務所の既成事務テーブルの上に、新たに天板を載せるというご依頼。

 

その事務テーブルのサイズが 幅 1800mm × 奥行き 900mm あるので、

製作するサイズはそれよりも一回り大きくしたということです。

 

長さ2mの板を接いでクランプ ↓

 

 

奥行き1080mm の天板をつくるのに7枚の板を分割して接ぎました ↓

 

「屋久島らしい地杉で」とのご要望でしたので、

色が濃く、木目も勢いのある板材を選んで組み合わせました。

 

屋久島の地杉は個性豊かなので、このような材料選びには結構な手間隙がかかります。

保管してある板材を引っ張り出して、並べて、色、木目、重さ、硬さ、反りなどをチェックします。

特に色については見た目だけではわかりにくいので、部分的にカンナをかけて確認したりします。

 

確認したつもりでも、機械(手押しかんな、自動かんな)を通してみると、

予想していたのと違う木目や色が出たりすることもあり、一筋縄ではいきません。

 

落ち着かない天気の合間をみながらの作業がつづきます。

 

 


 

 

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屋久杉座卓の修理

2021-07-17 22:01:36 | テーブル ・ 机

たまに家具の修理依頼があったりします。

ものを大事にしたいとの気持ちに嬉しくなるものです。

 

ただ、修理内容によっては、新規でつくるよりも手間がかかることもあるのが現実。

修理途中で想定外のことがでてきて、予算をオーバーしてしまうことも珍しくありません。

 

こちらも依頼者の気持ちを尊重し、費用対効果のことも考えながらの仕事となります。

修理について、現実的に難しい内容や予算面などから、不本意ながらお断りする場合もあります。

 

 

・・・と前置きが長くなりましたが、今回修理したのはこちら ↓

屋久杉の座卓

 

屋久杉の座卓のイメージといえば、天板が分厚い(5〜6cm)、天板の形はダイナミックな感じなどなど、

屋久杉の生命力を表現したような座卓が多いのですが・・・

今回の座卓は写真のとおり、ともて端正(私好み)。

天板の厚みも1寸(約3cm)もありません。

 

そして、これが特徴的なのですが、天板の周囲をヤマザクラの角材で囲ってあります。

これは修理でペーパーがけしているときにヤマザクラのあまーい香りがしてわかりました。

屋久島ではヤマザクラが自生していて、古くから木工品として利用されています。

 

粗いペーパーで大きな傷を落とし形を整え、細かいペーパーで仕上げていきました。

そして、塗装は屋久杉テーブルで一般的なウレタン塗装でなく、私が普段しているオイル塗装。

オイルは、通常のものと、仕上げに耐水性のあるもの2種類を使用。

天板なので、塗膜をいつもより厚めになるよう塗装しました。

 

もともとの屋久杉の素材が良いのも合わさって、とても綺麗にしっとりと自然な感じで仕上がりました。

私が好んでオイル塗装をするのは、その仕上がりの質感。

素材の手触りが好きです。木と触れ合っている感じ。

 

お客様も大変喜んでくださり、これからもずーっとこの座卓を大事にしてくれることでしょう。

 

 


 

 

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