福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

板材加工 その1

2012-11-29 10:47:59 | 製作記録

板材加工の紹介


まず、自然乾燥(数ヶ月から数年)してある材料置き場から材を引っぱり出す。

ある材の中で、できるだけ適材適所を心がけて選定。


仕上がり寸法より、プラス数センチ足した寸法でカット、

もしくは、機械のカンナに通すのに、程よい寸法でカットし、

最初のカンナがけを行い、数日ほど自然乾燥。


乾燥後、よく見てみると、やや反りが出ているものがあります ↓






再びカンナがけ。

最初に、手押しカンナ ↓





凹面を下にして、写真奥から手前に、手で押しながら回転刃の上を通す。

板材の持ち方に注意しないと、指がはみ出ていたら引っ掛けてしまう。

この手押しカンナがけは念入りに、確実に。

最初の平面を決めることになります。


一面の基準が出たら、その裏面を自動カンナへ通します ↓





材を機械へ入れると、上部についているローラーで、写真手前から奥へと送られていきます。

手で押し込んでいく必要はありません。自動カンナといわれる所以でしょう。


裏面と言いましても、自動カンナの刃物は、手押しと違って上部についておりますので、

手押しを通した材は、そのままの方向、同一面で、自動カンナの口に入れることになります。

木表、木裏の木目によって、削る方向が決まっています。

上手くできていますね。


自動カンナを通した材は、表裏の二面が均一になります。

つまり、25mmに設定したならば、25mmの厚みの材を作ることが出来ます。


そして、再び手押しカンナ ↓





三面目の加工 = 二面に対して直角を出します。


続いて、板幅を揃えるために昇降盤(テーブル丸ノコ)を通します ↓





この機械も刃物がむき出しですので要注意です。


カットした四面目のノコ刃の痕を消すためと、均一に面を出すために自動カンナへ。

一枚では不安定ですので、2枚以上を合わせて ↓






この方法はちょっと強引で、正確な直角が出ないこともあるので、

必ず直方体を出さなければいけない場合は、手押しカンナを通して仕上げます。


ピシッと揃いました ↓





次回は、今回加工した材を使って、本実加工を紹介する予定です。



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