福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

板材加工 その2

2012-11-30 00:06:07 | 製作記録

本実(ほんざね又はほんさね)加工の紹介


本実加工してあるもので、身近にあるものですと、

フローリングがそうです。

床に張ってしまってあるので見えませんが、

フローリング板と板の横方向の連結は、ただ単に板をつき合わせてあるだけでなく、

オス凸とメス凹が噛み合う形で施工されています。

こうすることによって、一方の板が変形したりして、浮きそうになるのを、

もう一方の板がそれを抑えるという役割がありますので、施工後、長持ちします。


本実加工の他には、相じゃくり加工というものもあります。

こちらは本実よりも簡易で、ややグレードが劣ります。


さて、前回の板材加工で四面をカンナがけしたわけですが、

この材を本実加工していきます。


まずは、溝切りカッターの出番。

原理は丸ノコと同じで、特殊な刃物を装着できるようになっています。

今回は三面仕上溝切カッター刃を使用。

カバーを外したところ ↓






この刃物を使って、メス側(凹)を加工 ↓






続いてオス側(凸)を昇降盤で縦に切り込みを両サイド入れます ↓






オス側、二回挽いたところ ↓






更に、板材を横にして二回挽きます ↓






そうしますと、このようにオスの完成 ↓






加工し終わった材 ↓






任意の寸法にカットして、ペーパーをかけて、面取りして、

クリア塗装して仕上げたところ ↓






この本実加工材は、今、製作しております什器の棚板として使います。




コメント (1)
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