福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

楕円テーブル作り

2012-10-25 22:29:16 | 日記

現在、楕円テーブルを製作しております。

板材を雇い実接ぎしてクランプしたところ ↓







円テーブルはこれまでいくつか製作したことはありました。

円の場合は、手作りコンパス(木の棒とビスと鉛筆で作ります)がありますので、

墨付けは問題ありませんが、楕円の場合はコンパスで描く訳にはいきません。

ですので、コンピュータのCADソフトを使って、まずは図面を描きます。

そこから1/1サイズで楕円部分をプリントアウトしてテープで繋ぎ合わせて ↓






楕円に沿ってカットしたものを現物に合わせます ↓






紙の場合、伸び縮みや変形が大きいので、何度も型として使うのは好ましくありません。

今回は一回限りですので、合板での型作りはしませんでした(良い意味での手抜き)。


墨付けした後に、ジグソーでカット ↓






大型テーブルのバンドソーなんかあれば、きれいに墨線ぎりぎりのところでカットできるのですが、

そのようなものはありませんので、ジグソーで慎重に慎重に、

ブレードが曲がらないように、力加減を微調整しながらカットします。


その後、ベルトサンダーを横置きにして、60番のペーパーを使い、

楕円の墨線より1~2mm外側に沿って、フリーハンドで荒削りしていきます。


そして、天板もベルトサンダーで荒削り ↓





自動鉋で面を出した板材とはいえ、

板剥ぎした時に多少の目違い(遊び)が出ているので、それを手鉋で整えます。

次に、板自体の面にも多少の凹凸が残っておりますので、

最初に木目に直交してベルトサンダーをかけて、ある程度の凹凸をとり、

最後は木目通りにベルトサンダーをかけて、先ほどの横筋が目立たなくなるまで仕上げます。

これは我流のやり方です。

教科書的には、手鉋できっちりと面を出してから、サンダーはちょこっとというのが正しいそうですが、

手持ちの道具と、自分の技術(すみません、鉋がけは下手くそなんです)と、

そして製品の価格と品質に合わせて、このようなやり方をしております。

杉材の場合はこれでOKと思っております。


さて、納期も近づいてきております(汗)。

良い天気が続くうちに頑張っていきましょう!



コメント
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