はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

感謝

2013-01-10 22:53:17 | Weblog
ベルばら帰りでございます。

一番、思ったことは、
本当に観られてよかった!
ということでした。

今日は、恐らく、
会社では、私がいないために、
(昨日まで、私が居ても、大変に忙しかった訳なので)
みんなが地獄を見たに違いないのですが、
休みを頂けたことに、素直に、しおらしく、感謝、感謝、感謝…
明日から、また、頑張らなくちゃ!
と、強く思ったのでした。


観劇して驚いたのは、
私が、鶴を折る時間が無いくらい、
アンドレの出番、出番、出番、であったこと。

それなのに、
このハードスケジュールの中、これだけのクオリティで作り込んで来るとは…
恐るべし、蘭ちゃん!

台詞の数も、相当ですが、
その全てが響き、一つ一つ、お腹の底まで落ちていく感覚でした。

台詞というのは、その一つ一つの抑揚や音程を取ることだけではなく、
どこを抑え、どこをぶつけるか、という計算が、非常に大事だと思うのですが、
その計算をきっちりして組み立てていて、
それを、自分でしっかり守っているのが、非常に感じられました。
その制約の中で、感情を豊かに注ぎ込んでいる。

いつも、そういうお芝居をする人ですし、
そこが、私が好きであるポイントの一つなのですが、
その良さを再確認、感動、満喫…させていただきました。

その制御があるが故に、
客席に伝わること、客席が乗って行かれること。
そして、それ故に、ますます男らしさに研きがかかり、また、
さりげない包容力にも、深みが増しているんですよね。


更に、
仕草や動き、姿勢の見事さ。
ベルばらの様式美という言葉はよく聞きますが、
それをやりこなせると、こんなにも……というものを、
堪能させていただきました。

例えば…
最もわかりやすい例で言えば、今宵一夜。
アンドレの膝にしな垂れかかるオスカルの図。
あの時に、あんなにも広い空間を提供出来るアンドレは、そうそう居ないと思うのです。

つまりは、膝は、きちんと直角にオスカルに差し出され、
ご本人の上半身は、重心をもう片方の脚に、すっくと床に垂直に真っ直ぐに伸び、
そこで、完璧なバランスを保っていて、決して揺らがない感じなのです。

オスカルは、まるで、
椅子に寄り掛かるような安定感で、
アンドレの膝に寄り掛かる…
その上から、ふわりと舞い降りるように、アンドレの腕が、顔が、包み込んで行くのです。

アンドレの大きさが、
身体のサイズ以上に、大きく伝わるんですよ。
オスカルと一緒に、観客席の私たちも、アンドレに包まれてるような錯覚を…

ええ、錯覚ですとも!
でも、幸せだからいいんです。


こういった場面以外でも、
軍服を着て立つ立ち方一つでも、
一つ一つのポーズや動き、何処に力を入れるか…
そういったテクニックの粋が結集されているのを感じました。

最高に、
こんなの観たことない!
と、ずきゅんと撃ち抜かれたのが、
バスティーユの橋の場面。

橋上のアンドレと、橋の下のオスカルが、
「共にフランスの為に!」
って、剣を抜いて誓い合うじゃないですか?

あの時の剣の動く軌跡。キレ。
めっっっっちゃ、かっこいいっ!

あそこ、ニュースのダイジェストに入れて欲しい!
ご覧になれなかった皆さまにも、観ていただきたいっ。


そういう「動き」で言えば、
お屋敷の階段から転げ落ちる、落ちっぷりも、
あまりにもリアルで、しかも、大きいのが、
う~ん、流石!
と思いましたし、
橋の上で、蜂の巣状に撃たれる様も、
ダイナミックと言ったらいいのか、
ただ撃たれてるんじゃなく、
撃たれた箇所が、砕け散るくらいの衝撃を感じ、
血飛沫が見えるようでした。

それから、
目が見えないお芝居。
これが、身体全体で表現する見事さ!
衛兵隊の皆さんは、本当に堪らない気持ちにさせられるでしょうね。
多分、背中から見ていても、
見えていない感じが伝わったんじゃないかしら。

見えないから、
耳や、肌に伝わるものから、探ろうとする様子が、
全身から、びしばし、しかしリアルに感じられる。
びりびりと神経を、張ってる感じが。


絶賛、ですね(笑)。
でも、馬鹿ファンなのは、今始まったことじゃないですとも!


素晴らしいアンドレを観せて下さった蘭ちゃんに、感謝。

観る時間を下さった会社に、感謝。

観せて下さった神様に、感謝。


ベルばらのお話は、まだつづきます。

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