はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

MGN…4

2011-04-14 23:59:09 | Weblog
気付けば、4月も中旬と呼ばれる時期に差し掛かり…
ディナーショーからは、2週間も過ぎ去ったらしい。
…らしい…って、まぁ、過ぎたわけですが。

うーん。
何の話をしてなかったかな…。

一つには、
ざっくり分類するならば、ミュージカルナンバーというのか、
芝居に結び付くナンバーというのか、
初見の時に、ちらっと触れはしたものの、
語るってほどでは、なかったか。
じゃあ、今日は、その切り口で。

お稽古映像を観た時から、
ものすごく楽しみにしていたのが、この分類でした。
「ハウトゥーサクシード」は、雪組さんで、上演されますが、
その前にやっちゃうんだ~(にやり)。

私は、花で上演された「ハウトゥ…」を観ていないのですが、
蘭ちゃんは、身体の中にしまってあった、作品の空気を、
ぱんっと広げて見せて下さってるんだろうと感じた。
楽しかった。

ミュージカルなので、勿論、歌の要素は、大きいのでしょうけど、
全身から涌き上がってくるような、あの感覚。
メンバーも、しっかり、ぴったりくっついてきて、
プチ・ハウトゥワールドを作って下さってる。

お稽古映像で、大好きだったのは、
お尻で、ぷんっと突き飛ばされる大ちゃんで、
珠洲さんは、手で押されて…そうだよね、お尻は大ちゃんか(笑)って思った。
お稽古映像だと、カメラの方向に向かって飛ばされるのが、また可愛いんだよね。

コミカルなミュージカル(?そうなのかな?…それすらよくわからない。イメージで、勝手にそう思っている)ナンバーに必要な、
パワーとエンターテイメント性が、ギュッと詰まっていた。

いいなぁ、こういう作品。
…ファントムは、正反対な作品だとわかっているし、
元気で、笑顔が溢れる作品に、憧れを抱いたりもして。
こういう作品も、観たいなぁ…って、強く思った。


それから…
「モーツァルト」。
私は、一度観たか、二度観たか…?
記憶が、とっても定かではなく…
二度観たとしたら、何でだろう?

それは、まぁいいとして、
とにかく、たいして観たことがない…という域には違いないんだろうとは、思う。
言ってみりゃ、私なんて、何もわかっちょらんと言われたら、
はい、その通りなんでしょう。
けれども…

お稽古映像を観たときから、これまた、
とっても楽しみにしていました。
そして、実際は、楽しみにしていた以上に、大好きでした。
確かに、そこに、「彼」がいる…!って思った。

僕、こそ、ミュージック~!
…ところで、音楽って、何だろう?

多分、日本のミュージカルスターの皆さんは、
音を響かせる、歌い上げる、ということは、得意なんですが、
蘭ちゃんの違いは、リズム感とそのセンスなのだろうと思う。

リズムのテンポが速まり、刻むようなメロディーになると、
得意げに、楽しそうに跳ねながら、音楽を紡ぎ出して行くモーツァルトの感性を思わせるようで、
私は、その心地好さにきゅ~っとなって、聴いていました。

ずっと、歌ってみたいと思っていた…
とおっしゃる蘭ちゃん。
蘭ちゃんの感性の中で、ずっとあたためていたものも、あるのかな。
みずみずしい、モーツァルト。


こうして、
ミュージカルナンバーを、歌という世界をはみ出したような表現をみせて下さるのに触れて、
私は、蘭ちゃんがミュージカルを主演するということを、よくわかっていなかったのかもしれない…
と思ったのです。

ミュージカルのナンバーというのは、
ナンバーが台詞だったり、
ナンバーで表現されるものの量が多かったりするでしょう。
そして、そこに棲んでるリズムも…

「最後のダンス」ですら、
そう…リズムにボリュームをつけて聴かせて下さいましたもんね。

ノリが…
…やっぱり、日本人じゃないんだと思う。
(また?笑)

ファントムは、どんな楽曲だったか…
一度放送を観ただけの私が、覚えてるわけは、勿論ありませんが!(笑)
でも、蘭ちゃんにしかできないテイストや、温度、
リズムやテンポ感が、必ずそこにあって、
今まで出会わなかったエリックに、出会うんじゃないかという予感で、いっぱいになったのです。

まさに…
蘭ちゃんの中にあるものと、可能性に、
拡がってく世界を感じた…。
ディナーショーのタイトルが、ちゃんとここに。
テーマは、ちゃんと、こんな形で、活きている…!

難しいタイトルだなぁと思っていたのに、
こんなふうな醸し出され方をしてるなんて…


つづく。