はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

帰ってきた"R"語り♭♭

2010-10-03 23:47:17 | Weblog
♯わぁ~お、わおわおぉぉおぉ

あれっだけ、踊った後なのに…
この熱唱っぷり。
あの勝ち誇ったような吠えっぷり。

前の場面から引き続いて、の曲。
しかし、空気はガラリと一変する。

何だか、すごいことになっちゃってるぞ?
というのが、正直な最初の印象。
しかし…蘭ちゃんって、よくよく、こういう吠えさせられることが多いのは何故だろう?
歌詞がなくても、惹き付けてく何かがあるから?
決して、「歌手」ではないわけなんだけど…
蘭ちゃんのワイルドさの象徴みたいに感じる、この頃。


前の場面に漂っていた、孤独や切なさややるせなさ、
他人との隔絶…関係の遠さは、吹き飛んで、
熱唱する蘭ちゃんの元に、カンパニーが凝縮し、
みんなが「ジャングル」になっちゃう。

あの一体感、あのノリ。
蘭ちゃんの歌に、みんなの合唱が応える感じのコーラスも。
みんなを見下ろす蘭ちゃんの眼差しも、
血がたぎるようで…観ていて、こっちもジャングルに入り込まされちゃうのかな(笑)。

蘭ちゃんが、みんなを見下ろして、見渡す。
そういう箇所が、この場面を含めて、何回かありました。
その時の、蘭ちゃんの目……口許に僅かに浮かぶ笑み…
あの表情が、いい。
何とも言えない、満ち足りた充実感を噛み締め、酔いしれ、
眼差しを、みんなにシャワーのように注いでるような。

私は、この瞬間が大好きで、
ここだ!と待ち構えて、いつもわくわくしていました。


最後に、
珠洲姉さんを中心に、男の子数人が残るところの、
珠洲さんの♪わおわおも、大好き。
セクシー、珠洲さん♪

これまた、ちゃんと正しく、姉さんなのが、素敵。
場面の空気感が、そのまま途切れたり、方向性が変わったり、
或いは、ノリが変わってしまったりってことがなくて、
ますます、熱く盛り上がりすらした。

手拍子するのが、本当に楽しかった。
自分も、わおわお言ってしまいそうなくらいに(笑)。



♯少女のゆめ

場面が変わると、
打って変わって、幻想的な世界。
女の子の、夢。
それが、バレエイメージの世界で展開。

私も、王子さまに出会いたい。
一緒に踊りたい…

少女桜子ちゃんの、心の声を歌うのが、百千ちゃん。
少女の夢の世界の女の子が、あきなちゃん。
…なんて、的を得たキャスティングだろう!

百千ちゃんの澄み渡る歌声は、脳内でドライアイスのもやを作り出す…
夢の世界を醸し出すのに、大変に適したお声。

桜子ちゃんは、白いスッキリとした、ロングのワンピース。
百千ちゃんと、あきなちゃんは、チュールのふわんとした、スカート。
お揃いですが、基調に黄色を使ってあるのが百千ちゃん、
赤だかピンクだかが使ってあるのが、あきなちゃん。

あきなちゃんは、桜子ちゃんの中の、憧れのバレリーナ。
私も王子さまに…と思っていると、夢の中に現れるのが、
真っ白いお衣裳の金髪ストレートロングのトム王子。

そりゃね、桜子ちゃんだって、半泣きで、
「こんな幸せなことは、もう一生やってこないんじゃないかと思うくらい…」
って、言うよ…
蘭ちゃんと踊るだけではなく、
こういう物語なんだもの…

本当に、優しい、ゆめゆめしいデュエット。
ダンサーじゃなくたって、勿論憧れる場面でしょうけれど、
実力はあっても、なかなかさせてもらえることではない。
実力があればこそ、頑張ってきてよかったねって、
観ていて、桜子ちゃんを祝福したくなる場面。

蘭ちゃんについては…
私は、どうしても、ザ・クラシックの時のバトラーの髪型が忘れられない。
縦巻きカールがぽよーんとなるやつ(笑)。
私の趣味ですがね、あくまでも。

ああいう、くるりん系ロングヘアーとか…
でも、観てみたいわけなのです。
ストレートロングの髪の毛のさばきが、
物凄く綺麗なのは、確かなのですが…
うーん、でも、やっぱり、何かが違うんだなぁ。
いやはや、かつらって難しい。


ひとしきり、二人で踊ると、
夢は醒めてしまうんだけども…
背後で、あきなちゃんは、りく王子にリフトされて、幕がおります…
舞台奥の幕が。


そう、キャストの皆さんは、
私たちにお尻を向けて、降りていく奥の幕の向こうに…
いることになっている、観客にお辞儀をするのです。

いきなり、舞台は、バックステージに切り替わります。
ここで、いつも、私は思わず、座席に座り直しておりました。
わくわくわく…

さぁ、いよいよ登場だぁ♪
ふふふふふ。


つづく。