龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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「牛乳がない!」福島から発信するということ(22)

2011年07月26日 22時53分46秒 | 大震災の中で
今夕地元のスーパーには、1リットルの牛乳パックが入荷していませんでした(低脂肪乳飲料を除く)。

大震災後、棚が商品で埋まるようになって安心したのもつかの間のことでした。

これから、福島県産の牛乳は、しばらく飲めないのでしょうか?
まだ情報も十分には入手できていないのに、目の前から商品が消えてしまいました……。

代わりに山積みになっていたのは、福島産の桃と、福島産のお米。

安かったです。

思わず買っちゃいました。
笑えない現実です。

新潟県の泉田裕彦知事は26日、経済産業省内で記者団に対し、全国の原発で行うストレステスト(耐性評価)について、停止中の原発の再稼働の条件となる1次評価が終わっても、同県内にある原発は再稼働を認めない方針を示した。 (ASAHI.COM)

http://www.asahi.com/national/update/0726/TKY201107260638.html

新潟県の柏崎刈羽原発にいったん「コト」が起こったら、日本の「米蔵」はアウトです。勇気を持って止めるべきだと私は考えます。
青森県六ヶ所村の再処理工場も、今回のような放射能飛散事故が起これば、私の大好きな青森県の産物(リンゴやホタテやイカやウニや)が全部今の福島県のように「アウト」になってしまいます。

ちなみに、福島県産の桃の箱(9個1000円!)と、コシヒカリ30キロ8800円でした。
コシヒカリは22年度産ですから、放射能汚染とは直接の関係はないはず。

そのお米が福島の空気を吸っているってだけで普通考えられない安売りです。

コシヒカリですよ。
福島県が世界に誇る桃ですよ。
こんな値段で販売されているのを長らく見たことがありません。

この後に来るのは、福島県の農業が「壊滅状態」となって、他から買い付けなければならない現実でしょう。

今年は地元いわき市の梨がまだ出てこない(出荷されていない?)ので、佐賀県から取り寄せました。みずみずしく美味しい有田梨です。

でも、佐賀県の限界原発にトラブルが起これば、この梨も食べられなくなるのでしょう。

梨と桃のない世界を生きても、「豊か」で居られるんでしょうか?与謝野大臣。
地元から沢山採れるコシヒカリを食べられなくても日本は資源小国だから原発を継続稼働していく方が「豊か」なんでしょうか?馬淵前大臣。

ふぃぃぃ。

これは、それぞれの県知事の匙加減で稼働再開が「許される」という権限範囲の事項では本来ないような気がしてなりません。
廃炉にするったって30年はかかるという福島第一原子力発電所の事故を考えるにつけ、どんどん出荷できなくなり実質生産者の「息の根」が止まりつつある福島の第一産業の現実を目の当たりにするにつけ、今のうちに原発依存程度を可能な限り低くしていくのが正解ではないか、と思います。

もっと貧乏になったら、もっと怪しいコストで原発をどんどん稼働させる「賭け」にでなければならなくなってしまうかもしれません(苦笑)。

コスト負担に耐えられるうちに原発は止めておけ。
私は今、そう考えています。