goo blog サービス終了のお知らせ 

龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCの応援、ソロキャンプ、それに読書、そしてコペンな日々をメモしています。

ブログ移設のお知らせ。

2025年05月27日 22時43分14秒 | goo blog終了に伴う引っ越し

goo blog終了に伴い、牡蠣アドレスに移動しました!

https://ameblo.jp/foxydog/

 


コペンがやってきた(16)「サンバイザーが、壊れた」

2025年05月26日 02時06分34秒 | クルマ


我が旧型コペンは振動が激しく、
段差を越えるたびに衝撃が走る(笑)
すると助手席のサンバイザーがすぐに垂れ下がってくるようになった。
調べてみると付け根の樹脂部分が割れていた。

とりあえず運転席側ではないので支障はないが、困ったものである。

乗るたびに新しい「発見」があるのだから(苦笑)

「それでも私のことが好きなんでしょ?」
とかいう悪い恋人(やつ)に出会ったみたいなものか。

これはしばらく外したままにしておくことにした。
車検通るかなあ……(苦笑)


今度は夜間にテールライトが消えないトラブルーコペンがやって来た(15)

2025年05月24日 15時17分23秒 | クルマ

三日ほど前、昼間気持ちよく走ってきてそのときは気づかなかったのだが、夜、コンビニまで入金しようと思ったところ、バッテリーが上がっていてエンジンがかからない。不思議だと思っていろいろ見ていくと、テールランプがほのかに点灯している。
しかし、ライトやフォグランプが点灯したままだと、キーオフ時にアラーム音がなるはず。
どう考えてもそれは鳴らなかったし、スイッチを確かめても切れていた。

翌日はキャンプにいく予定で、コペンにソロ用グッズをキレイに詰め込んででかけようと思っていた計画は変更を余儀なくされた(苦笑)。

キャンプから帰り、昨日クルマ屋さんに電話をしたところ、ジャンプスタートのバッテリーを持って家まで来てくれたのだが、全く反応なし。
ブースターケーブが家にないので、今日の朝一でもう一度来てもらった。
エンジンをかけたところ、たしかに赤い丸目の可愛い(苦笑)テールランプが点灯している。
「これじゃだめですよね」
ということで、エンストしないように注意しつつ車屋さんまで行ってみたところ、ワークスの方はさすがで
「これ、ブレーキランプが点灯しっぱなしだよ」
とのこと。
ブレーキのオンオフの部分でスペーサーのような物がブレーキについていて、本来ゴムだから壊れないはずなのだが、それが硬化して割れてしまい、ブレーキを踏まなくてもブレーキランプのスイッチが入ったままになっていたのだという。

別の部品代用で直ちに直してもらったので、助かりました。
日曜は軽で動きたいところがあるので(笑)。

しかし、退屈しないですねえ。古いクルマと付き合うというのはそういうことなのだ、と分かってきました。

きちんとした整備をする聖地の整備士さんは、ミッションオイルの漏れとか、足回りのゴムブッシュの硬化、クラッチの踏みしろの少なさ、マフラーのサビなど、指摘してくれましたが、地元のディーラーでほぼ同じ年式を乗っている営業の方は、

「ミッションオイルが漏れてたら車検とおりませんけど、滲んでいるのはまた評価が違います」

「クラッチは、またれならしばらくはいけるでしょう。やぱくなったら交換しますか」

と、下駄代わり用途の私にはありがたい助言。
きちんとした整備の高い水準と、なんとか次の車検まで低空飛行で乗り越えたいという高くない水準と、両方がだんだん見えてきた感じがしました。

どちらの整備の方も、
「駐車しているところがコンクリートだったら、クルマを動かしたときにオイル漏れがないかどうかだけは気を付けてください」
と教えてくれました。

しかし、クルマを長くのっているし、一つのクルマで20万キロちかく走ったりもしたけれど、ブレーキランプのスイッチのところのゴムが割れてつきっぱなしになった、なんて話は聴いたことがありませんでした(笑)。
なにせ、これはキーを切ってもつきますから、直さなければただちにバッテリーが上がってしまいます。っていうか、整備不良ですよね。

いろいろ出てくるものです。
次はなにかなー(^_^;)

 


ついに電動ルーフが動いた! -コペンがやってきた(14)-

2025年03月15日 14時52分03秒 | クルマ

我がイエローコペンは、電動ルーフの動きが悪く、かろうじてオープンときは遅いながらも作動するのですが、クローズ時には自力では閉じてくれません。
車両中央の屋根を閉じるボタンを右手でおしながら、左手でトランク内部にある屋根に手を添えて、「よっこいしょ」と上に介助してあげなければ動かないのです。
アクチュエーターの動作不良(油圧ポンプですかね)、という旧型低年式コペンの宿痾とでもいうべき(ネットで調べたら古いコペンをお持ちのみなさんこれで苦戦している模様)困難を抱えていました。

ところが、ネットで検索をしていたら…………

ありました!千葉県にある「わだち」というお店が油圧ポンプのリビルド品を販売・取り付けしてくれるという情報。
電話を一本入れてすぐ、早朝コペンを飛ばして千葉県の長生郡にあるお店に向かいました。
https://wadachi.net/

いやー、ここはコペンの聖地といってもいいですね。
特別バージョンの深緑色コペンがピッカピカにレストアされて、250万円ほどで飾ってありました。
油圧ポンプの交換はものの数十分で済みました。
金額は税込みで8万円弱。
ダイハツさんで新品部品(あるだけありがたいけど)の見積もりを取ったら、かるく40万円越え!
「わだち」
さん、ありがとう!

ただ、コペン愛に満ちた「わだち」さんからすると、我がイエローコペンは整備のお眼鏡にかなわない部分が多々あって、基本的なところを整備すると、と見積もりとっていただいたら40万円弱の見積もりが出てきました。
所詮それをやっても程度があまりよくないから……という感じの査定の印象(あくまで個人の感想です)でした。

旧車を乗る場合、そのあたりどこまで踏み込むかは難しいですねえ。

これからL880k(旧型の可愛いコペン)を探す方で、満足のいく状態で末永く乗っていきたい方は、一度この「聖地」に巡礼してみるのが吉かもしれません。

私は、日常の下駄代わりに軽オープンを乗り回したいという用途で考えていたので、乗りだし140万円以上、といった軽の新車に近いお値段のタマは、オークションでも考えから外していました。
50万円以下はさすがに素人にはハードルが高いので、100万円以下で1回車検を通せる程度、と考えて購入しました。

人気のある旧型コペンは、上記のようにそれなりのお値段で、どんな目的で乗るのか、腹づもりをきちんとしてから探すのが良かったようです。

まあでも、いきなり130万円とか150万円とか出費する気にはなれなかったので、やむを得ないところですね。

結果、修理費がかさむというジレンマ(笑)。

まあ私はぼちぼち付き合っていくことにします。

とにかく、初期状態のように屋根が開閉できるようになっただけでめっちゃ幸せになりました。



コペンがやってきた(13)

2025年03月15日 14時42分03秒 | クルマ

イグニッションコイル(点火コイル)が逝った。
気持ちよく海沿いの道路をオープンで走っていたら、突然エンジンの音がスムーズでなくなり、アクセルを踏んでもエンジンの振動は大きくなるものの、スピードが上がらなくなった。

しかし、なんとか走る(よかった(^_^;))。
幸い家から一番ちかいクルマ屋さんがダイハツ販売店(中古コペン購入の決め手になったポイントの一つ)なのでさっそく入庫。
プラグならすぐに変えればいいけれど、エンジン下ろすなんてなったら、どうしよう。どうせならその機会にやるべきことは何があるんだろう……と思っていたら、点火コイル1気筒ダメになっていたとのこと。
ただ、時期が時期(20年もの)だから、のこりの3つも交換推奨、ということで、また気持ちよくエンジンが回る状態で帰ってきました。

お帰りコペン。
こういう小さいことの積み重ねが大事(本当か<笑>)。

恐ろしい出費が来ないことを祈りつつ、晴れた日はほぼ毎日コペンと過ごしています。


コペンがやってきた(12)コペンはスポーツカーなのか問題(笑)

2025年02月05日 07時31分00秒 | 本を読む
軽自動車のスポーツカーといえば、なんといっても
HONDAのS660
だ。
これは普通に公道走ると免許が何枚か欲しくなる類いのクルマだ(オーナー談)。まちがいなくスポーツカーのカテゴリーに入れていい。
あとはこのジャンルの草分けとも言えるHONDAビート。
ミッドシップだからというだけではないが、軽スポーツカーを名乗ってよいのではないかな。

だいたい、排気量とか絶対的な速さはほぼほぼスポーツカーの定義とは関係ない、と、私は理解している。

要はマツダロードスターがスポーツカーだから、という程度の理解に過ぎないが。

ライトウェイトFRオープンツーシータースポーツ。

コペンで当てはまらないのはFFってところだろう。

非力とはいっても、850kg程度のものをの4気筒ターボのMTでワインディングロードをオープン走行走するのは、正直なことを言わせてもらえば、ロードスターより楽しい瞬間がある。

前輪頼みの引っ張られる感じではなく(それはそれでFFスポーツだと思えばよいのだが)、小さくて低重心ということもあって、ハンドルを切ればコーナーの内側にスッと入っていってくれる。


FRの車全体で曲がっていく感覚には乏しいが、前輪を駆使して駆け抜けるかんじもまた、悪くない。ハンドルの切れ味もよく、普通の軽のイメージとはかなり違う印象。

まちがいなくFun to driveです。

スポーツカーかどうかなんてあまりたいした話じゃないな、というのが個人的な結論。
カープを曲がる時に、コペンが楽しい瞬間がある。
時ににはロードスターよりも😁

なにより、家に戻った瞬間、これほど強くまた走りたくなる車って、マツダロードスターとコペンしか体験したことがないですもの。

もちろん新車を買えば夜通し走っていたい。でも、このドアを閉めた瞬間また開けたくなるのが、私にとっての「スポーツ」。

軽くて重心が低くて自分に近い。だから、自分が走ってる感じがする。
結局私にとっての「スポーツ」ってそーゆーことかな。

ベンツみたいに高級な執事が取り次ぎにはいってる感覚だったり、車高が高いSUVだったりするのは、いくら速くてもコーナリング性能が高くても、それ自体はそんなに欲しくない。
快適さに深く満足はするけど、渇望はしないんですよね。


問題は屋根が閉まらなくなること(笑)コペンがやってきた(11)

2025年02月05日 07時30分00秒 | 本を読む
最高の相棒と出会った至福を感じつつ毎日ドライブしてるが、やはり最大の問題点は
「屋根が閉まらないこと」
だ。
購入する前から薄々分かっていたし、ネットで検索すればすぐててくるのだが、コペンの屋根は、アクチュエーターが次第に力を失って、いくら懸命に唸っても、トランクに格納された屋根の部分が上がってくれなくなるのだ。
幸運にもその症状が出ていない個体を引き当てた人はラッキーだ。
私も買う時にはまちがいなく動いた。遅かったけれど。
でも、その後寒波が来たら、全くえ上がらなくなってしまった。

その後、日向ぼっこをさせてあげるとたまに動くこともあるが、まあ恒常的に動くことは期待できない。

第初のディーラーに問い合わせたら40万円オーバーかかるという。
むしろ冷静になってしまう金額だ🤣

幸い今は、手を添えてあげると屋根を閉めることが可能な「介護度2」ぐらいの状態なので、もうしばらくこの低空飛行をつづけることにする。

ちょっとした用事なら、オープンのまま駐車しても荷物をシートに置いて置かなければ大過ないだろうとの、目論見。
いずれ直すにしても、タイミングをみながらになりそうだ(笑)


コペンがやってきた(10)軽オープンであることの意味。

2025年02月04日 07時30分00秒 | 本を読む
最近(2024年後半〜2025年初頭)、軽オープンカーの歴史が変わろうとする記事が相次いでいる。

スズキのカプチーノとダイハツのコペンが新設計で蘇るというのだ。
素晴らしいことだ。
だが同時に残念なのは、いずれも軽オープンであることを止めて、普通車としてデビューになるのだとか。

1.3Lのライトウェイトオープン。
それってそのまんまNDロードスターのカテゴリーじゃん(笑)

ロードスターからようやく軽コペンに降りてきたばかりの自分にとっては、ちょっと梯子を外されたような気持ちになった。
いや、勝手な感想なんですけどね(笑)

そしてエンジンレイアウトはいずれもFR(あくまで予想記事です)。

ライトウェイトツーシーターオープンスポーツは、結局のところマツダのNA→現行NDロードスターに収斂していくということなのだろうか。
HONDAは独自路線を出してくるけど継続はしない(カプチーノもそうだったけど)。

まあ、もう軽オープンスポーツカーとかは終わったカテゴリーということなのだろう。

よし!
むしろ望むところである(笑)

小さくて、柔らかい丸めのフォルムを見に纏ったFF軽オープンはこれから唯一無二になってゆく。

ゆっくりこのコペンと年を取っていくことにしよう。
そういう時、デザインは重要になる。
機能的にはダイハツもスズキも、普通車であるマツダロードスターのフォーマットに寄せていくことになるとするなら、初代L880Kコペンはむしろここに残って走る意味がある。
それは機能ではなく、存在として、だ(大げさ😁)。

カテゴリーとしても他にない。

考えてみれば、スポーツカーという概念に「乗る」のは若者ではなく中高年だろう。

事故ったらひとたまりもない軽オープンではなく、それなりに快適で機能性や質感も高い普通車で相対的にライトウェイトオープンを味わう人が多いのはのはおそらく当たり前だ。

でも、オラはコペンに出会っちまった。だってかわいいもんな🥳

それはどこかちっちゃな旧車のイタリア車に入れ込んだりする感じにも他人の空似程度には似ているのかもしれない。

だってかわいいじゃないか(笑)




クルマのデザインに大きな意味がある-コペンがやってきた(9)

2025年02月03日 00時14分07秒 | 本を読む

L880K、つまり初代コペンのデザインがかわいい。
それが中古のコペンを買おうと思った動機だった。
今までそんなことを考えたことなんて一度もなかった。
基本、可愛いとか、別にって感じ。

ところが、
CX-8が4WD ディーゼルターボで、
用途が長距離高速クルーズ&車中泊&グループキャンプ
ということになると、その用途としてCX-8はほぼ理想的なチョイスには違いない。
だが、サッカー応援を始めてみると、スタジアムの駐車場の幅がとても狭くてツラいのである。
街乗りに軽があれば、と思ったとき、必然的に屋根の開く軽自動車にたどり着いた。
かつて二台持ちでNCロードスターも保持していたが、普通車2台はやはりキツい。
その点中古の軽なら出費もそれほどでもなく、維持費も安いと考えたわけだ。
中古でタマが豊富なのはコペンだろう、とネットを散策するようになったのが半年前。

そんな風に眺めているうちに、コペンのデザインが気に入ってしまった。
パールホワイトや赤、黄などの色がいいな、などと漠然と思っているうちに、昔ダイハツのディーラーにいって、乗っていたヴィッツを下取りに出して旧型コペンの新車を見積もりしてもらったことを思い出した。

そうやってだんだん盛り上がってきてみると、新型現行コペンにも旧型に似た丸目のセロというものがあると知った。
なかなかこれも悪くない。
しかし、改めて見比べるとやはり初代のL880Kコペンが可愛いのである。

そんなこんなしているうちに、どうしても初代コペンが欲しくなっていった。こんなことは今までにはなかったことだ。

クルマが可愛いとか、正直どうでも良い思っていた。
しかし、どうでも良くはなかったのですね。
ただ、中古のタマが多いとはいっても発売完了から最も新しくても12年物、古いと20年物である。
オークションで探してもらっても、100万以下ではなかなかいろいろ我慢しTがり手を加えたりする必要があるものが多かったり、安ければそのまま乗るのは躊躇われるようなやれたものになるという現実にも向き合わされていく。

そんなとき、新しくペイントしてサビの程度も良く、エンジンも調整済みの個体がネットで見つかった。色は黄色だという。

実は、初めてレンタルしてデートドライブ(死語ですが)したのが、二代目FRスターレット1.3Lで(KP61)、これが丸目で明るいイエローだった。
本当に軽やかに走って、運転品すく手に馴染む感じだったのを覚えている。

今調べてみると当時の車重がなんと720kg。排ガス規制への対応が一段落して、軽いボディに1.3Lのエンジンを積んで、キビキビ走るいいクルマになっていたらしい。当時はそんなことなど何も知らなかったが。

当時免許取り立てで彼女とドライブするために初めて借りたレンタカーが、軽快な黄色のスターレットで、最後に遊びで乗ろうとするのが黄色のコペンというのは、ちょっと自分としては「ふむふむ」と腑に落ちるストーリーだったりする。

結局、そういう動きが、そういう軽さが身に馴染むものだったということだろうか。

結局可愛い、というのは理屈抜きだ。
道が悪いとクルマが二つに分かれるのではないか、というほどガタピシいうのだが、それでも楽しいのだから我ながらあきれたものである。

それでもお高いクルマをなでさすっているのと比べれば、より少なく悪いとは言えるかもしれない。マニュアル車が運転できる程度のリタイア組には、最適の一台、といっていいかも?

BenzのA-CLASSやC-CLASSも乗ったけれど、間に「執事」がいるみたいで「かっとび」感に乏しい。SUBARUのFFベースのレガシー4WDも乗ったが、ロングツーリングにはいいけれど、これも5台目で大きくなりすぎて、キビキビ走る感じではなかった。
ロードスターもNC2.0リッターとちょっと大きめだったし。

結論として、コペンはキュートで軽くて唯一無二でした。

HONDAのS660とかは本気すぎて免許が何枚あっても間に合わなそうだし(苦笑)。
HONDAビートやスズキのカプチーノはタマがちょっと古くて、そこまで頑張れるか自信がないし。

軽オープンスポーツのCOPEN、お勧めです。


コペンのスポーツ性ーコペンがやってきた(8)

2025年02月02日 23時53分39秒 | 本を読む

もちろん、以前乗っていたロードスターは、ブレーキ、アクセル、ハンドルを流れるように扱いながらカーブを走り抜ける楽しみがあったといえばあった。
ただ、乗っていたのがNCのRHT VSのオートマだから、コンフォートな2.0リッターという感じもあって、本当にライトウェイトというよりは「本格的」なオープンクルーズカーといった感触だった。

それが、今回コペンのMTに乗ってカーブのある道を右に左にと走ってみると、以前NCオーナーだったときには、これでも十分ライトウェイトじゃね?
と思っていたのだが、気持ちが次第にああ、NAやNB乗りの人たちが
「NCはロードスターとはいえない面があるよ」
といっていたことの意味が分かってきたような気がする。
軽いって凄い。そう思った。
スポーツ性って、やっぱり軽いことなんだよね。
重量は830kg。
これでターボ付きのMTだから、基本的には本当に軽くカーブが曲がれる。
運転が別に上手じゃない自分でも、カーブが楽しいのだ。

でも、軽だから、道路の幅を一杯につかえる。
基本は前輪のグリップを頼りにしつつ駆動&ハンドル角をそれに乗っけて回頭していくわけだが、これが自分にとってはかなりノスタルジックでもあり、びっくりするほど洗練されている(20年前のクルマなのに<笑>。40年前のノンパワステFF初代ファミリアとの比較ですけど)。
旋回の絶対的スピードが早いわけじゃないのだろうと思うが、体感としては、本当にスムーズに曲がれるのである。今まで乗ってきたどんなクルマよりも気持ちよく「簡単に」曲がれるのだ。

当然、ハンドルを切り遅れれて後から急に切れば、膨らんだ上に後輪が外に振れる。それはただ下手なだけだろう(苦笑)。

ぶるぶるガタガタしながら段差も収まらないオンボロ感触満載なのだが、それなのに今まで乗ったどんなクルマよりも気持ちよく、楽しい。

FRが運転の基本だし、それで走ることを学ぶのが当然なのだろうけど、このままで、曲がっていくのが楽しいのです!

もちろんFFは前輪のグリップが全てみたいなところがあるから、無茶する人はどうぞ腕次第で。
私はのんびりと、気持ちよくワインディングが走れればそれで至福。

低速でもスポーツ。
分かっていたつもりだけれど、コペンはさらに200kgも軽いとなると、ロードスター(NC)とは違った「軽さ」に目覚めてしまった、というお話でした。


宮坂道夫『弱さの倫理学』お読む。

2025年02月01日 07時30分00秒 | 本を読む
どちらかと言えば学術的な論文。

もちろん本人はあとがきで、文献精査に頼らず、むしろ問題を中心に据えて論じた、と書いている。

それでもずっと読んでお付き合いするのは大変。
次のことだけ拾って終わりにしました。

「もっと視野を広げれば、特別に弱い人たちの利益を保護する責任を、誰が負うべきかという議論を根拠づけることができる。責任の範囲は、他人の状況や利益に対するコントロール、および他人の利益が危機にひんしている程度に比例するように、脆弱性の程度に応じて評価され、その責任は、弱者が弱者となった原因とは無関係に規定される。誰がその状況を引き起こしたかではなく、誰がその状況を改善する立場にあるかによる。日本風に言い換えれば、自己責任論は否定され、誰が悪いのかという犯人探しも不要である」

この結論が何の留保もなく適用できるわけではないが、ここで論じられたこの本の筋道をたどって得られた結論として、価値がある。

「人に忍びざるの心」(孟子)
を、内面的な徳に還元するかどうかではなくて、ね。


藤高和輝『バトラー入門』に入門する

2025年01月31日 07時31分00秒 | 本を読む
メモ的に引用しておく。
「『偏見はなくならない』という事実はむしろ、自己や他者に対して可能な限り倫理的に生きるよう私たちを駆り立てるものなんじゃないだろうか」
「『偏見がなくならないこと』『私たちの認識がたとえ意図していなかったとしてもかたよってしまうことがあること』を前提にして偏見やそれにもとづく差別、そしてそれを生む社会の構造に自他ともに注意深く批判的であるほうが建設的なんじゃないかな」
「私は以上の考えをバトラー主義としてもっている」

これはいずれも本書の第4章
「ジェンダーをなくすんじゃなくて増やそうって話」
からの引用。

そうなんだよね。
偏見はなくならない。
でも、絶望するには及ばないし、かといって逆上して慌ててにわか正義の味方になる必要もない。

「ジェンダーを増やそう」、というレトリックがまだ個人的にはしっくりきてないけど、藤高和輝の言おうとしてる方向性の向こうにあるあるいは手前にある「倫理」についてはちゃんと考える必要がある、と思う。

アイデンティティ抜きに人はそう簡単に生きられない。
だから、簡単に平等を吹聴する輩は信用できない。
その感覚は大事。これを学ぶだけでも読む意味はある。
もちろん、ジュディス・バトラー入門として必読かと。

この著者には他に以文社から出ている博論改稿?の
『ジュディス・バトラー』もあって、お勉強するにはそっちがいいのかもしれないけど、肌感覚を磨くにはむしろこの
『バトラー入門』
が必須。
知り合いの研究者が彼女にこそ
ジュディス・バトラーの、主著の一つ『ジェンダートラブル』を訳してほしい、、とつぶやいてたけど、同感。
圧倒的にオススメです。
最後にもう一つ引用を。
「トラブルを生きているのはあなただけではないのだ、と。そしてそのトラブルは他の誰かのトラブルと共鳴しながらこのし社会的世界を動かす力を持つのだ、と。」

意外だったスポーツ性の高さ---コペンがやってきた(7)

2025年01月30日 07時00分00秒 | クルマ

最初は

「屋根が開く軽自動車」
が目的で購入したイエローコペンだったのだが、実際に乗ってみると、そのハンドリングというかスポーツ性の魅力にやられてしまった。
 
もちろん二人乗りの軽量ターボ車だから、気持ちよく加速できる。
5速MT車で、回転もギアも中に選べるからスポーツ性は担保されていて楽しい。
たが何より、そして意外にも魅力的だったのは、FFスポーツの走りの感触だった。
 
なにせ重心が低くて車両が軽いから、曲がる時に余計な力がかからない。一般にFFだとフロントが重くなりがちだが、そんな風に前の重さに振り回される感じはなく、むしろハンドルを切ると前輪が向いたその方向にグイグイ曲がって行き、クルマ自体もそれに沿って回転していく感じがある、、と言えばいいだろうか。
力のある重いエンジンではおそらくこうはいかなかったのではないかな。
一度乗ってみてください。
かつてFFのフロントヘヴィなものをノンパワステで支えながらカーブを曲がっていったあの感触が、むしろ洗練された形で戻ってきた、とでも言えばいいだろうか。
23歳で初めて購入したマツダの初FF(5代目型式BD)のことを思い出させられた。
その後のFF車はメーカーを問わず、どんどん洗練されてFFのクセなど無くなっていく。
 
このコペンはFFスポーツ車としての味わいを(私個人には)思い出させてくれる1台になつたのである。
 
どうか一度この旧型コペン(L880K)に乗ってカーブをまがってみください。
マニュアルのFF車なんて乗れませんからねー😁
 
新型はもっと普通になってるのかな?
 
たまたまの出物がこの色のマニュアルだったことにも感謝。
 
 
 
 

生まれて初めてクルマのデザインと色を考える-コペンがやってきた(6)

2025年01月29日 15時00分02秒 | クルマ
クルマを所有するようになって44年経つが、今日までクルマのデザインや色を真剣に考えたことはなかった。

ところが、コペンを所有してからは、生まれ初めてクルマのデザインと色を意識するようになった。

昔読んだ意地の悪い評論に、
「真性のナルシスト(もちろん悪口です)は、他者の視点を持たないので、外見や身なりに全く頓着しない」
という一説があった。その時は一理あるのか、と思ったが、よく考えてみれば他者の視点を持たない者は自分を独我=主観の中でまどろませるしかないのだから、それは外から見れば究極の醜悪=違和感しか生まないだろう。

他者の視点を意識しなければ自己愛すら成立しない。

さて、そういう意味ではようやく自分が身につけるクルマがどう見られるかを意識するようになった、といえるのだろうか。

ま、理屈は知らんけどイエローコペンはとにかくキュートなのだ(笑)

軽のオープン黄色コペンは迷惑なほど目立つ。
もちろん、ロードスターに乗った経験から言えば、思うほど人は他人の車に関心など持たない。だがいったん意識した時には、
「なんだこいつは」
となる確率は普通の車よりは間違いなく高いだろう。

街でクルマの流れを見るともなく見ているときにこのクルマを認めたら、自意識過剰か?と思う可能性も否定できない。

スポーツ系という大義名分があるホンダのS660なら話は別だが(笑)

まあしかしイエローコペンはとにかく可愛いのである。
その可愛いクルマに初老の男が乗って良いのか問題の結論はまだオープンだ。

だが、発売から20年経ったら故障や修理などそれなりのリスクを背負う。
それを踏まえても乗りたいというスタンスは、一応「モノ好き」カテゴリーには入れてもらえるかもしれない。

とにかく、今まで車を乗ってきてその色やフォルムが気に入ったというのは初めてだ。

今までは多くの場合、ディーゼルターボでトルクフルであること、4WDで雪道も気にせず走れること、ステーションワゴンで荷物が載せられること、ワンボックスで人がたくさん乗れること、コンパクトで燃費が良いことetc.機能で選んできた。

ロードスターに惚れたときはオープンクルージングの爽快さがあること、という感性的価値に軸が移ったけれど、まだ機構として屋根が開くか開かないかという機能の問題でもあった。

このコペンはもはや違う。
屋根を開ける(厳密には閉める)のにも一苦労で、乗れば至る所が軋んでガクガクブルブル。
新型に乗ったほうが乗り心地が良いに決まっている。性能だって新しい方がいいのだろう。

それでも、古い車にはそれにしかない魅力がある。
このクルマでいえば、一つにはデザインの可愛さであり、2つ目はマニュアル車を操る楽しさであり、3つ目はFF軽量スポーツのハンドリングの前輪がグイグイ引っ張る感触だった。

旧車というにはまだまだひよっこだが、こういう楽しみに目覚めたのは、まことにありがたい。

これからその魅力について、ぼちぼち書いていこうと思う。





コペンがやってきた(5)

2025年01月26日 00時58分23秒 | クルマ

年末、コロナを罹患してしまい、せっかくクルマが来たのに乗れないまま新年を迎えた。
ようやくクルマを動かせるようになったが、急の寒波で日本中雪が降った。
さいわい太平洋側はさほどの雪ではなかったら、気温はさすがに低くなる。

気温は低くても晴れていれば、冬こそオープン日和。
さっそく入手したコペンを走らせようとしたが…………。

屋根が開かない!

何度か開閉ボタンを連打すると、しぶい動きながらなんとか開いてくれた。
しかし、今度閉めようとすると、今度は屋根の部分が全く上に動いてくれないのである。

既視感(デジャヴ)!

そういえば、かつて所有していたNCロードスターのRHT(リトラクタブルハードトップ)の時の不具合と同様の動きなのだ。

オープンカーの電動ハードトップは、宿命的に複雑な機構にならざるをえない。アクチュエーターというか、モーター、油圧機構を用いてトランク・後部窓・屋根の大きな3つのパネルを大きく動かす必要があるため、10年以上たてば不具合が出ても全くおかしくない。
事実2台所持して2台とも、ですから(苦笑)。

ちょっと学習すべきですねえ。
ちなみに、この電動ハードトップはダイハツもマツダも、20年ほどまえのドイツの会社の技術を導入して実現していたはず(そしてコペンの方が導入は早かったですね)。

まあ、起こるべくして起こるトラブル、といったところでしょうか。

こうなって改めてネット検索をしてみると、屋根が動かなくなるトラブルは結構あるようです。

購入した工場の人も、そういえば
「ここは根本的に直すのはちょっと難しいかも」
と呟いていた記憶。
油圧系を観てみますけど……
こりゃやばいことになってきた(笑)。

ただ、現状、電動では動かないが手を添えて押してあげるとなんとか動くので、完全に開閉不能というわけではない。

根本的に直そうとすると機構全体をアッセンブリ交換で約40万!

手を添える介護付きならとりあえずはゼロ円である。

しばらくは様子を見ながら乗ることになりそうだ。
でも、毎日走るときには屋根を開けて走っています。
家の駐車場なら屋根を閉めるのもそんなに困ることはありませんしね。