龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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YouTubeに溢れる「キャンピングカーで日本一周」、の魅力と妄想について。

2022年10月01日 22時52分00秒 | キャンプ日記
去年の春仕事を完全リタイアしたのをいい機会として、国内外の旅行を楽しもうと考えていた。

ところがこのコロナ禍で海外旅行はとても敷居が高くなってしまった。
かといってまだ国内旅行も自粛モードが続き、不要不急の外出は避けて、なんていわれ続けていたあの頃……。

そこで御多分に漏れず流れ着いたのが「ソロキャン」だった。

始めた当初はクルマがセダンだったこともあって車中泊は厳しいこともあり、まずはキャンプ道具を一通り揃えて近場のキャンプ場で一泊、を始めたのが2021年の6月11日。

正確な時期がわかるのは、アマゾンとGoogleに記録が残っているからだ。
5月26日にはテントや焚き火台をAmazonで購入していて、6/11 はGoogleのクラウドにその焚き火台で初めて焼いた焼き芋の写真が上がっている。

そのため(だけではないが)車もセダンからSUVに変更した。その納車が6/13(日)。

ここから生活が大きく変化していくわけだ。

2021年6月11日からざっと15ヶ月。
ソロとグループ、併せて30泊以上はした勘定になる。

この年の秋に奈良へ行ったときには、もう、車中泊とキャンプを旅程にいれて楽しんでいる。

そうやって約一年、手軽にキャンプ場のフリーサイトを使ったお泊まりをやってきて、一つの分岐点にさしかかってきているような感じがする。

一つはもっと「旅」の方向にカジを切ろうという欲望、もう一つはキャンプ場を選んでより自然に近い(とはいっても野営サバイバルほどではなく)キャンプを楽しみたいという方向性だ。

そうなってくると、これはもうYouTubeの出番である。

ディープなソロの野営動画もいっぱいあるし、他方でキャンピングカーの紹介動画も本当にたくさん流れてくる。

基本的にはまったり系の何も面倒で大変なことはしないなんちゃってのだらだらキャンプなので、野営の方は憧れるけれど今のところなかなか見ているだけである。

それに対して、キャンピングカーの場合は、基本的に数百万円の出費をすれば手に入る「夢」という性質がある。

かつて日本人が持ち家願望を強く持っていた時期があった。
今は大手メーカーの高級な家を建てられるのは、夫婦二人が大手か公務員などの正規の採用者である場合に限られている。
もしくは親が土地を与えてくれるとか。

映画『ノマドランド』ではないが、アメリカならずともキャンピングカーぐらいならば「家」がもてる、というリアルが地平が広がりつつあるのかも?とか思ってしまう。

だいたい日本の家は高いし、その割に直ぐに資産価値が下がってしまう。
それに対して今は、キャンピングカーの資産価値は次第にむしろ上がりつつあるとすらいえるかもしれない……そこまでは言い過ぎか(笑)。

ともあれ、検索すると、ソロであるいはカップルで(子ども連れは学校があるから難しい)
「このキャンピングカーを購入して、これから日本一周はじめまーす!」
という動画がふんだんに出てくる。
テレビの番組でも、キャンプのニュース→(からの)→夫婦でもしくはリタイアソロで北海道を回るとか日本を一周する、とかいう話が流れてくる。

マイルドヤンキーの友人バーベキューとは別のレイヤーの、狭い半径で幸せになる「仕掛け」なのだろうか。

いや、他人ごとではない。
私自身がこれからそこに参入しようか、とウズウズし始めているのだから(苦笑)

新車のキャンピングカーを購入しようとすると、一年半待ちとか二年待ちとかいわれたりもすると聞く。
早くても納車まで数ヶ月はかかる。
そこで中古の市場が賑わっているらしい。

普通の車でもそうなってきている、というと、一部のお年寄りは日本人が貧乏になったからだ、といいたくなるのかもしれないね。
でも、自分の身の回りの半径数メートルの身近な環境を整えて幸せに生きようとするのは、単に貧乏くさいだけではなく、ある種の成熟という側面もあるのでは?とも、思うようになった。

自分が年金生活者になったからだ、といわれてしまうだろうか。
でも、別に新車でクルマを買わなくても、選び方や使い方で楽しくできる。高いホテルや宿に泊まらなくても、旅の質、満足度、はいくらでも上げられる。

キャンプ日記をつけようとして一年間書かずに来てしまったのだが、これから少しそんなことどもを考えてみたい。

まずはYouTubeの
「キャンピングカーで日本一周をめざすカップル」
動画のことを少し考えてみようと思う。
(この項続く……はず)