

三日ほど前、昼間気持ちよく走ってきてそのときは気づかなかったのだが、夜、コンビニまで入金しようと思ったところ、バッテリーが上がっていてエンジンがかからない。不思議だと思っていろいろ見ていくと、テールランプがほのかに点灯している。
しかし、ライトやフォグランプが点灯したままだと、キーオフ時にアラーム音がなるはず。
どう考えてもそれは鳴らなかったし、スイッチを確かめても切れていた。
翌日はキャンプにいく予定で、コペンにソロ用グッズをキレイに詰め込んででかけようと思っていた計画は変更を余儀なくされた(苦笑)。
キャンプから帰り、昨日クルマ屋さんに電話をしたところ、ジャンプスタートのバッテリーを持って家まで来てくれたのだが、全く反応なし。
ブースターケーブが家にないので、今日の朝一でもう一度来てもらった。
エンジンをかけたところ、たしかに赤い丸目の可愛い(苦笑)テールランプが点灯している。
「これじゃだめですよね」
ということで、エンストしないように注意しつつ車屋さんまで行ってみたところ、ワークスの方はさすがで
「これ、ブレーキランプが点灯しっぱなしだよ」
とのこと。
ブレーキのオンオフの部分でスペーサーのような物がブレーキについていて、本来ゴムだから壊れないはずなのだが、それが硬化して割れてしまい、ブレーキを踏まなくてもブレーキランプのスイッチが入ったままになっていたのだという。
別の部品代用で直ちに直してもらったので、助かりました。
日曜は軽で動きたいところがあるので(笑)。
しかし、退屈しないですねえ。古いクルマと付き合うというのはそういうことなのだ、と分かってきました。
きちんとした整備をする聖地の整備士さんは、ミッションオイルの漏れとか、足回りのゴムブッシュの硬化、クラッチの踏みしろの少なさ、マフラーのサビなど、指摘してくれましたが、地元のディーラーでほぼ同じ年式を乗っている営業の方は、
「ミッションオイルが漏れてたら車検とおりませんけど、滲んでいるのはまた評価が違います」
「クラッチは、またれならしばらくはいけるでしょう。やぱくなったら交換しますか」
と、下駄代わり用途の私にはありがたい助言。
きちんとした整備の高い水準と、なんとか次の車検まで低空飛行で乗り越えたいという高くない水準と、両方がだんだん見えてきた感じがしました。
どちらの整備の方も、
「駐車しているところがコンクリートだったら、クルマを動かしたときにオイル漏れがないかどうかだけは気を付けてください」
と教えてくれました。
しかし、クルマを長くのっているし、一つのクルマで20万キロちかく走ったりもしたけれど、ブレーキランプのスイッチのところのゴムが割れてつきっぱなしになった、なんて話は聴いたことがありませんでした(笑)。
なにせ、これはキーを切ってもつきますから、直さなければただちにバッテリーが上がってしまいます。っていうか、整備不良ですよね。
いろいろ出てくるものです。
次はなにかなー(^_^;)
我がイエローコペンは、電動ルーフの動きが悪く、かろうじてオープンときは遅いながらも作動するのですが、クローズ時には自力では閉じてくれません。
車両中央の屋根を閉じるボタンを右手でおしながら、左手でトランク内部にある屋根に手を添えて、「よっこいしょ」と上に介助してあげなければ動かないのです。
アクチュエーターの動作不良(油圧ポンプですかね)、という旧型低年式コペンの宿痾とでもいうべき(ネットで調べたら古いコペンをお持ちのみなさんこれで苦戦している模様)困難を抱えていました。
ところが、ネットで検索をしていたら…………
ありました!千葉県にある「わだち」というお店が油圧ポンプのリビルド品を販売・取り付けしてくれるという情報。
電話を一本入れてすぐ、早朝コペンを飛ばして千葉県の長生郡にあるお店に向かいました。
https://wadachi.net/
いやー、ここはコペンの聖地といってもいいですね。
特別バージョンの深緑色コペンがピッカピカにレストアされて、250万円ほどで飾ってありました。
油圧ポンプの交換はものの数十分で済みました。
金額は税込みで8万円弱。
ダイハツさんで新品部品(あるだけありがたいけど)の見積もりを取ったら、かるく40万円越え!
「わだち」
さん、ありがとう!
ただ、コペン愛に満ちた「わだち」さんからすると、我がイエローコペンは整備のお眼鏡にかなわない部分が多々あって、基本的なところを整備すると、と見積もりとっていただいたら40万円弱の見積もりが出てきました。
所詮それをやっても程度があまりよくないから……という感じの査定の印象(あくまで個人の感想です)でした。
旧車を乗る場合、そのあたりどこまで踏み込むかは難しいですねえ。
これからL880k(旧型の可愛いコペン)を探す方で、満足のいく状態で末永く乗っていきたい方は、一度この「聖地」に巡礼してみるのが吉かもしれません。
私は、日常の下駄代わりに軽オープンを乗り回したいという用途で考えていたので、乗りだし140万円以上、といった軽の新車に近いお値段のタマは、オークションでも考えから外していました。
50万円以下はさすがに素人にはハードルが高いので、100万円以下で1回車検を通せる程度、と考えて購入しました。
人気のある旧型コペンは、上記のようにそれなりのお値段で、どんな目的で乗るのか、腹づもりをきちんとしてから探すのが良かったようです。
まあでも、いきなり130万円とか150万円とか出費する気にはなれなかったので、やむを得ないところですね。
結果、修理費がかさむというジレンマ(笑)。
まあ私はぼちぼち付き合っていくことにします。
とにかく、初期状態のように屋根が開閉できるようになっただけでめっちゃ幸せになりました。
イグニッションコイル(点火コイル)が逝った。
気持ちよく海沿いの道路をオープンで走っていたら、突然エンジンの音がスムーズでなくなり、アクセルを踏んでもエンジンの振動は大きくなるものの、スピードが上がらなくなった。
しかし、なんとか走る(よかった(^_^;))。
幸い家から一番ちかいクルマ屋さんがダイハツ販売店(中古コペン購入の決め手になったポイントの一つ)なのでさっそく入庫。
プラグならすぐに変えればいいけれど、エンジン下ろすなんてなったら、どうしよう。どうせならその機会にやるべきことは何があるんだろう……と思っていたら、点火コイル1気筒ダメになっていたとのこと。
ただ、時期が時期(20年もの)だから、のこりの3つも交換推奨、ということで、また気持ちよくエンジンが回る状態で帰ってきました。
お帰りコペン。
こういう小さいことの積み重ねが大事(本当か<笑>)。
恐ろしい出費が来ないことを祈りつつ、晴れた日はほぼ毎日コペンと過ごしています。
最初は
年末、コロナを罹患してしまい、せっかくクルマが来たのに乗れないまま新年を迎えた。
ようやくクルマを動かせるようになったが、急の寒波で日本中雪が降った。
さいわい太平洋側はさほどの雪ではなかったら、気温はさすがに低くなる。
気温は低くても晴れていれば、冬こそオープン日和。
さっそく入手したコペンを走らせようとしたが…………。
屋根が開かない!
何度か開閉ボタンを連打すると、しぶい動きながらなんとか開いてくれた。
しかし、今度閉めようとすると、今度は屋根の部分が全く上に動いてくれないのである。
既視感(デジャヴ)!
そういえば、かつて所有していたNCロードスターのRHT(リトラクタブルハードトップ)の時の不具合と同様の動きなのだ。
オープンカーの電動ハードトップは、宿命的に複雑な機構にならざるをえない。アクチュエーターというか、モーター、油圧機構を用いてトランク・後部窓・屋根の大きな3つのパネルを大きく動かす必要があるため、10年以上たてば不具合が出ても全くおかしくない。
事実2台所持して2台とも、ですから(苦笑)。
ちょっと学習すべきですねえ。
ちなみに、この電動ハードトップはダイハツもマツダも、20年ほどまえのドイツの会社の技術を導入して実現していたはず(そしてコペンの方が導入は早かったですね)。
まあ、起こるべくして起こるトラブル、といったところでしょうか。
こうなって改めてネット検索をしてみると、屋根が動かなくなるトラブルは結構あるようです。
購入した工場の人も、そういえば
「ここは根本的に直すのはちょっと難しいかも」
と呟いていた記憶。
油圧系を観てみますけど……
こりゃやばいことになってきた(笑)。
ただ、現状、電動では動かないが手を添えて押してあげるとなんとか動くので、完全に開閉不能というわけではない。
根本的に直そうとすると機構全体をアッセンブリ交換で約40万!
手を添える介護付きならとりあえずはゼロ円である。
しばらくは様子を見ながら乗ることになりそうだ。
でも、毎日走るときには屋根を開けて走っています。
家の駐車場なら屋根を閉めるのもそんなに困ることはありませんしね。
コペンが来た4
契約が済めば早く乗りたいのが心情。年末納車が可能ということになり、28日に土浦へ。
遠いところでクルマを買うと、受取の移動が大変なのは、頭では分かっていたが、実際面倒。気がつくと常磐線は仙台→品川直通の電車は少なく、しかも水戸以降は首都圏まで停車しない。逆に上野→高萩の特急はふんだんに走っている。
水戸からが関東、あるいは高萩までが関東ということなのだろうが、東北地方に住む者にとってはいささか残念な現状だ。
まあ、利用者が少ないのだから仕方がない。私もクルマが使えるなら常磐線、あまり乗らないもんなあ。
というわけで、その他細かいところを注文して(ターボフィンリビルド品、念のためのラジエーター交換など)約100万円の買い物になった。
引き渡しを受けたのはいいが、引っ越しトラックを除けばほぼ30年ぶりのMT車。クラッチの繋ぎ方をすっかり忘れている。半クラッチというものがあることさえ忘れてエンストの嵐。
なれないと交差点一時停止が恐怖になるという免許取り立ての頃を思い出した(笑)。
だが、高速の合流は軽量ターボでエンジンの吹け上がりもよく、極めてスムーズ。
60km~80km前後の加速も十分すぎる機敏さだ。
こりゃいい買い物だと思っていたら、高速走行中にサイドブレーキランプ警告灯が点灯。段差ギャップごとに明滅する。
無論サイドブレーキは落としてあるので、第一トラブル発生。
お店のお兄ちゃんに問い合わせたら、スイッチの接触でしょうという。
暇なときに乗ってきて、それまではオッケーというのでとりあえず自宅まで。確かに、センターコンソールの開口部を開けて配線を棒でつつくと警告灯が点滅。しかるべきときに直してもらおうと思う。とにかくめっちゃかわいい。
土浦まで1.5h。
たどり着くと工場前の空き地に黄色のコペンがチョコンと座っていた。
説明も聞かないうちに「これだ」と思った。
12年前から20年前の低年式のクルマである。
どんな地雷が潜んでいるかもわからないわけだから、それに惚れるなんていうのは沙汰の限りである(笑)。
そんなことは分かっている。そして現行発売中の新型のほうが性能がいいのも分かっている。
でもね、かわいい軽のオープンカーであるコペンが乗りたいのだ。
色は白か赤か黄色、と決めていた。
黄色は免許を取ってから生まれて初めて彼女(なんだかんだ紆余曲折あっても、結局結婚した亡妻でした<笑>)とドライブデートをしたときの色だ。そのクルマは53年排ガス規制になる前の2代目スターレット1300だった。
軽くてFRで、こういうクルマが欲しいと思った。
しかしもちろん、2020年代になっては、そのクルマを探すのは難しいし、下手をすると相当の覚悟が必要になる。
コペンならまだ部品のリビルド品も期待できるだろう。
半年ほどネットを渉猟している間に、だんだんある程度の覚悟が決まってきていた。
そんなところで出会っのがこのイエローコペンだった。
①塗装はかなり傷んでいたとのことで、それなりの全塗装。
まただめになってきたそのとき考えればよいということで、とりあえずきれいになっているのでok。
②エンジン音はなんかいい感じ。
③内装は換装してくれていてとてもきれい。
④シートのやれもなく、カバーしていたものかと思われる。シフトレバーも交換済みの握りやすいもの。
⑤ハンドルも思ったほどひどくなかった。
⑥せっかくだから5速MTと思っていたのでそれもクリア。
ということで、保証はなし。なにか起こったらそのときに対応、という。まあまあそういう感じだろう。
車検付きで90万円を切るというのは、この塗装つきならリーズナブル。
ただし、そのごどんな地雷が爆発するかは神のみぞ知る、である。
手におえなくなれば手放すしかないが、まあ車検期間2年乗れれば御の字。
唯一気になったのはハードトップ開閉のアクチュエーターの動きが渋いこと。
あとでこれが大きな問題になるのだが、作動していればいい(先のことを心配しすぎていては入手できない。予算との都合もあるしね)ということで即決。車検証が来るのを待つことになった。
2024年の夏過ぎから、ダイハツの軽オープンカーのコペン初期型(L880K)が欲しいと思うようになった。
しばらく前までNCロードスターVSHRT(AT電動ハードトップ型)に乗っていたのだが、普通車2台持ちはさすがに厳しく、加えて12年15万キロを超えた車体はいろいろと不都合も出てきたため、止むなく手放すことにした。
類は友を呼ぶというか、ありがたい友人が、預かるつもりで乗ってやるよ、と2人ほど手を挙げてくれて、NCロードスターは所有者を転々としながら今も現役で走っている。
私は長距離のいわきFCアウェイ応援をクルマで行っているので、長距離用にディーゼルの燃費&4駆の安心度&車中泊可能のCX-8は手放せない。
諸事情でオープンカーを手放してから1年ちょっと。
でもやはり、オープンエアークルージングの魅力には抗えず、ぼちぼち低年式の初期型コペンをネットで探し、業者の人にもお願いしてオークションを当たってもらっていた。
しかし、かわいい初期型丸目のコペン(L880K)は、年式が一番あたらしくても12年落ち、である。
下回りのサビも、色によっては塗装も問題含み。もちろん内装だってかなりの状態である。
エンジンとシャシーがなんとかなればめっけもん、といった状況らしい。
塗装を全部やり直せばそれなりにかかるし、今日び低年式のクルマを塗装してくれるような業者さんも、見つけるのだって簡単ではないだろう。
値段は超ジャンクなら5,60万からネットには上がっているが、購入してからじっくり面倒をみることは覚悟する必要がありそうだ。
加えて、MTとなると更にお値段もぐっと高くなる。程度の良い百数十万円の初期型を買うなら、よほど高年式の現行型を買った方が、いわゆる乗るクルマとしては賢い選択に違いない。
でも、あの初期型コペンがかわいいのである(笑)。
そうはいっても自分で修理をして楽しむようなガチなくるまマニアとはほどとおく、
①やっぱりオープンカーが乗りたい
②軽自動車なら維持費もかからない
③MT乗れるうちに乗って遊びたい
という程度の安易な気持ちではどの個体を選べば良いのか正直わからないというのが現状だった。
そんなとき、11月末に、茨城県の土浦に、コペン専門に扱っている工場があるという情報をネットから拾い、電話1本かけたところ、一台売れるものがあるという。
色は黄色。MT。年式は2004年。
20年落ちとなれば、購入してからどれだけ面倒をみなければならないのか想像も付かない。もう少し年式が新しいもの、とも思ったが、よく考えると最も新しいものでも2012年式である。
もうこの辺になってくると、個体をみてどんな感じか、惚れるかどうか、しかない。
まずは現物を見て、どんなものがどのぐらいの値段で流通しているのか見てみようと軽い気持ちで現車確認に赴くことにした。
(この項つづく)
2024/12/28(土)コペンがやってきた。
ロードスターを手放してからしばらくの間、オープンカーのない生活を続けていた。
妻がいた頃は彼女にロードスターを乗ってもらい、ときどき交換しながらオープンスポーツを味わっていたが、彼女の病気もあってロードスターを手放して軽にすることにした。
手放すときに友人が声をかけてくれて
「奥さんが乗ってたクルマですし好きなんですから預かりますよ。乗りたくなったら言ってください」
持つべきものは友人である。
その彼に三年ほどロードスターの面倒を見てもらっていただろうか。
だが、家族構成が変わって彼も二台持ちは出来ないと言うことになって一度手放したロードスターをまた自分で持つことになった。
なんだかんだいって長い付き合いになったロードスターVSRHT。
このクルマで妻と出雲にもドライブしたし、阿蘇山も走った。お伊勢参りにもいったし、富士山ドライブも。弘前の桜を観にいったのもこのクルマだった。思い出多いクルマである。
まあだが、とはいえ、老後の無職に二台持ちは正直ツラい。
今度はまた別の友人が乗りたいというので
「じゃあ廃車にするか手放すかするときには声をかけてね」
といって乗ってもらうことにした。
二度目のロードスターとの別れだった(笑)
そんなこんなで、ライトウェイトオープンスポーツとの付き合いは終わりかと思われた……のだが、ひょんなことから今回コペンに乗ることになった。
しばらくはそのことを書いておこうと思う。
(この項つづく)