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航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[ANA整備]無資格でエンジンを整備

2008-02-19 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
今度はANAの無資格整備が発覚。昨年9月~10月に整備した機材はフレーターと呼ばれるB767貨物機。11名の無資格者が整備を行っていた。
この整備士は、B767型機の整備資格を持っていたが、貨物機の資格が発令されていなかった(資格試験には合格している)。

どうやら、資格試験に合格した後の資格発令がなされていなかったようだが、問題は整備を行った未発令者が、「資格を持っているエンジンと同じだから大丈夫だろう」と、監督者に資格なしを報告しなかった事、また監督者も「当然資格がある」と思いこんだのか、確認をしていなかった事。

どうしてこう、自分に都合良い考えで動いてしまうのだろう。『楽だから』そうなるのだろうが飛行の安全を支える重要な整備、チェックする事はする、申告する事はするを徹底して頂きたい。



全日空 また無資格整備 国交省が改善指導 2月19日8時3分配信 産経新聞

 全日空の整備士が資格のない航空機の機種を整備し、監督者も気づかずに整備確認を出していたとして国土交通省が同社を行政指導していたことが18日、分かった。同社は昨年、整備士11人が資格のない機種の整備確認をしていたとして国交省から厳重注意を受けており、資格管理のあり方が改めて問われそうだ。
 同社では機種ごとに整備資格が必要だが国交省などによると、この整備士は昨年9、10月に資格のないボーイング767フレーター(貨物専用機)のエンジンなどを整備していた。作業の確認主任者はこの整備士がフレーター機の資格を有していないことを見逃し、同機の整備終了を証明する整備確認を出していた。同社の安全総点検で発覚、昨年12月25日に国交省に報告した。
 整備士はボーイング767の整備資格を有し、フレーター機の整備試験にも合格していたが資格は発令されていなかった。
 整備士はフレーター機の整備資格がないことを認識していたが、ボーイング767とエンジンが同じで、普段の整備と変わらなかったため確認主任者に申し出なかったらしい。
 無資格者が行った整備に確認を出すことは航空法に抵触する恐れがあり国交省では同社を改善指導した。
 全日空では「試験には合格しており技術上の問題はなかったと考えるが、社内手続きに不備があったことは重く受け止めており再発防止を徹底したい」と話している。

[新千歳トラブル続報]無線担当の副操縦士候補生が復唱怠る?

2008-02-19 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
2008年2月16日午前、新千歳空港で管制官とパイロットの間のミスが原因で離陸滑走を中止したJAL502便についての続報です。

機内コクピット内には、左側のキャプテン席に58歳の教官資格を有する機長が座り、右側のコ・パイ(副操縦士)席には、27歳の副操縦士訓練中の無線担当者が座っていました。また訓練補佐のため、副操縦士資格を持つパイロットがコクピット後部に座り、コクピット内には計3人が乗務していた。

3人乗務して、なぜこのようなトラブルが起きてしまったのでしょうか?

もう一度、離陸滑走までの更新内容を復習
・管制官:「ただちに離陸できるよう準備せよ」
・副操縦士:「了解」

ここで、日航の運航規程を少なくても二つ違反している。
・復唱の義務違反
・パイロット間での確認違反

今回のトラブルは、管制とコクピット内の自分勝手な思いこみ、勘違いで発生した人的ミスの代表だと思います。防げたチャンスは・・・
・副操縦士が「了解」だけ告げ復唱しなかった時、同乗2名のパイロットが復唱するよう注意。
・「了解」と受けた管制官が、何を了解なのか確認。
・本当に離陸許可だったのか、コクピット内での再確認の徹底。

情報によると防氷液の効果を気にする(薬剤の効果が薄れ主翼の飛行援助装置が動かない)キャプテンは『Hurry-Up Syndrome』(早く行動したい)に陥っていた可能性もあり、復唱義務違反を見落としたのか・・・?

もちろん今回のトラブル主原因は、副操縦士候補生の勘違いと復唱を怠った事だが、訓練中であればなおさらその間違いを指摘し訂正する事は出来たはず。
天候、時間、氷結・・・いろんなプレッシャーの中ではあるが、その中にあって適正な判断、決まりの遵守を徹底していれば、今回のようなトラブルは起こらなかったのではと思うと残念でならない。

改善策として、復唱の徹底、コクピット内の確認徹底は今までの決まり。それ以上の改善策を出し、再発防止に向け、絵に描いた餅でない施策を打ち出し履行して頂きたい。もちろんこれはJALだけの問題ではない。


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[JAL機]管制指示を復唱せず、無許可離陸開始!
[JAL機]管制官の指示なく離陸開始、あわや大惨事に!



日航機無断滑走、訓練中の乗員が管制指示への復唱怠る 2月19日3時7分配信 読売新聞

 北海道・新千歳空港で日本航空502便が無許可で離陸滑走したトラブルで、同便は当時、副操縦士訓練中の乗員(27)が無線交信を担当、社内の運航規程に反して、管制指示に対する復唱を怠っていたことが国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べでわかった。
 操縦していたのは教官の資格を持つベテラン機長(58)で、訓練の補佐をする副操縦士資格を持つ乗員の計3人がいたが、誰もミスや違反に気づかなかった。国交省では安全のための手順が軽視されていたとして、日航に対し厳重注意した。
 民間機では、操縦を担当していない乗員が管制交信を担当することになっており、同便では当時、管制交信の担当は、飛行時間が計約340時間の副操縦士候補生で、新千歳-羽田間の飛行訓練中だった。
 日航の運航規程では、管制指示に対しては、聞き間違い防止のため、必ず復唱することになっている。管制官から「離陸を許可する」と指示を受けた場合、乗員も「離陸許可、了解」と復唱することになる。
 ところが、502便の副操縦士候補生は、管制官が16日午前10時30分ごろ、「ただちに離陸できるよう準備せよ。着陸機が滑走路を走行中」と無線で伝えただけだったにもかかわらず、離陸許可が出たと判断。さらに、同規程に反して復唱を怠り、離陸することを伝えず「了解」とだけ返答し、同33分、機長もそのまま離陸滑走を始めた。
 同省では、「通常、『了解』とだけ返答して離陸することはあり得ない」とし、乗員が手順を守っていれば、管制官が誤りに気づき、離陸開始を制止できた事例と判断。日航に対し、〈1〉重要な無線交信については復唱する〈2〉乗員間での相互確認を行う--の2点について徹底を指示した。
 管制官と乗員との交信を巡っては、大阪・伊丹空港などで、管制指示を誤解して航空機が滑走路に誤進入するなどのトラブルが続発。国交省は昨年10月、国内の全航空会社に対し、離着陸時など重要な指示内容については復唱交信を徹底するよう命じていた。

[新千歳トラブル]重大インシデントとは認識していない!?

2008-02-18 | 事故・事件・トラブル
<コメント>

重大事態という認識が欠落していた!

 2008年2月16日午前、新千歳空港で管制官とパイロットの間のミスが原因で、あわや大惨事となりかけた事件ですが、両当事者(JAL・自衛隊)とも重大なインシデントと認識していなかったと思われる行動をしていた事が判明しました。

 天候が回復しなかったため、乗客を約2時間後に降ろしその後、国土交通省航空局運航課に報告。そして事情を聞く事となりました。が、もし天候が回復していたら・・・
そのまま目的地の羽田空港へ飛び立つ予定だった事が伺えます。

 事の重大さの認識が欠落していたとしか思えない。事なかれ主義からの脱却を心から願う。


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[JAL機]管制指示を復唱せず、無許可離陸開始!


<新千歳トラブル>重大事態もJAL、航自管制隊は報告遅れ 2月18日15時1分配信 毎日新聞

 新千歳空港で日本航空(JAL)502便(乗員乗客446人)が前方に着陸機がいたのに管制の許可なく離陸滑走したトラブルで、JALと管制業務を担当する航空自衛隊千歳基地管制隊が国土交通省新千歳空港事務所へ報告したのは発生から2時間以上経過した16日午後1時前だったことが分かった。JALは発生後も同じ機体で離陸をやり直す準備をしており、管制も含めた当事者に重大事態という認識が欠落していたことをうかがわせている。
 国土交通省は今回のトラブルを事故に結びつく恐れのあった「重大インシデント」と認定している。
 トラブルの発生は16日午前10時半ごろ。JALによると、管制官の指示で離陸を中止した502便は滑走路から誘導路を通って駐機場へ戻った。天候が回復すれば同便を運航する予定で、乗客を機内で待機させた。
 しかし天候回復の見込みが立たなかったため、午後0時50分ごろ、乗客を降ろすことを決定。ほぼ同時刻に新千歳空港事務所へ報告した。
 報告が2時間後になったことについて、JALは「管制と機長が事実関係を整理するのに時間がかかった」(広報部)と説明。同基地は「確認作業などで時間を要した」(広報室)と話している。
 国土交通省航空局運航課によると「重大インシデント」の場合、乗員から聞き取りをしたり、ボイスレコーダーを確保する必要があるため、トラブルを起こした機体と乗員は空港を離れないことが原則になっている。今回の場合、同便が目的地の羽田へ出発していれば、聞き取りがすぐにできない可能性もあった。
 航空法によると、重大インシデントの発生時は当該機の機長に国土交通相への報告義務がある。同課は「事実関係の確認に時間を要したのだと思う。報告が遅れたとは思わない」と話し、問題にはしない姿勢だ。【久野華代】

[JAL機]管制指示を復唱せず、無許可離陸開始!

2008-02-18 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
2008年2月16日午前、新千歳空港でまた管制官とパイロットの間のミスが原因で、あわや大惨事となりかけた事件の原因が何となくではありますが解ってまいりました。発表されたものを簡単にまとめますと・・・

・管制官:「Expect Immediately take off.」(すみやかな離陸にそなえよ)※これは想像した会話例です。
・副操縦士:「Roger」(了解の意)
・機は速度を上げ時速約100キロメートル(60ノット)あたりで管制官より離陸中止を受ける。

問題なのは大きく2点。
①管制官が普段使わない用語を使用した(take-offが入っている)
②パイロットが管制官からの指示を復唱しなかった(Rogerのみ応答)


①について
新千歳空港の管制は、自衛隊が行っています。
当該機が離陸滑走を開始したのをレーダーで知ったほど、視界不良でした。その中で慣用でない用語をなぜ使ったのか。解りづらい気象状況下だからこそ、解りやすい用語、例えば「hold」を使わなかったのか?

②について
安易に想像すると機長は管制から「・・・・・take-off」と受け、末尾の離陸だけで判断したのではと思われる。そして復唱せず「Roger」を告げ、滑走を開始。
これも想像ですが、出来るだけ短距離で離陸させようと、スタンディング・テイクオフ、フラップ10~15だったのでは。
もしこの離陸方法であれば、一気に離陸推力まで加速されるので、もし先着陸機が滑走路中央付近にいたら・・・本当に、ゾッとします。


機長は、防氷液の効果が切れる前に離陸したかった。などの報道もあり、少しでも早く離陸したい思いが、離陸許可を受けたと思いこみ行動に出た可能性もある。しかし、両パイロット同士のコクピット内確認で、それは防げなかったのだろうか?
うがって思えば、両パイロットの確認作業、はたして行っていたのだろうか?

報道されている情報が少ないため、推察の域を超えませんが、不明点①②が発生してしまった原因と安全対策を至急実施して頂きたい。


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管制指示復唱せず 無許可滑走 機長「テークオフ」誤解 2月18日8時1分配信 産経新聞

 新千歳空港で、日本航空の羽田行き502便が管制官の離陸許可を受けずに滑走したトラブルで、機長が日航のマニュアルに従わず、管制官の指示を復唱していなかったことが分かった。復唱していればトラブルを回避できた可能性がある。管制官が通常では使わないタイミングで「テークオフ」という言葉を使用したため、操縦士が離陸許可と勘違いした疑いも判明。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は当時の詳細な経緯を調べている。
 日航広報部によると、同社のマニュアルは安全確認のため、離着陸時などに管制官の指示を復唱するように定めている。しかし、同便の機長はトラブル直前、管制官から「すみやかな離陸にそなえよ」と英語で指示を受けたさい、離陸許可と勘違いし、「了解」と答えただけで滑走を始めた。
 当時は大雪で視界が約500メートルしかなく、着陸後滑走路上にいた日航2503便を目視確認できなかった。事故調委などは復唱していれば勘違いに気付くことができた可能性があるとみている。
 一方、航空関係者によると、管制官が通常では使わないタイミングで「テークオフ(離陸)」との言葉を使用した。通常は「離陸せよ」か「離陸中止」の場合に限り「テークオフ」が用いられるとされる。このため、機長らが離陸許可と勘違いした疑いがあり、事故調委は管制官からも事情を聴いている。
 事故調委は17日、コックピットボイスレコーダーやフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収。梅村行男主管調査官は「気象条件が悪い状況での管制官の指示だったので、すべての要因を考慮しながら原因究明を急ぎたい」と話した。



日航機無断滑走、「防氷液」の効果切れ迫り機長らに焦りか 2月18日3時7分配信 読売新聞

 北海道・新千歳空港で16日、羽田行き日本航空502便(ボーイング747-400型機、乗員乗客446人)が管制官の許可を得ずに離陸滑走したトラブルで、同便の機長らが離陸直前まで、機体に散布した防氷液の効果時間に気を取られていたことが、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会などの調べでわかった。
 同空港は当時、視界500メートルの激しい降雪で、事故調では、乗員が防氷液の効果が持続する間に出発しようと考えていたため、管制官から離陸許可を得たと思い込んだ可能性があるとみて調べている。
 事故調などによると、502便は、効果が45分から最大1時間20分間持続する防氷液を使用。出発時間は午前9時5分だったが、滑走路の除雪作業が長引き、地上職員が機体に防氷液の散布を始めたのは同9時27分。同空港は当時、降雪が激しく、2本ある滑走路のうち1本が閉鎖されていた。同便が駐機場から出発したのは、防氷液の散布開始からさらに約30分後だった。
 離陸する前に防氷液の効果が切れる恐れがある場合、駐機場に戻って再散布する必要がある。同便では、乗員が客室窓から目視したところ、主翼などに着雪などは見当たらず、機長は再散布は必要ないと判断。そのまま誘導路で離陸のための順番待ちをしていた。
 しかし、同便が滑走路進入を許可されたのは、防氷液の散布開始から約1時間後の午前10時30分過ぎ。管制官から「ただちに離陸できるよう準備せよ」として、滑走路内で待機するよう指示されたが、同便はこの交信が離陸許可と判断。「了解」と返信し、そのまま離陸滑走を始めた。
 事故調では、防氷液の効果が切れる時間が迫っていた点を重視。乗員が、早急に離陸したいと焦っていた可能性が高いとみている。
 新千歳空港では2005年1月にも、日航機が無許可で離陸滑走するトラブルが発生。原因は、乗員が防氷液の効果時間などに気を取られて出発を焦り、すでに離陸許可を受けたと思い込んだためだった。

[JAL機]管制官の指示なく離陸開始、あわや大惨事に!

2008-02-17 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
2008年2月16日午前、新千歳空港でまた管制官とパイロットの間のミスが発生しました。今回の報道では、パイロットが管制官の離陸指示を待たず滑走を開始したもの。
事件当日の新千歳空港は、2本ある滑走路のうち、ターミナルに近い方の1本(A滑走路)が雪のため閉鎖されていた。視界は約5百メートルと不良。

トラブルが起こる前の様子はおおむね以下の通りと思われます。
・地上走行を許可されたJAL502便(当該機 B747-400D)は、誘導路を南へ走行。
・管制より、滑走路手前で待機の指示(推測)。
・生きているB滑走路へ関西空港発のJAL2503便(MD90型機)が着陸。
・管制官より当該機に滑走路上で待機するよう指示。
・JAL2503便は除雪されている滑走路エンドまで走行していた。
・JAL502便(当該機 B747-400D)は、離陸許可を両パイロットで確認し開始。
・管制官が動いている当該機を確認し、離陸中止を指示。
・両機の間隔は約1,500メートルで当該機が停止。
・トラブルを受け、着陸予定だったJAL513便が着陸をやり直す。
・当該機のフライトはキャンセルされ、乗客は次便に振り変えられる。


何かと管制-パイロット間でトラブルの多い新千歳空港。今回はパイロットが管制官の指示を待たず(離陸許可を得たと思い)離陸滑走を行ったもの。
JALでは、3年前の管制トラブルを防ぐため、機長と副操縦士間で許可の有無を確認し合い、離陸動作に入るよう決められている。ではなぜ起こったのだろう?

・確認作業が形だけのものとなり、実際の確認が出来ていなかった?
・管制官から離陸許可が出ていた?

着陸していた機、雪がなければ、滑走路エンドまで行くことはせず、途中の高速タクシーウェーを速度を落としながら滑走路中央付近で左折した事でしょう。もし、滑走路途中で左折動作をしていたら・・・気づいて離陸中止を指示しても間に合わなかったかも知れない。

昨夜に続き、本日は管制官からの事情聴取となるが、実際に交わされたものの検証となる。完全にパイロットのミスだったのか、それともうっかり許可を出したのか、それとも解りにくい指示だったのか・・・?
いずれにしても、一歩間違えば大惨事。徹底した聴取と対策を即打ち出して頂きたい。



<新千歳空港の管制関連インシデント>
[新千歳管制ミス]本当に大惨事寸前だった!(続報)
[管制ミス]危機一髪、あわや大惨事に!(新千歳)
[サハリン航空機]管制の指示に従わず着陸機ゴーアラウンド



JAL機 管制官の許可なく離陸の滑走 新千歳空港 2月17日10時41分配信 毎日新聞

 16日午前10時半ごろ、北海道千歳市の新千歳空港B滑走路で、羽田行き日本航空(JAL)502便(ボーイング747-400D型、乗員乗客421人)が管制官の許可を受けずに離陸のための滑走を始めた。前方の滑走路上には着陸した関西発JAL2503便(MD90型機、同126人)がいたため、管制官は502便に滑走停止を指示。502便は離陸を中止した。
 同空港で管制業務を担当する航空自衛隊千歳基地の広報室などによると、502便は滑走路上で待機するよう指示を受けていた。
 管制官はこのトラブルを受け、2503便の後にB滑走路に着陸する予定で着陸態勢に入っていた羽田発JAL513便に着陸のやり直しを急きょ指示した。
 当時、新千歳空港は降雪の影響で視界が約500メートル程度だった。2本ある滑走路のうち、A滑走路は除雪のため閉鎖されていた。
 国土交通省は今回のトラブルを「重大インシデントに該当する」として16日夜、航空・鉄道事故調査委員会の調査官3人を新千歳空港に派遣。現地入りした調査官は同日深夜までJALの機長らから事情を聴いた。17日は午後1時から管制塔に調査に入る予定。【久野華代、水戸健一】
 ▽日本航空広報部の話 このような事態はあってはならないことで、心よりおわびします。今後、再発防止策を講じ、航空会社として最大の使命である安全運航の堅持に取り組みます。

[神戸空港]明日で開港まる2年・・・閑散とした空港に

2008-02-15 | 業界ニュース
<コメント>
 順調に利用客を獲得していたかに思えた神戸空港。しかし実際は・・・
JR新幹線のぞみ増便に加え、近隣する2大空港の影響も大きい。東京へ行く場合神戸以西の方は、在来線で三宮まで行き、マリンライナーに乗り替え神戸空港を利用できるが、大阪近隣の方は、わざわざ逆方向の神戸へ行き航空機に乗り換える事など、よっぽどのマニアでない限りあり得ない。

 最近開港した空港では、温泉施設を営業したり、エアポート自体をアミューズメントスペースにする動きが見えるが、神戸に至っては空港島自体がガラガラの状態で、行く意味魅力を感じる事ができない。

 そして今回の減便決定。これにより更に神戸空港離れに拍車がかかるのではないだろうか。関係者はみんな何とか使用と思っているはず。その思いをぜひ形、行動で示し魅力ある空港へ変身して頂きたい。
生き残る道は、他にない!

※空港の図は実際のものではありません(FSXから引用)


<神戸空港関連記事>
[神戸空港]一日30往復の全枠埋まる
[SKY]着陸後誘導路に入れず立ち往生(神戸)
[空港にゴルフ場]空港敷地内ガラ空き対策?
[マリンエア]神戸空港って結構・・・?
<神戸空港>10年間は黒字続き?



閑古鳥鳴く神戸空港 開港から丸2年、連続して見込み下回る 2月15日11時12分配信 産経新聞

 16日で開港から丸2年を迎える神戸空港(神戸市中央区)の1年間の空港利用者数は約300万人で、市の開港時の需要予測(319万人)を2年連続で下回ったことが分かった。格安の羽田便を就航していたスカイマーク(SKY)が4月下旬から2便減便することを表明する一方、ライバルの新幹線が来月15日のダイヤ改正で新神戸-東京間を増便。空と陸の輸送競争はますます激化しており、開港3年目も“視界”は不透明だ。
 神戸空港では、日本航空(JAL)、全日空(ANA)、SKYの3社が羽田、新千歳、那覇など6都市に向け1日27便を就航。SKYは開港時、羽田便を1日7往復就航させ、70~75分で結ぶ。機内サービスの簡素化などで運賃をJALとANAの半額に抑え、60~65%の搭乗率が採算ベースとされる航空業界にあって羽田便の2年目の搭乗率は78・2%を誇っていた。
 しかしSKYは今月に入り、4月下旬から羽田-神戸便を減便し、旭山動物園など夏の観光客増加が見込まれる北海道旭川市に向けて羽田-旭川便の新設を表明した。3本の滑走路を持つ羽田の発着枠は飽和状態のため、新規路線就航には他路線の減便が不可欠となり、羽田-神戸便がその犠牲になった格好だ。
 同社の広報担当者は「原油高による燃料費の高騰など環境の変化が生じた。搭乗率だけでは表せない点が多い」と厳しい競争の現実を語る。
一方、運賃ではSKYには及ばないが、本数で圧倒的に優位だった新幹線。
 JR西日本は、来月15日のダイヤ改正で東京-新神戸間ののぞみ運転本数を上下88本から92本に増やし、西明石午前6時始発の東京行きのぞみを新設する。航空機利用だけが実現できた「午前8時台の東京都内の到着」が新幹線でも可能になり、神戸空港の包囲網は着実に強まる。
 神戸空港の開港後、市への観光客数は平成18年度で2920万人と前年度から約7%増加。空港近くのポートアイランドには大学や企業の進出が相次いでいるのも空港とは無縁ではない。
 市はこうした「空港効果」をさらに発展させようと、22年10月に予定されている羽田の第4滑走路供用開始を視野に入れ、安全上の理由による神戸空港の1日30便制限の撤廃を国などに働きかける方針だ。
 しかし、関係者は「関西国際空港が昨年の第2滑走路オープンで発着枠が増えた。その経営を圧迫するようなことは認められにくい」と語る。
 SKYは「将来的には新たに神戸-新千歳便の就航を検討中」とするが、新幹線の攻勢に加え、燃料費の高騰が重なる。神戸空港はどう生き残っていくのか、開港3年目も模索が続きそうだ。

飛行機にのって神戸に行こう!
楽天トラベル株式会社

[SNA機]電気系統トラブルで6便欠航

2008-02-14 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 SNA(スカイネットアジア航空)のB737-400型機が電気系統のトラブルのため6便が欠航した。通常はユニットの交換で終了だが、今回はそうは行かなかった様子。
 複数のユニットが過負荷などにより同時に破損した事も考えられるが、現在原因調査中のため不明。当該機のB737型機は、現在NGと言われるニュータイプが登場していますが、今回の機はその前のタイプ。
しかし、しっかりした機材なので、ご安心してご登場ください。


航空トラブル:電気系統に不具合、6便を欠航--SNA /熊本 2月14日13時2分配信 毎日新聞
 スカイネットアジア航空(SNA、宮崎市)は13日、機体1機(ボーイング737―400)に電気系統の不具合があり、鹿児島、熊本、宮崎と羽田を往復する6便を欠航にした。原因を調査中。
 SNAによると、12日の宮崎発羽田行きの最終便到着後の点検で、不具合が見つかった。13日午前中の2便を欠航し、部品を交換して午後から就航する予定だったが、コックピット内のモニター画面の一つが映らなかったため、午後からの4便も欠航にした。


[ANA]4月から国際運賃9割引き!

2008-02-14 | 業界ニュース
<コメント>
原油高騰で、航空運賃が値上がりしている中、何とANA(全日空)は4月から国際運賃を最大9割引にすると発表。JAL(日本航空)は既に同様運賃を発表している。
例えば、東京-ロンドン間往復の場合、通常エコノミー運賃は644,000円。それが何と55,000円となる。現状の最安値運賃[エコ割21]に比べても約半額となる。

運賃は安いに越した事はない。が、それ以上に安全が第一。割引航空券の台頭で運賃の見直しは良いと思うが、安全確保に伴う費用だけは削減しないで頂きたい。



<国内大手2社>
ANA(全日空)
JAL(日本航空)


<ANA>国際線運賃を最大約9割引き 4月搭乗分から 2月13日20時48分配信 毎日新聞
 全日本空輸(ANA)は13日、国際線が最大約9割引きになる割引運賃「スーパーエコ割」を国土交通省に申請した。4月搭乗分から適用する。インターネット予約と組み合わせると、東京-ロンドンが往復5万5000円。JALも競合路線で同程度の割引運賃を導入済み。燃料費の高騰で正規運賃が値上げされる一方で、値下げ競争も激化している。
 北米、南米、欧州、東南アジア、ハワイ、グアム行きエコノミークラスの割引率を従来の7割引きから拡大、14日から予約販売する。土曜日は必ず現地に滞在するなどの制限がある。平日利用が多い主力のビジネス客とすみ分けを図り、閑散期の機体運用を効率化し低価格を実現する。事前予約でなくても、空席があれば当日でも割引運賃が利用できる。ビジネスクラスでも同様の割り引きを行う。
 これまでは過当競争防止のため、国際航空運送協会(IATA)が定める正規運賃の7割引きが下限だったが、旅行代理店向けの大量販売で事実上7割引き以下のチケットが出回っていることから、国交省が下限を見直した。【後藤逸郎】


<ANAで行く海外旅行>
ANAの旅行サイト【ANA SKY WEB TOUR】春休み・卒業旅行におすすめ 【ANA SKY WEB TOUR】フランス周遊ハイライト

[ANA機]車輪格納に異常、目的地を変更(大阪)

2008-02-12 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
2008年2月11日午後6時過ぎ、東京羽田空港発福岡空港行きのANA(全日空)261便の主脚格納庫に異常が発生し、目的地を大阪伊丹空港へ変更し無事着陸した。
乗客はその後別の飛行機で福岡に向かい午後9時前到着した。

離陸後すぐに主脚の格納異常を確認したが、整備士と連絡をとり飛行に影響がないと判断したためそのまま飛行を続けました。
が、燃料の減りが通常より多いため、福岡空港への飛行を断念し、途中の大阪伊丹空港へ着陸したものです。

原因などは発表されておりませんが、異常燃料消費の可能性は以下の二つ。
①格納扉が締め切っておらず、空気抵抗が増し余分に燃料を消費した。
②主脚を制御する部分破損または欠落し、主翼の燃料タンクを破損。

昨年8月には、中華航空機がフラップ部分の異常により燃料が流出し機が炎上しています。原因は同じではありませんが、主翼には飛行に重大な影響をおよぼすシステムが詰まっています。
単なる主脚エラーでなく、重大なインシデントにつながるものだったと認識し、徹底した調査を行って頂きたい。


<全日空機>目的地変更、大阪空港に着陸 主脚格納庫に異常 2月11日23時57分配信 毎日新聞
 11日午後6時6分、羽田発福岡行き全日空261便(ボーイング777-200型機)が目的地変更し、大阪(伊丹)空港に着陸した。胴体右側の主脚格納庫に異常があったため。乗客225人と乗員11人にけがはなかった。乗客は、別の飛行機で福岡に向かい、同8時41分に到着した。
 全日空などによると、羽田空港を離陸した同4時48分ごろ、格納庫の扉の異常を示すランプが点灯。パイロットは整備担当者と相談して飛行に支障がないと判断。そのまま飛び続けたが、燃料消費量が通常より多いため、目的地変更した。主脚が完全に格納されない状態で飛行していたとみられ、同社で詳しい原因を調べている。【衛藤達生】

[乱気流]航空機巻き込まれ乗客1名重傷(鳥取上空)

2008-02-11 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
2008年2月10日午後7時頃、北京発関西国際空港行き中国国際航空のB767-300型機が、鳥取上空で乱気流に巻き込まれ、日本人の乗客(女性)1名が重傷を負った。

重傷を負った女性は、化粧室から座席に帰る途中大きな揺れに襲われ、頭部や腹部を強打したもの。

飛行状況についての発表はないが、恐らく高高度(4万フィート近く)を飛行し、空港に向け高度を落としている最中、大きな気流の変化に巻き込まれたのではと推察できる(私感)。

今回は、どうしても座席を立たざるを得ない状況で、お気の毒としか言いようがないが、自ら身を守る意味でも、フライト中はシートベルトサインが消えていても必ずベルトを着用して頂きたい。



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乱気流で女性1人重傷=北京発の中国国際航空機-関西国際空港 2月11日2時0分配信 時事通信
 10日午後7時15分ごろ、北京発関西国際空港行き中国国際航空161便ボーイング737-300型機(乗客乗員95人)が鳥取上空付近を飛行中、乱気流に巻き込まれた。乗客の日本人女性(48)が頭や腹を打ち、関西国際空港到着後に大阪府泉佐野市の病院に運ばれたが、腸に傷が付いており重傷という。 


中国国際航空機、乱気流に巻き込まれる…女性客1人けが 2月10日23時29分配信 読売新聞
 10日午後7時15分ごろ、北京発関西空港行き中国国際航空161便(ボーイング737-300型機、乗客86人、乗員9人)が、鳥取市上空付近の高度約9100メートルを飛行中、乱気流に巻き込まれた。
 同機は同7時50分、関空に到着。女性(48)が腰や腹などを打っており、病院に運ばれた。
 関空署の調べでは、女性は、トイレから座席に戻る途中に機体が揺れ、転倒したらしい。