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[SKY]着陸後誘導路に入れず立ち往生(神戸)

2007-05-11 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 強い西風が吹いた10日、羽田発神戸空港行きのスカイマーク機が、着陸後予定された誘導路に曲がりきれず立ち往生してしまいました。幸いけが人などは出ていない様子です。
 神戸空港への侵入着陸は、どの方角から飛んでくる飛行機も空港西側の明石海峡大橋上空を飛行し、そのまま東向きに着陸するケースと、強い西風が吹いている時は、一旦空港上空を大阪湾に向け飛行し、Uターンして着陸する2種類があります。ただし、神戸空港立地の問題から、多少の追い風であっても明石海峡大橋からストレートで着陸するケースが多いようです。隣接する関空、伊丹空港への影響が大きく関わっています。

 写真は開口前の神戸空港ですが、高速誘導路はなく、直角に作られているため、充分に速度を落とさなくては曲がる事ができません。では、なぜ曲がれなかったのでしょう?

 あくまで私感ですが・・・
・弱い西風が吹いていたが、そのまま西から東へ侵入した
・追い風侵入のため、対地速度が通常より速い
・接地が遅れたため、普段より滑走路中央よりに着地した
・スポイラー、逆噴射、オートブレーキを駆使したが充分速度が落ちなかった
・直角の誘導路へ機首を向けたが前輪が滑り断念した
・更に滑走路上でUターンを試みるがはみ出す恐れがあり断念した
・結果、立ち往生となりトーイングカーのお世話になってしまった(^^;)


「誘導路を曲がらず滑走路の端で曲がったら良かったのに?」
と、お思いでしょうね。私もそう思います。が、出発状況を見ますと・・・
沖縄/那覇 JL3383 JAL 10:30神戸発
沖縄/那覇 NH433 ANA 10:35神戸発

滑走路エンドには、既に離陸準備で待機中の飛行機が誘導路にあり、使えなかったためUターンを試みたのではと思います。
 原因は発表されておりませんが、向かい風のためか、パイロットのスキルなのか、空港立地の問題なのか?
特殊な立地にある空港だけに再発がないよう、しっかりとした安全対策を取って頂きたいと思います。


<関連リンク>
神戸空港ターミナル

<神戸空港関連ブログ>
[神戸空港]小型機が無許可で離陸あわやANA機

[スカイマーク機が立ち往生=誘導路曲がりきれず-神戸空港] 5月10日20時31分配信 時事通信
 神戸市は10日、羽田発神戸行きのスカイマーク機103便ボーイング767―300型機(乗客乗員190人)が神戸空港に着陸した際、滑走路から誘導路への進入に失敗し、立ち往生したと発表した。けが人はなかった。
 市などによると、同機は同日午前10時25分ごろ、神戸空港に着陸。誘導路に進入しようとしたが、曲がりきれなかった。さらに、転回しようとしたもののアスファルトからはみ出す恐れがあったため停止。けん引車によって誘導路まで移動した。
 同社は「着陸地点が通常よりも前になり、視界が悪かったので誘導路の標識を見落とした可能性がある」としている。 


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3 コメント

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大きなマイナス要因 (f_sim)
2007-05-16 08:00:01
 プロでもこんなミスをすることがあるんですね~。私なんてシムですから、適当に芝生を踏んづけて走っていますが、実機だとそうもいきませんね。(笑)

 でも、おっしゃるように本当の原因が空港の過密とか立地条件にあるとしたら、早急に対策を練って頂きたいものです。パイロットに無用な緊張や注意を強いるということは、安全の面からみると、やはり大きなマイナス要因であることは確かですから。

 ところで、Track IR 4、なかなか調子いいですよ。リアルになりすぎて機体のコントロールが難しくなったという一面もありますが、慣れていけばもっと楽しくなりそうです。

 では、また寄らせて頂きます。
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ますます (flight2005)
2007-05-17 18:51:35
f_simさん、こんにちは。
神戸空港の立地については、過去のブログにも記ましたが、超がつく過密地域に作られた空港ですから、仕方がない結果かも知れませんね。

神戸への侵入は必ず明石海峡大橋方面から来ますので、出来る限り(多少の追い風でも)そのまま東方向へ着陸します。が、今回のように少しだけ接地が延びたり、速度が速かったりすると、直角に作られている誘導路への安全な進入が出来なくなり、今回のような事が起こる事となります。

さらに、関空の第二滑走路の運用が始まるとどうなるか・・・
安全第一でやってほしいですね。
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曲ろうとしたのは滑走路エンドの2つ手前の入口の可能性は? (kojisaka)
2007-05-19 12:52:37
みなさん、こんにちは。

> 滑走路エンドには、既に離陸準備で待機中の飛行機が誘導路にあり、
> 使えなかったためUターンを試みたのではと思います。

もし本当にそうだったのなら、空港を設計した際の、大きな設計ミスですね。
しかし、滑走路エンドの入口(誘導路への入口)は、着陸した側の滑走路エンドから2500m離れていますが、その1つ手前の入口でも、2000mも離れているんです。
本当に、そこ(滑走路エンドの1つ手前の入口)を曲ろうとして曲り切れなかったのでしょうか?
それとも、予定していた入口は、2つ手間で、何が何でもそこを曲ろうとして曲り切れなかった、1つ手間の入口まで行くば楽々曲れたのにそこには行かずに無理矢理2つ手間で曲ろうとした、ということはないでしょうか?
もし後者なら、原因は、余裕のない折り返し時間を守るために、エプロンへの到着時刻を無理矢理守ろうとして、起きたことになります。
(1つ手間の入口で曲ると、離陸に向う他機が横切るのを待たないといけないかもしれないから、エプロンに着くのが遅れるかもしれない)
新聞記事には、この、肝心な部分が書かれていませんが、本当はどっちだったのか非常に気になります。



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