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[自衛隊がらみ]重大事故事件に思う

2008-02-20 | 事故・事件・トラブル
ここ数日の間に、自衛隊がからんだ重大事故事件が2件発生している。

一つは新千歳空港管制トラブル、もう一つはイージス艦漁船衝突事件。

原因が自衛隊にあった無かったに言及しないが、言える事は2つの重大トラブルに自衛隊が関わっていたこと。この二つの事故事件に共通点はないのだろうか?

(1)新千歳空港管制事件
滑走路に別の航空機がいるにも関わらず、離陸を開始した事件。航空機の通信業務をしていた副操縦士研修中者が管制からの指示をリードバック(復唱)せず、了解とだけ答え離陸動作に移ったもの。
もちろんリードバックしなかった事がポイントですが、他2名のパイロットも離陸に疑問を持たなかった。なぜか?
管制からの指示が、適正でなかったのではないだろうか? 気象環境や通信相手の事を考えるとこんな解りづらい指示はなかったのではと思う。
[新千歳トラブル]問題は、Expect Immediately take off.

(2)イージス艦漁船衝突事件
イージス艦の右側から来た漁船に衝突し、2名が行方不明になっている事件。漁船には進行方向右側に青のライト、左に赤のライトを点灯するよう義務づけられている。これは航空機も同じ。漁船出港時は正常にライトが点灯していた事が確認されているが、イージス艦乗組員が確認したライトの色は『青』。本当に青だったなら漁船がバックして来たのか、それともイージス艦右前方にいたのではなく、左から接近して来たのだろうか?
赤ライトがすべて切れていたとは考えにくく、何やらどこかで情報が曲げられている感がある。
右前方に舟を発見したなら、法の通りすみやかに回避措置をとるべきだった。ではなぜとらなかったのか?
大きさは、ゾウと蟻。あたっても痛くも痒くもないイージス艦。「そのうち相手がよけるだろう」なんて事はなかったのだろうか?
長い訓練を終え、もう少しで到着するイージス艦。気の緩みは無かったのか?
下船した時の事を思いながら、あと少しだけの航海をしていなかったのか?


2つの重大事故事件の共通点・・・
それは『相手の気持ちになって行動する』事が欠如していたのではないだろうか。自分さえよければ良い。我が道を行く!

この根本を変えなければ、今後も同様トラブルが絶える事などない。と思うのは私だけだろうか。