完全にポンコツと化した我々は、今日も仕事を頑張りました。
声も枯れているので意思の疎通も怪しいほどでした。
「インパクトが重い。」
「ビスすら重い。」
「丸ノコ、むーりー。」
「俺なんて板もムーリー。」
それでも頑張りました。
無垢材からのドアもアンティーク仕上げ。
塗装で古くさく見せるのでーす。
さて、昨日のこと。
おはようございます!
4時半起き。
「今日はだんちょー、一日中こうして叩こうかな。いよ〜〜、ぽん。」
「疲れちゃわない?」
「疲れちゃわない?」
「疲れちゃった。」
「もう?!」
「やってみそ?重いから。」
「応援会場、遠いね。だんちょー、もう嫌になっちゃった。」
「ええええ?!」
「うちの団長はダメなの。いつもそうなんだよ?始まる直前まで腑抜けだから。いや、始まりの太鼓の音がするまでダラけてる。太鼓が始まると顔が変わるから見ててみな。」
「ふ〜〜ん。」
「練習して来たよ、団長。」
「練習してきたか!」
「はい、ばっちり。」
「そうか!よし、その頭をシャリシャリさせてもらおうか!」
「ぇぇええ??」
「好きなの、ボウズ頭をシャリシャリなでるのが。」
マントヒヒがいるね。
「あたしたちも…」
「バッチリでーす!」
「よし、やっか。」
「あ、今日はエンジンかかるの早い!」
それ、ドーン!!
ぎゃー!
握手したーい!
「小さい頃から見てました!でも、見ると、あぁ、明日は月曜か…とブルーになったもんです。とお伝えしたい。」
「こんにちは!」
ぺこり。
「さぁ、移動しよう。ランナーが辛いところに移動します。かなり歩くよ。」
「はーい。」
「こら、平くん。平団長。そんなとこを歩かないの。」
「なんで?」
「子どもが真似するでしょう。」
「いいじゃんか。左はサメ地獄で右は人食いミミズ地獄ね。」
「あいあいあーい。」
「言わんこっちゃない。お母さん方、すみまさんね。なんか平く…団長は子どもっぽいところがあってね、ダメなんです。」
「うるさーい。サメ地獄だぞソコは。」
「サメ地獄だぞ!」
土手で撮影。
「俺、脱臼してて足首は捻挫してるからバランス崩したらこの子キャッチしてくれよ?」
「押忍。」
「佐々木さんとヒロシにしよう。チカラ持ちの順に。俺の脇にいてくれろ。」
「押忍。」
「さぁ行こ〜〜。どう?肩車?」
「サイコー!」
パチリんこ。
いい写真ですが、ダニエルだけ目線が違うというね。
次会ったら、バックブリーカーだな。
出来ないとでも?
いやいや、青空応援団の中ではね、ヒョーロクダマに見えますがね僕は力持ちだぞ。
「もう、ずっと休憩できないからお弁当を頂きましょう。」
「さぁ始めよう!いいか?つらいぞ?」
「押忍!」
「軽く5時間はこのままだぞ?」
「押忍!」
「ランナーの方が辛いからな。頑張れお前ら!」
「押忍!」
そして、6時間応援が始まるのでした。
辻団長代理。
爽やかです。
佐々木副団長と千田鼓手長も爽やかです。
泣き虫ヒロシは、相当カッコよくなってきました。
阿部先輩は相変わらずで、ダニエルはジジイ化しています。
分かるよ。
6時間立ってるだけで、足腰はガタガタになります。
しかし、根性でなんとか乗り切るわけです。
この空全体が、応援団です。
ホシ団員!
「行けぇ!フレー、フレー、ほしはるきー!」
彼は後ろのランナーを背中で応援しながら走ります。
「だんちょー!なんか違う!」
「え?あ!なんか違う!」
最後まで爽やかに。
いつか、日本中のマラソンランナーにこう言われたい。
「なんかさ、仙台って応援すごいよね。」
いつか、世界中からこう言われたい。
「なんかさ、日本って応援すごいよね。」
いつか叶えてみせよう。
世界を「がんばれ」で塗りつぶそう。