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僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

もういっちょ

2017-10-29 00:14:39 | 日記
タイラドライバー、交代したのでもういっちょ。
今は那須まで来ました。
那須ですな。
なすですな。
は!?!
回文!!

さて、他の写真も載せます。
雨だし、寒いし、中止だし。
人の往来は確実に減っていましたが、やるっきゃない。
来たんだ。
やるっきゃない。


「テントの中でやりますか?」
「いいえ。僕らは楽な道は選びません。」


「照明もありませんよ?」
「日の当たらぬぐらいで、僕らはちょうどいいのです。応援団ですから。」


「マイクも使えませんけれども…」
「どこの世にマイクでエールをする応援団がいようか?いや、いない(反語)平気の平左です。」


終わった後に、係の女の子たちが、
「かっっっこいいいい!」
と言ってくれたので良かったです。
世のおじさん達へ。
応援団、入りませんかね?
ドンドン入り辛くなるから、今がチャンスです。
ずっとチャンスです。

やるかやらないか。
何事もそんなもんでしょうに。


「本当に申し訳ありませんでした。」
繰り返し繰り返し、スタッフの方が頭を下げた。
「台風の代わりに謝るのはおかしなことです。僕らは平気ですから。」
中には中止に対して怒っていた人もいたけれど、何に対して怒ってんのかが僕にはちっとも分からない。
しょうがないじゃないの。
命より大切なものなんて、なかなかない。


控室が一緒だったリフレンズ。
さわやかな青年達でした。
「今度、呼んでもいいですか??」
「呼んでちょーだい。」

ドンドン人が減っていく中で、
「俺たちは、何を応援すりゃいいんだ?」
という、禅問答に近い心境に陥りました。
せっかく来たんだから、やらなきゃ。
そんなんではアカン。
でも、横のテントでは音楽がスピーカーから鳴りまくり、会場エールなどのコミュニケーションも取れない。
一発目の出番は早々と終わらせました。

「これは困ったね。」
「たしかに。」

そうこうしていたらスタッフの方が控室テントへ。
「青空応援団さんには、最後の最後に締めて頂こうという話になりました。そうすれば、周りの音楽も終わっていますし、どうでしょうか?」
「あなた達は天才です。」
それならばやりようもある。
僕らは少し光が見えた気がした。

でも、それは彼等の頭部だった。
「わぁ、とんでもなくぶれた!」
「は?」
「違う!似たような頭の人が二人重なっていたのか!」
「団長。」
「あ?」
「気は確かですか?」
「確かだ。」
「ならば、面白いっす。」


これは、先の記事に書いたようにレインツリーにて「フレーフレーはーまかわー!」とエールを遠くでしている様子です。


レインツリーに着くと、先に着いた人で混んでいた。
奥の席には、子ども達がいた。
「おお、どの子がハマカーンの子ども?」
「この子とこの子です。」
「はじめまして。」
「はじめまして。」

はじめましてって、いい言葉だと思う。
全ての始まりだからね。
その他にもまだ小さな子がいる。

聞けば、団長に会いたくて待っていたとのことでした。
五年もやってるけど、実は未だにキャラ設定はイマイチな団長。
ただ、その待っていてくれたという気持ちや、ずっと会いたかった人として僕を想っていてくれた事に感激しました。
「そうなの、どうもありがと。」
「……。」
「この子、恥ずかしがって喋らなくなっちゃった(笑)」
「では団長カードをあげます。これで、どんなことでも頑張れるようになります。」
「ありがと。」
「さぁ、頑張ってお話ししよう。団長と何がしたい?」
「手を繋ぎたい。」
「よし。」
「あと、写真も撮りたい。」
「いいよ、撮ろう撮ろう。おいハゲー、照明!」
「誰が間接照明だコノヤロー!」
「どっちのハゲすか?」
「やっぱいいや。」
「ゲハゲハ。」
「みんなと一緒に撮りたい?」
「うん。」
「よし、集まれい!」
「押〜〜忍!」
「逆光になるかな?」
「なるかボケ団長!」
「誰だボケっつったのは?!」

嬉しそうだね。
肩に乗せた僕の手を、彼はずっと握っていました。


僕が小さい頃、憧れていた大人って身近にいたろうか?
手を握り、写真を撮る。
そんな大人が身近にいたろうか?
ハウンドドックがそれだったけれど、とっても遠かった。

とても光栄なことだと、僕は感じた。

それを書いておきたかった。

とても光栄なことでした。
コメント (5)
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