昔バンド組んでた奴から電話が来た。
「今、どこにいんだよ?海外?」
「海外。」
「相変わらずだなぁ。かっかっか!」
「なんか用?」
「お前、バンド復活したんだな。」
「したよ。」
「ちゃんとやるんだな。」
「あぁ、もう一度、やってみるんだ。」
「俺達は変わったのかな?」
「なにが?」
「なんやかんや。」
「よく分かんねぇなぁ。」
「お前、言ってたじゃんか。やってダメなら、やってみろ!って。」
「言ってたね。」
「俺さ、それ、本当だと思う。頑張れよ。練習嫌い。」
「今、練習好きなんだよね。」
「マジで??なんで??」
「これが本当に好きだって知ったからじゃない?」
「そこだけ変わって、お前は何も変わらないね。」
「だから、なんなの?」
「いや、俺さ知ってんだよ。お前の良さを。それを、誰よりも知ってんだよ。ケンカだけじゃねぇ、お前の良さを一番よく知ってるのは俺だったとしっておきなさい。」
「はぁ。」
「わかった?」
「はぁ。」
「わかったのかな?」
「わかったわかった。」
「お前が二回言う時は百パー嘘だから。それと、チューニングはしなさい。」
「わかったって。」
「あのさ。ぉぅぇ…してる。」
「え?」
「ぉぅぇ…してっから。」
「聞こえません。なに?」
「応援してるっつってんだテメー!」
「ありがとうございます。」
彼とロックスターになるはずだった青春時代。
あれが青春時代なのだろうなぁ。
今は、会社のこと。
人生のこと。
いろんなことを、さも頭良さそうに話すのはやめた。
「んじゃ、なじょすっぺし?(では、どうしましょうか?)」
ロックスターになるぞと思ってた頃の気持ちは無敵。なぜか前に進んでた。
これが本当に大切。
夢をみるということ。
それに対して、本当に本気になって向き合ってみるということ。
社会は、本気の人が溢れればそれだけでよくなることの方が多い気がする。
事業のことなど、知ったかぶりで現状に文句たれるだけじゃなく、バカにされてもカッコ良くありたいと思います。
「かっこいいじゃないの。俺もバンドの仲間でも探すかな…?」
「よし。ではフジロックで会おう。」
「オッケー!」
そんなおじさん達の約束はカッコ悪いですか?
無理だと思う?
僕は、なんとも思わない。
関係ねぇんだ、誰になんと言われようが、誰がなんと思おうが。
明日、日本に戻ります。
戻ったら怒涛の日々になります。
楽し過ぎて忙しい怒涛の日々になります。
でもね、楽し過ぎる人生は、罪ではなかろう。
むしろ正解に近い気がします。
僕は見つけたんだもんね。
がんばります。
立派なホテルにジムがあったので夜、利用してみた。
「シューズがないとダメよ?」
「マジで?サンダルだめ?」
「ごめんなさいね。」
「え~~~。」
「靴下はあるの?」
「部屋にあるよ。」
「じゃあ、あなた足が小さいからアタシの靴をかしてあげる。」
「ナイス、サンキュー!」
借りました。
インドのお姉さん、どうもありがとう。少しだけ英語が難しい人でした。
多分年下だろうけど子ども扱いされましたし、韓国のことを色々聞かれました。
またか!
いい人でした。
ジュースくれたし。
柔軟して、15キロ走ったらガタガタになった。
「ヘイ!ナイスヘッド!」
「OK!!thanks!!!ほっとけ!」
「ホットケー??」
「なんでもねぇ。超人ボディ。」
「ナンデモネー?ちょーチン?body?」
変なハルクみたいなイギリス人が陽気で良かったです。
タオルを巻くのは海外ではあまり見ないよね、そう言えば。
ジム用品欲しいなぁ。
事務用品なら買えるけどね。
ジャンプの最終ページで買おうかなぁ。
あれも結構高いよね。
欲しいなぁ。
いらないやつあったら、僕にください。
僕は日本に戻ります。
戻らなくちゃ。