パパと。

「パパの部屋で寝る！」
「父さんの部屋に泊まる！」
なんとかシステムがあるから子ども達にとっては、この部屋は映画館です。
「映画見ながら寝ようよ父さん、いいでしょ？」
「よし。じゃあ一緒に映画見ようか。歯を磨け！！」
「よしっ！」
「やった～！」

そう言って彼等は今、僕の横で寝息をたてています。
すぐに寝ちゃった。
映画を最後まで見たのは、結局僕だけだ。

いつまでこうしてくれるのだろう？
いつまでコチョコチョで喜んでくれるのだろう。
いつまで「魔法」が通用するんだろう。

子どもって暑いね。
子どもは夏の匂いがする。

暦の夏は終わった。

今年の夏は、どうだった？
来年の夏はどうしようか？

いつか君たちから夏の匂いがしなくなった時、僕はどうしてるのかね。
他の子ども達の為に何かしてるだろうか。
仲間たちと共に、少しでも世の為と語り合いながら、何かをやっているのだろうか。

とりあえず、犬や猫、馬や豚はまだまだ元気だろうし、やらなきゃいけない事に追われるのでしょうな。

君達の長い夏が終わる頃、僕はもっと強くありたい。

甘えのない仲間と、楽しい毎日を。