今回の札幌ツアーのメインは札幌ドームでのエアロスミスなのだが、やはり札幌に行くからにはキタラでオーケストラを聴きたいな…、と言うことで第544回札幌交響楽団定期公演会へと足を運ぶ。
指揮は札幌交響楽団音楽監督の尾高忠明さん。現在、札幌交響楽団は創立50周年を記念してベートーヴェン・チクルスに挑戦中とのことで、今回のプログラムは交響曲第2番と第6番 田園と言う組み合わせ。
演奏は一言で言って非常に上品で緻密。キタラの豊かな響きとあいまって軽やかで美しいベートーヴェンを聴かせてもらった。
第2番はベートーヴェンの交響曲の中ではおそらく一番演奏される機会が少ない曲だと思うが、名演によって名曲なんだな…ということを教えてもらった…という感じ。
第2部に演奏された田園のテンポは早め。個人的にはもう少しゆったりとした演奏が好みなのだが、歯切れ良い演奏は聴いていて気持ち良かった。
田園で特筆すべきは第2楽章でのオーボエとフルートのツートップ。その美しい響きに思わず「ほぅ…。」と唸ってしまった。ベルリン・フィルのマイヤー、パユ並み…というのはオーバーにしても、木管セクションのレベルの高さは日本有数ではないだろうか。こう言う売りになるパートのあるオケって強いよな…と思った次第。
金曜日開催、ベートーヴェンの交響曲の中では地味な2番、6番と言うこともあってか、観客は半分をちょっと超える程度…と言うのは残念だったが、充実した演奏会であったと思う。
札幌交響楽団のベートーヴェン・チクルス、CD化される予定とのこと。機会があれば是非、購入したいと思わされたコンサートであった。
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