りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

プロフェッショナル仕事の流儀 宮崎 駿 スペシャル 人生は面倒くさいこととの戦い。

2013-08-27 22:29:35 | テレビ番組

 月曜日に放映されたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀 宮崎 駿スペシャル」を録画鑑賞。

 本番組は最新作「風立ちぬ」の企画から完成まで、宮崎監督とスタジオジブリに密着した1000日間のドキュメンタリー。

 いままでの宮崎作品から逸脱する作風への戸惑い、戦闘機への愛着と戦争への憎悪とに揺れる心境、300人を統率して一つのアニメーション映画を仕上げる大変さ…などなど、いろいろ興味深かったが、番組の中で一番印象に残ったのは「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ」と言いながら、黙々と絵コンテを描続きける宮崎監督の姿。アニメーション作品に限らず、映画、芸術作品というのは、実に面倒くさく、地味な作業の連続の上での成果…ということを改めて実感した次第。まぁ、芸術作品に限らず、それなりのプライズを得ようとすれば、面倒くささは避けられないというか、「人生は面倒くさいこととの戦い」なのかも知れない…と思った次第。 

 映画なり、音楽なり芸術作品というのは出来た作品が全て、その制作過程などを考えながら鑑賞するのは邪道…という考え方もあるし、実際、私もそう思ってきたのだが、これだけ細部にこだわった映画、のほほ~ん、と1回観て評価する…というのも失礼な気がしてきた。上映中にまた映画館で観ようかな…と思った次第である。


ヤマザキマリ著 スティーブ・ジョブズ 1 Kissの編集部グッド・ジョブ!

2013-08-27 06:44:34 | 

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 「テルマエ・ロマエ」の大ヒットで知られるヤマザキマリ著「スティーブ・ジョブズ 第1巻」を購入して一読。 

 本書はウォルター・アイザックソンが書いた伝記「スティーブ・ジョブズ」を漫画化したもので、現在、少女漫画雑誌「Kiss」に連載中。

 熱狂的なファンというよりも、信者が多く存在するジョブズ。その伝記を漫画化する…ともなれば、厳しい目に晒されるし、本当に難しい仕事だと思うのだが、本書はそのような重圧をはねのける素晴らしい出来映え。

 著者も後書きで書いていたが、アイザックソンの伝記だけでは漫画に落とすことは不可能で、著者の想像で補わざるを得ない部分も多かった様だが、コアなファンでも、本書の描写に違和感を覚えることはほとんどないだろう。コマ割り、絵を意識的にシンプルに描いているのもグッド。 

 しかし、絵のタッチ、展開、表情の描き方…、ヤマザキさん以外、誰がスティーブの伝記をここまで見事に漫画化できるだろうか。伝記「スティーブ・ジョブズ」を漫画化するにあたって、ヤマザキさんに白羽の矢を当てたKissの編集部グッド・ジョブ!

 第1巻で描かれているのはアップル創業以前、インド放浪の旅まで。長期連載になると思うが、これから新しい楽しみが出来たな…という感じ。熱狂的なジョブズ信者から、アイザックソンの伝記は厚すぎて…という方まで、お薦めできる1冊。