りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

朱鷺メッセ10周年に思う。時の審判に耐えるランドマークになれるかな?

2013-05-09 23:22:18 | 新潟ライフ

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 新聞を開くと今日は新潟のランドマークとなっている朱鷺メッセのオープンから10周年とのこと。

 私も新潟酒の陣、ディズニー・オン・アイス、税務申告、万代島美術館、ホテル日航でのランチ、それに仕事などなど、日々、お世話になっているのだが、オープンした当時は「かなり強引に作ったな…。」という感じだったが、年々、稼働率は上昇してきている…という事でなによりと言ったところ。なんだかんだ言って、新潟市のハコモノって、それなりに活用されているようだ。

 この朱鷺メッセは東京都体育館、幕張メッセなどを手がけた槇 文彦氏の設計だが、いかにもメタリックな作風で知られる槇氏らしい建造物になっていて、(荒涼とした?)新潟市に良くマッチした造形・色彩を放っていると思う。

 考えてみると、この朱鷺メッセを始め、NEXT21、りゅーとぴあ、ビッグスワン、エコスタ、県庁…と言う新潟市内のランドマークについては、偶然なのかも知れないが、と、その多くが、メタリック及び白を基調としている。

 まぁ、「ただでさえ曇りがちの新潟、さらに暗くする必要はないだろ!」とのご意見をお持ちの方もおられるかもしれないが、個人的にはリチャード・ロジャース設計のロイズ保険ビルやノーマン・フォスターの手による香港上海銀行ビルのようなシルバー基調のモダニズム建築が好きなので、それに似た色彩感を持ったこれらランドマークを結構気に入っているのだ。

 新しく万代にできたメディア・シップも基本的には先行するランドマーク達に準じた違和感のない色彩感の建物で、個人的には「ほっ」とした次第。

 このようなランドマークに一人反しているのが、NEXT21の隣に建てられたグランドメゾン西堀通タワー。

 はっきり言わせてもらうが、ただ高いだけで、なんの面白みも感じさせない建物で、NEXT21との調和もあったものではない…といった感じ。NEXT21だけだった当時はあのあたりは絵になったものだが(どっぺり坂の上から見た風景は美しかった)、あんなのができたおかげで、そんな楽しみも無くなってしまった。まぁ、マンションだからしょうがない面とは思うのだが、もうちょっとなんとかならなかったのか…という気がする。(あくまでも個人的な感想です。)

  建築の世界ではよく「時が建築の最終審判者」と言う表現が使われるが、新潟のランドマーク達、50年、100年後にどのように評価されているだろうか? 少なくとも私はグランドメゾン西堀通タワーが評価されている…とは考え難いのだが…。(くどい様ですが、あくまでも個人的な感想です。)

 朱鷺メッセに話を戻すと、これまで、アクセスの悪さが指摘されてきた訳だが、メディア・シップが建設されて、段々と万代地区下流側も開発されてくると状況も変わってくるかな…という期待を持っている。

 せっかくリバーサイド整備される様だし、朱鷺メッセ周辺が、さらに活用されることを期待したい。


イエス=ロジャー・ディーン 音楽とアートが融合したロック黄金時代。

2013-05-09 23:17:15 | ロック

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 イエスの「こわれもの」と言うと、初めて幻想画家ロジャー・ディーンがイエスのジャケットを担当した作品として知られる。(有名なロゴ・マークは次作の「危機」から。)LP時代にはメンバーを紹介するブックレットが挿入された豪華なダブルジャケット仕様となっていた。

 ロックにおけるジャケットワークについては、他にヒプノシ スとピンク・フロイドの関係が有名だが、やはりロック界最高の組み合わせはロジャー・ディーンとイエスにとどめを刺すのではないだろうか?

 60年代から70年代、CD、それにネット配信が主流となった今では考えられない程、ジャケットというのは大きな位置を占めていて、ツェッペリンの「聖なる館」や「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」のようにアートワークの遅れから、発売日が大幅に延期された例もあった程。

 31.5cm×31.5cmという世界に込められた世界観。実際、私がイエスを聴くようになったきっかけはロジャー・ディーンのジャケットに惹かれたから。音楽とアートが融合した奇跡的な時代。そのような時代にぎりぎり間に合ったことを心から感謝したい。
 
 私は今でもロジャー・ディーンの手によるイエスのジャケットを家中に飾っている。(家族には不評だけど…。)


Song of Soul イエス ラウンド・アバウト サード・アルバムの楽曲もよろしく。

2013-05-09 01:11:34 | テレビ番組

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 (本稿はマニアックな内容を含みます。)

 BS-TBSで水曜夜11時から放映されている音楽番組「Song of Soul」

 海外アーティストの代表曲をピックアップし、その曲が生まれるまでの過程をメンバーのインタビューなどで構成した番組で、1時間番組ということもあって大変充実しており、私が定期的にチェックしている数少ないテレビ番組。

 今日はいよいよマイ・フェイバリット・バンド イエス登場!ということでリビングのプラズマテレビの前でテンション高くスタンバイ。

 取り上げられた曲は71年に発表された4枚目のアルバム「こわれもの」のオープニングに収録、ショート・ヴァージョンがシングル・カットされてヒットしたラウンド・アバウト。

 イエスの最大のヒットナンバーはなんと言ってもトレバー・ラビンが加入して作られた90125収録の「ロンリー・ハート」な訳だが、それを取り上げず、「ラウンド・アバウト」をピック・アップしたところは流石と言う感じ。(別にロンリー・ハートでも良かったと思うけど…。)

 で、番組の方だが、インタビューのメインはスティーヴ・ハウ(いきなり弩アップでの登場にはびっくり。)、ビル・ブルフォード、それにリック・ウエイクマンの3人で、オリジナル・メンバーかつリーダーであるジョン・アンダーソンと陰の実力者クリス・スクワイアが登場しなかったのは残念。ただ、「こわれもの」からイエスのアルバム・ジャケットを担当することになったロジャー・ディーンと彼のアトリエが見ることができたのは大きな収穫だった。

 インタビューの内容については、イエス本に書かれていることがほとんどだったので、ファンとしては特に目新しいところはなかったが、改めて曲の制作過程をメンバーの口から聞くと、メンバー全員で曲を練り上げていくイエスというバンドの特殊性が良く分かって面白かった。(あれじゃ、メンバー交代が頻繁に起こるよな…という感じ。)

 …と、ここまで書いといて、こんなことを言うのは何なのだが、正直、個人的にはラウンド・アバウトという曲については耳タコ状態と言うこともあって、イエスの中でそんなに好きな曲ではないのだ。

 イエスの場合、20分以上の大曲、10分前後の中曲、5分程度の短い曲…とだいたい3つのカテゴリーに分けられる訳だが(普通のロックバンドなら10分でも大作なのだろうけど、イエスの場合、とにかく長い曲が多いので、10分程度の曲は中位とカテゴライズされる)、ラウンドアバウトが含まれる中曲クラスだと、ドラマに収録された「マシーン・メサイア」やリレイヤーに収録されたアヴァンギャルドな「サウンド・チェイサー」、同じくリレイヤーに収録された情緒豊かな「トゥ・ビー・オーバー」あたりが好みで、ファンとしては「ラウンド・アバウトよりももっと凄い曲があるんだって…。」と言いたくなってしまうのだ。

 さらに言わせてもらうと、世評、ラウンド・アバウトが収録された「こわれもの」は傑作アルバムと言われている訳だが、各人のお披露目的なソロ楽曲がちりばめられていることもあって、トータルとしてはどうしても散漫と言う印象が自分にはあって、次の「危機」あっての高評価という気がしてしまうのだ。(「こわれもの」ファンの方ごめんなさい。でも、ソロ楽曲を入れたことについては、今回のインタビューでもブルフォードは失敗だったと認めている。)

 イエスの歴史的観点から言えば、スティーヴ・ハウが加入してイエス・サウンドが確立された前作の「サード・アルバム(原題 ザ・イエス・アルバム)」の方が全般的に楽曲の出来も良く、もっと評価されても良いんじゃないかな…と思う。

 実際、サード・アルバムはユアーズ・イズ・ノー・ディスグレイス、スターシップ・トゥルーパー、アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル、パーペチュアル・チェンジという後々、ステージの定番曲ばかりだし、スティーヴのソロ ザ・クラップも収録…と、本当に素晴らしいアルバムなのだ。

 まぁ、そうは言っても、ラウンド・アバウトのヒット(全米13位)で、アメリカでの人気を確立したので、やはり、この1曲と言うことになれば、ラウンド・アバウトが選ばれる事に異存はない。

 最近では「ジョジョの奇妙な冒険」のエンディング・テーマとして使用され人気となっているラウンドアバウト。これをきっかけにイエスのファンが増えてくれれば…と密かに願っている。

http://www.youtube.com/watch?v=3YFeFNcRX9M&feature=player_embedded

※ しかし、ロック、とりわけイエスの事になると、ついつい熱くなってしまう。なんだかんだ言っても、やっぱり、私はプログレッシヴ・ロックあがりなんだな…と改めて思った次第である。