電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

美味しい中華

2006-09-03 20:12:43 | Weblog
最近、子供の頃って家でどんなご飯食べてたんだろうって、ふっと考えることがあります。寿司とか中華料理とかって、食べに行った記憶は全然なくて、外で家族でご飯とかってなると、父親の友人が経営していたレストランで洋食とか、出前でラーメンとか、そんな遠い子供時代(1960年代終わりごろ)のことしか思い出せません。で、今は何をよく食べるかといえば、中華か回るお寿司かってとこなのですが、中華料理が好きになったのは、やはり初めて香港で食べた中華料理からだったと思います。
私にとって香港で一番の高級中華料理店といえば、福臨門酒家でしょう。日本にも何店舗かあり、銀座の店にはほんと~に余裕がある時にしか(それも昼間の飲茶ですが)行きませんが、これが本当にうまい!でも、夜はへたをすれば給料1ヶ月分くらいは平気で飛んじゃうことがあるので、宝くじが当たったときに行ってみようといつも言っていますが、いまだ実行できず(笑)です。
さて、香港の福臨門酒家もなかなか行けませんが、映画人のご用達のお店でもあります。そのご用達の映画人のなかでも、ツイ・ハーク夫妻がよく利用しているのですが、彼らが日本の福臨門酒家で食事をした際、香港と味が違うと香港に帰った際に本店にクレームを入れたという話を聞いたことがあります。それくらい味にうるさいツイ・ハーク夫妻に食事に招待されると、ほんと美味しいものにありつけて、結構味のお勉強になります。だからなのか、『金玉満堂~決戦!炎の料理人』をツイ・ハークが作ったのもわかるような気はします。
さて、ある冬のこと、香港でツイ・ハーク夫妻とあるお店で食事をすることになりました。もちろん、オーダーは奥さんのシー・ナンサンです。最初に運ばれてきたスープを、何も中身を聞かずに食べてみなさいといいます。見た所、変なものが入っているとは思えないし、ふかひれと何か鶏肉っぽいものがからんだトロミのあるそのスープを飲みましたが、これがなかなか美味しい。「美味しいですね。」と言ったと同時に、シーさんが私に、「それは蛇のスープだよ。」と教えてくれました。冬に身体が温まるし、滋養にもいいと言われる蛇ですが、そのものの形で入っているわけではなかったので、すんなり食べることができましたし、それ以後に出てくる料理も美味しいこと。これまで食べた料理の中でも印象に残るものでした。美味しい中華料理に出会うと、幸せな気分になれる、今日この頃です。