電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

全球熱戀

2012-02-26 15:00:00 | Weblog
昨晩は『全球熱戀』を深夜に見ました。2年前に東京国際映画祭で上映された『ホット・サマー・デイズ(全城熱戀)』で初監督したウィン・シャが、そのヒットを受けて制作したラブ・ストーリーです。『全城熱戀』は残念ながらまだ未見なのですが、人気スターが出演しているラブストーリーで大ヒットを記録したことで、『全球熱戀』が作られたようなものですが、こっちはキャスト以外、ストーリーの情報をまったく頭にいれないで観て、不覚にも最後はホロっとしてしまいました。
ストーリーは3姉妹と未亡人になっている彼女の母4人のラブストーリーで、宇宙飛行士の長女のレネ・リュウ、シドニーに絵画留学している潔癖症の次女のグイ・ルンメイ、演技下手な女優の三女アンジェラベイビーと母親の四様の恋愛話が進んでいきます。うまくいきそうでままらない三姉妹の恋愛の結末は、想像通りの展開になるのですが、ハッピーな気分にさせてくれる作品です。
それにしても最近大活躍のグイ・ルンメイはどの作品みても違った顔をみせてくれる、本当に楽しみな女優さんです。それからこの映画に出てくるアンジェラベイビーも、おしゃれで彼女にぴったりな役を演じております。運転手の大きな丸いメガネを借りて変装する彼女は、メガネフェチにはたまらないですね(笑)。もちろん、相手役になっているアーロン・クォックやイーソン・チャン、イーソンのお父さん役のリュウ・チャーフィー、などなど、男性陣も素敵です。

ということで、なぜこれを見たかっていうのはたぶん皆さんうすうす気がついていると思いますが、正式な情報はもう少々お待ち下さいね。(もう一本の似た題名も)


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DVD情報

2012-02-25 17:49:17 | Weblog
新作発売の情報をキャッチした時に、どこのメーカーが発売しているのかにすぐ目がいくのですが、ここのところ、中華作品を発売する会社で知らない名前を見つけます。ジャッキー・チェンとジョン・シャムが製作総指揮した『拳師 ~The Next Dragon~』(武術)もそのひとつなのですが、調べてHPが出てくるところはいいのですが、例えば最近日本語吹き替え版のみ、それも密林でしか見ない『シティハンター』や『ドラゴン特攻隊』を発売している会社は調べてもわからないなんて怪しげな会社もあります。こうなると権利無視して勝手に発売してる?と思ったりもするのですが、さて、どうなってるんでしょう。

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サモ・ハン
発売元:CURIOUSCOPE/販売代理:アルドゥール

沖縄国際映画祭など

2012-02-21 15:19:25 | Weblog
業界にいるといろんな情報が入ってきますが、どこそこがどんな作品を持っていると聞いても、マーケットの状況でそれがお蔵入りする場合もあって、特に中華系作品はなかなか厳しい場合があります。
特に日本の場合だと、アクションなどはビデオ化しやすいけども恋愛ものやコメディはなかなか買いつけてもらえないので、結局は映画祭での上映で終ってしまう場合が多いわけです。
例えば全国で20000人以上の人が劇場にきてくれれば、小規模の公開でもそういった作品を買いつけできるとは思うのですが、現状はなかなかむずかしいわけです。日本の人口から考えると0.00017%の数字ですが、なかなか映画館へ来てもらえない。少なくても東京だけで10000人の人が見に来てくれる確証さえあればビジネスが成立、また劇場ではなくてもストレートセルで5000枚売れればどんどん入ってくるかとは思いますが、それでもむずかしい中華映画です。
と業界内にいても、いい作品であってもなかなかGOできないのがビジネスであり、そうしていくうちにどんどん時間が経っていくわけです。
とぐちばっかり言っているようですいませんが、本日、沖縄国際映画祭のプログラム発表があり、『八星抱喜』と『桃姐』がエントリーされていました。
マスコミの記事とかで、これを主催している吉本興業が赤字で危機、なんて書かれていましたが、なんとかがんばってほしいものです。そしてできればここでやった作品で公開されていないものを配給してくれるとおおのですが。
沖縄国際映画祭HP

そうそう、そんな恋愛もの作品が厳しいといいながらも、ある作品(『●●●戀』)がDVD化になるようです。正式な題名と発売日程がわかり次第、またお教えしますのでもう少々お待ちを。
※題名にピーンときたらコメント欄へどうぞ

春の訪れ

2012-02-20 21:20:03 | Weblog
最近、西日がだいぶ長くなってきたようで、冬から春へ季節が変ろうとしているなと感じています。でもまだまだ寒いし、インフルエンザも流行っているしと、気が抜けない日々でもあります。
さて、映画業界もベルリン映画祭のマーケットが終わり、買いつけ担当者たちも戻ってきていますが、ここでもいろんな動きがあります。ひとつは秋のマーケットでペンディングになっていたものを契約にもっていくための交渉やら、新作の買い付けなどです。この後は3月に香港でマーケットがありますが、ここでは情報収集的な部分が多く、そのあと5月のカンヌ映画祭マーケットがホンチャンの買いつけ交渉となってます。そういった意味では冬から春に向けてのマーケットもいろんな動きが見えてきます。
と言いつつも、中華圏の映画は基本、アクションやサスペンスなどのビデオマーケット向きの作品を中心に買いつけしているわけで、コメディやドラマはなかなか花開きません。
ということで、ベルリンがどんな動きだったのか、また探っていこうと思います。

さて、明日は沖縄国際映画祭のプログラム発表ですが、中華圏は何か入っているのかが気になるところです。


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円高のおかげ?

2012-02-01 23:08:20 | Weblog
今年は中華映画が多いですよと、ここでも聞いた情報として買われている作品をあげたりしていましたが、それ以上にいろんなDVDメーカーが作品を買い付けているようです。
さっき見つけた『血戦 FATAL MOVE』(原題:奪師)の5月発売も驚きましたが、これも今、日本が超円高、それに古い作品は値段がかなりリーズナブルになっているから購入されているかもしれません。かといってこの作品のようにバリバリのバイオレンス・アクションはビデオレンタル向き、それに出演もサモ・ハンとかダニー・リーとかサイモン・ヤムの面々に『新少林寺』の公開で注目もされたウー・ジンなども出演しているので、ビデオ化しやすいタイトルだったのかもしれません。あとは発売されるメーカーの考え方やカラーとかもあるので、一概に安いからといってどこもが手を出すというわけでもありません。
その半面、ドラマやラブストーリーといった作品は劇場公開も厳しく、またDVD化してもまったく売れないしレンタルの回転も悪いので、いくら買い付け金額が安くなったとしても手が出ません。リアルな話、私も業界にいますが、いくらいい作品であっても損をするために手は出さない、というのがビジネスの基本でもあります。なので趣味でやるにはリスクが高すぎるのが映画ビジネスでもあります。
といいながらも、香港映画(中華映画)をなんとかしたいと思っていますが、今、ある会社が持っている作品に関してお手伝いできるかどうかの話をしています。某大手の会社が持っているのですが、1月にうちが宣伝担当した作品の初日に、この作品のDVDを発売する会社のご担当ということでご挨拶したときに、公開せずにストレートでDVD発売を夏までにはしたいというお話を聞き、それはもったいないのでなにかできませんかという話になりました。その宣伝お手伝いができるか来週、担当者とあって話をする予定なのですが、相手の会社があまりに大手のところで会社の現状としては無理とはっきりと言われているので、パブリシティのために試写会とかできないのかという話をしてみたいと思ってます。この件ははっきりし次第、またご紹介いたします。ちなみにラブストーリーなんですけど、DVD発売してもらえるだけでもラッキーなのかもしれませんね。

香港のモンコックの劇場で昼1回上映してるのを見つけて観に行った『奪師』。ウー・ジンの日本刀を持って敵の腕を切断しまくるのには驚きました。まさにⅢ級指定のバイオレンス映画でした。
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