電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

雑誌の衰退

2008-08-31 19:37:19 | Weblog
私の会社の仕事はパブリシティという、マスコミ媒体に映画の情報を売り込んで紹介してもらう仕事をしています。そういった仕事においていちばん困るのは、紹介してもらえる枠が減ってしまうことです。
この1年、本が売れなくなったために、書店はつぶれたり撤退したり、また出版社も雑誌を休刊(休刊は実質廃刊)しています。そうなると掲載してもらえる媒体の枠が減るわけであって、仕事柄大変頭の痛い問題です。そんな頭の痛い中、先日も出版社の親しい人たちと食事会を行ったのですが、その席上、「そちらでは大丈夫?」と聞いたら、「休刊あるよ。」との返事。「え~」と思っていたら、土曜日の夕刊フジには知り合いとは違う会社の「月刊現代休刊!」の記事が。そして家に戻ったらロードショー編集部から封書が来ていたので開けてみたら、なんと休刊の案内!11月21日発売をもって休刊というのです。これにはさすがに大ショック。なにせ映画業界にとってこのロードショーは映画誌の大きな媒体で、これが休刊になるということは・・・映画会社の宣伝部の面々も月曜にこれを知ることとなり大騒ぎになることでしょう。
ロードショーが創刊されたのは1972年ですので、今年で三十七年間という月日が流れましたが、中学時代はむさぼるように読んでいました。当時はアラン・ドロンのフランススターが人気の時代でしたが、『燃えよドラゴン』が公開されてからはブルース・リーの人気が大爆発し、付録にソノシートやピンナップポスター、また『死亡遊戯』の特別小冊子がついたりしていました。80年代に入るとジャッキー・チェン・ブームになって、ロードショーにはジャッキー番の編集者がかならずついていました。特に香港ノワールのブームになってからは活版ページで香港映画情報なんていうのが連載されていて、それで最新の香港映画の情報を知ったものでした。
若い人たちが雑誌を買わなくなり、そしてネットに移行している今、親しんだ雑誌がなくなることは本当に残念です。

9月下旬~10月上旬発売のアジア作品(DVDレンタル)

2008-08-30 18:22:56 | Weblog
9月下旬~10月上旬発売のアジア作品(DVDレンタル)一覧です。

●中国
9月19日
「始皇帝烈伝 ファーストエンペラー」VOL1~3
出演:チャン・フォンイー
9月26日
『王妃の紋章』
監督:チャン・イーモウ
出演:チョウ・ヨンファ、コン・リー
9月27日
「13番目のプリンセス」VOL6~10
監督:スン・シューベイ
出演:リー・シャオルー
10月3日
『ようこそ、羊さま。』
出演:スン・ユンクン
『トゥヤーの結婚』
監督:ワン・チュアンアン
出演:ユー・ナン
「新・上海グランド」VOL1,2
監督:ガウ・シーン
出演:ホァン・シャオミン
「詠春 The Legend Of WINGCHUN」八~十一
出演:ニコラス・ツェー、ユン・ピョウ
「三国志・赤壁の戦い~レッドクリフのすべて」VOL1~3
出演:スウェン・イェンジュン
「雪山飛狐」十~十四
監督:バリー・ウォン
出演:ニエ・ユエン
●台湾
10月3日
「スウィートラブ・シューター」VOL1~6
出演:マイク・ハー
「ザ・ホスピタル」VOL13~16
出演:ジェリー・イェン
●韓国
9月17日
『ひまわり』
出演:キム・レウォン
「外科医ポン・ダルヒ」VOL6~9
出演:イ・ヨウォン
「シークレット・ルーム~栄華館の艶女たち~」VOL1~5
出演:ホン・ソヒ
「朱蒙(チュモン)ノーカット完全版」34,35
出演:ソン・イルグク
9月19日
「大祚榮(テジョヨン)」VOL1~3
出演:チェ・スジョン
9月26日
『ソン・イルグクのレッド・アイ』
監督:キム・ドンビン
出演:ソン・イルグク
「このろくでなしの愛 ディレクターズカット版」VOL1~4
監督:キム・ギュテ
出演:Rain(ピ)
「水花村の人々」VOL7~13
出演:ソン・イルグク
『今、愛する人と暮らしていますか?』
監督:チョン・ユンス
出演:イ・ドンゴン
「ファン・ジニ 完全版」VOL1~4
出演:ハ・ジウォン
9月27日
『妻の恋人に会う』
監督:キム・テシク
出演:パク・グァンジョン
10月3日
『家門の復活』
監督:チョン・ヨンギ
出演:シン・ヒョンジュン
『大胆な家族』
監督:チョ・ミョンナム
出演:カム・ウソン
『ハーブ』
監督:ホ・インム
出演:カン・へジョン
『まぶしい日に』
監督:パク・ファンス
出演:パク・シ二ャン
『オー!ハッピーデイ』
監督:ユン・ハギョル
出演:チャン・ナラ
『どこかで誰かに何かあれば間違いなく現れるMrホン』
監督:カン・ソッポム
出演:キム・ジョヒョク
「思いっきりハイキック」VOL16~20
出演:チョン・イル
「変わった女、変わった男」11~15巻
出演:キム・アジュン
「あなたは星」31~36巻
出演:ハン・へジン
「大祚榮(テジョヨン)」VOL4~6
出演:チェ・スジョン
「幸せな女-彼女の選択-」VOL12~17
出演:ユン・ジョンヒ
「京城スキャンダル」VOL5~8
出演:カン・ジファン
『冬のハ・ソヨン』
出演:ハ・ソヨン
「魔王」メイキングスペシャル
出演:チェ・ジフン
「アイ・アム・セム I am Sam」VOL1~8
出演:ヤン・ドングン
「太祖王建(ワンゴン)第1章~後三国時代の幕開け~」VOL1~5
出演:チェ・スジュン
「洪國榮 ホン・グギョン」VOL6~10
出演:キム・サンギョン
「新・若草物語」VOL8~14
出演:パク・イェジン
「トマト」VOL1~8
出演:キム・ヒソン
「暗行御史パク・ムンス」VOL1~4
出演:ハン・へジン
「空くらい地くらい」VOL3~4
出演:ハン・ヒョジュ
10月10日
「野望の伝説」1~20
出演:チェ・スジョン
●タイ
9月26日
『マーキュリーマン』
監督:バンデッド・ソンディ
出演:ワサン・カンタウー


相変わらず韓国ものが多いです。
セルのみになりますが、『カジノタイクーン』『暗黒街/若き英雄伝説』が10月8日発売、『カラテ愚連隊』も同発売となります。
今後のキングレコードの香港作品ですが、レンタルの発売はありません。
いよいよ9月10日には『裸足のクンフーファイター』と『ファイヤーライン』の発売です。

明30日公開のアジア映画

2008-08-29 22:14:30 | Weblog
明30日公開のアジア映画作品です。

『インビジブル・ターゲット』香港映画
監督:ベニー・チャン、出演:ニコラス・ツェー、ジェイシー・チャン
3人の刑事がある理由で同じ犯人を追い詰めていくスーパーアクション。昨年の香港映画祭で上映されて、久々に香港映画らしい作品を見たと大絶賛でしたが、ベニーって、3人の若者が主人公って、『ジェネックス・コップ』そのままやんと思いましたが、今回はめちゃくちゃ強い敵役のウー・ジンがめちゃくちゃいいです。明日の初日にはシネマスクエアとうきゅうでジェイシーの舞台挨拶があるようですが、東京の空は今のところ大雨。明日の天気は落ち着いてほしいところです。
東京:シネマスクエアとうきゅうほかロードショー

あと、シネマート六本木にて「ボリウッド・ベスト」という、インド映画3作品が公開されます。


いよいよ明日30日(土)は、名古屋シネマスコーレと仙台フォーラムで「香港レジェンド・シネマ・フェステイバル」のチケットが発売されます。公開までは約1か月ありますが、見たい作品はお早めにご購入ください。劇場にちらしも置いてあります。スケジュール日程はHPをご覧ください。

裏方悲哀話

2008-08-28 23:52:18 | Weblog
いろんな会社の人と仕事をしていると、時々懐かしい話になります。特に宣伝マンだと来日などの生ものの話での苦労話はいろいろあります。アジアでいうと韓国がブームだった時は、某若手人気女優に振り回されて、記者会見には遅れるわ、インタビューキャンセルなるわで大変だったと、何人かの宣伝マンからも聞いたことがあります。
それがアメリカだとかは、何時で仕事を終えるとか、プライベイトジェットでないと行かないとか、呼ぶつもりなかったのにきちゃった某監督とか、いろんなことが起こります。特に大変なのは、取材スケジュールを前もって伝えていたのに、来日してから変更をよぎなくされて、取材陣に頭を下げ続けることですが、これがテレビの生出演とかだともう大変!私が若い頃、そうゆうトラブルで上司が番組に対して始末書書いたこともありました。あとは病気で直前キャンセルとか、宣伝マンってスターに会えるからうらやましい、と思っている人もいると思いますが、それどころではありません。時々、早く終わって、早く本国へ帰れ~と思うこともあります。
でも、時々、マスコミの方もスターにプライベイトな失礼な質問をして、怒らせたこともありました。これはある人から聞いたのですが、レスリー・チャンが某作品で来日していた時、インタビューした某ライターが、プライベイトなことを聞こうとレスリーにとっては答えたくない質問をしてしまい、あの温和なレスリーが怒って部屋の外に出てしまったことがあったそうです。
当時、この話を聞いた時、それはよっぽど失礼な質問をしたんだなあと話ていましたが、そのインタビュアーは、要注意人物だったのでやっぱりと思いました。
さて、話は変わりますが、今日、報知新聞の芸能欄を読んでいたら、ジェイシー・チャンがおたふく風邪で記者会見中止という記事がでていました。これ、『インビジブル・ターゲット』で来日したのだと思いますが、こうゆうことが起こると宣伝マンも頭が痛いところです。

日本バージョン

2008-08-27 17:34:50 | Weblog
昨日は『ファースト・ミッション』の日本バージョンに関して、これが全長版で香港が編集版と昨日書きましたが、これは映画の製作費が松竹富士が払ったお金で作られたことから起こったことから、そうゆう現象が起きてしまったわけです。それから日本ではジャッキー=アクションという図式なのですが、この作品の制作会社のボーホーフイルムはサモ・ハンの会社であり、たぶん映画の企画意図は人情ものを作ろうと考えていたのかもしれません。なので、日本と香港の作品意図が違うようになっているのだと思います。
さて、そんなジャッキー作品は日本版と香港版の比較話などがよく出てきますが、これに関して面白い話がこの前のブルース・リーが表紙となっていた7月20日発売のキネマ旬報8月下旬号のカンフー特集に書かれてありました。それは、映画評論家の野村さんが書かれていた1Pなのですが、この野村さん、昔は東映洋画部の宣伝マンで、あの当時のジャッキー作品の宣伝をやっていたそうなのですが、この裏話で、当時『酔拳』は2本立ての添え物として買われていたので、公開する際に上映時間が長いから切ってしまえ、と8分も切ってしまった日本公開バージョンだったということをつづっていました。たぶん、そういったことは昔は香港映画だけでなく、他の国の作品でもあったようですが、30年以上前は香港映画はそんなもの、という風潮の部分もあったので、かなり勝手に改ざんしていたようです。
そういったことがあったからこそ、子供の頃に観た日本公開版が、ビデオ時代になって香港版と比べてみると、あのシーンがあった、なかった、音楽が違う、ということになってしまうわけです。
特に音楽に関して、1970年代の香港映画は、人気のあった外国映画の音楽を勝手に使用しているような有名作品が多いので、今、DVD化されているショウ・ブラザース作品は、どうやって音楽著作権クリアーにしているんだろうと思ってしまいます。よく使われているのが、『007は二度死ぬ』『女王陛下の007』。香港では特に人気があったシリーズなので、テーマ曲の冒頭部分がよく使用されています。

資料

2008-08-26 20:02:52 | Weblog
昔は香港映画の資料って、まともなものがなかったので、フイルムから名前を拾ったりしておりました。そんな中、インターネット時代になってそういったデータが載っているサイトは重宝するようになりましたが、それでも誤りがあるので、それが正しいかどうか調べまくります。
以前、海外のサイトで香港ムービーデータべースというのを重宝していたのですが、ある時から登録しないと使えなくなり、またフォーラムに参加しないとだめとのことであきらめていたのですが、最近、ある作品を調べていたら、そのサイトの中のデータの一つにあたり、そこから辿って行って、『ファースト・ミッション』のデータに行き着きました。面白いのはそこに貼ってある作品の写真が松竹ビデオ版のパッケージなのです。
それで『ファースト・ミッション』のデータに書かれてあるキャストの名前なのですが、よくもまあここまで調べたというくらい書かれていて、クレジットに書かれていない人の名前まで入っています。びっくりしたのは、冒頭の訓練シーンのSWAT隊のひとりがシャオ・ホウと書かれてあるのですが、確かに全員が整列したところの一番手前にいるのがよく似ています。また、病院のシーンで登場する悪党のひとりがラウ・カーウィンになっているのですが、これも確かに顔が似ています。そんなこんなで、この作品、ある意味、登場する俳優たちの顔ぶれをみると、フォン・ハークオンやリー・ホイサンといった俳優や、もちろんサモ・ハン組のユン・ワー、コリー・ユン、マン・ホイ、チン・カーロッといった俳優たちが共演しているのでクンフー映画ファンにとってはとんでもない顔ぶれとなっています(そして若き日のフルーツ・チャン監督もセリフ入りで訓練シーンに登場してます)。どういった経緯でこんな顔ぶれになっているのかわかりませんが、香港版にカットされているシーンの登場人物たちの顔ぶれを見ると、やはりジミーウォングつながり?とも思ったりしますが、さてどうなのでしょうか?(少なくともエミリー・チュウはジミーさんが連れてきたとジミーさん本人は言ってましたが)
ちなみに『ファースト・ミッション』の日本版が作品としての完全版で、私が最初に見た初号は音楽すべてが香港版のもので、映像はアクションがカットされていないバージョンでした。このプリントはジミー・ウォング経由で受け取っているので、この完成版をもとに香港版が作られているわけです。さっき仮ミックスのビデオが手元に届いたのですが、DVDになる冒頭の監製の名前は王羽になってますのと、やっぱり冒頭の訓練シーンは♪チャ、チャ、チャ、チャイナ~♪ではじまる「チャイナブルー」の曲がいちばんしっくりします。

終わりの始まり

2008-08-25 17:50:59 | Weblog
北京オリンピックも終わりました。昨日の閉会式もまた派手な演出でしたが、開会式もそうですが、チャン・イーモウの演出はまさに映画的な演出でした。
歌のところでは、最初にワン・リーホンやピが歌い、そして最後のほうはジャッキー・チェン、アンディ・ラウ、エミール・チョウが熱唱してましたが、NHKのアナウンサーは紹介しませんでしたが、アンディの隣にはカレン・モクとジョーイ・ヨンも歌っていましたね。ちらっとしか見えませんでしたが、カレン、やっぱりいいなあ~。

今回のオリンピックも日本の選手たちはがんばりました。私は中学の時に野球をやっていて、中3の時に人数の少ない陸上部の助っ人で400mの選手で中体連の市内予選に出場しましたが、スポーツの試合で戦うことはいかにたいへんか、中学生の時に学びました。今でも覚えていますが、陸上競技で400mというのはきつい種目で、100mの同じパワーとスピードをつづけて4回使わなければならない競技で、大会前の練習は本当につらいものでした。初めて練習に参加した時、200m走を流すかたちで10本続けてやらされたのですが、吐き気を催すくらい辛い練習でした。なにぶん、野球部の選手で足が速いほうだったので助っ人に指名されたのですが、この陸上の練習ははっきりいって逃げ出したいくらいでした。結局、大会では決勝まで進めたのですが3着となり(2着との差はわずか50cmぐらい)、県大会には進めることができませんでしたが、そのわずかの差を縮めることができなかった試合のことは今でも覚えています。
メダルを取った人も取れなかった人も、その試合に向けて自分の能力を最大限に出して戦っているわけですから、これはもうすごいの一言です。選手の皆さん、お疲れさまでした。そしてまた、4年後に向けての戦いが始まるわけです。
それから、世の中はオリンピックが終了したように思っているとは思いますが、同じ会場を使用して、今度はパラリンピックが行われます。こちらも日本の選手陣もベストを尽くしてがんばってほしいと思います。

『ファースト・ミッション』DVD化状況

2008-08-24 18:26:41 | Weblog
少しずつ情報を出しています『ファースト・ミッション』DVD化続報です。
一応、発売は年内、予定では11月下旬を予定していると発売元の担当より聞きましたが、今回は吹き替え版もいれる方向となっているそうです。まだ、映像と音を合わせる作業をしていないようなのですが、吹き替え版素材は残っていたそうなので、石丸、水島のコンビの声が聞けるということですのでお楽しみに。少なくとも某社の32枚組には負けたくないので、皆さんが観てうれしい1枚にするべく、制作担当者とああだこうだと話しております。
そういえば、香港の『新宿事件』の情報ですが、ネットではちらほら出ているのですが、まだHPやらちゃんとした情報が出てきていません。中国での公開日程も決定しているのにまだ正式なHPも立ち上がっていないというのは、中国当局の検閲がまだ通っていないのでしょうかねえ。

ハルク!

2008-08-23 22:38:25 | Weblog
今日はほんと久々に会社に寄らず、映画1本観てきました。『インクレディブル・ハルク』ですが、前回はアン・リーが監督していましたが、今回はスタッフ、キャストも一新した『ハルク』になっています。監督はルイ・レテリエで、ジェット・リーが主演した『ダニー・ザ・ドッグ』などを手がけていますが、個人的にはカメオ出演している面々が楽しく、オープニングにヒクソン・グレイシーが出てきたのにはびっくり!またエンディングは同じマーヴェルコミックスが製作した『アイアンマン』に繋がるようになっているところも面白いところですが、さすがにこのエンディングはこの作品にとってはつけ足しのようで、必要ないかなあと思いました。
さて、TOHOシネマズより、インフォメーションの連絡が来ましたが、あの「た~か~の~つ~め~」でおなじみのFROGMANがジャッキー・チェン・ファンだと初めて知ったのですが、「龍兄蛙弟(りゅうけいあてい) ~ドラゴン・キングダム×鷹の爪祭~ 」というオールナイト・イベントを行うそうです。
●インフォメーション
TOHOシネマズ川崎にて、オールナイトイベント「龍兄蛙弟(りゅうけいあてい) ~ドラゴン・キングダム×鷹の爪祭~ 」が決定!
今年、2008年夏唯一の鷹の爪イベントは、FROGMANがリスペクトする、ジャッキー・チェンとの夢コラボ。
豪華ゲストによるトークショーに加え、未公開シーンの上映など、盛りだくさんの内容で実施。
実施劇場 :TOHOシネマズ 川崎
実施日時 :
8月29日(金) 23:00~
上映作品(3作品)
「ドラゴン・キングダム」http://dragon-kingdom.jp/index2.html
「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II」http://www.takamovie.jp/
「ジャッキーファンのFROGMANが選ぶ、おすすめの1本」
(※10万円BOXの作品の中から1作品をDVD上映)
http://www.universalpictures.jp/sp/jackiechan_dvdbox/
イベント
・FROGMANほかによるトークショー
・WEB公開中の 「ドラキン×鷹の爪」 コラボCM上映
・「鷹の爪II」 未公開シーン上映
・ジャッキーリスペクトの回 「古墳GALのコフィー ケンカ古墳」
・「鷹の爪II」 DVD発売決定、搭載特典大発表
ゲスト
FROGMAN ほか
入場料金
¥2,500 均一
チケット販売
PC・携帯 : 8月22日(金) 24:00~ (=8月23日(土)0:00~)
劇場窓口 : 8月23日(土)オープン時~
販売方法 購入方法
パソコン
携帯電話 http://tcit.jp
劇場窓口 http://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/TNPI2000J01.do?site_cd=010
詳しくは
http://www.tohotheater.jp/newstopics/event/index.html


明23日(土)公開のアジア作品

2008-08-22 21:35:54 | Weblog
明23日(土)公開のアジア作品です。

『言えない秘密』台湾作品
監督:ジェイ・チョウ、出演:ジェイ・チョウ、グイ・ルンメイ
『カンフーダンク』のジェイ・チョウが初監督兼主演した青春ラブストーリー。音楽学校を舞台に、転校してきた主人公が、ピアノ室で曲を弾くミステリアスな女学生に心を奪われる・・・
ということで、明日ですが、ヒロインを演じたグイ・ルンメイが、新宿武蔵野館の第一回上映後に舞台挨拶を行うとのことです。
東京:新宿武蔵野館にてロードショー

『小さな赤い花』中国=イタリア作品
監督:チャン・ユアン 出演:ドゥン・ボウェン、二ン・ユアンユアン
父親の仕事の都合で全寮制の幼稚園に入れられた4歳の少年が、その生活になじめず、反抗をしていく。そして先生に目をつけられ、お仕置きで独房に入れられてしまう。勇敢で反抗的な少年を中心に、中国の教育政策に疑問を投げかける社会派ドラマ。
渋谷:シアターイメージフォーラムにてロードショー

あとは『台湾シネマフェスティバル』がシネマート六本木で8本の作品が上映されます。オープニングの明日はエディ・ポンが来日舞台挨拶が行われるということですので、お時間ある方はぜひ観に行ってみてください。
もう一つ、東京のポレポレ東中野で8作品を集めた『中国インディペンデント映画祭』も開催されるとのことです。中国インディペンデント映画祭HP

それから「香港レジェンドシネマ・フェスティバル」の地方情報をHPに更新いたしました。来週30日に各劇場窓口にて前売り券販売となります。香港レジェンド・シネマHP


映画出資

2008-08-21 14:41:07 | Weblog
『レッドクリフ』に製作出資しているエイベックスは、今、アジアに大きな投資を行っています。今年の3月には、私もよく知っているビル・コン(『グリーン・デスティニー』のプロデューサー)と10本もの映画作品出資提携を行い、つい最近には、メディアアジアと映画ファンドを立ち上げたそうです。
世界的に映画ファンドは、例のサブプライム問題でかなり苦戦をしいられてきており、メジャーの会社でも立ちいかなくなっているので、エイベックスにはがんばってほしいところですが、これまでも日本の会社は香港といろいろやってきましたが、なかなか成功例がないのも確かです。それも中国人のほうが上手というか、他の企業同様に日本の会社が損することが多いからです。
1990年代に入って、日本ではアミューズがゴールデンハーベストと提携して、ゴールデンアミューズという会社を香港に立ち上げ、3本ほど作品を作りましたが、どれも興行的に失敗して撤退しました。また、香港だけでなく、広告代理店の電通がハリウッド映画にファンドしましたが、これもうまくいかず、結局、これも撤退。日本の会社は海外の映画出資に関してはあまりいい成功例を残していません。
今回のエイベックスのアジア進出は、同社が音楽ソフトを持っているという強みを生かしながら映画にも進出しているわけですが、こと映画出資に関しての中国はなかなかの強敵です。むこうにいいようにされないように、日本でも話題になるような作品を提供してほしいものです。

本日発売のぴあは、その『レッドクリフ』で来日した金城武のインタビューと、『カンフーダンク』で来日したジェイ・チョウのインタビューが掲載されておりました。最近、ぴあってアジア系の紹介多いですが、私がパブの現場やっている時はアジア系はなかなか大変でした。
そうそう『インビジブル・ターゲット』が来週初日ですが、ジェイシー・チェン初日舞台挨拶するようですね。

香港(中国)秋の新作

2008-08-20 09:47:08 | Weblog
先だってのブログで香港公開今後の予定を書きましたが、調べるといろんな作品が待機していることがわかりました。ほとんどがこの春、香港フイルムマーケットでポスター等、展示されていたものですが、見たい作品ばかりです。
まずは『画皮』ですが、ゴードン・チャン監督、ドニー・ユエン、ジョウ・シュン、ヴィッキー・チャオが出演している幽霊ものです。これはキン・フー監督の遺作となった『ペインテッド・スキン]と同じ原作をもとに作られた作品です。
画皮HP

この前、『インビジブル・ターゲット』で来日したベニー・チャン監督、ルイス・クー、リウ・イエ、ニック・チョンが共演の『保持通話』は、アメリカ映画『セラー』の香港リメイクというめずらしいリメイク作品です。予告の冒頭が衝撃的です。
保持通話HP

題名

2008-08-19 15:42:20 | Weblog
映画の宣伝をしていていちばん悩ませるのが、題名付けです。ファンであるならば、原題を知っているうえにそれに慣れてしまっているので、違う題名にされると気がついてもらえなかったりするのですが、広い観客に対してアピールするためには、どうしても内容のイメージがわかってもらえるような題名をつけなければなりません。なので、毎回、映画の題名考えるのに50~100個はアイディアを出します。
一時期、アメリカ映画は原題をそのまま表記したものが多かったのですが、最近はそれだと観客にイメージしづらいので、日本語題名にすることが多くなっていますが、これもまた飽きられてくると原題を題名にするという、その繰り返しの歴史が続いていくわけです。
香港映画も題名つけるのも苦労が多く、たとえばショウ・ブラザース黄金のシネマシリーズも80本あまりのタイトルに題名案を出し、またコピー案も出しましたが、いつもあれこれ考えてしまい、日々言葉遊びの格闘となります。

映画の題名だと、この前お亡くなりになった映画評論家の水野晴郎さんが、映画会社の宣伝部長時代、『007危機一発』や『真夜中のカウボーイ』等、歴史に残る題名をつけられていたわけですが、映画の題名はすべて宣伝マンが考えます。自分の経験からだと、デビッド・クローネンバーグ監督の『戦慄の絆』という作品は、題名締切30分前に作ったタイトルでしたが、これは双子の医者の話なので「絆」という言葉、サスペンスで怖い部分があるので「戦慄」という言葉を合体させた題名です。

題名もヒットすれば、「いい題名だ。」、ヒットしないと「題名がよくなかったんじゃないか?」と、どっちにころんでも宣伝担当は頭の痛いところですが、昔の宣伝マンは同じ題名があったらつけないというのが暗黙の鉄則で、最近はビデオもあるので、同じ題名が3本もレンタルビデオの棚に並んでいるということもあり、題名つけるのはほんと頭の痛い問題です。

と、以上に前置が長くなりましたが、今日、キングレコードから試写状が送られてきたのですが、その作品は原題『放・逐』、そして日本題名『エグザイル 絆』となっておりました。12月に公開ということなので、日本語字幕入ったのが早くみたいですが、試写状の内容によると字幕も新字幕となっており、映画祭で上映した字幕を変えているようです。

小話題3

2008-08-17 18:15:46 | Weblog
昨年、三百人劇場から新宿のksシネマに場所を移して行われた「中国映画の全貌」ですが、今年もksシネマで秋に開催されるということです。その開催の直前に同劇場でイーキン・チェン&カリーナ・ラム主演の『パティシエの恋(後備甜心)』が公開決定となりました。昨年、大阪の映画祭では『デザート』という題名で上映されましたが、この作品、私が2年前の春に香港フイルムマーケットに行った時、モンコックの劇場で午後1回だけの上映を見つけて行って、すごく気に入っていた1本でした。製作は『君さえいれば 金枝玉葉』等、香港映画にロマンティックラブコメディを送り出してブームを作ったUFO久々の作品で、こじゃれたフレンチレストランを舞台にしたラブストーリーです。個人的なツボは、カリーナが夜、犬の首輪だけでのエアー散歩をするシーンです。

さて、業界内の知り合いから、「うちの会社で香港映画買いました。」とのメールがきましたので、「何買ったの?」と聞いたところ、「『投名状』です。」と返事が返ってきました。ということで、やっと日本語字幕で見れることになったわけですが、『レッドクリフ』が公開されてからの日本公開になると思うので、宣伝はどうやって仕掛けるのか、お手並み拝見です。

台湾製香港映画

2008-08-16 23:46:38 | Weblog
今日は『カンフー・ダンク』の字幕版を劇場で観るために、有楽町前のシネカノン有楽町2丁目劇場の夜7時の回に行ってきました。ぎりぎりに入ったのですが、お客さんは半分ぐらいの入りで、客層は女性がだいたい9割で、あとは私のような男性一人の客層でした。
さて、この『カンフー・ダンク』は、台湾、香港、中国(上海)の中華圏合作映画となっていますが、監督がチュウ・イェンピン、そして台湾側の会社が長宏ということは台湾が中心の映画といえるでしょう。この長宏とチュウ監督といえば、1990年代前半に作られた台湾製香港映画を思い出しました。当時は香港映画がバブルで、海外の黒社会系が多くの映画製作会社を作ってマネーロンダリングしたり、いろいろ事件起こしたりしていましたが、台湾のテレビ、ビデオ、興行会社が出資して、香港スターを台湾に引っ張ってきて映画を作っていた時期がありました。それがいわゆる台湾製香港映画であり、その製作ビッグ3が長宏、學者、そして龍祥でした。長宏はチュウ・イェンピン監督で金城武やジミー・リン主演などの作品、學者はウォン・カーウァイ作品の『大英雄』といった作品に、そして龍祥はツイ・ハーク監督作品に出資してました。この3つの台湾の会社は台湾のエンタテインメント界を仕切っているというか、長宏と學者は特に●×△がらみなのでドキっなのですが、とにかく『カンフー・ダンク』の映画の作りにバブル時代の台湾製香港映画を思い出したのでした。それはきっとその時代の作品を観ている人にはいろいろ感じるところがあると思います。(香港は英皇が出資してますが)
作品は、ジェイ・チョウほかのイケメンスターたちやバスケシーンが見所ですが、個人的には彼らの脇を固める俳優陣にウケました。エリック・ツァン、ン・マンタ(呉孟達)、レオン・カーヤン(梁家仁)、エディ・コー(高雄)、ウォン・ヤッフェイ(黄一飛)、そしてケネス・ツァン(曾江)といった香港映画のベテラン俳優たちが顔を出しているところがこの作品のミソで、クンフー学校の師父の一人を演じるレオン・カーヤンの風体がサニー千葉にそっくりだった(私はヒゲ面の顔がそう見えました)のには、きっとクンフー映画ファンにはウケるでしょう。
クンフーとスポーツの合体といえば『少林サッカー』をイメージしますが、『少林サッカー』の試合のシーンはCGを駆使した漫画的なシーンでしたが、この『カンフーダンク』の試合のシーンは『少林サッカー』よりリアリティを感じさせるシーンになっています。『少林サッカー』に出ていたン・マンタとウォン・ヤッフェイが出演していることもミソですが、この二人はシンチーと袂を別れた人たちなので、そうゆう部分からもこの作品、『少林サッカー』に対してのアンチテーゼがあるような気がします。それを感じるのはセリフの中だったり、チームでクンフーを使えるのは主人公だけだったりと、かなりまともな作りになっています。(ただ、どうやって最後勝つかというところはありえね~ところもありますが。)またこの作品がただ単に面白いということだけでなく、感動と共感というポイントが最後にあり、そこがこの作品のよさといえるでしょう。
面白いことに、台湾や中国では大ヒットしましたが、実は香港ではあまりよい数字をあげていません。それは冒頭でお伝えしたように、この作品が90年代に作られていた“台湾製香港映画”に共通した部分があるからではないかと思いました。それはどういったことなのか、そこからこの映画を観ても、非常に興味深く観れると思います。1回目は素で、2回目は役者で、そして3回目は比較で、そんな見方でもこの作品はいろいろ楽しめる部分が満載です。
オリンピックにかくれた公開になってますが、皆さん、お早めに観に行ってください。(入りの状況から早く打ち切られる可能性もありますので)