今年はマカオが返還十周年ということで、先日テレビのニュースではこのことが伝えられていました。税収の80%はカジノの売り上げということで、私もマカオに行った記憶はカジノで大小をやった記憶しか残っておりません(笑)。
そう考えると『エグザイル』の舞台設定となったマカオの風景というのは、背景を映画描写として巧みにとりいれるジョニー・トー監督にかかると、本当に魅力的な場所に見えます。(でもやはりカジノが魅力的、かな。)
映画の背景というのは、時には映画の中で重要な位置を占めることがありますが、あまりにセットに凝りすぎると、例えばアメリカ映画では『天国の門』のように映画会社そのものを倒産寸前に追い込んだ作品などもあり、映画に莫大な予算がかかることを思い出させます。
香港映画がこれまで大変だったものにロケ場所の問題がありました。もちろんスタジオも限られているので、香港映画に登場するロケなりセットなりは、すぐにわかるものが多かったわけです。
しかしながら、近年は大陸との撮影が大部分を占めるため、その広大な土地を利用しての映画撮影はいろんな背景を撮れるようになり、中国だけでなく、他国においても非常に魅力的な背景となっております。
今年のクリスマス映画もまた、そういった部分においてはダイナミックな作品をおくれる環境であることを感じさせるわけです。
今日は公開されたばかりの『十月圍城』の香港版予告です。
十月圍城予告
それにしても言語は北京語。これもまた時代の移り変わりですね。