電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

DVD用予告篇

2008-09-28 18:08:01 | Weblog
今週は原稿入稿やら経理仕事やら、はたまた『ファースト・ミッション』のコメンタリー収録やらどたばたの1週間になる予定です。
ところで、松竹の販促担当者が今回のDVD発売用の新版予告を制作中で、ラフを見せてもらいました。もう冒頭で「チャチャチャ~」と流れただけでテンションあがります。そばでこの歌を初めて聞いたスタッフが一言、「頭の中でリフレインしてる~」。たしかに「China Blue」は覚えやすいメロディなので、これを聞いたら気になってしまうでしょう。
この編集ラフの映像を見て思うことは、主演二人の表情がこんなにいいのか!というくらい、カットの1つ1つがドキドキさせます。いろいろといわく付きの作品でいわくつきの撮影現場だったので、よく映画作れたなあと思ってしまいます。(この話はコメンタリーにてお話いたします。)
DVD用新予告篇はネットでも見れることになるということですので、アップされたらご報告いたします。

渋谷にて

2008-09-27 22:38:23 | Weblog
今日は夕方にクライアントとの緊急ミーティングとなり、渋谷に行ってきました。
打ち合わせ時間までの間、渋谷をぷらぷらしながら、映画ショップやTSUTAYAを覗いたのですが、今日はラッキーなことに必要なものを見つけたので、いろいろ買ってしまったのですが、あっという間に●万円です。TSUTAYAではDVDが20%OFFセールをしていたのですが、『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』が50%OFF。すぐに買いました(あと1枚残ってましたよ~)。そして映画ショップで買ったのは、『実録ブルース・リーの死』のパンフでしたが、これは今度のDVD発売のギャラリーに必要だと思って買いました。でも金額が5000円!!前にも他のショップにあった時に買い損なっていたので、何も考えないままレジに向いました。
さて、パンフで思い出しましたが、「香港エンタテインメントシネマ」で映画グッズ販売も検討中なのですが、中古パンフとかの掘り出し物も置いてもらうように考えてます。ただ稀少なものは値段が高くなりますが、これもお楽しみに。

明27日(土)公開のアジア作品

2008-09-26 20:27:43 | Weblog
明日27日(土)公開のアジア作品です。

『ファン・ジニ 映画版』韓国映画
監督:チャン・ユニヨン
出演:ソン・ヘギョ、ユ・ジテ

テレビドラマでも人気を博した同名ドラマの映画化。許されざる自分の出生の秘密を知った女性が、家を出て名芸妓(キーセン)となった時、本当に好きだった男性と再会するが・・・・
東京・新宿シネマスクエアとうきゅうほか全国ロードショー

そのほかにはアメリカ人監督によるドキュメンタリー『女工哀歌(じょこうえれじー)』も公開されますが、中国で24時間体制でジーンズを作る若い女の子たちの姿とその工場の経営者の姿を描いています。でも、時給7円で給料もちゃんと出るかわからないというくだりの話はすごい、というよりも映画でとりあげられている工場よりもっと劣悪な環境の工場が無数にあるという話もすごい。

毎日、『ファースト・ミッション』とチャウ・シンチー4作品DVDのパッケージ制作、カルトシネマ・フェスの件で1日があっという間に過ぎていきます。
今日は『ファースト・ミッション』特典映像の仮編集の最終チェックだったのですが、時間にして48分ほど。特に1本だけ存在したベーカムの部分はほぼノーカット収録になりました。

「新宿事件」公開延期

2008-09-26 02:14:32 | Weblog
さっきニュースで『新宿事件』公開延期のことが報じられていました。やはり内容のことで中国当局の審査が降りないようです。イー・トンシン監督もかなり注意深く編集をしていたようなことが聞こえていたのですが、なかなかむずかしい問題のようですね。でも、このニュースで現場の写真がいくつか出ていてびっくりでした。
yahooニュース

HKCCF&HKETCWぴあ発売日程

2008-09-25 01:37:34 | Weblog
「香港カルトシネマ・フェスティバル」&「香港エンタテインメントシネマ・ウィーク」のチケットぴあ発売日程と上映日程が決定いたしましたのでお知らせします。

●チケット発売日程
9/26(金)電子チケットぴあHPにて告知開始
10/1(水)11:00から全公演プレリザーブ開始
10/6(月)11:00プレリザーブ受付終了
10/7(火)プレリザーブ抽選
10/8(水)11:00~一般発売
(なお、完売の場合は当日券はありません。詳しくはシアターN渋谷のHPまで)

上映日程
10月18日(土)
11:15 ファースト・ミッション
13:15 魔デビルズオーメン
15:15 如来神拳カンフーウォーズ
17:15 新死亡遊戯 七人のカンフー
19:15 邪ゴーストオーメン
10月19日(日)
11:15 上海グランド
13:15 ファースト・ミッション
15:15 少林拳対五遁忍者
17:15 邪ゴーストオーメン
19:15 魔デビルズオーメン

10月20日(月)
11:15 拳神KENSHIN
13:15 トランサー霊幻警察
15:15 ファースト・ミッション
17:15 如来神拳カンフーウォーズ
19:15 少林拳対五遁忍者

10月21日(火)
11:15 ファースト・ミッション
13:15 剣客之恋
15:15 上海グランド
17:15 少林拳対五遁忍者
19:15 新死亡遊戯 七人のカンフー

10月22日(水)
11:15 失われた龍の系譜
13:15 ファースト・ミッション
15:15 ミラクルマスクマン
17:15 拳神KENSHIN
19:15 如来神拳カンフーウォーズ

10月23日(木)
11:15 剣客之恋
13:15 上海グランド
15:15 ファースト・ミッション
17:15 トランサー霊幻警察
19:15 邪ゴーストオーメン

10月24日(金)
11:15 ミラクルマスクマン
13:15 拳神KENSHIN
15:15 失われた龍の系譜
17:15 ファースト・ミッション
19:15 魔デビルズオーメン

前の「香港レジェンドシネマ・フェスティバル」は地方3か所行っていますが、この映画祭は東京のみの最初で最後のイベント上映となります。
特に『ファースト・ミッション』はDVD発売前の特別上映なので、ファンの方お見逃しなく。あ、『拳神』も上映権が切れるのでこれが最後になります。

映画祭情報発表

2008-09-24 19:45:27 | Weblog
私、FREEMANがらみの映画祭情報です。

『香港レジェンド・シネマ・フェスティバル』
名古屋シネマスコーレ、仙台フォーラム  9月20日(土)~26日(金)
※劇場窓口で前売り券発売中!

大阪:第七藝術劇場 10月25日(土)~31日(金)
上映時間  20時50分~
10月25日(土)『ファイヤーライン』
10月26日(日)『チャウ・シンチーのゴーストバスター』
10月27日(月)『冷血十三鷹』
10月28日(火)『チャウ・シンチーの熱血弁護士』
10月29日(水)『香港ラバーズ 男と女』
10月30日(木)『チャウ・シンチーのゴーストハッスル』
10月31日(金)『裸足のクンフーファイター』
料金:前売り1300円(チケットぴあにて独占発売)当日1500円均一
チケット発売日程が確定してませんが、詳しいことは劇場へお問い合わせください。

それから、『香港エンタテインメントシネマ・ウィーク』&『香港カルトシネマ・フェスティバル』ですが、
10月18日(土)~24日(金)シアターN渋谷
料金:前売り1200円(チケットぴあにて独占発売)当日1500円均一になりました。
上映に関しては「エンタテインメントシネマ」は昼の上映(11:15~17:15の時間帯)、「カルトシネマ」は19時15分のイブニング(但し、18、19日は午後から)の上映となります。
なお、「香港エンタテインメントシネマ・ウィーク」の上映作品ですが、何事もおこらなければ、このようなラインナップとなりました。
前発表していましたあっと驚く1980年代の旧作ですが、それは
ジャッキー・チェン&サモ・ハン・キンポーの名作『ファースト・ミッション』を特別上映いたします。
それもフイルムで。
11月27日のDVD発売でこの宣伝の意味もあるのですが、実はプリントが1本だけ権利元の倉庫に残っていたことがわかったのでした。先だってこのプリントをチェック試写したのですが、ほとんどきれいなままの状態であったので、これを香港映画ファンになんとかスクリーンで見せたいと思い、いろいろ協議をしてやっとこさなんとか上映できそうというところにこぎ着けました。たぶん来週には劇場にちらしを置くことができそうです。
そして他の旧作は前発表通りですが、『失われた龍の系譜~トレース・オブ・ア・ドラゴン』は今年亡くなったジャッキーパパの追悼、『拳神』は11月で日本の権利が切れるということとオールスターキャストということで、『上海グランド』はビッグスター共演と今、テレビで「新・上海グランド」が放映されているためにチョイス。『ミラクルマスクマン』はチャウ・シンチーということとプリントがまだ残っていたということで、『剣客之恋』はアンディとセシリアの共演の武侠片ということで、そして『トランサー霊幻警察』はニコ、ステ、サムの共演と、今香港の若者に人気あるアレックスの初出演ということで番組を組んでみました。
そして『カルトシネマ』のほうは、まじとんでも映画のオンパレードですが、『魔デビルズ・オーメン』と『邪 ゴースト・オーメン』は映画評論家の宇田川幸洋さんも待ってましたと言わしめる伝説のホラー作品です。『少林拳対五遁忍者』はチャン・チェ監督の一連のとんでもクンフーアクションの傑作の1本で、『如来神拳カンフーウォーズ』は『カンフーハッスル』の元ネタ原作のひとつ、そしてもっともとんでもない『新死亡遊戯 七人のカンフー』は『死亡遊戯』ができる前に作ってしまったばったものそっくりさん映画です。
映画祭の大きさには「東京国際映画祭」やら他の映画祭には負けますが、番組は香港映画ファンが楽しめる個性豊かな作品を組んだつもりです。また、なにか楽しいこともしたいと思っておりますが、そのひとつが香港スターのサイン展示となります。

なお、チケット発売の日程は後日、上映時間もすぐに発表いたします。

※それとここにきている皆様にお願いいたします。勝手連的に『香港エンタ&カルト』の情報をいろんなサイトやブログに情報を流していただけると助かります。よろしくお願いします。

古書店ぶらぶら

2008-09-23 19:35:02 | Weblog
今日は昼にいつもお世話になっている通訳の方にお会いして、昨年渡し損ねて写真を渡し、ついでこちらからのお願いで、『ファースト・ミッション』の特典に入れる蔵出しジャッキー・チェンの映像を見てもらって、何しゃべっているかお聞きしました。実はこの映像は奇跡的に残っていたベーカム映像なのですが、会話とか入っているものの、まわりの音がうるさくて、たぶん字幕付けは無理と思いつつも確認するためにみてもらったのでした。案の定、しゃべっている声が小さいので、ところどころしかわからないとのことで、たぶん字幕付けが無理で、そこの部分を私がコメンタリー解説でしゃべるしかないと思うのですが、その一部解読できた内容がちょっと面白いものでした。今週、発売元の担当と特典映像の仮編集になるので、この部分をどう表現するかは話そうと思います。
その後、水道橋に行き、久々に前によくマッサージしてもらっていた王さんのところへ行って1時間、しっかりもまれてきましたが、左足のつぼにはいると激痛!!!筋がだいぶ固くなっているようでした。
終わってから、その足で神保町に向かい、ひさびさに古書店を回りました。そして映画のもので有名な矢口書店で「スクリーン」85年8月号と10月号をゲット。なんと付録付きなのですが、この号は『ファースト・ミッション』の紹介がされている号で、先だって昔のスクラップブックを松竹の図書館でチェックした際に号数もチェックしていたので、それを買ったのでした。
何せこのブログでは、自分の記憶頼りに過去のことを書いてますが、調べてみると日程が微妙に違っていたりしてました。なので今回、『ファースト・ミッション』のコメンタリーをすることになって、なるべく正確に日付を調べるために、資料チェックしているわけです。面白いことに調べていくうちに、どのシーンがいつ撮られたのかがわかってきたことと、7月のジャッキーは本当に殺人的スケジュールで仕事をしていたのだとわかります。たぶんそのツケが9月の『サンダーアーム』の事故につながったのでは?と思うほどです。
この矢口書店では「ロードショー」別冊の「ブルース・リー伝説特集」と、『嵐を呼ぶドラゴン』のプレスを見つけたので、それも買いました。また、あっちふらふらこっちふらふらで、アベノスタンプでは『続フレンズ』のパンフを買い、東方書店では「香港・日本映画交流史」という本を買ったのですが、6800円という値段の高さに驚いてしまいました。
帰りには、小学館のすぐそばにある揚子江菜館で元祖冷やし中華を食べて、会社に入り、今、ブログを書いている次第です。さて、ちょこっと仕事をして帰りましょう。

そうそう、大阪の香港レジェンドシネマ・フェスティバルの日程が10月25日~31日で決定しました。明日詳しい上映日程をお知らせします。

土曜の深夜

2008-09-21 19:11:20 | Weblog
土曜の深夜(だけでなくほぼ毎日)ですが、かなり夜更かしして、テレビつけっぱでいろんなことをしています。時々、テレビをザッピングするのですが、テレビ朝日で「レッドクリフ攻略特番」を放送してました。途中から見たので、HDDに撮り損なってしまいました(泣)。でも、まだ6週間前でこうゆう番組をやっているということは、深夜に何度も放送して宣伝アップしていこうという展開なのかもしれませんので、またチェックしてみましょう。
さて、相変わらず『ファースト・ミッション』のことでごそごそいろいろ探しておりますが、それとは別に、昔の予告篇チェックしました。例の美容院で流していたという予告篇ビデオなんですが、私が宣伝部に入って1985~86年に、このビデオを流している会社に素材を渡す担当をしていました。その見本ビデオが20本ほど手元に残っていて、当時のいろんな映画の予告篇がみることできるわけです。
今、そのビデオの中に香港映画の予告がいくつか入っているのですが、あったものは、東映の『チャンピオン鷹』『香港未公開NGカット付 五福星』『大福星』、そして東宝東和は『プロテクター』『香港国際警察 ポリスストーリー』でした。この予告、面白いのは、東映のナレーションは広川太一郎さんのおとぼけお笑いになっていて、東和のほうは内海賢二さんの力強い声でつくられていることです。『ファースト・ミッション』も東和版にならって内海賢二さんに予告ナレーションをやっていただいたのでした。
それから、『五福星』の題名の頭についている~香港未公開NGカット付~というのは、予告篇がNGで構成されているという、まか不思議な予告です。こうゆう予告ができたのも、当時のジャッキー・チェンの人気でお客を呼ぼうとした、大きな理由が見える予告といえるでしょう。

鎗火から放逐へ

2008-09-20 17:03:19 | Weblog
今日は『幸福』という作品の初日で、六本木の劇場へ立会いに行っておりました。主演は石橋凌さんなのですが、金曜深夜になんとなく観ていた映画『Brother』にも出演しておりました。結局、朝まで観てしまい、ほとんど寝不足です。
その前日も、深夜にごたごたやっていた後、やっぱり眠らないやとDVDをガサガサ探しながら見つけたのが『ザ・ミッション 非情の掟』。久しぶりに見たのですが、公開してからなので、かれこれ7年近く経っていました。
この作品を観ながら、今年日本で公開される『エグザイル/絆』との大きなつながりに、あらためてこの2作品の面白さを感じました。当初『ザ・ミッション2』ではと言われていた『エグザイル/絆』ですが、『ザ・ミッション 非情の掟』のラスト10分の話がこの『エグザイル/絆』の冒頭、マカオに一人の男を殺すためにやってきたアンソニー・ウォンとラム・シュー、そして助けるためにやってきたフランシス・ンとロイ・チョンのコンビというのを、この10分に描かれていたことと符合しているのです。そして殺す命令を出しているマフィアのボスであるサイモン・ヤム。『ザ・ミッション 非情の掟』ではエディ・コーのボスの弟で非情な男を演じてますが、それが『エグザイル/絆』ではボスになっているという設定です。
『ザ・ミッション 非情の掟』を見直して『エグザイル/絆』を観ると、監督の意図がよくわかるようになっていますので、お時間あれば『ザ・ミッション 非情の掟』をぜひ見てから『エグザイル/絆』を見てください。
ところでこの『ザ・ミッション 非情の掟』のラム・シューですが、あまりにほっそりでクールなキャラを演じているので、そこが逆に笑えてしまいました。いまやジョニー・トー組のお笑い路線キャラになっていますが、この落差も楽しめます。

明20日(土)公開のアジア作品

2008-09-19 20:22:08 | Weblog
明日20日(土)公開のアジア作品はありませんでした。

東京国際映画祭の日程も出たようで、上映作品も発表になりましたが、今年は私も同時期に「香港エンタテインメントシネマ・ウィーク」と「香港カルトシネマ・フェスティバル」を企画、運営している手前、どうもいけそうにないような感じです。
上映時間もほぼ決め、前に発表していた作品以外に、あと2本上映作品を決めました。1本は『トランサー霊幻警察』にしましたが、もう一本は最終調整中ですが、これが決まればあっと驚く旧作作品になるかと思います。期待させてすいませんが、もう少々お待ちを・・・(もう中学生の口調で

それから、開催中は、私が持っているスターのサインを展示しようと考えております。ジャッキー・チェン、レスリー・チャン、ニコラス・ツェー、スー・チー、ジョイ・ウォン、ロザムンド・クァンなどなど、色紙やらプレスやら写真やらに書かれたサイン展示になると思います。
まだいろいろと楽しいアイディアを考えてはいるのですが、シアターN渋谷のHPや私のブログにも逐一情報をアップしていきますので、お楽しみに。


真夜中にお仕事

2008-09-18 23:03:30 | Weblog
夜もだいぶ涼しくなり、夏の暑くて寝苦しい夜から、過ごしやすくて夜更かししやすい夜になってきてます。そうするとどうしてもやっておかなければならない仕事を自宅でついついやってしまうのですが、今はもうすぐ本編集となる『ファースト・ミッション』の特典映像を何度も見直して、文字テロップ等々のアイディアを考えております。
今回の特典映像となる内容ですが、だいたい50分~60分の間ぐらいになるかと思います。その中身ですが、まず劇場前売り販売イベントで上映した素材が15分ほどあり、これは1985年8月に新宿松竹ほか、全国で1度だけ早朝イベントで上映したものです。そして、テレビ特番を編集したもの(これはナレーションも含めいろんな問題でメーキングの部分しか映像が使用できませんでした)が約30分、そして奇跡的に権利元に残っていた1本のベーカムの映像がだいたい10分ほどあります。
たぶん、この映画のファンの方々は、今回の『ファースト・ミッション』の特典映像を見てそうとう驚くと思います。なぜならば、特番を作る前提でビデオカメラとフイルムを回していた映像と、私も当時試写室で見た、香港から大量に送られてきていたラッシュフイルムから抜いたNG含む同シーンの何テイクかの映像、また当時、カメラが何台も使われていたとわかる同シーンの別角度の映像等、とにかく裏側の映像がいろいろ見られます。これができたのも、松竹富士が製作出資していて、ほぼ邦画的な発想があったからだと思います。それからテレビ特番の映像は私がカンパケになったVHSを個人的に貰っていて、それがほぼ見れる状態でテープが生きていたラッキーな部分もありました。
私がこの映画の宣伝に携わっていたことと、所属して今はない松竹富士の管理がよかったというのもありますが、夜中にこれらの素材を何度も見直していると、ほんと当時のことが思い出されますし(若き日の私がちらっと映ってたりもしますが)、この時代の香港ものでここまで皆さんに映像を見せられることの奇跡と喜びを味わっていただきたいなと思っております。


閑話

2008-09-17 17:29:37 | Weblog
『月夜の願い』で描かれた中秋も終わり、香港映画界も秋の陣というところです。
これからの香港での公開予定が
九月十八日『金瓶梅』
九月二五日『保持通話』
十月一日 『風雲決』
十月二日 『畫皮』
十月九日 『武侠梁祝』
十月二三日『車票』
十月三十日『同門』
となってます。
個人的な注目作はベニー・チャン監督の『保持通話』です。『金瓶梅』はウォン・チン監督がプロデュースで日本のAV女優が大挙出演している、久々の三級映画です。でもこのスケジュールだと、今だ『新宿事件』の情報が聞こえずで、どうしたのでしょうね。ポスターと一部写真のみ向こうのサイトで見つけましたが、気になる作品です。新宿事件


秋への入り口

2008-09-16 22:19:58 | Weblog
今週から急に夜が過ごしやすくなってきましたが、夏同様に上半身裸で寝ていたので、鼻がむずむずしております。『ファースト・ミッション』DVD化に向けて毎日が進んでいますが、11月27日の発売となると、10月上旬にはすべてを終わらせなければならないので、発売元の担当者も多くの作品を抱えながら、ひーひー言っております。
そんな私もいろんなものが進んでいるのでひーひー言っていますが、部屋の中のどこに置いたかわからなくなっている資料を探すのにすごく手間取ってますが、時々面白いものも出てくるので、家の中での宝探し状態になっています。

話かわって、昨日の報知新聞の芸能記事で、日本テレビ10月の新番組「OLニッポン」の記事が出ていて、それは阿部サダヲが少林寺特訓ということでフー・ビンと一緒に写っている写真が掲載されていましたが、このドラマにフー・ビンも出演するようです。
秋はテレビも10月からが番組替わりになりますが、どんなものが登場するのでしょうか?先週からはNHKで「上海タイフーン」も始まりましたし、中華俳優がどんな登場の仕方をするのかが楽しみです。

撮影期間

2008-09-15 03:01:27 | Weblog
香港映画が全盛の時、人気スターは複数撮影は当たり前。これは日本映画の黄金期でもよくあったことでした。ジョイ・ウォンが特に忙しかったのが1988年から89年にかけてで、4本の作品を掛け持ちしていて、それが原因で体調を崩し、一時期入院しました。その後復帰したのですが、見た目がふっくらしてしまって、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のような可憐さがなくなってしまったと言われていました。
1本の作品に対して長い期間の撮影をかけていたジャッキー・チェンでしたが、彼も1985年は多忙を極めました。特に85年早々から撮影していた『ポリスストーリー』は半年以上もかかり、その間に『ファースト・ミッション』と『七福星』の撮影に参加していたので、睡眠時間が1日30分ほどしかない時もあったそうです。
ところで、『ファースト・ミッション』の撮影期間も実は7ヶ月ほどかかっています。というのも、実際に集中して撮影されたのは7月から8月頭にかけてでした。それではその前はどうなっていたかというと、まず、映画の頭の訓練シーンの写真が宣伝部に届いたのが2月、そして次に新しいシーンが見れたのが、4月7日に第一回の現場取材に行った駐車場のアクションシーン、そしてその次が私が香港へ行った7月11日の病院のアクションシーンです。この段階ではまだエミリー・チュウが出演している情報もなく、それがわかったのは7月下旬に香港へ特集本のために取材に行った実業の日本社の編集の方からの情報と、その方が持って帰った彼女の顔写真からわかったのでした。でも、その写真はレストランの制服きた彼女だったので、そこから考えるとレストランのシーンは7月に撮られているわけです。7月14日には刑事となったジャッキーがウォン警部と顔を会わせるシーンが警察署内で撮影されているのですが、これは今回、奇跡的に見つかったベーカムにその撮影現場の模様が残されていたのでした。
その後、メーキングや特番用に日本へ素材が送られてくるわけですが、今考えると当初撮影されたシーンの段階って、もしかすると違う映画にするつもりだったのではと思ってしまいますし、駐車場のアクションシーンも、日本から現場取材が来るから、とりあえず現場着くっておこうという程度だったのではと思ってしまいます。
なお、日本で最初に聞いていたストーリーはこうです。「兄思いのジャッキー扮する刑事の拳銃が、ある日紛失し、それを探すために奔走するジャッキー~。」となっておりました。
なお、6月下旬に会議をしていて、現在どうゆうシーンを撮っているかという情報を聞いた内容は、「今日、二階建てバスのアクションシーンを撮っていて、スタントマンが二人大けがをした。」その後これが『ポリスストーリー』だということがわかるのですが、これはつまり香港から嘘の情報を聞かされたということなのです。それを考えると、どうも二度目の日本現場取材から本格的にこの作品の撮影を始めたと、今、思うところなのです。