月日が経つのが早くて今年もあと3カ月ちょっとで終わりなのですが、思い返してみれば香港映画の公開が2003年にピークとなり、2004年以降は韓国映画にその市場を奪われていきます。うちの会社も今年はなぜか中華圏の作品がてんこ盛りで宣伝請負していますが、ちょうどこの2003年が同様に香港映画の宣伝に携わっていました。
当時も今もですが、香港映画の宣伝予算って本当になくて、劇場はキネカ大森にブッキングが多くて、大森に足を運んでもらうためにどうすればいいかなんてアイディアを出し合っていました。
ポスター展やら初日プレゼントやら、香港映画の公開もお祭りみたいなもので、初日に来場している方の顔ぶれもお馴染みの顔ばかりでした。
それから月日も経ち、今回は『レイン・オブ・アサシン』から4本連続上映という形で新宿武蔵野館で行われていますが、初日の朝一回目に立ち会った時に、あの時代に朝から駆け付けていた方々の顔もあまりなく、時代の流れを感じてしまった次第です。
と、そんな時代の流れ感じつつ、時が経つと公開、ビデオ化されていた作品の権利がどんどん終了していきます。特にアジア系作品は延長することがほとんどないので、商品だと今発売されているDVDの作品が最後という風になります。なぜこんな話をしているかというと、昔、宣伝を手伝ったビデオメーカーの担当者から久々に別件での電話があったのですが、その時に『トランサー霊幻警察』の権利も来年の春で終わる、と聞いたからです。
映画の権利は短いのだと2,3年、それから5年、7年~最長10年といった契約をするのですが、ちょうど2003年あたりの作品の権利がきれていく時期にきているのだなと、その電話での話を聞いて思ったわけです。
『トランサー霊幻警察』はジェネックス組が3人顔を合わせた最後の作品ですが、香港に撮影クルーを出して3人のインタビューを撮った思い出があります。日本もDVDが軌道に乗りかけていた頃だったので、独自に特典作ったというのは今考えると豪華でした。そうそう、この時、劇場来場者プレゼントでTシャツ作ったのですが、それがあると知った3人がほしがったという裏話がありました。
ちなみにそのとき余ったTシャツはうちの倉庫に何枚か残っているので、また何かのイベントのおりにはプレゼントにして出したいと思います。