電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」その4

2006-09-27 19:32:31 | Weblog
映画のヴィジュアルは何にしようか?これは初めて映画を見たときからイメージは固まっていました。彼女が初めて登場したときの、あの風に髪がなびきながら見つめている表情がしびれるほど美しく、そして幽霊の美しさを感じたので、これをなんとかしたいと思っていました。しかしながら、香港から来ている写真というのが数少ない、というか、なんと、普通版の写真プリントできているという信じられないものでした。普通、海外から写真が届く場合、ポジフイルムといって、普通見かけるネガの状態ではなく、すかしてみるとちゃんと写されたものがわかるフイルムのことです。
これではしょうがないと、香港で写真を見せてもらうのと、キャンペーン用に衣装を借りるために、香港へ飛び立ったのです。それが以前、ブログに書いたレスリー衣装を借りた話です。
香港から戻り、デザイナーとポスターの打ち合わせが始まりました。イメージから女性のデザイナーにお願いしました。いろいろと話をしたうえで、私がイメージしていた写真を映画フイルムから抜き、そして作られたのが、皆さんがご存知のあのポスター絵柄なのです。そしてキャッチコピーは「私が幽霊でも愛してくれますか?」幽霊と人間との恋の純粋さを出そうと考えたコピーなのですが、これもふっと思いついたコピーで、すぐに決まりました。
そして、東京国際ファンタスティック映画祭のオープニング作品に決まり、ツイ・ハークを呼ぶ話が出たのでした。