電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

情報

2006-06-30 12:53:49 | Weblog
本日、もにかるさんのブログを覗いたら、『サウンド・オブ・カラー地下鉄の恋』の発売情報が載っており、ありゃあと一声。実は5月に発売元の担当者から、『サウンド・オブ・カラー』出ますが、まだ社外秘ですと聞いていたのですが、これが『地下鐵』のことだったとは・・・。英語だとその映画何か、っていうことがわからない私です(苦笑)。ということは『天下無双』も近々なのかな。
さて、そうゆうこともあり、今後、日本で観れそうな作品情報。カンヌで買ったみたいだ、とか確定情報かは人の話からのことだけなので、話半分で(笑)。
『情癲大聖』(ニコラス・ツェーですね)
『男たちのバッカ野郎』『愛と復讐の挽歌』『愛と復讐の挽歌 野望編』(これはチョウ・ユンファの旧作ですね)『黒薔薇VS黒薔薇』『[王攵]瑰[王攵]瑰我愛[イ尓]』(初DVD化)『雙城故事』『侠骨仁心』『MISS杜十娘』『愛與誠』(ここらも未公開ですね)
以上が、どっかこっかの会社が持っている作品群ということで。でも、年内は出ないだろうなあ。


シネマシティ

2006-06-29 14:17:22 | Weblog
映画会社のシネマシティ(新藝城)に行ったのは、1988年4月のことでした。『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の買い付けどうのこうのといった話を松竹富士でしていたのですが、ちょうどベストロン映画からの話もきていたので、休みを取って香港国際映画祭に行くのと同時に、一度シネマシティに行ってみようということで、伺ったのでした。場所は旺角のほうだったと記憶してますが、麗聲戲院という劇場の隣のビルの7階か8階だったと思います。日本にセラーで来ていたウェリントン・ファンさんのところへ伺うと、彼は「それではオフィス内を案内しましょう」ということで連れていかれたのが、ツイ・ハークのフイルムワークショップでした。この時にお会いしたのがテレンス・チャン氏でした。その並びにはシネフィックスワークショップ(ツイ・ハークの特撮工房)、そしてその隣にマグナム(ダニー・リー作品でおなじみ)がありました。マグナムを通るときに窓のそばで外を眺めて思いふけっている人がいたのですが、ファンさんが「彼がジョン・ウーですよ。」と教えてくれました。ここが『男たちの挽歌』を生んだところなのかあ、と興奮しつつ、シネマシティを後にしました。
この訪問が、後の私の香港映画の道へ大きく進むきっかけとなったのは、言うまでもありません。


※さきほど知り合いの某氏よりメールが来て、「龍虎門」の予告見れる、ということで、海外の某有名サイトにアップされている映像を見ましたが、これはマーケットでバイヤー用に見せていたプロモリールでした。
http://www.youtube.com/watch?v=w0qPUiPPgQc
『龍虎門』


驚きの一言

2006-06-28 23:35:38 | Weblog
香港に行く時は、遊びに行くというよりも仕事絡みのことが多かったので、行ったところといえば、映画会社か、映画館か、レストラン、というのがほとんどでした。
さて、その映画会社めぐりですが、シネマシティに行った時のことでした。ちょうど香港は、チョウ・ユンファの人気が絶好調で、彼の作品ならばどんな映画でもヒットする、といった時代でした。シネマシティで、その時に公開されていた『過ぎ行く時の中で(阿郎的故事)』のチケットを頂けるということで、ウェリントン・ファンという日本の窓口担当をされていた方のところに伺いました。お会いすると彼は一言、「なぜこの映画がこんなにヒットしているかわからない。」というのです。「香港はわりとこういったお涙ちょうだい的な作品は受けない」と語る彼は、チョウ・ユンファ人気のすさまじさに驚いているようでした。ご存知のように、この時代の彼の作品は、コメディからアクションまでヒット作連発で、レコードも発売していたほどです。そんな彼の人気を印象づけたのが、『過ぎ行く時の中で』でした。
さて、チケットを受け取り、すぐに劇場へ向ってみたのですが、話はアメリカ映画の『チャンプ』だな、と思いつつ、クライマックスのレース事故シーン、そしてサム・ホイの主題歌に心高ぶり、大号泣となってしまいました。その時、一緒に見たマスコミの知人たちがいたのですが、「何泣いてんだよ~」と、その日ずっとからかわれていたのでした。

暑い夏

2006-06-27 20:41:24 | Weblog
今日は久々に天気が良く、仕事先回りを自転車でびゅんびゅん飛ばして行きましたが、暑くて蒸してて、今まだ事務所にいますが、ぐったりしています。
で、この夏の暑さで思い出すのが、初めて行った香港でした。時は1985年7月、仕事で初めて行った海外が香港。それも『ファースト・ミッション』の現場取材でした。とにかく行っていた毎日は、雨が降らないめずらしいほどのいい天気。湿度も90%ぐらいありました。外の気温は37度ぐらいですか。いや~、もう歩くだけで、はあはあしちゃいます。でも、もっと地獄だったのが、撮影現場です。場所は香港島の西環にある、建物の廃墟。ここで撮られたシーンは、ジャッキー・チェン扮するチェン刑事が麻薬患者を連れて病院に訪れ、暴漢たちの襲われるというシーンでした。
とにかく、撮り始めるまでのセッティング時間が長くて、路上で待っていたり、室内で待っていたりと、1日中その現場にいましたが、特に室内は暑いってもんじゃない!たぶん、温度的にも40度はあったと思います。息するにも疲れるくらいです。それに現場ものんびりしているというか、お昼休みにスタッフはマットの上で寝てるわ、ジャッキーも待ちで車の中で寝てるわと、ほんとのんびりしたもんでした。でも、この現場、今思うと、けっこうびっくりもんなのですよ。なにせ日本の取材陣が行っていたので、ジャッキーはもちろんのこと、サモ・ハンもいた、ユン・ピョウもいる、ウー・マやユン・ワー、ラム・チェンインと、もう、豪華ラインアップといったところ。あ、ジミー・ウォングもプロデューサーとして、しっかり我々のそばにいました。それも何も語らず、仁王立ちして見てるのみ。
ちなみに、そのときの撮影現場のメーキングが、日本版『ファースト・ミッション』のエンディングNGに入っています。なので、私の頭だけがちらっと映ってたかもです(笑)
暑い夏、香港の夏。20年前に比べ、だんだん日本も天候が香港っぽくなっているかもですね。

鬘かつら

2006-06-26 19:47:49 | Weblog
久しぶりにアジア映画の仕事に着手します。といっても、うちは某社が受けた仕事のパブリシティお手伝いということで、黒子になって動いております。
題名は『鬘かつら』という韓国ホラーです。韓国系のムック本では「ザ・ウィグ」という題名でご存知の方もいらっしゃると思います。話は、癌治療で髪の毛を失った妹のために、姉が魅力的なかつらを買って渡したことから、いろんな出来事が起こっていく、定番?のホラーです。かつらをかぶると人が変わるって、ま、ホラーではなくても、普通につけても気持ちが変わりそうですが。
映画は、そのかつらがいったいどうゆうものだったか、という謎解きめいたミステリーもありで、怖がりの人でも少しは見れるホラーだとは思います(私、宣伝してますね・笑)。主演の姉妹には、主役ではなかったのに題名が『非日常的な彼女』という某映画に似せた題名に出演し、その後、『亡国のイージス』も出演していたチェ・ミンソと『四人の食卓』のユソン。でも、この映画でいちばん怖いのは、チェ・ミンソが撮影で本当に丸刈りにして登場していることです。
公開は8月5日(土)より、シネマート六本木です。
えらい緊急公開になりました。
ここを見ている媒体の方、ぜひFREEMANにご連絡ください。(これ、まじです)

8月~9月アジア作品セル&レンタル作品

2006-06-25 19:16:00 | Weblog
8月下旬から9月上旬にかけてのアジア作品のセル(レンタル)情報です。
※●はセル&レンタルになります。

★中華圏(中国・香港・台湾)
8月25日
●『THE MYTH神話』 出演:ジャッキー・チェン、キム・ヒソン
『WHO AM I?』(2枚組)出演:ジャッキー・チェン、山本未来
「雨のシンフォニー」DVD-BOX2出演:チェン・クン、ルー・イー
8月26日
『芙蓉鎮 全長・公開版』出演:リウ・シャオチン、チアン・ウェン
9月1日
●「神侠侶」VOL1~3  出演:ホアン・シャオミン、リウ・イーフェイ
9月2日
「華流旋風5566 IN「康煕来了」」出演:5566
「トースト・ボーイsキッス」DVD-BOX出演:リー・ウェイ、リー・カンイ
9月6日
●『上海ドラゴン英雄拳』出演:チェン・クアンタイ、チン・リー
●『復習ドラゴン必殺拳』出演:チェン・クアンタイ、チン・リー
9月8日
●『単騎、千里を走る。』出演:高倉健、リー・ジャーミン
●『姉御~ANEGO~』出演:エリック・ツァン、サイモン・ヤム
●『トイレ、どこですか?』出演:安部力、サム・リー(フルーツ・チャン監督作)
●『レディ・ウェポンZERO』出演:ズオ・ロン、コリー・ユエン
●「プライド」VOL7~13出演:ニコラス・ツェー、ディッキー・チョン
●「恋恋水園」VOL1~5 出演:TORO,フィオナ・シュー
●「エディ・ポン恋の香り」VOL6~10出演:エディ・ポン、チュ・ジャヒョン
●「流星花園2~花より男子」VOL6~10 出演:F4、バーヴィー・スー 
●「アウトサイダー~闘魚DVD-BOX5枚組」出演:ディラン・クォ、アン・アン
●「マジック・オブ・ラブ~魔術奇縁」VOL5~8出演:アレックス・スー、カンタ
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ少年黄飛鴻」DVD箱出演:シー・シャオロン、フー・チュンホア
★韓国
8月11日
「ミスターQ」DVD-BOX出演:キム・ミンジョン、キム・ヒソン
8月18日
「イ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、アンジェウク/its my song/music collection」
「ニュー・ノンストップ インソン&キョンリム恋の行方」BOX出演:チョ・インソン、パク・キョンリム
「Loving You」DVD-BOX2出演:パク・ヨンハ、ユジン
8月25日
●『デュエリスト』   出演:カン・ドンウォン、ハ・ジウウォン
●『非日常的な彼女』  出演:チェ・ミンソ、ユ・スンホR
●『公共の敵』     出演:ソル・ギョング、イ・ソンジェ
●『僕が9歳だったころ』出演:キム・ソク、イ・セヨン
●『うつせみ』     出演:ジェヒ、イ・スンヨン(キム・キドク監督作品)
●「韓流スタースペシャルトークDVD1」アン・ジェウク
●「韓流スタースペシャルトークDVD3」エリック
「1%の奇跡 FULL STORY」出演:カン・ドンウォン、キム・ジョンファ
「砂時計」DVD-BOX1出演:チェ・ミンス、コ・ヒョンジョン
9月6日
『連理の枝』      出演:チェ・ジウ、チョ・ハンソン
●『春が来れば』    出演:チェ・ミンスク、キム・ホジュン
9月8日
●『タイフーン』       出演:チャン・ドンゴン、イ・ジョンジェ
●『達磨よ、遊ぼう!』    出演:パク・シニャン、チョン・ジニョン
●『達磨よ、ソウルに行こう!』出演:シン・ヒョンジョン、チョン・ジニョン
●『真心の斧』        出演:クォン・サンウ、パク・ソルミ
●『あなたは愛という 私は欲望だと思う』出演:ぺ・ドゥナ、キム・ジェウォン
●『彼女と別れる数時間前』  出演:チソン、ソ・ユジョン
●『花喫茶店 純情』     出演:パク・ソルミ、チョン・ジョンミョン
●「白雪姫」VOL1~4   出演:キム・ジョンファ、イ・ワン
「折鶴」DVD-BOX1     出演:リュ・シウォン、ソン・ユナ
「涙が見えないように」DVD-BOX1出演:キム・ジホ、コ・ドゥシム

前回発表できなかったのは、8月4日発売『ディバージェンス ~運命の交差点~』でした。今回もメーカーの情報解禁日作品が2作品ありますが、その日が来た段階で追加情報を載せます。  
     
※追加情報
9月21日発売『四月の雪 ディレクターズ・カット 完全版』


◆メーカーの都合により、発売日等、変更する場合があります。

リメイク

2006-06-24 19:55:19 | Weblog
『インファナル・アフェア』がハリウッド・リメイクされ、後は公開を待つのみとなっていますが、これまでも香港映画のハリウッド・リメイク話は、1990年代に入っていくつか話は出てきたものの、結局は宙ぶらりんになったものがほとんどです。今日はどんな作品に話があったかをお教えましょう。

『狼/男たちの挽歌・最終章』
実際に、監督は『ストリート・オブ・ファイアー』のウォルター・ヒル監督、リチャード・ギア主演で、トライスター映画(ソニー・ピクチャーズの会社のひとつ)がアナウンスをしていましたが、立ち消えに。ただ、このときの交渉をしていたのがテレンス・チャンで、その後、ジョン・ウー、チョウ・ユンファとハリウッド進出し、『リプレイスメント・キラー』をソニー・ピクチャーズで製作。

『ドラゴン・イン』
ほとんど世間的にアナウンスされていませんが、ツイ・ハーク監督からは、これを西部劇に置き換えてリメイクするという話を、当時聞きました。

『食神』
ジム・キャリーでリメイクする、等の話がありましたが、チャウ・シンチー本人が出たい、監督するなど、いろいろリクエストをし過ぎたのか、結局、話は立ち消えに。

『オン・ザ・ラン非情の罠』
オリジナルはユン・ピョウ主演の傑作ですが、これは監督のアルフレッド・チョンがリメイクの話があると語ったきりで、信憑性があるかは?

『少林寺三十六房』『片腕必殺剣』『キングボクサー大逆転』ほか
クエンティン・タランティーノ監督が、所属しているミラマックス社にショウ・ブラザース映画のリメイク権利を購入させているが、その後、ミラマックス社は不振をきわめているために、本当に作れるのかは?その布石ではないが『キル・ビル』がショウ・ブラザース映画のオマージュになっている。

香港においても企画不足というか、スティーブン・フォン監督の「英雄本色」のように、過去作品のリメイクも登場してきていますが、もし、この作品がヒットすれば、今後この傾向は強くなっていくのではないでしょうか?そうすると、リメイクの御大ツイ・ハークも何を出してくるのかなあ?

明日24日公開のアジア作品

2006-06-23 14:55:18 | Weblog
明日24日公開のアジア作品は、香港映画お得意のコメディ作品です。
「恋するブラジャー大作戦(仮)」
監督:パトリック・レオン
キャスト:ラウ・チンワン/ルイス・クー/カリーナ・ラウ/ジジ・リョン
上映時間:12:40/14:50/17:00/19:10
キネカ大森TEL:03-3762-6000 にて都内独占公開
6月30日(金)と7月7日(金)の最終回上映前には、私もよーく知っている人たちのトークショーが決定してます。お時間ある方は、ぜひ、冷やかしでもいいので、行ってみてください。
※ゲスト
6/30 水田菜穂さん(香港カルチャーライター)
7/7 高橋紀子さん(アジア映画コーディネーター)

この作品の舞台となっている下着会社は、日本の下着メーカーのトリンプだったと思います。ちょうど、この映画が日本でロケやっているときに、お台場でラウ・チンワンを見かけたとか、ジジがいた、とかいう目撃情報が、よく耳に入ってきてましたね。
それから、『着信ありFINAL』は、韓国ロケもやっていて、ジャン・グンソクという俳優さんも出演しているのですが、日本映画なので、詳しい情報はこれくらいにしておきます。

初めての撮影現場

2006-06-22 22:50:25 | Weblog
初めて香港の撮影現場に行ったのが、1989年の春、親しいマスコミの面々数人と、香港国際映画祭を見に行った時のことでした。ホテルの手配を電影工作室の宣伝担当にお願いし、香港へ向いました。で、電影工作室に電話をして会社に挨拶に行くと、「今、映画の撮影をしているから見に行きますか?」と当時の社長だったテレンス・チャンに言われ、それでは皆で行きましょうということで、ミニロケバスを手配してもらい、撮影現場に向いました。
場所は新界の山の奥で、そこで撮影していたのが、『蜘蛛に抱かれた女(驚魂記)』という作品でした。その現場には、ジョイ・ウォン、ブリジット・リン、そしてポーリン・ウォンがいました。ちょうど、撮影は休憩中だったので、スタッフが女優たちを紹介してくれました。ジョイ・ウォンはちょっと前に『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のキャンペーンで会っていたので、私をわかってくれましたが、ブリジット・リンに挨拶して名刺を渡した時に、私の名前を見て笑われてしまいました。私の名前の発音がむずかしい(た行音)のと、台湾の人からは名字が面白いものらしくて、笑ったとのことでした。
ジョイ・ウォンはそうとう仕事が立て込んでいて、キャンペーンで会った時に比べ、なんかふっくらしていましたが、その後、彼女は4本もの掛け持ち撮影のために、一時期からだを壊してしまったのでした。
ポーリン・ウォンは、一人静かに休んでいたのが、とても印象に残りました。
これが私にとって初めての香港映画の撮影現場でした。
写真は、その時に撮ったジョイ・ウォンのスナップですが、映画の衣装を着ています。

みうらじゅんJC事件顛末記

2006-06-21 23:07:23 | Weblog
漫画家、イラストレーター、Hグラビア切り抜き等、サブカル的に活躍しているみうらじゅんさんが、昔、ジャッキー・チェンにインタビューして怒らせたという話をよくしていますが、実は、このインタビューの場に、私も立ち会っていたのです。『ファースト・ミッション』の宣伝キャンペーンに来ていたジャッキーに、たしか雑誌は宝島だったと思うのですが、みうらさんと、そしてイラストレーターの霜田恵美子さんがインタビューでこられた時の出来事でした。
みうらさん、ジャッキーに会うなりいきなり「プレゼントです」といって渡したのが、お口を丸くとがらせたお人形(つまりビニール製ダッチワイフ)でした。それを渡そうとした瞬間、回りのスタッフ凍りつき、ジャッキーもうけとる際に、一瞬、顔を曇らせましたが、そばにいたスタッフがそれをすぐにさげました。で、インタビューが行われたのですが、みうらさんの話ではジャッキーが怒っていたと言っているのですが、いちばん怒っていたのは、マネージャーのウイリー・チェンでした。私も部屋の出口あたりにいたのですが、部屋の空気がかわったのもわかりましたし、ジャッキーにみえないところでウィリーさんがスタッフに文句をいっているのも見えました。
とにかく、こんなものは早くしまえということで、インタビューが終わってから、上司からそのHな人形を渡されたのは、なんとこの私。結局、家に持ち帰ることになり、当時、風呂無しの六畳一間に帰った私は、それを膨らませてみました。けっこうお笑いのものでしたが、とりあえず、それにTシャツを着せて椅子に座らせて飾ったというのが、この事件のオチでした。
ちなみにそれ、どうしたかって?はい、仲のよかった宣伝会社の某くんが家に遊びに来たときに、面白がってほしいと言ったので、おみやげとして持って帰ってもらったとさ。

キャッチコピー

2006-06-20 21:10:15 | Weblog
宣伝をやるうえで、その作品をどうゆう風に世の中に売っていくか、コンセプトを決め、そして題名、キャッチコピーを考えるのですが、このキャッチコピーの決定までが一苦労です。決まるまで、ああだこうだと時間がかかるものもありますし、映画を見て直感で決まったものもあります。
直感で決まったのは、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』でした。キャッチ・コピーは「私が幽霊なら、あなたは愛してくれますか?」映画を見た方ならおわかりだと思いますが、これは率直に映画を見た感想から思い付いたコピーでした。そしてこの時、ツイ・ハーク監督を世に分かりやすく説明するためにつけた彼のキャッチコピーが、“香港映画界のスピルバーグ”でした。これはツイ・ハーク監督がファンタ系の作品を手がけ、ヒッチコック監督作品等が好きな映画好きである、といったいろんな要素から付けました。もちろん、『チャイニーズ~』の作品イメージにピッタリあっていたので、マスコミも彼のキャッチコピーとして、かならず使ってくれたわけです。これは宣伝マンとして嬉しいかぎりです。
『トランサー霊幻警察』のキャッチコピーは、“運命に逆らうな!”になっていますが、スタッフからいくつかの案を出してもらい、そして最終的に内容がわかる短いキャッチでこれにしましたが、どんな案が出ていたか、皆さんにお教えしましょう。

ボツコピー案/「魂を抹殺せよ」「汝、魂を救いたまえ」「あの世へ抹殺」「悪霊抹殺、それが宿命。」「あの世まで抹殺せよ。」「悪霊退治こそ我が宿命なり。」「あの世の闇を晴らします。」「霊異戦士参上!」「魂を転生させます。」「黄泉の国へ旅立て!」「悪霊退散!」「この世とあの世にはびこる悪を退治せよ。」「甦れ!愛と友情のために!」
映画のコピーって、ほんとむずかしいものですね。

レスリーの衣装

2006-06-19 00:46:01 | Weblog
『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の宣伝をしている時でした。ツイ・ハーク監督が東京国際ファンタスティック映画祭で来日するということで、それでは映画のキャンペーンのために、映画の衣装を借りようと香港にオファーを出したら、OKということで、香港プライベイト旅行をかねて衣装を受け取りに行きました。で、何を借りたかというと、レスリー・チャンが着ていたあの衣装です。頭に巻く布、薄汚れた上着とズボン、靴、そしてかごでした。最初は気楽に考えていたのですが、いざ取りに行くと、このかごのデカイこと!もちろん、映画で使われていたもので、靴中には「張國榮」と名前がしっかり書かれていました。さて、借りたのはいいですが、これを日本に持って帰るのが大変でした。
空港に行き、キャセイ航空のカウンターに行くと、「これは荷物として預かることはできない。」というのです。「え~、どうしよう」もう本当に困りました。カウンターではひそひそと相談しているし、それに大事なものなので置いて帰るわけにはいきません。協議の結果、機内に運ぶということとなり、乗客に注目されるはめになってしまいました。
日本に戻ってからも家に帰るまでが大変。さてどうやって帰ろうかとターミナル出口をうろうろしてると、一人のあやしげなおじさんが寄ってきました。「3万円でどう?」はい、当時の成田では正規のタクシーではなく、白タクと呼ばれている個人の違法タクシー屋がいたのでした。そのおじさんに頼み、家の前までつけてもらいましたが、本当に大変な香港旅行でした。
その後、いろんなイベント等で私自らが着て宣伝をしていましたが、この衣装でいちばん辛かったのが靴でした。私の足よりレスリーの足の方が小さかったので、足の指先が痛くてたまらなかったのでした。でも、今考えると、すごく貴重な衣装でしたね。私が会社をやめてからも『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2』の宣伝でも使っていたようですが、会社がなくなってどこかにいっちゃったみたいです。今、残っていたらお宝ものでしたね。

まじ???な企画

2006-06-18 00:40:14 | Weblog
『新ポリス・ストーリー』や『野獣特捜隊』といった作品を手がけたカーク・ウォンという監督がいるのですが、彼は飯島愛のファンだった?という話がありました。彼はあまりにも彼女のファンだったために、彼女をテーマにした映画を企画していました。その題名も『飯島愛誘拐』。香港へキャンペーンにやってきた飯島愛が誘拐されてしまうという話なのですが、これは、1990年代の後半、香港で異常人気を博していたAV女優の夕樹舞子が、実際にビデオのキャンペーンで香港に行った時に、サイン会の行われる会場で、彼女を誘拐しようとしていた一味が逮捕されるという事件が起こり、それがベースになったような話でした。この眉唾ものの企画話は、このブログにコメントを残してくれる中田圭監督から聞いたのですが、その後、キネマ旬報で元電影双周刊編集長のインタビューにも、この企画の話が書かれていました。
本当かどうか、確かめたくて、ハリウッド進出して監督した『ビッグヒット』の披露試写&記者会見で、監督に質問してみました。ところが、通訳がよく理解していないというか、監督もとんちんかんな答えを言ってるし、結局、ちゃんとした答えを聞けずじまいでした。ちなみに、この『ビッグヒット』も誘拐事件をモチーフにしているのですが、けっこう面白い作品です。

記者会見その3

2006-06-17 00:36:52 | Weblog
宣伝マンとして、記者会見にマスコミがどのくらい集まるかは、いつもどきどきですが、自分が他社の記者会見に出席するのも、けっこうドキドキします。
いろいろな記者会見を見てきましたが、そのなかでも「うぁ~、こりゃやばい。」という記者会見に出席したことがありました、というより、そこに座ったほうがいいかも、という悲惨な記者会見だったからです。
それは1989年の春のことでした。サリー・イップが『ロボフォース/鉄鋼無敵マリア』で緊急来日したというので、会いに行きました。ちょうど『上海ブルース』を手がけたばかりだったので、そのこともあり、当時のベストロン映画の社長で上司だった井関さんと、土曜の昼下がり、銀座の某文房具店の2階にある会見会場に向ったのでした。
その時に来日していたのは、『ロボフォース』に出演しているサリーとジョン・シャム、そして同時公開となる『新・桃太郎』のリン・シャオロウでした。会見まで時間があるということで、サリー・イップとジョン・シャムとお茶を飲みながら、香港映画界の話やジョンが政治的な発言をしていたので当局に目を付けられてる等々、小一時間あまり雑談をしておりました。
さて、そろそろ時間、ということで、会場(といっても会議室みたいなところ)に入ると、な、なんとそこにはたった5人しかいないのでした。「こりゃ、やばい。」ということで、私も座って、しょうがないので質問したりとかもしたのですが、本当にかわいそうな記者会見でした。
今では考えられないですが、当時は本当にアジアに関しての関心がマスコミにもなかったので、前もってちゃんと話をして呼び込まないと、人の集まらない記者会見になってしまうのでした。
ところで、会見場の外には、サインを貰いたいけどどうしようかとうろうろしていた、当時学生だった某圭仔という、今、映画監督になっている若者もおりましたとさ。

明17日(土)公開映画

2006-06-16 14:57:01 | Weblog
明日17日公開のアジア作品です。

『ジャスミンの花開く』
監督:ホウ・ヨン   主演:チャン・ツィイー、チアン・ウェン、リウ・イエ
東京:シネスイッチ銀座、シネリーブル池袋ほか

○本日のニュースより
今日読んでたスポーツ紙に、『四月の雪』のディレクターズカット完全版が、9月9日より2週間限定で、東京はTOHOシネマズ六本木、大阪はTOHOシネマズ高槻で公開とのこと。30分長いバージョンでの公開とのことですが、日本がアジアではいちばんヒットしているということから考えると、ヨン様人気の日本のみの公開といえるのでしょうか。7月7日からポストカード付きの前売券発売だそうですが、どのくらい売れるんだろう。