いつの日かこの愛を

明日公開のアジア作品がないので、今日は懐かしい作品のお話を。1991年３月16日に『いつの日かこの愛を』が公開されました。配給はヘラルド映画で『男たちの挽歌』『友は風の彼方に』に続いての配給作品でした。ちょうど私が映画会社からビデオメーカーに移ったところで、そのビデオメーカーにもこの作品の売り込みが来ていて、ビデオでチェックした記憶があります。その時は、それまでのユンファ映画に比べて派手さがなく、いやにしっとりとした作品だなとの印象で、会社では買えないとの判断でパスしたのでした。でも、妻子を亡くしている刑事ユンファと中国本土出身の人妻チェリー・チャンの、なんともいいようのない雰囲気を持ったラブストーリーが印象に残った作品でした。
監督はリンゴ・ラムで、脚本を監督の兄であるナム・イン、そして『誰かがあなたを愛している』のコンビが再度演じたこの作品は、ユンファがリンゴ・ラムと設立した製作会社シルバーメタルの第一回作品だったと思います。
ユンファはどうしてもアクションのイメージが強くあるのですが、実はラブストーリーものも印象的な作品が多く、『夢中人』などもよかったですね。
そういえば、チェリーはたしか87年？の東京国際ファンタスティック映画祭にポーリン・ウォンと来日したのですが、その時はチェリーがあまりに不機嫌で、映画祭の担当者が困ったというエピソードがありました。
でも、この頃の香港映画を今見直すと、GOODな作品が多かったなあと感じるのでした。

2月も終わり

今年は2月も１日多いので、仕事するほうとしてはありがたや～ですが、なんだかばたばたの毎日です。
さてさて、ブログ読んでいる方、お気をつけください。ここで情報をのっけているDVD制作情報の場合、どうも私がキングレコードと仕事をしているせいか、全部キングレコードで出すんだと思っている方もいるようですが、『ファースト・ミッション』は違いますよ～。また、発売が決定した時は会社名にもふれますので、勘違いせずあわてないでください。
と、キングレコード以外で発売するショウ・ブラザーズ14作品の予定も決まってきたようで、現在、題名検討中になっております。予定では初夏に４作品ほど発売されるようです。ヒントはクンフーものです。
クンフーといえば、ジェイ・チョウ主演『カンフー・ダンク』の記事がぴあのいち早情報に出ていましたが、今年の香港旧正月作品は、チャウ・シンチーの『ミラクル７号』が圧勝でした。『カンフー・ダンク』は香港では小ヒットという感じでしたが、でもこの2作品が日本で初夏あたりに見れるというのはうれしいかぎりです。
また他の香港系作品も公開されるような兆しが・・・
とにかく北京オリンピック前後の劇場はお楽しみです。

訃報

昨晩はお通夜に行ってきました。2年前に「毛沢東」というＴＶシリーズのＤＶＤを宣伝したのですが、それを発売した会社の方が急死されたということで、あわてて行きました。この訃報は、この方を知っていた方々にとってはびっくりするような出来事で、皆、驚きの表情を隠せませんでした。
さて、さっきyahooニュースにジャッキー・チェンのお父さん、フォン・ダオロン氏が亡くなったというニュースが出ていてびっくり。いつもジャッキーのそばで、パイプをふかしているジャッキーパパの姿は、ファンにもなじみ深い姿でした。
ジャッキー・パパといえば、かれこれ３年ほど前、ジャッキー・ファミリーの自伝ドキュメンタリー『失われた龍の系譜～トレース・オブ・ア・ドラゴン』の宣伝を手伝っておりましたが、この映画でジャッキーのバックグラウンドが描かれ、非常に興味深い作品でした。
ジャッキーもお母さんが亡くなった時はかなりショックだったようですが、今回も撮影中でお父さんの臨終に立ち会えなかったので、かなりショックを受けているのではないかと思います。
ジャッキー・パパのご冥福をお祈りいたします。合掌
yahooニュース

始動

今年に入ってちょろちょろと語っておりました『ファースト・ミッション』日本版プロジェクトですが、少しずつ動き始めました。これはあくまでも日本版なので、香港で出ているフォーチュンスター版とは異なります。で、今はその素材がどこにあるかの捜索等をしているわけですが、少しずつ詳細がわかっている状況にもかかわらず、その愕然とする事実に担当プロデューサーがかなりあわてておりまして、こちらに連絡をくれるわけです。かなり大変な作業になりそうですが、やはりいちばんの大きなものは、当時、テレビ特番用に撮っていた映像素材がどのくらい見つかるかということです。実は今のところ１本だけ見つかったということでちょっと見せてもらったのですが、私が当時、現場に行った時の映像で、ユン・ピョウにインタビューをしているところと、ジャッキーが車の中で寝ている映像と、ん～、かなり微妙な内容でした。今すぐ発売するわけではないので、気長な作業になりそうですが、なんとかいいものを作りたいと担当プロデューサーと話し合っているところです。
この『ファースト・ミッション』DVD化プロジェクトに関しては、逐一報告していきますので、乞うご期待！

雑記

2008年が始まってもう2か月が経とうとしてますが、3月の香港マーケットに行く前に、会社決算にむけての経理でどたばた、公開作品の宣伝プロデューサーとしてのばたばたと、なんかあわただしくなってます。
さて、その香港マーケットも仕事の都合で１日しか行けないのですが、今年はマーケット会場内でもいろんな記者会見があるようですが、『ストームライダーズ２』の会見とかも予定されているようです。（残念ながら会見日は香港たつ日なのでみれません。）
どんな作品がマーケットで発表されているのか楽しみですが、それとは別に小耳にはさんだところでは、どうも『功夫之王』が日本の会社に買われたような噂を聞きました。ハリウッド映画なので、２大スター共演なのに物足りない出来と噂されていますが、やっとジャッキーとリンチェイの共演ですので、早くスクリーンで見てみたいですね。
この二人の因縁といえば、『新ポリスストーリー（重案組）』は当初、『野獣警察』の題名でリンチェイ主演で立ちあがったのが、彼が出演を降りたために、それがジャッキーの『重案組』になったという経緯がありました。
それから１５年あまりが経っての二人の共演、アメリカが４月公開なので、どんな評価を得るのでしょうか。

先日、ご紹介したおおさかシネマフェスティバルの「チャン・チェンとの夕べ」ですが、宣伝が遅れているそうなので、関西方面の方はぜひ生チャン・チェンに会いに行ってみてください。チャン・チェンとの夕べ

第３回おおさかシネマフェスティバル

大阪の方からインフォメーションが流れてきました。
大阪で２月２９日から３月２日まで「第３回おおさかシネマフェスティバル」が開催されるということで、この映画祭の外国映画個人賞部門にチャン．チェンが「呉清源 極みの棋譜」で主演男優賞を受賞することがきまったということで、急遽チャン・チェンの来阪が決まったのことです。
関西方面にはなかなかアジアスターが行くことが少ないのですが、今回は３月２日（日）１８時３０分から大阪国際交流センターで「チャン・チェンとの夕べ」というスペシャルトークイベントが開催されることになったようです。このチャンスにぜひ行かれてはどうでしょうか。
第３回おおさかシネマフェスティバル

明23日公開のアジア映画

明日23日（土）公開のアジア作品です。


『トゥヤーの結婚』中国映画
監督：ワン・チュアンアン
出演：ユー・ナン、バータル
砂漠化が進むモンゴルの草原で、事故によって下半身不随となった夫と幼い子どもたちと暮らすトゥヤーの生き方を描いたヒューマン・ドラマ。2007年ベルリン国際映画祭金熊賞に輝き、ヒロインを演じたユー・ナンは、次世代の国際女優として注目を浴びている。
渋谷：ル・シネマにてロードショー


さっき夕方のTBSのニュースで、昨日のエディソン・チャン会見を報道しておりました。（会社でつけっぱなしのテレビでいきなり流れたので、おもわずびっくりしました。）

明日はレイトショー『アメリカン・ホーンティング』の初日です。お客さんそのくらい来るかなあ？

引退発表

今日のニュースで大きな出来事とすれば、やはりアメリカから香港へ戻ったエディソン・チャンが、先だっての写真事件のことで、香港芸能界から引退するということを、記者会見で発表したことにつきます。
事件の真偽はともかく、今回の事件は、これまで香港芸能界でもいろんな事件がありましたが、私の知っているかぎりの中でも、これだけかなりいろんなところに影響を及ぼした事件はありませんでした。
今回の事件は、ある部分、ネット社会の功罪でもあります。そんな私もこうやってブログ書いたりしているわけですが、便利になった分、つねにいろんな危険があり、自分にも降りかかることの可能性があるのも、ネット社会なわけです。
人の噂は75日といえど、こんなことで香港映画に元気がなくなってしまうのではないかと、香港映画を応援している私としても悲しい出来事です。

追伸：youtubeに会見の模様がアップされていました。寂しいですね。
記者会見の模様

肥肥

昨日、肥肥ことリディア・サムが肝臓がんの闘病生活の末に亡くなりました。彼女のイメージといえば、人気司会者というのが一般的な認識でしょうが、十代の頃から女優として活躍し、一時はアダム・チェンと夫婦でもありました。まだ60という年齢でしたが、また一人、香港芸能界の人気者がこの世を去ったわけです。
彼女が出演している、ゴールデン・ハーベスト社配給第一作『８人のドラゴン／天龍八将』がつい最近発売されたばかりですが、昨年、アンジェラ・マオ姐が来日した際、コメンタリー収録でリディア・サムの闘病について聞いたところ、彼女は、「夏に電話をしたら、「私は大丈夫よ。治ったらまた麻雀しましょう。」と笑いながら言ってたわ。」と近況を教えてくれました。でも、そのことを話してくれたマオ姐の表情は辛そうでした。７月ぐらいに一時、肥肥の病状が悪化したと伝えられた時、カナダから張翼（チャン・イー）が見舞いに訪れたといった記事が出ていましたが、たぶんマオ姐の耳には古くからの友人たちから何かを聞いていたはずです。
この『～天龍八将』のコメンタリーでは、新人だったマオ姐とノラ・ミャオが先輩スターたちの輪になかなか入れなかったけど、親しくなると皆がかわいがってくれたと話してました。また、肥肥だけではなく、謝賢（パトリック・チェー）など、麻雀仲間としていつも卓を囲んでいたとも話してました。それくらい仲が良かったからこそ、肥肥が亡くなったことは非常にショックだったと思います。合掌。

3月下旬～４月上旬のアジア映画DVDレンタル

かなり情報アップが遅れましたが、3月下旬～４月上旬のアジア映画DVDレンタル作品をご紹介いたします。

中国（大陸）作品
3月19日
「燃ゆる呉越３～４」
出演：チェン・パオクオ
4月4日
「大漢風　項羽と劉邦４～７」
出演：フー・ジュン
香港作品
3月28日
『恋する花火』
監督：ビリー・チョン　出演：ロン・ン
4月2日
「メイキングオブ『軍鶏Syamo』」
出演：ソイ・チョン

台湾作品
3月19日
『花蓮の夏』
監督：レスト・チャン
出演：ブライアン・チャン
4月2日
『ザ・ホスピタル１～３』
監督：ツァイ・ユエシュン
出演：ジェリー・イエン

韓国作品
3月19日
『サム～SOME～』
監督：チャン・ユ二ョン
出演：コ・ス
『多細胞少女』
監督：イ・ジェヨン
出演：キム・オクビン
「薯童謡[ソドンヨ]12～18」
監督：イ・ビョンフン
出演：チョ・ヒョンジェ
「朱蒙[チュモン]ノーカット完全版２２」
出演：ソン・イルグク
「ヴィクティム・オブ・ラヴ塩人形６～10」
監督：パク・ギョンリョル
出演：ファン・スジョン
「がんばれ！グムスン35～41」
監督：イ・デヨン
出演：ハン・へジン
「ゲームの女王１～５」
出演：チュ・ジンモ
3月21日
『サイボーグでも大丈夫』
監督：パク・チャヌク
出演：チョン・ジフン
『浜辺の女』
監督：ホン・サンス
出演：キム・スンウ
「鏡の戦争６～１０」
出演：パク・シ二ャン
「マジック５～８」
出演：カン・ドンウォン
「漢城別曲１～４」
出演：チン・イハン
3月26日
「マイガール５～８」
出演：イ・ダへ
3月28日
「姉さん16～20」
出演：ソン・ユナ
4月2日
「ありがとうございます５～８」
出演：チャン・ヒョク
「朱蒙[チュモン]ノーカット完全版23」
出演：ソン・イルグク
4月4日
『奥様は１６歳。』
監督：オ・ドグァン
出演：イム・ウンギョン
『セックスインポッシブル～男はみんな狼だ！』
監督：キム・ソンドク
出演：オ・ジホ
「ビリー・ジーン私を見て１～７」
出演：イ・ジフン
「19歳の純情16～19」
出演：ク・へソン
「不良主夫１～４」
出演：ソン・チャンミン
「商道［サンド］21～25」
監督：イ・ビョンフン
出演：イ・ジェリョン
「素顔のイ・ビョンホンinオールイン１～４」
出演：イ・ビョンホン
「情～愛よりも深く～７～12」
出演：ユ・ジュンサン
4月11日
「いつもドキドキ～仁川空港恋物語１～５」
出演：キム・ヒョンス

セルしか出さないGH作品ですが、
4月9日にアンジェラ・マオが主演作品のべスト５に挙げた『破戒』『レディ・クンフー／密宗聖拳』が発売になります。

香港マーケットまで１か月

いよいよ来月は、香港国際映画祭と香港マーケットが開催されます。ここ数年連続して行っており、この場でもいろいろレポートをしておりますが、今年もどんな新作に出会うか楽しみなところ。ところがです、私がその週の２２日に公開される『デッド・サイレンス』（『ソウ』の監督＆脚本の新作）の宣伝プロデューサーなので、もし行けたとしても、１日しか会場に行ける時間しかなくて、現在どうするべえかと思案中です。香港貿易発展局からのニュースレターのメールやら来るので、どんな内容かは少しずつわかってきているし、またこの前ツイ・ハーク監督に久々会った時も３月のマーケットで香港に行く～と言っておいて、ん～、困ったなあと・・・・・（でもそろそろチケットとらないとやばい）
そういえば４月からANAが羽田発の香港便が出ると、ANAのメールで知ったのですが、この離発着時間もすごかあです。なにせ香港発は深夜１時すぎで羽田着が朝６時半。すぐに仕事出れます。

ジャパニーズコミックの映画化

田村英里子が『ドラゴンボール』に出演するという記事が以前賑わせていましたが、ここでも紹介した『スピードレーサー』もそうですが、ハリウッドは日本のアニメの映画化を本気で進め始めております。ハリウッドが作る作品って、昔、『ストリートファイター』のようなとんでも映画もあったくらいですから、日本人が見ると、ちょっと微妙な作品になっているのが気になります。でも、製作予算は日本ではとてもじゃないけど出せないような莫大な予算なので、すごいものを作ってもらいたいと祈るばかりです。
日本のコミックの映画化は、香港でも今から18年ぐらい前ありました。『孔雀王』に『力王』、『シティハンター』等々、日本も資本参加したこれらの作品ですが、香港テイストだと笑いが多すぎて、ちょっととんでも映画になっているのですが、それがまたご愛敬で、笑って楽しめるということでは、ハリウッドよりはよりマンガ的になっているのが面白かったりしたわけです。
最近、日本もコミック原作で映画がバンバン作られていますが、逆にいうと、オリジナリティのある作品が減っているということになるので、そこがちょっと映画の危機感があるのです。
ところで、香港のエディソン・チャンの事件で、写真をばらまいている人物がキラという名になっていて、そのおかげ？か『デスノート』のことが世界的に知られるようになったようです。そんなところからみても、日本のコミックの影響ってすごいと感じます。

松竹富士ラインナップ85

先日、『ファースト・ミッション』に関わった方に会った話をしましたが、以前に書いた『ファースト・ミッション』の項にもちょっとふれました、84年12月、ラインナッププレスを作るにあたり、この映画の場面素材がないかと香港側に頼んで送ってきた写真です（プレスより）。当時はこの場面写真が映画の１シーンだと思い、次に来る写真をわくわくして待っていたのですが、結局、この写真にあるようなシーンはまったくなく、いまだにこれが何の作品だったのかがわかりません。隣に映っている女優も記憶になく、顔も日本人ぽいのですが、もしかするとカメオ出演の作品？とも思うのですが、いったい何だったんでしょうね？
ちなみにこの写真をみてわかると思いますが、左下に後頭がみえますが、撮影中にカメラの後ろからこっそり撮ったという感じです。当時はジャッキーもいろんな作品を撮ってた忙しい時期ですが、もし、JCファンの方でわかる方いたら、教えてください。

久々にお会いした人

先だってのことですが、某所でほんと久々にお会いした方とほんのちょっとですがお話しました。この方は、最近、古くからある某有名な制作プロダクション会社の社長になられた方なのですが、７年ぶりにお会いしました。この方は私にとって最初の香港映画に関わった時にお仕事した方なのですが、単刀直入に言うと、あの『ファースト・ミッション』で、松竹富士とジミー・ウォングの間に立っていた会社の社長をされていた方なのです。
こうゆう話になるということは、そうなのです、実は日本版『ファースト・ミッション』のDVD化に関して、某社ビデオセクションの昔からの知人でもあるプロデューサーと、この作品のDVD化について現在、もろもろのことを追っかけている最中で、その中でほんの15分ぐらいでしたが、お話をしたのでした。
なんせ23年前のこと、その方もすっかり当時のことを忘れていましたが、私のほうから当時のことを話すと、「あ、思い出した、そんなこともあったねえ。懐かしいねえ。」と話しておられました。今ばたばたしているけど、当時の何か残っているか近々調べていただけるということで、もしかすると遠くない（ちょっと遠いかもしれませんが）時期に、なにかしらのご報告ができるかもしれませんね。それまでネットの多方面で騒がないよう、静かに見守っていてください（笑）。

江山美人

『王妃の紋章』で来日記者会見が先日あったようですが、中華圏は旧正月休みなので、ジェイ・チョウのような人気スターがこの時期にこれるというのも、やはり中華圏が休みだというところにあるでしょう。それに本人主演の新作キャンペーンも行っていたわけですから、休みなく働く彼も大変です。
そういえば、私が昔『NYPD15分署』の宣伝を手伝っていた時に、たしかヘラルドの宣伝マンが取材つれて香港行ったのも、たしか旧正月の間だったような記憶があります。
さて、３月に中華圏で公開される『江山美人』のサイトを見つけました。チン・シウトン監督、ドニー・イエン、ケリー・チャン、レオン・ライ主演の本作、この作品が2008年中華圏映画時代劇ものの先陣になるのではないでしょうか。
江山美人