電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

香港レジェンド・シネマ・フェス3日目

2008-06-30 17:22:07 | Weblog
本日は月曜日ですが、『裸足のクンフーファイター』は満席。この作品、本当に観たかった人が多くて、媒体の方からもなんとか観れないかなあと言われましたが、「申し訳ない!」と言うことしかできません。7時の回の『ファイヤーライン』も満席です。今日は夜トークイベントなので、もう少ししたら劇場へ向かうことになるのですが、ずっとどたばたしていたので、他の仕事も勘違いだらけ。
さっきは、『カジノタイクーン』の写真を抜くために、ビデオのキャラタイムをチェック。『裸足のクンフーファイター』のアーロンの若さに驚きの声があがっていますが、アンディ・ラウも若いっ!
今回のフェスティバルは未公開を前提にしていたので、過去にビデオ等が出ているものは省いたのですが、劇場のスクリーンにかけたら、どんな反応がでてたでしょうか?
これだけ映画祭も盛り上がっていると、他の企画が考えられるか、考えてしまいますが、今度は正統派ではなくて、お客さんが唖然、騒然とするカルトなものを集めた上映を考えたりしてみようかと思ったりもしています(笑)。

香港レジェンド・シネマ・フェスティバル二日目

2008-06-29 23:22:32 | Weblog
今日はフェスティバルの二日目。東京は朝から雨が降っていて、足下の悪い中、本当にたくさんの方々が劇場へお越しいただいております。1990年代の作品は完売に次ぐ完売になっていて、1970年代の作品はちょっと伸び悩んでいたのですが、それでも昨日、本日と当日にお越しになった方もいて、かなり埋まっていて、私も安心しております。
さっき、21時の回の『液体人間オイルマン』のトークを石井良和監督と行いましたが、日曜の遅い時間にも関わらず、多くの人に足を運んでいただいてうれしいかぎりでした。この映画、かなり特撮エログロ系だったので、男の一人が多いのかなあとおもいきや、女性の方もかなり来場されていたので、ちょっとびっくりしましたが、劇場の支配人に聞いたところ、いつも劇場で上映しているホラー、カルト好きなお客さんがきてますとのことだったので、香港映画ファン以外の人も足を運んでくれているとうれしく思いました。
さて、明日の21時は『唐朝エロティック・ストーリー』ですが、中田圭監督とのトークです。題名がエロとついていますが、かなり文芸的でなおかつ映像の美しさと、いろいろ語れる作品ですが、パット・ハー、アレックス・マンに、チャン・チェンのお父さんであるチャン・クォチューが出演しております。
お時間ある方はぜひお越しください。

土曜日

2008-06-28 23:28:04 | Weblog
気がついたら、このブログも昨日で700回を達成いたしておりました。それと同時に本日から「香港レジェンド・シネマ・フェスティバル」の開催です。おかげさまを持ちまして、本日は本当にたくさんの方々に来場していただきました。
金曜まで続く香港映画の祭典ですが、ぜひ楽しんでいただければと思います。
ところで、本日パンフレット買われた方は広告を見てお気づきになると思いますが、キングレコードのSB第三期の発売が決定いたしましたので、お越しになられていない方にも情報発表いたします。
(発売予定)
9月10日
「裸足のクンフーファイター」「ファイヤーライン」
10月8日
「暗黒街/若き英雄伝説」「アンディ・ラウのカジノタイクーン」
11月5日
「チャウ・シンチーのゴーストバスター」
「チャウ・シンチーのゴーストハッスル」
「チャウ・シンチーの熱血弁護士」
「チャウ・シンチーの魔界ドラゴンファイター」
12月10日
「続・拳撃 悪客」「四騎士」「復讐武侠客」
「多情剣客無情剣」「武侠怪盗英雄剣」
2009年1月7日
「ヒーロー・オブ・クンフー 裸足の洪家拳」
「冷血十三鷹」「新・嵐を呼ぶドラゴン」「洪家拳対詠春拳」
2月4日
「空とぶギロチン」「続・空とぶギロチン~戦慄のダブル・ギロチン~」
「残酷復讐拳」「仮面復讐拳」
3月11日
「実録ブルース・リーの死」「蛇姦」「蛇王子」「液体人間オイルマン」
4月8日
「14アマゾネス・王女の剣」
「唐朝エロティック・ストーリー」「香港ラバーズ男と女」

なお、以前お知らせした情報で訂正があります。
「アジア秘密警察 香港版」ですが、日本での発売ができなくなりました。実は今回の上映希望にあたり、再度問題がないか香港側に調べてもらったところ、当時の契約でこの作品の香港版の権利はショウブラザースにおいては香港のみの権利しかなく、それ以外の世界の権利は全て日活にあるということがわかったからです。なにぶんにも40年前の話なので、ショウブラ側にも日活側にもこの作品の契約に関して知っている人がほとんど残ってなく、なおかつ日本側はこれまで2度会社がパンクしてしまってオーナーも代わったりしているので、まったく知らなかったということが今回のことになってしまったのだと思います。楽しみにしていた方、誠に申し訳ありません。

それではまた、明日以降、お越しになるお客様、トークショーでお会いいたしましょう。

明28日(土)公開のアジア作品

2008-06-27 15:57:33 | Weblog
明日28日(土)公開のアジア作品です。

『ミラクル7号』中国(香港)作品
監督:チャウ・シンチー 出演:チャウ・シンチー、シュー・チャオ
『カンフー・ハッスル』以来、4年ぶりに登場のチャウ・シンチー作品。作品はここにきている皆さん、ご存じだと思いますので、あとは劇場でご覧ください。ちなみに、ソニー・ピクチャーズは当初『カンフー・ハッスル2』を作ってもらう予定だった(ラインナップにはそうなっていたのですが)のですが、いつの間にかこちらの作品になっておりました(まるでウォン・カーウァイみたい。)。
東京:新宿・シネマスクエアとうきゅうほか全国ロードショー

『マーキュリーマン』タイ映画
監督:バンデッド・ソンディ 出演:ワサン・カンタウ―
手にしたものには強大な力が宿ると言われる2つの秘宝、“太陽の護符”と“月の護符”の強力な力を持った消防士とテロリストの対決を描く、SFアクション。
東京:銀座シネパトスほかにてロードショー


いよいよ明日からは「香港レジェンド・シネマ・フェスティバル」が開催されます。おかげさまで完売した回も出ました。また、まだまだ席が残っている回もありますので、お時間あればぜひ劇場で観ていただければと思います。
なお、明日28日は19時の回「冷血十三鷹」(残席わずか)で宇田川幸洋さんを迎えてのトーク、29日21時の回「液体人間オイルマン」は東宝特撮のスタッフとしても活躍している石井良和監督を迎えてのトークショーを、私の司会で行います。
本日の画像は映画祭のポスターです。お暇な方がいらしたら、ぜひお越しください。

NG

2008-06-26 16:37:03 | Weblog
一昨日の『ファースト・ミッション』プロジェクトの続話ですが、日本版の本編ネガが現像所に残っていたのは奇跡みたいなものですが、実は特報、本予告が残ってないということがわかりました。実際には私の手元にあるVHSが残っているのですが、これは画面左下にロゴが入っている会社が、当時、配給会社から予告編を集めて美容院で流していて、その担当を私がやっていたので、1985~86年に公開された作品の予告映像をそのまま手元に残していたのです。また、イベントで上映したプロモ2の素材が手元のどこかに残っているはずなので、現在、捜索中です。
香港レジェンド・シネマ・フェスティバルの件でどたばたしてますが、7月に入って落ち着いたら、1度、担当者と今残っている素材リスト(写真関係も含め)をもとに、何が特典として入れられるのかを検討する話になっております。でも、残念ながら、手元にあるVHSビデオ(予告もそうですが)しかないので、これをDVDの特典に使っていいのかどうかむずかしいところではあります。何せ画像が昔のビデオなのでDVDで見ると、きついかもしれないからです。
今日のキャプは本予告の中で使われているレストランのジャッキーとエミリーの会話シーンのNGです。ジャッキーが花を取って捧げるところでエミリーが笑ってしまい、手に持っているナイフをジャッキーの服にスリスリしてます。

香港レジェンド・シネマ情報

2008-06-25 16:06:55 | Weblog
いよいよ今週土曜より、「香港レジェンド・シネマ・フェスティバル」がシアターN渋谷にて開催いたしますが、パンフレットを販売することとなりました。上映期間中、劇場にて1冊500円(税込)で販売いたします。なお、劇場限定での発売となります。裏の話をすると1000部刷って、実際は900部しか販売に回しませんので、本当に今回売り切ったら在庫はほぼなくなる形になります。(パンフの表紙は写真)詳しいことをお知りになりたい方は劇場までお問い合わせしてみてください。

徹夜明け

2008-06-24 15:44:35 | Weblog
昨日の昼、やっとジャッキー・チェン原稿6000字を書き終えて、編集部に送りました。2000字と勘違いしていて、土曜の夜に原稿を送っていたのですが、その3倍の文字量だったことが日曜昼にわかり、それから徹夜で必死に書いて月曜昼に書き終えました。さすがに老体にはしんどくて(笑)、会社でうとうとしてました。
今回の原稿はジャッキーの80年代~21世紀の軌跡を書いたので、ファンだったら誰でも知っている内容ですが、7月下旬の発売の際は気楽に読んでいただければと思います。なお、書いている時は睡魔との戦いだったので、ところどころヘンな文面になってるところもあると思いますが(笑)、そこは編集長が直してくれているでしょう。
ジャッキー・チェンといえば、例の『ファースト・ミッション』DVD化プロジェクトですが、日本版のネガフィルムが現像所に残っていたとのことで、きれいな映像をみせられそうです。たぶん、この日本版は香港にはないので、貴重なバージョンだと思います。ただ、担当者があせっていたのは、そのネガ、冒頭と後ろのビリングクレジットに文字が入っていなかったとのことなのです。なぜそうなっているかというのは、日本版を製作する際に支障のない形のものを向こうから貰っていたからです。
詳細はもう少々お待ちください。
で、今日はその『ファースト・ミッション』の特報予告の最後に入っていたジャッキーの挨拶映像のキャプ。「『ファースト・ミッション』はエキサイティングな映画です。松竹でぜひ見に来てください。ドウモ、アリガトウゴザイマシタ。」というセリフをジャッキーが日本語で話しています。後ろにいるのがウー・マですが、実質の現場監督です。


文雀予告

2008-06-22 13:27:46 | Weblog
本日は、中田圭監督の『クールガールズ』の現場に、エキストラの一人として某マン喫に来ております。
待機が長いので今、ブースの中でブログ書いているのですが、youtubeに『文雀』の予告がありました。
「文雀予告」
どわ~、もう60年代のヒッチコック調というか、70年代のフレンチノワールというか、香港映画らしくないような予告です。英語表記にしているのは海外のマーケットを意識しているのかもしれませんが、昔の香港映画の予告では考えられないことです。
その香港映画の予告ですが、昔のものはただシーンをつなげたような3分近くあるようなものばかりでした。ポスターも日本のように凝ったものがなくて、イメージのポスターを作っていたのは、ツイ・ハーク作品か、D&Bのポスターぐらいでした。
予告のイメージを変えた香港映画は1999年『ジェネックスコップ』で、なんとティーザーがイメージ予告、つまり予告のために各出演者が登場して撮っているわけです。これも皆、まだ若手だったからできたのでしょうね。
そういった予告が過去あったかというと、ショウブラDVDの監修で見つけた『激突!蟷螂拳』の予告は秀逸です。前にもブログで書きましたが、ラウ・カーリョンがこの作品についての説明をしながら、バックで出演者が武術の形を見せるという、画期的な予告でした。これを見るだけでも価値ありです。

香港映画興行

2008-06-21 17:58:41 | Weblog
ジョ二ー・トー監督の『文雀』が香港で公開されましたが、初日の数字はまあまあの成績をあげています。それとは逆に先週から香港で公開されたツイ・ハーク監督の『深海尋人』ですが、興行は芳しくなくて、明報の芸能ニュースに東方電影の宣伝担当者のコメントとかが書かれておりました。ツイ監督としてはめずらしいミステリアスな作品だったので、すごく期待していたのですが、香港では受けなかったようです。
この東方電影は、シネマシティ一派のひとり、レイモンド・ウォンの会社で今後のラインナップには『葉問』と『家有囍事2009』があるのですが、『家有囍事2009』って、あいかわらずだなあと笑ってしまいます。
香港で受けなかったといえば、昨年、アーロン・クォック主演、パン・ブラザース監督の『C+探偵』もヒットしなかったのですが、これを見た私の知り合い回りでの評判がわりとよくて、どこかの会社が買ってくれないかなあと思っておりますが。
そういえば、ジョニー・トー作品の日本公開ですが、『リンガー』と『放逐』は10~12月の間に日本公開されるようです。たぶん、単館での公開になると思いますが、楽しみですね。





明日土曜は

2008-06-20 19:49:14 | Weblog
明日土曜初日のアジア作品はありません。
夕方、夕刊紙を全部買ってきて記事をチェックしてましたら、朝日新聞と読売新聞にチャウ・シンチーの記事が出ておりました。特に朝日新聞(東京版)はでかい写真。このインタビュー記事を読みながら、これが13年前だと媒体にインタビューをお願いしてもなかなか入らなかった時代があったと思うと、感慨深いものがあります。(私はビデオ問屋誌で連載していたので、その枠でインタビューしたくらいでした)。キネマ旬報にも「ミラクル7号」の特集があって、それは水田菜穂さんがインタビューしております。
思えば、星爺の作品って、90年代はけっこう毒があるものが多かったような気がします。だから、日本ではその面白さが伝わらなかったのかもしれません。
90年代の毒のある香港映画は本当に面白かったです。なんでもありのコメディ映画だったり、日本じゃひっかかりそうなギャグとかばんばんありましたですしね。
来週の土曜から、『ミラクル7号』と「香港レジェンド・シネマ・フェスティバル」が同日初日になりますが、シアターN渋谷で騒いで楽しんでいただければと思います。

香港関係雑記

2008-06-19 19:45:21 | Weblog
さっきネットニュースでケリー・チャンがコンサートで結婚宣言をしたというニュースが報じられておりました。まずはおめでとうですね。
さて、先日、クランクイン間近の中田圭監督と電話でああだこうだと話をしていたのですが、『一個好~』のノラ・ミャオの話からあらぬ方向へ。ノラ・ミャオは映画復帰するなんて誰にも思っていなかったことなんですが、4月に宇田川幸洋さんがアンジェラ・マオとばったり香港で出会ったなど、ここのところ、香港オールドスターたちの動きが活発化しています。それと同時に、昨年の香港映画祭で、ツイ・ハーク、ジョニー・トー、リンゴ・ラムのシネマシティ・ゴールデン80の面々が夜な夜な飲み会をしていたことがその後も延長しているそうで、先日のツイ・ハーク最新作『深海尋人』の初日プレミアにジョニー・トーが来場したとかで、何か企んでいるふしが感じられます。おまけにアン・ホイとかもコンタクトしているような動きもあって、この監督たちは一度「一百年電影」でもめて仲たがいしたのに、最近は仲良くしているのがあやしいぞと、電話で話しておりました。
すると中田監督より、「テレンス・チャンとミシェル・ヨーが近々マネージメント事務所を香港に設立するということで、ケリー・リンとかも所属するそうだ。」との話を聞き、そのうえ、「チョウ・ユンファがジョニー・トーの『文雀』の現場にしょっちゅう遊びに来ていて、ところどころ演出してたようだ。」という話を聞きました。ユンファ自体、3月に自分の写真展などを香港で開催したりしていますが、そのうち映画撮るのではないのでしょうかね。
ジョニー・トーの次の新作はチョウ・ユンファ主演ですが、この二人、シネマシティ時代の友人であり、『過ぎゆく時のなかで』がコンビ作になりますが、これらのいろんな話を総合していくと、第一期、第二期の栄光の香港映画黄金期に活躍していた人たちが再度浮上してくるような気がすごくしております。
また、監督、俳優を含めたシネマシティの残党たちは今もつながっているわけですから、我々オールディーズ香港映画ファンにとって、あっと驚くような企画が出てくるような気がしてなりません。

バック・トゥ・1974その2

2008-06-18 23:34:49 | Weblog
田舎の中学生って、当時はおこずかいから映画代出すのって月に1本(田舎は2本立て)しかみれないので、新聞配達をやっていました。朝6時に起きて、1時間で120軒ぐらい配っていたかなあ。親からも毎月おこずかいが700円ぐらいで、新聞配達のもらえるお金の中の1000円が自由になるお金で、あとは自転車買うための資金として親に管理されていました。
そのお金の使い方ですが、映画雑誌を1誌、私は「ロードショー」を買っていましたが、それがたしか360円ぐらいだったか。それと映画が2本立てで中学生って400円ぐらいだったような記憶があります。
そんなやりくりをしながら、日曜になるとこそこそと親に嘘ついて映画を観に行っていました。もともとうちの家は映画をよく観に行っていましたので、小学4年生の時に『ベンハー』とか観てました。
1974年に入って最初に観たのが、2度目の『燃えよドラゴン』。そして2月に公開された『片腕ドラゴン』と『ダーティハリー2』という、地方の劇場ならではの封切り2本だてを観に行きました。『片腕ドラゴン』を観に行った時は、日曜の昼間でしたが、場内すごく混んでいました。とにかく田舎の中学生は、『片腕ドラゴン』でもすごく盛り上がっていました。あの時のこの映画の印象といえば、ジミーさんが腕をぶったぎられるところ、手を火に入れて神経を焼くシーン、起き上がりこぼしのようになるジミーさん、キックボクサー、インド人との逆立ち対決、そしてラマ僧の対決が強く印象に残ったことで、翌日、学校に行っての休み時間が『片腕ドラゴン』ごっこでした。そして、極真の通信教育に入った奴が、『嵐を呼ぶドラゴン』の虎拳、鶴拳のまねをして、休み時間、掃除の時間、部活の時間と、ドラゴンごっこばかりしていたのでした。それくらいの影響があったカラテ映画ブームだったのでした。

バック・トゥ・1974

2008-06-17 17:19:16 | Weblog
アレクサンダー・フー・シェンといえば、1974年に日本でも『嵐を呼ぶドラゴン』が唯一公開されていますが、この作品を配給したのが、ハリウッドのメジャースタジオ、ワーナー・ブラザースでした。なぜ、ワーナーがという話はまたどこかでお話しますが、この『嵐を呼ぶドラゴン』の日本版ポスターって、今観ると2色であんまりお金かかっていないなあ、という感じですが、この作品のデザインは、実は今うちの会社が間借りしているところのデザイナー会社の社長さんが手がけているのです。
『燃えよドラゴン』の日本版ポスター等もこの社長が手掛けられているのですが、当時のお話を聞くと、『嵐を呼ぶドラゴン』は『燃えよドラゴン』が大ヒットしたので、次のドラゴンものをということで、実はワーナー日本支社にはショウ・ブラザースの作品が選定試写でプリントがいっぱいきていて、その中から選んだ1本がこの作品だったそうです。それまでクリント・イーストウッドの映画やハリウッド作品メインだったので、何で香港映画をというのがあったそうですが、本社のいろんな絡みがあったそうで、とりあえずSBの作品を1本やっとくべえかと、日本支社はあんまり宣伝費かけないでやることになったそうです。なので、ポスターのベースになっている写真は、実はモノクロの写真を使って、そこに印刷で色みをつけたのです。
以前、当時の話を聞きながら、ごそごそとその社長、ベースになったものを見せていただきました。今はパソコンでレイアウトして組み合わせてすぐにデザインができますが、今から30年以上前は、A4の画用紙のような紙に写真の下絵のような線を入れて、そこに写真を貼付け、文字や他の写真の境目のところはブラシといって、人工的なぼかしを手作業でいれて、というような作業をしていたわけです。
それってパソコンが一般的になる15年ぐらい前もそんなことをやっていて、時間も作業もすごくかかってまして、私もそれを体験しましたが、たとえば劇場に掲示するロビーカードと言われる写真も、人工着色していた時代もありました。
私は1974年は中学2年生でしたが、毎日曜の午後は映画館のそばで、映画館の看板担当のおじさんがポスターを1枚100円で売っていまして、『燃えよドラゴン』や『嵐を呼ぶドラゴン』『片腕ドラゴン』『ドラゴン危機一髪』等のポスターを買いました。
今、まだ手元に残っているそれらのポスターを観ると、今のポスターと違った味わいがあって、懐かしい紙の匂いとともに、その頃のことを思い出しますが、当時は権利元にチェックをうけるアプルーバルなるものがなかったので、そうゆう意味では昔のポスターっていうのは、日本的なオリジナルなものが多かったわけです。今では考えられないことですが。

パンフレット

2008-06-15 23:20:24 | Weblog
6月のちょうど中旬となり、あと2週間で映画祭突入ですが、現在、パンフレット製作の突貫工事をしておりまして、本日やっとデザインがあがってきました。
パンフレットの製作はここからが勝負で、膨大な文字チェックと写真の差し替えをしていくのですが、なにしろもう印刷にいれないと間に合わないスケジュールになっているので、ちょっとやばいです。
初日にパンフ置いてなかったら、遅れたとおもってください(笑)
この映画のパンフレットですが、最近売れなくなってきているとのこと。昔に比べて映画ファンが減っているということなのでしょうか。私も子供の頃からパンフレットを集めて1000冊ぐらいありましたが、いまは香港中心にしてだいぶ部数を減らしましたが、それでも棚にいれてある香港系の映画パンフは200冊はあります。
俳優としてはジャッキー・チェンのがいちばん多いのですが、時々、古い作品のものを引っぱりだして資料チェックしていくと、びっくりすることにプロフィールが入っていない作品が多いこと。ブルース・リー関係もブルース・リー以外がまったくはいってなかったりと、ほんとびっくりです。
特に香港は資料がまったくこなかったので、苦労していましたし、今考えると、どうやってプレスの資料を作っていたやら、びっくりいたします。

雑記

2008-06-14 16:45:11 | Weblog
今月はチャウ・シンチー月間ということで、先だっての『ミラクル7号』の来日記者会見の記事をいくつか見つけました。
ミラクル7号記者会見
記者会見
会見映像

この映画の前売り特典がう○こ形のスライムですが、う○こといえば『ゴーストバスター(回魂夜)』でもギャグとして使われておりました。しかしながら、この映画のギャグは・・・あまりにも危なすぎる。刃物ネタに下世話ネタにと、よくもまあこんな映画を作ったものだと感心しておりますが、でも字幕入りで何度かチェックしていくと、この映画の脚本はよくできております。
ラストシーンに愛がある映画なんですよ。