電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ファースト・ミッションその14

2006-08-31 20:03:39 | Weblog
8月に入り、ラッシュフィルムが続々と届いてきました。特に衝撃的だったのは、前にも書きましたが、建築中のビルからスタントマンが爆発とともに落ちていくシーンをいろんな角度にカメラが設置されていく模様から映し出されているものでした。ちなみにこの時たくさん来ていたラッシュフィルムを日本で編集して使用しているのが、2回目のプレイベントで使用した映像と、日本版『ファースト・ミッション』のエンドクレジットに使用しています。
そしてお盆も押し迫った時期に、やっと初号プリントが到着しました。その時に試写で見た第一感想は、これまでのジャッキー映画と何か違う、ということでした。それまで情報が入ってきていたアクションシーンがないし、ストーリーも最初に聞いていた内容とは違うし、でも「ま、これでもいいかあ。」というのが率直な感想でした。それから音楽がなにか物悲しい感じがして、それもあったせいか、これまでのジャッキー映画と違うと思ったのかもしれません。
さて、8月は2回目のイベントを都内の松竹の劇場で行いました。このイベントに来ると抽選でジャッキー来日の際のイベントに招待するという内容で、なんと、握手券や一緒に写真が撮れる券、そしてキス券がゲットできるというイベントでした。このイベントでは、はじめて映画の内容が垣間見れる映像を流したので、ファンも大騒ぎでした。

今日のよもやま話

2006-08-30 14:26:22 | Weblog
昨日、もにかるさんのブログでも取り上げられていたTWINSジリアン・チョンの盗撮雑誌掲載事件は、香港芸能界もそうとう怒っていて、カリーナ・ラウの掲載事件以来、スターの面々が抗議行動を行いました。その写真の一部が日刊現代に出ていましたが、ジリアンの横にはジャッキー・チェン、そしてアンディ・ラウが映っておりました。
昔から香港の取材はいろいろ問題があって、あることないこと書き立てる、写真撮れればおかまいなし、みたいなところもありましたし、日本でも香港映画の来日記者会見で、呼んでもいないのに香港のマスコミがかってに入ってきて、会見の雰囲気を悪くするなんてこともありました。
この悪質な取材攻勢の犠牲になったスターといえば、今はなきレスリー・チャンなども被害者の一人といえるでしょう。もしかするとああいったパパラッチの攻撃がなければ、あんな悲劇もなかったかもしれません。
と、今日はあんまりいいお話ではありませんが、ジャッキー・チェンの事務所からファン会報誌が送られてきました。今回はやはり『BB計画』特集ですね。絵柄をみると早くみたいのですが、まだ日本では買われておりません。ファンとしては困ったものですが、やはり前回の『神話』の成績がかなり響いているようで、噂ではユニバーサル・ピクチャーズは香港映画から撤退するのでは?などという話も聞こえてきています。
早くどっか買って、みせてくれ~い。

墨攻

2006-08-29 08:43:05 | Weblog
8月も終わろうとしていますが、ここ数日は過ごしやすい毎日で、ついついぐっすり寝すぎちゃうこの頃です。
数日前にB5サイズのはがきが届きました。なにかと思えば、『墨攻』の文字がでっかく入っています。お、試写状?と思ったのですが、残念ながら配給会社の残暑見舞いのはがきでした。
はがきにはこの作品の内容が書かれており、紹介すると、「陥落寸前の城を救うために現れたひとりの男、革離〈かくり〉。墨家〈ぼっか〉の“戦わずして、守り抜く”という信念を胸に、巧妙かつ意表をつく戦術で、攻め入る10万の敵にたった一人で戦いに挑む」と書かれてあります。秋には北京でワールドプレミアを予定しているということで、かなりの仕掛けを中国でもやるようです。もともとの原作は漫画「墨攻」(小学館)からの映画化で、監督・製作・脚本をジェイコブ・チャン、出演はアンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン、ファン・ビンビンと、人気のスターの顔合わせです。そして製作には日本のスタッフもかなり関わっているのですが、プロデューサーの一人として、このブログでも時々名前が出ていますが。私の元上司だった井関さんが関わっています。早く完成された映像を見てみたいものです。(www.bokkou.jp)

アンディ・ラウといえば、今日の「めざましテレビ」で『インファナル・アフェア』のハリウッドリメイク版『ディパーデット』の早出し映像が流れました。2007年お正月公開とのことです。
ちなみに
トニー・レオン→レオナルド・ディカプリオ
アンディ・ラウ→マット・デイモン
エリック・ツァン→ジャック・ニコルソン
当初はブラッド・ピットが出演と情報が流れていましたが、けっきょく出演せず、プロデューサーの一人として名前があるそうです。
ということで、この作品も早く見てみたいですね。

ファースト・ミッションその13

2006-08-28 01:09:48 | Weblog
1週間も寝込んでしまいましたが、やっと仕事に復帰すると、仕事が山のように待っていました。公開も9月に決まり、本格的に宣伝が動き始めました。しかし、今だに作品の完成具合がわかりません。
7月も15日を過ぎたある日のこと、実業の日本社との特別版の書籍の打ち合わせを行いました。テレビのクルーも現場を撮影しているということなので、その現場取材をかねた写真を出版社の担当が撮影してくることになったのです。
さて、数日が過ぎ、その担当者の方が会社へやってきて、写真を見せてもらいながら、とんでもない話を聞いたのです。彼曰く、「現場で女優に会ったよ。名前はエミリー・チェンだったかな。」は?、え~、それ誰っていうのが私たちの見解でした。だって女優が出ているなんて全然情報が入っていませんでした。彼女はいったいどんな役で登場しているのかもわかりません。写真を見せてもらったら、当時、日本で人気を博していた小林麻美のようなスレンダーな美人でした。ますます、この映画がどんな内容になっているか、皆目見当つきません。
それから、すぐに大量のフイルムが到着しました。いくつものシーンを撮りっぱなしの映像でした。ジャッキーがカーチェイスをしているシーンで、そこには走行する車の窓越しで、ジャッキーとラム・チェンインが何かを話しているようなカット(本編には使用されていない)などが入っていました。

ファースト・ミッションその12

2006-08-26 11:33:38 | Weblog
金曜日に香港から戻った私はくたくたでした。翌土曜日は、宣伝会社の某友人に頼まれ、集英社の某女性雑誌で浴衣を着て読者モデルのサクラとなって撮影に参加。半日に渡る撮影だったので、疲労はピークに達してました。
そして翌日曜日は、新宿松竹で、『ファースト・ミッション』の前売り販促のイベントに立会うために朝7時に劇場へ向かいました。このイベントで、初めて『ファースト・ミッション』の映像が見られるということで、劇場はほぼ満席です。このイベントの司会進行を私がやったのですが、考えてみればこれが初めての司会で、よく場を仕切れたなあというのが今の感想です。ここで流した映像は、予告編で使われていたジャッキーの挨拶のNG集などだったのですが、それでも場内は笑いと拍手で盛り上がりました。
当時は、些細なイベントでも、多くのジャッキー・チェンのファンが集まりました。そのパワーと熱気は、俳優が舞台挨拶するからイベントに参加しようという今のアジア系イベントと違って、どんな小さな情報であってもその時を見のがすなという、ファンの情熱が感じられた時代でした。今はインターネットなどですぐに情報が取り出せるようになったからこそ、あの時代は情報を得る苦労をしていたのかも知れませんが、それがまた自分にとって夢中にさせる時間を作っていたのかも知れません。
このイベントには、実はあの山田洋次監督のお嬢さんも来られていました。お話を聞いたところ、「お父さんにはそんなイベントに行くな、とさんざん怒られたけど来ました。」といった会話をした記憶があります。
イベントは盛況に終わり、ほっとしたのですが、翌日から私は強度の下痢と吐き気と熱でぶっ倒れてしまい、1週間会社を休んでしまいました。この原因を探ると、香港で止まったホテルのあまりにも寒い冷房と外の温度の差に体がついていけず、食事も調子こいて食べすぎ、なおかつ勧められたお茶をがばがばと飲み、それと仕事の緊張と疲労が重なったためにぶっ倒れたのでした。

明日26日公開のアジア作品

2006-08-25 13:51:16 | Weblog
明日26日(土)公開のアジア作品です。

『幻遊伝』日本=台湾
監督:チェン・イーウェン 出演:田中麗奈、チェン・ポーリン
少女が遠い昔にタイムスリップして、キョンシーを操る導士や義賊と出会い、旅をするというお話。初日には田中麗奈の舞台挨拶があるようです。
東京/渋谷:Q-AXシネマほかロードショー

『楽日』台湾
監督:ツァイ・ミンリャン  出演:ミャオ・ティエン、リー・カンション
閉館の日を迎えた映画館での出来事を描いた作品。劇中、キンフー監督の『残酷ドラゴン・決闘!龍門の宿』が流るなど、ちょっと観てみたい作品です。
東京/渋谷:ユーロスペースにてロードショー

『迷子』台湾
監督:リー・カンション   出演:ルー・イーチン、ミャオ・ティエン
ツァイ・ミンリャン監督が製作し、彼の作品で主演を演じるリー・カンションが初監督となった作品。突然消えた3歳の孫を探す年配女性の姿を描いた作品。
東京/渋谷:ユーロスペースにてレイトロードショー

『僕の、世界の中心は、君だ。』韓国
監督:チョン・ユンス  出演:チャ・テヒョン、ソン・へギョ
ご存知「世界の中心で愛をさけぶ」の韓国版。日本公開版のみチャ・テヒョンの主題歌が入っているということで、TVCFでよく聞きます。題名を原作通りにしなかったのは、やはり配給側が新しいイメージを作りたかったためなのか・・・・
東京/有楽町:丸の内プラザールほかロードショー

『ラジニカーント☆チャンドラムキ 
 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』インド
監督:P・ヴァース   出演:ラジニカーント、ジョーティカー
『ムトゥ・踊るマハラジャ』で日本でも一世風靡したラジニカーント久々の新作上陸。親友の結婚式に出席するために、アメリカからインドへ戻ってきた主人公が、友人の新居に住みつく霊と対決。毎度ながらに、歌、踊り、アクションありと、内容てんこ盛りの作品。
東京/渋谷:シアター・イメージフォーラムにてロードショー

『ディア・ピョンヤン』日本
監督:ヤン・ヨンヒ
在日コリアンの監督が、北の思想を信じる、自身の家族を撮ったドキュメンタリー作品。日本製作ですが、テーマから今回はアジア作品として入れました。
東京/渋谷:渋谷シネ・ラセットにてロードショー



※情報
ジョニー・トー監督の『黒社会』ですが、2007年の春あたりに『エレクション』という題名で公開されるようです。

ファースト・ミッションその11

2006-08-24 20:17:01 | Weblog
蒸し暑い撮影現場の中は、息苦しいくらい暑く、たぶん室内温度は40度を超えていたでしょう。悪漢に殴られて人質になった医者たちのシーンを撮り終えると、今度は廊下でのジャッキーのアクションです。カメラのセッティングが終わり、私たちはカメラの後ろに陣取り、スタッフの隙間から写真を撮ろうとスタンバイ。悪漢たちの一人に頭をはたかれたジャッキーが、振り返って蹴りを入れるシーンを何度も撮ります。そしてバック転してのアクションが目の前で繰り広げられます。初めてアクションシーンの現場を見たので、もうドキドキです。この後、階段のシーンとなり、逃げる悪漢をジャッキーが飛んでおさえる部分は、スタントマンが代わって演じました。
3時ぐらいまでその現場にいた私たちは、撮影がひと段落したところで、ホテルへ戻ったのでした。
この撮影現場にいた間、私がやっていたこといえば、通訳をやってくれた旅行会社のおばちゃんにジャッキーのコメントを取っているときに、大量に持ってきたサイン色紙に、隙を見てジャッキーにサインしてもらっていたのでした。それから、お昼のロケ弁を調子にのって2つも食べたのですが、これと香港での食事が、日本に帰ってから自分自身にとんでもない目にあわせるのでした。

翌日は、皆で観光巡りとなりました。当時はビクトリアピークや泥棒市場、タイガーバームと、ご存知のところを回り、旅行会社指定の店に押し込まれ、なおかつドライバーが車内で売っているスライドを買わされと、香港旅行のベーシックな観光を体験しました。しかし、この頃の香港はまだまだ貧富の差が激しく、バスでレストランにつくやいなや、子供たちがおもちゃや花を持って売りにきていたのが印象的でした。それから地下鉄に初めて乗ったときは、入場カードを買うのに、販売機からおつりが出なくてびっくりしたりと、今振り返ると懐かしさがこみあげてくるのでした。



10月下旬~11月上旬リリースのDVD

2006-08-23 17:57:34 | Weblog
10月下旬~11月上旬リリース(セル)のアジア系作品の情報です。

※なお、メーカーの都合で発売延期・中止等もありますので、ご了承ください。
またアダルト系ははぶきます。

中華作品(香港・台湾・中国本土)
10/18
「風の舞う場所」BOX2   出演:ロイ・チウ、ケリー
10/21
「風櫃の少年」     監督:ホウ・シャオシェン 
10/25
「ココシリ」      監督:ルー・チューアン 出演:デュオ・ブシェ、チャン・レイ
10/27
「イルカ湾の恋人」BOX2 出演:アンブロワーズ・シュー、アンジェラ・チャン
「ビーチ」DVD-BOX   監督:ワン・ティン 出演:リー・ヤーポン、ジョウ・シュン
「神周鳥侠侶」DVD-BOX2 監督:ユー・ミン出演:ホアン・シャオミン、リウ・イーフェイ
10/28
「BLACK NIGHTブラックナイト」監督:パトリック・レオンほか 出演:ディラン・クォほか
11/1
「スピリット・オブ・ドラゴン~精武英雄陳真」DVD-BOX2 出演:チョウ・マンチェク
11/2
「華流旋風 林心如・蔡依林」出演:ルビー・リン、ジョリン・ツァイ
「玲玲の電影日記」 監督:シャオ・チアン 出演:シア・ユイ、チアン・イーホン
「中華一番」DVD-BOX  監督:リー・リクチー  出演:ピーター・ホ-
11/3
「ドラゴン・プロジェクト」監督・出演:スティーブン・フォン 出演:TWINS
「Roy Chiuロイ・チウ」   出演:ロイ・チウ


韓国作品
10/18
「神話SHINHWAinJAPAN2006来日ドキュメント」   出演:神話
10/19
「あの青い空の上で シーズン1」監督:パク・チャノン 出演:チェ・スジョン、チェリム
10/25
「君に捧げる初恋」監督:オ・ジョンノク 出演:チャ・テヒョン、ユ・ドングン
「ペ・ヨンジュン アジア・ツアーDVD」 出演:ペ・ヨンジュン
10/27  
「デイジー」 監督:アンドリュー・ラウ 出演:チョン・ジヒョン、チョン・ウソン
「ウェディング5~9」  出演:リュ・シオン、チャン・ナラ
「もうひとつのSsd Movie」監督:クォン・ジョングァン 出演:チョン・ウソン
「天国の子供たち」  監督:キム・ヨンギュ 出演:キム・ドンワン、ヤン・ミラ
10/28
「ホジュン~宮廷医官への道」BOX2 監督:イ・ビョンフン 出演:チョン・クァンリョル
11/1
「ミスター・グッドバイ1」監督:ファン・ウィギョン 出演:アン・ジェウク
11/3
「僕らのバレエ教室」監督:ビョン・ヨンジュ 出演:ユン・ゲザン、イ・ジュンギ
「愛するまで」パーフェクトBOX1監督:ヨム・ヒョンソブ 出演:リュ・シウォン
「涙が見えないように5~8」出演:キム・ジホ、コ・ドゥシム

タイ作品
10/27
「心霊写真」監督:バークブム・ウォンブム 出演:アナンダ・エヴァリンハム

大丈夫日記

2006-08-22 13:23:36 | Weblog
昨晩なかなか寝付けなかったので、封を開けてないDVDのなかから観たのが、『大丈夫日記』でした。この作品はシネマシティ後期のコメディの傑作の1本で、主演はチョウ・ユンファ、ジョイ・ウォン、サリー・イップ。他にレイ・チーホン、ウー・カーライ、ケント・チェン、デビッド・ウー(この人は歌手と同名ですが違う方で、ツイ・ハーク作品の脇役や効果音担当として活躍。)という、ツイ・ハーク作品でおなじみの面々が顔をそろえています。監督はチョー・ユエン(楚原)で、ショウ・ブラザースを支えた監督の一人(『マジックブレード』などの武侠片で有名)で、1980年代に入ってからは、『ポリスストーリー』のジャッキーが追うボス役などを演じている方です。
この作品が特に好きなシーンは、ユンファと女優二人が歌う「ベリーナイス」のシーン。あんまりお上手な歌ではないけれど、ここの演出は香港映画としてはかなりおしゃれに仕上がっていて、観ていて楽しくなってしまいます。ちなみにここの3人の歌声は本人自らが歌ってますが、以前、ジョイ・ウォンがインタビューで「私は歌があまり得意でない。」と話していたことがあるのですが、それがこのシーンでよ~くわかったのでした。
当時個人的に受けたシーンがあって、それはユンファが彼女の片方と「カサブランカに8時」と電話で約束するシーンで、その電話を取り次ぐ秘書役が電影工作室(フイルムワークショップ)の広報担当で、私がよくやりとりしていたヘレン・チャンが演じていたことでした。香港映画はスタッフも俳優として出演するのですが、広報担当がセリフ付きで登場するなんて、まさにサプライズでした。
この映画で感じたことは、コメディ、アクション、ラブストーリーと、なんでも演じてしまうチョウ・ユンファの俳優としての力量でした。異なるジャンルを演じ分けても、全然違和感なく見せ付けてくれるチョウ・ユンファって、まさに香港映画界のトップスターだったのだと、あらためて認識したのでした。
ところで、この作品は日本でもTBSでドラマ化されています。この時は渡辺正行がユンファの役を演じているのですが、残念ながらただのコメディで、おしゃれさもなにもなく、がっかりした記憶があるのでした。(と、追加で、レスで高田順次ではという書き込みがあり、調べてみるとどうも高田順次、東ちづる、山口美江というすごい顔ぶれのドラマだったようです、失礼いたしました。)

DVDの山

2006-08-22 00:05:32 | Weblog
先週からDVDのソフトのサンプルをおつきあいしているメーカーからいただいたり、銀座の山野楽器で2枚以上買うと15%オフというセールをやっていて、『ルージュ』や『大丈夫日記』などをついつい買ってしまい、土曜には秋葉原の輸入DVDのSALEという店のバーゲンで、1枚1000円のショウ・ブラザース作品をしこたま買い、また封をあけないDVDが増えてしまいました。
で、土曜は『ツインローズ』を観ました。これは輸入で前に持っていたので、やっとこさ日本語字幕入りで見直したというところなのですが、ツインズの酔拳と蛇拳の特訓シーンに大笑いしつつ、『マトリックス』ネタからとった『ツインズエフェクト』ネタありと、夜長に観るには楽しい作品でした。さて、なんとか早く他の作品も観なければと思うのですが、現在、HDDに取り込んだままの「秋葉原@DEEP」にハマっておりますので、まだまだはけないDVDの山なのでした。

ファースト・ミッションその10

2006-08-20 17:57:12 | Weblog
撮影現場に到着すると、スタッフがあわただしく動いていました。そこにはもちろん、お目付け役のように、ジミーさんもやって来ました。私たちはまず現場として使われている学校跡のような建物のなかに入っていきました。しばらく皆と待っていると、そこに現れたのがユン・ピョウでした。通訳はもちろん、旅行会社のおばちゃん。とにかく撮影をしながらのコメント撮りです。ところが、ユン・ピョウはマイペースというか、手に持っていた携帯電話がなると撮影そっちのけで話したり、電話をかけていたりしています。香港ではちょうど携帯電話が使われ始めた頃だったのですが、その大きさといえば、まるで昔のトランシーバーみたいな大きさです。この時もタイミングを見計らって、一緒に写真を撮ったり、プレゼント用のサインをしてもらったりしました。
まだ、全然撮影が始まらないので、外へ移動し、路上においてあるマットに座って、どうやってたくさんジャッキーからプレゼント用のサインをもらうかなどと、松竹の宣伝課長の丸山さんと話していましたが、この時は全然気がつかなかったのですが、当時撮った写真をみてみると、そのそばをスタッフとしていったりきたりしていたのがラム・チェンインだったり、ユン・ワーだったりと、当時はまったくその名前さえも知らなかった香港スターたちが、裏方として現場にいたのでした。
さて、ジャッキーはどこにいるかというと、現場が整うまで、自分の車の中で睡眠中でした。なにせ、湿度90%以上で、気温も38度ほどです。風もなくじっとしていても汗ばむようなこの場所で、睡眠不足のジャッキーにとってはちょっとの間でも身体を休めていました。
やっと外での撮影がスタンバイしました。車から降りたジャッキーが犯人を病院前まで連れて行くシーンを撮影しました。ほんの2,3カットを取り終えると、カメラは屋内に移動です。われわれもぞろぞろとスタッフについて行きます。カメラは部屋の中に入りました。悪者たちが病院の医師たちを襲うシーンです。ここのシーンのメーキングは、日本版『ファースト・ミッション』のエンディングのNGシーンに使用されていますが、実はここの撮影シーンではユン・ピョウがアクション指導をしており、スタンバイの間にジャッキーとユン・ピョウがハンドカメラで撮り合ったりする悪ふざけをしていました。カメラに向ってユン・ピョウが変な顔をする映像が残っていますが、この時カメラを持っていたのがジャッキーでした。さて、この時、実はサモ・ハンはこの現場にいませんでした。彼は私たちがその現場を去った後に来たようだったのですが、私たちがこの現場にいるときに監督をしていたのは、実はウー・マ(午馬※『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の道士役ななどで有名)だったのです。この映画の実質的な現場監督がウー・マだったことは、何年もたってから知ったのでした。

ファースト・ミッションその9

2006-08-19 23:21:32 | Weblog
ジミー・ウォング主催の食事会はなんとか終了し。隣の席にいて1杯ブランデーを飲まされて、それだけでダウンした私は、早々とホテルの部屋に戻りました。
翌日は朝9時からジャッキー・チェンの取材を香港島のコーズウェイベイで行うということで、朝早くに起きて出発。取材場所で待っていると、ジャッキーが登場。でも、まだ眠いっていう顔で、ちょっと反応が鈍い感じでした。でも、時間は限られているので、とにかく歩きながら、新聞を読みながら、そしてあずきのキャンデーを食べているところもどんどん写真を撮っていました。そこのところはジャッキーもサービス旺盛で、どんどん撮らせてくれます。そして今度は撮影場所から近い西環に移動し、町中での撮影となりました。二階建電車で撮っていると、電車のなかにいる人たちがチャッキーに気づいて手を振ってます。また、小学生たちがジャッキーを見つけると、サインを貰いたそうにあっちうろうろこっちうろうろしています。知らないうちに、旅行会社のガイドのおばちゃんが自分の子供を連れてきていて、サインをこっそり貰ったりしていました。
お昼前ぐらいまで、そこで撮影取材を終えると、今日のメインである撮影現場に移動しました。撮影しているシーンは、ジャッキーが薬物患者を病院に連れていき、そこで何者かに教われるというシーンです。本編を見ていると、車から降りて薬物患者と歩いているジャッキー~逃げる敵を階段から飛んで捕まえる、というまるまるのシーンがこの日に撮影されました。
今思えば、この現場にいた香港人たちは、とんでもない面々がそろっていたことを何年かして知ったのでした。

明19日公開作品

2006-08-18 17:32:10 | Weblog
明日19日(土)に公開されるアジア系作品です。

『深海Blue Cha-Cha』台湾作品
監督:チェン・ウェンタン 出演:タ-シー・スー
台湾第2の都市・高雄を舞台に、刑務所で知り合った二人の女性が、出所して同居していくうちに、お互いの感情の爆発や、孤独感、悲しみを描いた作品。
東京/新宿武蔵野館にてロードショー

『青春漫画 僕らの恋愛シナリオ』韓国作品
監督:イ・ハン 出演:クォン・サンウ キム・ハヌル
子供の頃から兄妹のように育った幼なじみの二人が、大きくなって俳優を目指すが、ある事件をきっかけに、二人の友情が愛に変わっていくラブストーリー。
東京/シネカノン有楽町ほかロードショー

その他の情報ですが、香港映画と関わりの多い谷垣健治監督の『マスター・オブ・サンダ- 決戦!!封魔龍虎伝』もシネマート六本木で公開となります。当日は毎回、監督、出演者による舞台挨拶が目白押しとなっています。特に最終回は監督メインのようなので、ぜひ見に行っていただければと思います。

今月は後半にアジア作品が立て続けの公開となっています。

ところで香港の興行を見ていると『龍虎門』の成績は伸び悩んでいるようです。もともと香港の漫画で有名だったので、かなり期待感があったのことですが、香港の観客には不満の部分もあったと香港在住の方から話を聞きました。来月はジャッキ-・チェンの新作が登場しますが、どんな成績をあげるのでしょうか?残念ながら日本の会社は今だ買っていないとのことです。

大阪に行きます

2006-08-17 20:42:38 | Weblog
関西の方はご存知だと思いますが、9月9日(土)~15日(金)のスケジュールで大阪九条のシネ・ヌーヴォにて「レスリー・チャン生誕50周年記念映画祭」が開催されます。
「ハッピーブラザー」「さらば、わが愛 覇王別姫」「キラーウルフ 白髪魔女伝」「上海グランド」「ブエノスアイレス」「ダブルタップ」「恋戦沖縄」が上映作品ですが、9月10日(日)の11:00からの回で私ことFREEMANがトークをするために大阪へ行くことが決まっております。トーク+「ダブルタップ」の上映となっておりますので、関西圏の方、お時間ありましたらばぜひお越しください。当日はもちろんレスリー・チャンをメインに話すことになると思いますが、特別プレゼントもトーク内でしたいと思っております。
実は東京で香港がらみの仕事があるときは、よくトークをしたりしているのですが、関西ではこれまで行ったことがなく、今回は初めて大阪でお披露目することとなります。
楽しいお話ができればいいなあと思っておりますので、ぜひお越しいただければうれしいかぎりです。

それから、現在「ファースト・ミッション」の裏話を連載?中ですが、今後の予定としては、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の公開裏話、横浜ランドマークで行われた「ツイ・ハーク的電影世界」の裏話、等のお話を連載する予定です。乞うご期待。

ファースト・ミッションその8

2006-08-16 20:58:58 | Weblog
香港の宿泊ホテルは、チムサーチョイのど真ん中にあるミラマーホテルでした。とにかく香港は治安がよくないと聞いていたのですが、着いた前日にあるホテルで宿泊客が従業員になりすました男に強盗にあって亡くなったというニュースがあったために、けっこうドキドキしておりました。
その日の夜、プロデューサー主催の食事会があるということで、ホテルの近所のレストランに向いました。そこに現れたのがジミー・ウォングでした。「『片腕ドラゴン』のジミーさんだ~。」もう会っただけで心臓バクバクでした。おまけに食事の席はなぜか私がジミーさんの隣りに座ったのでした。その席には、ジミーさんの両端を私と松竹の丸山さん、そしてオリエンタル・シネ・サービスの森島さん等が食卓を囲んでおりました。さて、食事が始まりますが、私はもう緊張でどうしようもありません。おまけに酒が飲めないので、出てきたものをただ黙々と食べるだけです。そこに突然、ジャッキー・チェンが現れました。撮影の合間をぬって日本の客人たちへの挨拶をしに来たのでした。ほんの30分ほどしかいませんでしたが、席は盛り上がっていました。私はジャッキーが帰る直前、一緒に写真を撮ることをお願いしました。松竹の丸山さんも撮りたいというので写真を撮ったのですが、私はジミーさんとも撮りたいとお願いしたので、なんとジミーさんとジャッキーに挟まれた私は写真を撮ってもらったのでした。たぶんこの写真は、個人的にも、また香港映画ファンにとってもお宝写真だと言えるでしょう。なにせ、二人が一緒に写っているわけですから。実は私の手元には、この時の動画映像を持っています。この食事会も特番クルーは食事しながらも撮っていたのでしたが、日本に帰ってオリエンタル・シネ・サービスのデスクをしていた女性が、私が取材で写っていたところを全部ぬいて編集したビデオをプレゼントしてくれたのです。これもまた私のお宝映像となっているのですが、これこそテレビ特番以外で今見れる『ファースト・ミッション』の映像といえるでしょう。
さて、ジャッキーが帰って食事会が再開しました。ところがここである事件が起きます。とにかくこの食事会は品数の出ること。本格的な中華など食べたことがなかったので、あまりの量にびっくりしていたのですが、他の人たちは酒飲んでばかりであまり食べていなかったために、だんだん食べ物の減る量が少なくなっていきました。そして蒸し魚が出た段階で、誰も手をつけなくなったのでした。それを見たジミーさんがいきなり怒り始めました。「なんで誰も食べないのだ」と。主催はジミーさんです。本人は面白くなかったのでしょう。私たちに文句を言うのかなと思ったら、いきなり支配人を呼んだのです。そして一言「客人がこの魚を食べないのはこの魚が新鮮でないからだ。新しいのを持ってこい。」うぁ~、なんとその蒸し魚は引き上げられ、新たな蒸し魚料理が出てきたのでした。結局、皆のプレッシャーで私が無理に食べるはめになったのでした。