『ミスターブー』の日本版に関してですが、ネットで検索していたら、以前検証されていた方のページが見つかりました。ファンの方でこうゆう検証をされているものがあるとうれしい限りです。検証しているページ
しかしながら今の時代、権利を持っている会社にこうゆう話をしたとしても、彼らからの返事は???が出るのもまた事実です。なぜならば香港映画がそんなことをしていたなんて知らない、帰国子女の多い若い世代が現場の窓口だからです。
香港映画の場合の公開マーケットは、「広東語」での香港、マレーシアやシンガポールなどの東南アジア、「普通語」の台湾、欧米、そして日本と1990年代までのマーケットはこれらで構成され、香港返還後は中国本土も入ったわけですが、香港映画でいちばん困ってしまうのは、文化や社会的通念を加味したいろんなバージョンが存在していることです。
これを説明するのは後にして、まずはDVD時代となって日本公開版の存在がわかってしまった件です。
DVDが発売されるようになり、オリジナル版と違う日本公開版の存在に、ファンはいろんな意見を出しています。もちろん、自分たちが子供時代に観た作品のイメージが強いために、それを望むことは当たり前なのですが、1980年代までの日本のインディペンデントの洋画はある意味、興行というビジネスや宣伝のために作品を改ざんしたことが事実としてあります。これは私も配給会社にいて自ら体験しているから言えるわけです。
このブログでも書いた『ファースト・ミッション』に関しても、音楽を総とっかえしているのは、当時、ジャッキーが日本でレコードを出していたワーナーパイオニアとの宣伝タイアップの絡みがあったために、新曲の「TOKYO サタデーナイト」「チャイナブルー」をぶっこんだ経緯がありました。
また香港映画だけでありません。9月にDVDが発売になるソフィー・マルソー、ジェラール・ドパルデューの『フォート・サガン』はオリジナルは180分だったのを、興行で回すには長すぎるということで1984年の公開当時は150分にカットして公開しましたし、『デルタフォース』や『ゴッドギャンブラー』も興行回数を増やすために10分あまりカットしています。また『DCキャブ』は、削除されたシーンで主題歌を歌うアイリーン・キャラがホワイトハウスの中で歌うというシーンがあり、日本ではそこの部分の権利も追加で買って、日本で本編内に勝手に付け足してロードショー公開しました。
また私が宣伝部にいたときに大きな問題になったのが『ラストエンペラー』の南京大虐殺のカット問題。これも配給側でこっそり手を加えたことがばれて、ベルトリッチ監督をも巻き込んだ問題となったこともありました。
今は権利元と交渉しないと勝手な改ざんはできなくなりましたが、過去にこんなことを日本の配給会社はしていたわけです。
しかしながら今の時代、権利を持っている会社にこうゆう話をしたとしても、彼らからの返事は???が出るのもまた事実です。なぜならば香港映画がそんなことをしていたなんて知らない、帰国子女の多い若い世代が現場の窓口だからです。
香港映画の場合の公開マーケットは、「広東語」での香港、マレーシアやシンガポールなどの東南アジア、「普通語」の台湾、欧米、そして日本と1990年代までのマーケットはこれらで構成され、香港返還後は中国本土も入ったわけですが、香港映画でいちばん困ってしまうのは、文化や社会的通念を加味したいろんなバージョンが存在していることです。
これを説明するのは後にして、まずはDVD時代となって日本公開版の存在がわかってしまった件です。
DVDが発売されるようになり、オリジナル版と違う日本公開版の存在に、ファンはいろんな意見を出しています。もちろん、自分たちが子供時代に観た作品のイメージが強いために、それを望むことは当たり前なのですが、1980年代までの日本のインディペンデントの洋画はある意味、興行というビジネスや宣伝のために作品を改ざんしたことが事実としてあります。これは私も配給会社にいて自ら体験しているから言えるわけです。
このブログでも書いた『ファースト・ミッション』に関しても、音楽を総とっかえしているのは、当時、ジャッキーが日本でレコードを出していたワーナーパイオニアとの宣伝タイアップの絡みがあったために、新曲の「TOKYO サタデーナイト」「チャイナブルー」をぶっこんだ経緯がありました。
また香港映画だけでありません。9月にDVDが発売になるソフィー・マルソー、ジェラール・ドパルデューの『フォート・サガン』はオリジナルは180分だったのを、興行で回すには長すぎるということで1984年の公開当時は150分にカットして公開しましたし、『デルタフォース』や『ゴッドギャンブラー』も興行回数を増やすために10分あまりカットしています。また『DCキャブ』は、削除されたシーンで主題歌を歌うアイリーン・キャラがホワイトハウスの中で歌うというシーンがあり、日本ではそこの部分の権利も追加で買って、日本で本編内に勝手に付け足してロードショー公開しました。
また私が宣伝部にいたときに大きな問題になったのが『ラストエンペラー』の南京大虐殺のカット問題。これも配給側でこっそり手を加えたことがばれて、ベルトリッチ監督をも巻き込んだ問題となったこともありました。
今は権利元と交渉しないと勝手な改ざんはできなくなりましたが、過去にこんなことを日本の配給会社はしていたわけです。
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