電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

よもやま話続き

2007-01-31 20:06:14 | Weblog
昼間にいろいろとチェックをしていたら、ジャッキー・チュンのメイドが釈放されたというこんなニュースが出ていました。どこの国の芸能人も大変です。

ジャッキー・チュン氏のメード釈放=写真盗難事件で上訴へ
(AFP=時事)
31日09時56分
【香港31日】香港の大物歌手、ジャッキー・チュン氏の写真を盗んだとして有罪になり、収監されていた同氏のフィリピン人メードがこのほど、上訴のため釈放された。香港メディアが伝えた。
 このメードは30歳の女性。昨年12月に窃盗罪で禁固6月の判決を言い渡されたが、5000香港ドルの保釈金を払って自由を得た。判決の見直しを求めて上訴する。
 これまでの裁判で被告側は、チュン氏のファンだったので、記念のため写真が欲しかっただけだと主張した。しかし、判決では、金銭的利益が目的だったと認定された。
 被告が投獄された後、チュン氏はマスコミから「けちだ」などと攻撃された。俳優でもある同氏は香港で最も有名なスターの一人。


ジャッキー・チュンは現在、レコード会社に所属してませんが、これは業界内のいろんなことに嫌気がさしたからと言われています。今でも某レコード会社の社長がしつこく言ってくるそうですが、うまくかわしているとか。彼の奥さんは元アイドル女優として活躍していたメイ・ローですが、一時期、すごく日本語を勉強していたと聞いています。
彼の歌は本当にすばらしいですが、日本でのコンサートで初めて舞台見た時はびっくりしました。今でも若手たちにはいい兄貴分として、いろんな相談にのるくらい信頼されているスターの一人です。

久々のよもやま話

2007-01-30 20:24:01 | Weblog
最近、本業が忙しすぎて、情報収集が乏しくなっておりますが、そんな間でもいろんな人とよもやま話をしております。
『かちこみ!タイガー・ドラゴン・ゲート』はGWに渋谷のシネマGAGAでの公開と聞き、コーリー・ユン監督の『DOA』はもうすぐ公開だし、アンドリュー・ラウ監督が初めてハリウッドで撮ったリチャード・ギア主演の『ザ・フロッグ(原題)』も夏ぐらいまでには公開される、とか、『傷城』は夏以降らしいとか、ま、いろんな話を耳にしました(でも正しいかはわかりません)。
話といえば、『ルワンダの涙』の配給はエイベックスなのですが、初日の日にお茶を飲みながら、ジョン・ウーが監督する『三国志』の話になりました。日本はエイベックスが権利元なのですが、この映画は「三国志」の原作の中でも有名な話である「赤壁の戦い」を描くというもので、監督はジョン・ウーで、彼の盟友であるプロデューサーのテレンス・チャンと主演にチョウ・ユンファが決まっております。ネット上では他の出演者も決定した記事が出ていますが、どうもまだはっきりとした話ではなく、トニー・レオンは決定しているようなことを聞きました。
私はこの作品をすごく期待してます。それはジョン・ウーがショウ・ブラザース時代にチャン・チェ監督の下についていたことを考えると、リアルで男気ある作品にするのではないかと思っているからです。
チャン・チェ監督は、ショウ・ブラザースの男性路線を確立させた監督で、代表作にはジミー・ウォングの『片腕必殺剣』や今度アンディ・ラウでリメイクされる『ブラッド・ブラザース 刺馬』といった作品があります。男性の強さと美しさを描いたチャン・チェ監督の下で助監督をやっていたジョン・ウーが、この「三国志」を手がけるということは、絶対に中途半端な映像にはならないし、もしかすると最初につなげたディレクターズ・カットはとんでもない長さの本編になるのではないかと、ひとり期待しているわけです。そして、キャストもそのジョン・ウー監督と組んだことのある俳優たちが中心になるのではとも思っております。
中国の公開は2008年とまだ先の話ですが、気になってしょうがない作品の1本です。

徐克的電影世界その2

2007-01-29 21:03:22 | Weblog
企画書を書くにあたって、まずどんな作品が日本で権利が残っているか調べました。日本で公開された作品でいちばん古い『皇帝密使』からプロデュース作品までリストにあげました。その間に香港へ問い合わせたら、時期さえ問題なければOKだという返事が返ってきました。
どんなことをしたいか、またどんなイベントにしたいか、自分がやりたいことをすべて書き込んでこの企画書を窓口になっている会社に渡し、その後、ランドマークタワー側の三菱地所からOKが出て、この映画祭の企画がスタートしました。
映画祭が行われるのが1993年9月。このランドマークタワーのこけら落としイベントの第一弾です。
基本的には、ツイ・ハークが表向きのプロデュースということにしましたが、裏では私がせっせと進めていきました。まず、古い作品のリストを香港に出したところ、ツイ・ハークからの返事は、「『皇帝密使』だけははずしてほしい。」とのコメント。ま、たぶんにこの作品はシネマシティの商売作品として手がけたんだ、と勝手に思いつつ、今度は旧作だけでは弱いので、予算とにらめっこしながら何が見たいかを考え、リストアップしました。まず、新作で日本の配給会社が持っている作品。これは東宝が『妖獣都市』を、東宝東和が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』を持っていたので交渉しました。
でも。まだ作品が足りない。ちょうど香港で『龍門客棧』と『東方不敗之風雲再起』ができていたので、これを出すことができるか問い合わせました。そして個人的にはどうしても『北京オペラブルース』をスクリーンで見たかったので、香港に出してもらえるか問い合わせたのでした。

徐克的電影世界その1

2007-01-28 23:53:43 | Weblog
1980年代の終わりから90年代に入った頃は、香港映画が日本でもいろいろ観れるようになって、新しいファンが増えていました。その中でも、5つの印象的な香港映画映画祭がありました。大映が池袋のサンシャイン劇場で行った「キン・フーの世界」、ギャガ・コミュニケーションズが行った「香港電影博」、プレノンアッシュが行った「香港シネフェスタ」、ポニー・キャニオンが行った「香港エンタテインメント映画祭」、そして私が関わった「徐克的電影世界」です。
ツイ・ハーク監督のことは『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の出会いから、監督との話はこれまでのブログでいろいろと書きましたが、この「徐克的電影世界」のイベントは、個人的に非常に印象に残った仕事でした。それは、印象的な香港映画祭の中では、ちょっと違った形の映画祭だったからです。
1993年に入ったある日のこと、NDFの井関さん(現「墨攻」のプロデューサー)の会社に寄った時のことです。ある興行会社のイベント事業部の部長から、「横浜のランドマークタワーのこけら落としのイベントとして何かないか。」という相談がきてるんだけど、という話から、「ツイ・ハークで映画祭ができないかな?」ということを井関さんから言われたのでした。
「そりゃ、個人的にはやりたいですよ。」と言うと、「それではこれの企画書考えてくれないかなあ。こっちはツイ・ハークに打診してみるから。」と、ツイ・ハークの作品を集めた映画祭の話がスタートしたのでした。

明27日(土)のアジア作品

2007-01-26 18:25:01 | Weblog
明日27日(土)に公開されるアジア作品です。

「韓国アートフィルムショーケース」
『キムチを売る女』韓国=中国合作(28日公開)
監督:チャン・リュル 出演:リュ・ヨンフィ、キム・パク

韓流ブームにかげりがきていると言われ、昨年は韓国で興行収入第一位、第二位に入った『王の男』『グエムル漢江の怪物』が日本では不発に終わったこともあり、2007年の韓国作品の日本での興行はどうなることか、と言われていますが、この映画祭は新しいものを持った作品を集めた作品の上映とのことです。
夫が犯罪に手をそめたために、故郷から遠く離れた土地に流れた朝鮮族の女とその息子が、そこでキムチを売って生計をたてているなかで、商売を通して何人かの男たちと交流を持っていくが、だがそこには絶望的な状況が待っていた。
1月28日(日)~2月16日(金)より東京:シアターイメージフォーラムにての上映。明日27日はオープニングイベント開催。

そのほかには、『どろろ』でアクション監督をチン・シウトンが手がけています。
『あなたを忘れない』は1月26日に大久保駅で人を助けようとして亡くなった韓国人青年を描いた作品で、イ・テソンが主演を演じてます。

それから、私が宣伝している『ルワンダの涙』がついに公開です。
TOHOシネマズ六本木ヒルズでの公開で、私は立会いに行っております。
ぜひ観てください!!!よろしくです。

3月下旬~4月上旬発売のアジア作品DVD

2007-01-25 21:57:23 | Weblog
3月下旬~4月上旬発売のアジア作品DVD(セルのみ)のご紹介です。

中国
4月6日
『レスリー・チャン 追憶の上海』
監督:イエ・イン 出演:レスリー・チャン

香港
3月21日
『ドラゴン・スクワット』
監督:ダニエル・リー 出演:ヴァネス・ウー
3月30日
「尋秦記タイムコップB.C.250」DVD-BOX2
監督:マン・ワイフン 出演:ルイス・クー
4月13日
『ゴッド・ギャンブラー ツインズ大作戦』
監督:チョン・マン 出演:ニック・チョン
4月20日
『ウィンター・ソング』
監督:ピーター・チャン 出演:金城武

台湾
3月23日
「愛の奇跡」DVD-BOX1
監督:リウ・ジュンジエ 出演:ホン・チャーリン
4月6日
「Silence~深情密碼」BOX1 出演:ヴィック・チョウ

韓国
3月15日
「イ・ヨンエ チャングムの誓い BEHIND STORY」
出演:イ・ヨンエ
3月21日
「ファッション70’S」BOX2
監督:イ・ジェギュ 出演:イ・ヨウォン
3月23日
「アイルランド」DVD-BOX2 出演:ヒョンビン
「チョ・ハンソン オフィシャル DVD-BOX~素顔」
出演:チョ・ハンソン
「私が生きる理由」DVD-BOX1 出演:イ・ヨンエ
「韓流スター/スペシャルトークDVD イ・ドンゴン」
「韓流スター/スペシャルトークDVDチョ・インソン」
3月28日
「チョアチョア インターナショナルバージョン」DVD-BOX1
出演:ソ・ジンプ
「ホジュンBOX7~宮廷医官への道~」
監督:イ・ビョンフン 出演:チョン・グァンリョル
3月30日
「酒の国」DVD-BOX
監督:キム・ジョンソク 出演:キム・ジェウォン 
4月4日
「春の日」BOX1 
監督:キム・ジョンハク 出演:コ・ヒョンジョン
4月6日
『Mrソクラテス』
監督:チェ・ジノン 出演:キム・レオン
『サッド・ムービー』
監督:クォン・ジョングァン 出演:チョン・ウソン
『僕は彼女をはなさない』
監督:キム・ジョンホ 出演:ユ・ジュンサン
「兄嫁は19歳」DVD-BOX2出演:キム・ジェオン
「二度目のプロポーズ」BOX-1
監督:キム・ピョンジュン 出演:オ・ヨンス
「明朗少女成功記」DVD-BOX 出演:チャン・ナラ
「モデル」DVDBOX1 出演:チャン・ドンゴン
4月13日
「ウンビリョン~麗しの峰 めぐり逢い」
監督:ユン・ソクホ 出演:イ・ヨンエ
「霧の視程距離」
監督:イ・コンジュン 出演:ジョンフン
4月25日
「フルハウス ディレクターズ・カット」DVD-BOX1
出演:RAIN


これをみるかぎり、「チャングム」人気でイ・ヨンエの過去の作品が続々登場しております。やはりNHKで放送されたドラマの影響は強い!

個人的にはセルではまだなのですが、4月6日に「ベスト・オブ・ホイブラザーズ・ショウ」という全7巻のDVDがレンタルされることが決定してます。これは私とお付き合いのあるM社のTVBライブラリーからセレクションしたものだと思いますが、個人的にはかなり楽しみです。セルは4月下旬のようですね。
それからまだ情報開示されない韓国作品があります。

双子神偸

2007-01-23 18:52:46 | Weblog
皆さん、ご無沙汰してました。
『ルワンダの涙』のキャンペーンで、日曜にルワンダ人のサガフツさんをホテルで見送り、書き上げなければならない原稿を徹夜で書いたために、月曜はもう深い闇の中で意識をなくしてました。
ということで、今週27日は初日です。先着200名にルワンダのコーヒー豆(粉)とルワンダ共和国のガイドブックをプレゼントしますので(私が手渡しでお客さんに配っていると思いますが)、お時間ある方はぜひ観にきてください。
と、久々で何を書こうかと思い、香港のサイトを観たら、TWINSの新作『双子神偸』の予告編をみつけて喜んでおりました。なにせ、TWINS、サモ・ハン・キンポー、ウー・ジン、ユン・ワーという顔ぶれです。もちろん旧正月映画なので、香港映画娯楽路線なのはまちがいないし、これは個人的にはちょっと楽しみです。
TWINSといえば、昨年は盗撮事件とかがあって大変な目にあっていましたが、いまだに人気を得ているのはすごいと思います。彼女たちが登場していろんなユニットがデビューしましたが・・・・ほんと彼女たちはがんばってる。
数年前、ちょうどこの寒い時期に香港はSARSで大変なことになっていました。映画館は開店休業状態で、この先どうなるんだろうというところで、彼女たちの主演映画『ツインズ・エフェクト』が大ヒットして、再び映画館にお客さんが戻ってきたという、そのくらい彼女たちの人気は絶大なものだったわけです。
デビュー当時は、香港の「モー娘」ぐらいの感覚でしたが、今や香港を代表する人たちになっているわけですから、日本でももう少し知られていいのではと思うんですが・・・・・

来日狂想曲

2007-01-20 21:46:56 | Weblog
今週は映画の来日ラッシュで、それはもうすさまじいくらいスターが来ておりました。『墨攻』のアンディ・ラウは、渋谷109前でイベント出席して、その時のコメントが「こんなに僕のファンがいるとは思わなかった」と発言し(BYめざましテレビより)、その後はイ・ビョンホンが『夏物語』で来日、そして『ディパーデット』でレオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が来日、その1時間違いで『幸せのちから』でウィル・スミスが来日と、まあ、すさまじい来日ラッッシュだったわけです。
そんな中、私が宣伝している『ルワンダの涙』の関係者が来日したわけですが、スターと違い、実際に自分の肉親を虐殺されてしまった方々だったので、かなり神経を使いました。
ホテルにチェックインした後、スケジュールの打ち合わせをしたのですが、途中から当時の事件の話になって、それはもう聞いているだけで胸が苦しくなるような話を聞きました。自分の両親がどんな感じで殺害されたか、そして今どんなことが周辺の国々で起こっているのか。
彼らに日本のいじめの話とかをしたら、「それはわれわれの虐殺事件と違うようにみえて、実は根本は同じですよ。」と言いました。つまり、虐殺事件が起こるまで、いろいろなことが起こり、最終的に虐殺へとつながっているということなのです。
彼らも子供の頃、差別があるとは知らなかった。でも、ある日、学校の教室で先生から「ツチの者は立ちなさい。」と言われ、それ以来、友達だと思っていたツチの子供たちや先生からいじめを受ける立場になったそうです。
そんな悲痛な話を聞きましたが、そういった話から離れると、笑顔の素敵なほんとにすばらしい人たちでした。すごく明るくて知的で、そして人をひきつける魅力を持った人たちで、今回は国際情勢ということではすごく勉強になったキャンペーンでした。
映画は楽しいものですが、でもこういったバックグラウンドを知ることで映画を、そしてその国に住む人たちを理解することができます。仕事柄、いろんな海外の人たちと会いますが、日本とは違うマナーなどもあって、会うたびにいろいろ学びます。
楽しく映画を観て盛り上がる事も大事ですが、その国のいろんなことを知ることも大事ですので、皆さんもぜひ気をつけてくださいね。
ということで、まだ明日21日日曜の朝までゲストがいますので、来週から新たな気持ちで更新していきます。よろしく。

来日

2007-01-15 21:39:01 | Weblog
明日から『ルワンダの涙』のキャンペーンのために、3日間ほど更新できなさそうなので、前もってお知らせしておきます。
で、来日キャンペーンですが、宣伝にとってはもっとも神経をすり減らす日々となります。なにせ相手と会うまではどんな人かはわからないですし、見た目がよくても性格が最悪な場合がありますから、ほんとドキドキです。
アジア系でも中華系はそんなに悪評を聞かないのですが、韓国関連は宣伝マンを悩ませる人が多いようで、名前は出せませんが、女優も男優も某有名な人は、記者会見に遅れるわ、取材をパスするわで、ひどい目にあった話をよく聞きます。
一方、香港だと、私の中では最悪な事態はあまりなかったですが、でも一昨年は一人女優さんが、インタビューに飽きて、勝手に切り上げて帰っちゃったというのがありました。
でも、悪い印象の人たちはあまりいません。
韓国の話に戻りますが、「私の名前はキム・サムソン」のキム・ソナはすごくいい人、というよりもすごく頭がよくて庶民的な感じの女優さんでした。これは『イエスタディ沈黙の刻印』という作品のキャンペーンで会ったのですが、彼女は高校生の頃、日本の学校にいたので、日本語がしゃべれるわけです。
で、ホテルに着いてすぐの打ち合わせの時の話。横にはマネージャーさんもいます。
私「取材場所が渋谷から六本木に行くので、出発は余裕を持って朝9時30分にタクシーですけど。」
キム「それだったら、べつに電車でもいいよ。私、学生の頃馴れてたから(人を電車に押し込むようなジェスチャーしながら)。」
私「それはさすがに女優さんにはできないですよ。」
キム「え、そうかなあ。ぜんぜん心配ないよ。」
と、こんな感じで日本語会話のやりとりがありました。
で、彼女はプライベイトで日本に遊びに来た時に、よくバーゲンとかも行っているそうなのですが、時々、韓国人に面子がばれてよくごまかすことがあるそうです。
こんな感じの女優さん、後にも先にも彼女しかいませんね。

旧正月

2007-01-14 20:41:04 | Weblog
日本のお正月が終わり、やっと仕事モードに入った今日この頃ですが、他のアジアエリアはこれからが旧正月モードに入っていきます。今年は例年よりちょっと遅くて2月18日だとのことですが、この時期に日本は、香港芸能人がこっそりと(?)遊びに来ております。
デートだったりショッピングだったりと、地元ではパパラッチに狙われすぎているので、日本はゆっくり休むには彼らにとっては天国なのであります。
今は都内はどこもかしこもブランドショップがありますが、20年前は渋谷丸井がある意味彼らにとっては有名なショッピングエリアでした。その頃、ブランドものが買えるのは丸井でしたよね。
年がら年中あっちこっちを飛び回って仕事をしている彼らにとっては、この時期が本当の骨休みでもあり、だからこそ羽を伸ばして遊んでいるわけです。
この時期、運よく誰かに会えるといいですね。
ちなみに私は数年前、某刀店の前でジャッキー・チェン一行にばったり会った時はびっくりしました。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナその9

2007-01-13 17:43:01 | Weblog
ちょうど前の会社を辞めた時に、日本ヘラルド映画から『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ』と『ブラックマスク』2作品の宣伝を頼まれ手がけたのですが、久々に見たツイ・ハーク&ジェット・リーのコンビは、香港エンタテインメントの王道を走っている内容となっていて、久々に香港映画の面白さを再認識しました。
この2作品に関してですが、香港映画人がハリウッドとコラボレーションしていく過程の中で重要な2作品でもあります。ツイ・ハークはソニー・ピクチャーズと『ダブルチーム』を作りましたし、サモ・ハン・キンポーはアメリカで仕事を探していた時にツイ・ハークと仕事をすることになり、その後、TVシリーズ「マーシャル・ロー」に出演、ジェット・リーはこの作品の後すぐに『リーサル・ウェポン4』に出演となるのです。
それを考えると、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ』の舞台がアメリカ、『ブラックマスク』が海外を意識したSFアクションに作られているというのは、なんら偶然ではなく、計算された製作といえるのではないでしょうか。

国民性の違い?

2007-01-12 21:56:43 | Weblog
最近観まくっているぺ・ドゥナ主演の「威風堂々な彼女」ですが、毎回毎回ぺ・ドゥナのよく泣くこと。韓国モノって涙がよく出てくるなあと感心して観ております。
一方、香港モノですが、涙より笑いを取るシーンの多いこと。同じアジア人なのに、正反対の感情を描くこの差っていったいなんなんでしょうか?
昔、香港映画に笑いの多いのは、香港が明日どうなるわからないという状況(香港返還のこと)があって、そんな状況を笑って忘れようとしているからだ、と話してくれた人がいました。
ま、私も時々ですが、せっぱつまって泣きたくなるところを、笑ってしまったりなんてこともありましたが、いかに感情をはっきりさせる演出が多い作品が隣近所の国に多いのかというのを、あらためて感じる次第です。
国によって、また文化や生活様式によってこうも違うということを、映画が教えてくれるわけです。ちなみに私は、笑いすぎてよく泣いております。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナその8

2007-01-11 19:55:24 | Weblog
『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のアニメ版の話は、私がベストロン映画を退職した1991年頃には企画としてちらほら話が流れていました。そしてベストロン映画がアスキーに買収された時に、この作品に出資する話となっていたのでした。
ところが、CG等使ったりと、最新技術を駆使して製作しようとしていた本作品の製作費が足りず、この出資の一部を担ったのが、あの中国星でした。あの、というのは、この中国星の社長であるチャールズ・ヒョン氏は、裏社会の大ボスの息子で、黒社会と強いつながりがあると言われている人です。映画人としてはあまり関わりたくない部分もありますが、時代はゴールデンハーベストから中国星に映画業界へ大きな力が移ろうとしていました。それもそのはずで、映画において、チャウ・シンチーとアンディ・ラウ、そしてジェット・リーと、ヒットスターと契約していた中国星は、興行収入ランキングでも上位に入っていました。そのほかにもいろんなビジネスを成功させていました。その中国星からの出資によって、ツイ・ハークは喧嘩別れのようになっていたジェット・リーと再び組んで2本の作品を製作したのでした。それが『ブラックマスク』と『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ』でした。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナその7

2007-01-09 20:28:41 | Weblog
興行成績は悪くなりましたが、『ワン・チャイ』シリーズがTVシリーズにまでもなったのは、やはり台湾の方からのリクエストもあったからでしょう。台湾出資で作られたTVシリーズのキャスティングやスタッフの顔ぶれは、映画と遜色がなく、このTVシリーズが作られた時はちょっと信じられないというのが私の感想でした。
香港映画は1994年に入ってから、興行は次第に悪化の方向にたどっていきます。あれだけにぎわっていた香港映画界にも、粗製乱造の影響が出てきたためでした。その原因は、観客に飽きられていったことと、97年に向けたビジネスが裏目に出たことがあげられます。また、韓国や台湾であまりに買い付け金額が高騰していたために、その反発がでてきたのもこの頃でした。
チョウ・マンチェクと長きに渡り出演契約を結んでいたツイ・ハークでしたが、『ブレード/刀』を最後に彼との関係も終わります。これはまたジェット・リーと似たような問題が生じたからでした。
ところで、ツイ・ハークは、この『ブレード/刀』でゴールデンハーベスト社との関係が終わり、中国星と組んで作品を作っていきます。この以外な組み合わせは、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー アニメ版』が大きく関わっていると私は想像してます。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナその6

2007-01-08 16:31:15 | Weblog
ツイ・ハーク監督が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズを作った中で、番外編といえるのが『アイアン・モンキー』という作品です。これはウォン・フェイホンの子供時代を描いた作品ですが、個人的には隠れた傑作と思っております。監督はユエン・ウーピンで、武術指導ももちろんユエン・ブラザースが手がけています。主演は、ドニー・ユエンとユ・ロンガン、そして少年ウォン・フェイホンを演じたのが女の子だった、というのにはかなりびっくりでしたが、もしこの作品がクンフー片のブームの時に公開されていれば、かなり注目を浴びたのではないかと思います。
この作品のポイントは、やはり主役二人の息のあったアクションです。そしてその息のあったアクションは、クライマックスの木柱の上で戦うアクションに生きています。昔のクンフー映画にはこの不安定な場所で戦うというのが一つの見せ場として描かれていましたが、ワイヤーワークを上手く使ったアクションとしてはかなり盛り上がるシーンといえるでしょう。
男性ファンには、この作品で義賊であるアイアン・モンキーの妻となるジーン・ウォンに注目です。彼女は台湾のTVドラマで活躍した後に『スウォーズマン 女神復活の章』に出演し、引き続きツイ・ハーク製作の本作のヒロイン役で出演しましたが、女性らしさと夫とともに義賊として戦う彼女の魅力も見逃せません。