電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

消えた天使

2007-07-30 22:21:04 | Weblog
『傷だらけの男たち』が絶賛公開中ですが、アンドリュー・ラウ監督のハリウッド製作第一弾『消えた天使』の公開も今週に迫り、宣伝を担当しているうちのスタッフたちも最後の追い込みをやっております。
リチャード・ギア主演の本作品ですが、テーマは「人間の中に潜む悪魔」です。これはホラーではなくて、サイコサスペンスです。アメリカでの性犯罪者は50万人以上、イギリスでは20万人以上いると思います。アメリカでは1990年代に女の子が隣人の性犯罪歴者に殺害されたことで、両親が性犯罪の過去がある人間の情報をオープンにせよと行動をおこし、メーガン法というのが制定されました。そのために性犯罪のある人間の情報は開示され、それを保護観察する監視官もできたわけです。
『消えた天使』では、その保護監察官であるギアが、ある女子大生誘拐事件を自分が監視する性犯罪者の中に犯人がいるとにらみ、追っていくストーリーですが、リアルに怖いストーリーになってます。
例えば、血がどばどばでたりするのだったらわかりますが、そうゆうシーンがたくさんあるわけでなく、この作品は人間の本質を描いています。なので、現実的で心理的な怖さを描いており、その境界線がうまく描かれていることで、この作品はハリウッド製サスペンスとしては一味違った映画に出来上がっています。
私的にはアンドリュー・ラウという人は撮影カメラマンだからというのもありますが、どんなジャンルでも撮るし、職業監督的な感じを持っていました。それから、『インファナル・アフェア』シリーズはどちらかというとアラン・マックのタッチが強いと思っていたのですが、この『消えた天使』でアンドリュー・ラウの演出が見えてきたように思えます。
この作品と『傷だらけの男たち』は同じ年に作られましたが、同じような匂いを感じさせる『消えた天使』を香港が舞台に考えた時に、誰がどんな役を演じられるのだろうと考えると、ちょっと面白いかもしれませんね。

選挙

2007-07-29 21:30:42 | Weblog
今日は参議院選挙でしたが、皆さんは投票に行かれましたか?私は投票所の小学校がすぐ裏にあるので、外出する時に寄ってから出かけます。なので、本日も昼頃に投票に行きました。
国民である以上、20歳になれば投票権があるわけで、これまでほとんど投票に行ってますが、日本は投票率が低くて、ほとんど権利を放棄している人も多いようですが、これが他の国になれば選挙は白熱するほど盛り上がり、自分たちの主張をはっきり持っています。
これはスターたちも例外ではないですが、この政治的な発言は、香港の芸能人たちも、天安門事件後、その声明をはっきりしていました。でもそれをきっかけに表舞台から消えた人もいました。その中の一人がジョン・シャムです。
『五福星』でもおなじみの、もじゃもじゃ頭のキャラである彼は1987年にマーべリックフイルムを設立して『野獣たちの掟』や『風はバラに散った』などの個性的な作品を送り出していました。ところが天安門事件後に彼は中国政府を非難したことで要注意人物としてチェックされ、その後、表舞台から姿を消したのでした。
数年前より再び彼は香港芸能界に顔を出すようになりましたが、自分の意見を持って主張することがいかに大事か、選挙があるたびに考えさせられるのでした。

情報告知

2007-07-28 01:12:16 | Weblog
TOHOシネマズのほうから以下の情報をいただきました。
お時間ある方はこの機会にどうでしょうか?そういえばぴあの今週号にも一般インタビュー1組募集というのが載っていましたね。


TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて
「ラッシュアワー3」 ジャパンプレミアのチケット販売決定!

TOHOシネマズ六本木ヒルズにおいて、8月5日(日)に実施される「ラッシュアワー3」ジャパンプレミアのチケット販売が決定!
主演のジャッキー・チェン、真田広之をゲストに迎え(予定)実施いたします!
TOHOシネマズでは1度の前例しかない、ジャパンプレミアのチケット販売です。ぜひご参加ください!
※レッドカーペットの模様はご覧いただけません。ご了承ください。

【実施劇場】 TOHOシネマズ六本木ヒルズ
【実施日時】 8月5日(日) 19:00~
【ゲスト】 ジャッキー・チェン、真田広之 【予定】
【料金】 ¥1,800 均一
【販売開始】 PC・携帯 : 7月27日(金) 24:00~(=28日(土) 0:00~)
※PC・携帯は、お一人様6枚までの販売とさせていただきます。
劇場窓口 7月28日(土) 8:30~
※劇場窓口での販売分は100枚です。
※劇場窓口は、お一人様6枚までの販売とさせていただきます。
【備考】
※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※各劇場とも、イベント該当日時の回のチケットをご購入いただいた方のみ、舞台挨拶をご覧いただけます。
※インターネットからのご購入は、クレジット決済のみのお取り扱いとなります。
※前日までにチケットが完売した場合、当日券のご用意はございません。完売次第終了となりますのでご了承ください。
※劇場内での写真撮影(携帯カメラ含む)や録音は固くお断りいたします。
※チケット販売当日はアクセスが集中し、つながりにくい場合がございます。あらかじめご了承ください。
※いかなる事情が生じましても、ご購入後・お引き換え後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
※転売を目的としたご購入はご遠慮ください。

http://www.tohotheater.jp/newstopics/event/index.html#rh3_jp

明28日公開のアジア作品

2007-07-27 21:28:39 | Weblog
明日28日(土)公開のアジア作品です。

『モン族の少女 パオの物語』べトナム作品
監督:ゴー・クァン・ハーイ
出演:ドー・ティ・ハーイ・イェン、グェン・ニュー・クィン
ベトナム最北部で暮らしている実在する“モン族”の女性の体験から描かれた家族の物語。『夏至』で俳優としても活躍しているゴー・クァン・ハーイ初監督作品である。日本でも公開されるのがめずらしいベトナム作品である。
東京:シアター・イメージ・フォーラムにて公開

おかげさまで、『幸せの絆』も、朝9時50分という早い時間ながら、多くの人にきていただき、ありがとうございます。今のところは東京では8月10日までは上映が決定しております。まだご覧になられていない方は、ぜひお越しくださいませ。

定年

2007-07-26 22:27:12 | Weblog
先週、またいつものマッサージ屋さんに行った時のお話です。ここで終わった後にいろんな話をするのですが、これでびっくりしたのは、中国の男性は45~6歳で仕事をリタイアして、あとは趣味に生きるというのです。はぁ~、そんなんでいいの?と思ったりするのですが、中国はお金があろうがなかろうが、それが普通なんですって。おいおい、それじゃ私も引退だと、と思ったのですが、国によっていろいろあるのは面白いですね。
フィリピンの男性は働かないとも言われてますし、いろんなお国柄があります。それと時間を守るのも日本人がいちばんきちっとしていて、他はといえばけっこうアバウトです。インドは時間決めても1~2時間遅れるのは当たり前だそうですが、この時間を守らないのは暑いところの人たちはよくあります。
時間にあくせく追いまくられている今日この頃ですが、時にはのんびりといきたいものです。というところで、現在、資料作りに追いまくられていて映画のお話はなしです。


東宝東和の宣伝

2007-07-25 21:06:02 | Weblog
この前の『片腕ドラゴン』のコメンタリー後、宇田川さん、東宝東和の竹内さん、そしてキングレコードの担当者と一緒にご飯を食べながら、昔の映画宣伝の話をしていたのですが、いかに東和の宣伝がとんでもないものだったか、という話で大いに盛り上がりました。
今、誇大広告的な宣伝をやると、すぐにクレームがきたりして、大問題になったりしてますが、昔は観にいって「全然、違うやん。」と怒ったとしても、笑い話で終わりました。そう思うと、今の人ってユーモアがないというか、そうゆう部分も楽しめない、心の余裕がないと思うと、ちょっと寂しく思います。
東宝東和の宣伝は1970年代後半から、宣伝部長が変わって、はったりや誇張した宣伝になったそうですが、特にホラー映画はこれでもか、というくらい誇大広告が多くて、『サランドラ』は観たお客が看板を破壊したという逸話も残っており、それさえも宣伝に使ったというエピソードもあるくらいです。
さて、香港映画もジャンルとして数々公開していた東宝東和ですが、業界内で仁義なき戦いと言われたのが、『少林寺2』事件でした。
『少林寺』を大ヒットさせた東和は、次に『少林寺2』をやる予定だったのですが、それを松竹富士が高い権利金を出して奪った、というのがこの事件の発端でした。怒った東宝東和は、84年の3月に公開する『少林寺2』にぶつける形で、ジャッキー・チェンの『プロジェクトA』をブッキングしたのでした。でも、この時点で東和は興行的に負けると思っていたそうです。実はジャッキーの映画、東和が公開するようになってから、爆発的にヒットしている作品がなくて、逆に数字が落ちていたそうです。それに自分のところで公開した『少林寺』は、日本で公開された中華映画の記録を作ったのですから、その続編には勝てないと思ったそうです。でも、獲られたからにはやりかえせねばと、あの手この手で考えたのが、いちばんの見せ場を宣伝でアピールする、つまりあの時計台のシーンだったわけです。
この宣伝が見事に当たって、『プロジェクトA』は大ヒットし、ジャッキー人気も大爆発。そして相手の『少林寺2』は大惨敗の結果となりました。はったり宣伝の凄さというか、東宝東和の宣伝力が『プロジェクトA』を大ヒットさせたとも言っても過言ではないかもしれません。
ちょうどその年の4月に私めは松竹富士に入ったわけですが、仕事といえば倉庫に山済みとなった返券された『少林寺2』の前売り券を整理することでした。

いろんなお話

2007-07-23 20:21:36 | Weblog
最近、デイリーバラエティのアジア版のメールが来るようになって、アジア圏の映画の動きがいろいろ知れるようになったのですが、今日届いていた内容は、ジャッキー・チェンの『新宿事件』のことでした。前にもちょこっと触れましたが、今年末から撮影を始める予定の本作は、中国と東京でロケをすることになっており、時代は90年代の東京にいる中国移民の話だとのこと。どうもこの90年代の東京のセットを中国で作るようです。製作費が1500万ドル(約18億円)ということで、『The Mith神話』よりもお金がかかるとのことです。
チェン・カイコーが1920年代に活躍した伝説的な京劇スターを描いた『梅蘭芳』は、チャン・ツィイーとレオン・ライのほかに、チェン・ホン、ジリアン・チョン、そして日本から安藤政信が出演することになっていて、これも1500万ドル(約18億円)の製作費だとのことです。
そういえば、今年は日本軍の南京虐殺事件を扱った映画が7本も公開されるということで、日本バッシングが起こる、といった記事が今年の初めぐらいに言われていましたが、中国で『南京』が公開されました。これでまた日本バッシングになるのか、と思いきやまったく興行は失敗し、ほとんどお客が入っていないとのニュースが流れていました。10億も民がいれば、どんなことでも目立ってニュースになってしまいますが、それよりも一番の問題は、日本も3~40年前に起こって問題になった公害などが今の中国に起きていて、それが食の問題にもなっていることです。来年は北京オリンピックもあるので、中国政府も頭の痛いところではないでしょうか。

ところで、先週より公開が始まりました『幸せの絆』ですが、朝、そんな早い時間でどうなることやらと思っていたら、いっぱいお客さんが来てくれていました。すごくうれしいのですが、この映画をどういったところから情報を得て、観にきてくれているのか、これが宣伝担当として不思議な気分になっています。なぜなら、そんなに記事で取り上げられていないからなのですが、今にはなかなかない、泣ける映画ですので、ぜひ観にきてください。
なお、大阪天六ホクテンザ1で8月25日より、札幌マリオン劇場で9月22日より公開が決まりました。

東京音楽祭1989

2007-07-21 23:25:53 | Weblog
最近、東京音楽祭の映像を見る機会がありました。内容は平成元年5月30日にTBSで放送された「東京音楽祭アジア大会」で、以前、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』編で書いた、レスリーがゲストで出演した回の模様の映像です。
東京音楽祭というのは、確か1971年ぐらいから始まってTBSで世界大会を放送していましたが、その前にアジア大会の予選があって、そこを通過した歌手が世界大会に出演していたのでした。
子供の頃はよく見ていましたが、80年代後半に入ってからは、この音楽祭も規模が次第に小さくなって、確かこの平成元年を最後に開かれなくなった(もしくはTV放送されなくなった)ような記憶があります。
この平成元年の音楽祭の司会は生島ヒロシ・アナと岡田美里、そして谷村新司で、出演者はレスリー・チャンを筆頭に、男闘呼組や坂本冬美、韓国のイー・チヒュン&ボッニムドゥル、タイのサオ・サオ・サオ等、アジア各国のアーティストが顔を揃えています。そしてオープニングはレスリーが「由零開始」を歌いますが、レスリーを紹介する際に、谷村新司がすでにレスリーとは旧知の間ということで、彼のプロフィールを紹介しています。レスリーのお父さんが香港で有名な仕立て屋でマーロン・ブランドといったハリウッドの大物スターの服を仕立てていて・・・といった説明がわりと長く説明していて、これはちょっと面白いものでした。この紹介後に赤いジャケットを着たレスリーが歌います。曲の間奏にあのスマイルで“どうもありがとうございます”と日本語でお辞儀をするレスリー。その後、何人かが歌った後で、今度は日本歌メドレーで「TOKYO」をレスリーとイー・チヒュン&ボッニムドゥルが歌うのですが、レスリーはここでは黄色の上下に衣装を変えて登場と、出場している歌手の中ではすごく目立った色の衣装で登場するレスリーがとても印象に残る東京音楽祭でした。

明21日公開のアジア作品

2007-07-20 21:42:57 | Weblog
明21日公開のアジア作品です。

『幸せの絆』中国作品
監督:ウーラン・ターナ 出演:チャン・イェン、ティエン・チェンレン

このブログで作品紹介をしていたので、ご存知だと思いますが、フリーマンで初配給の作品です。とにかく、私は泣かない!と思っていても、観ていくうちに目から涙は出てくる作品です。7歳の少女と老人との、血は繋がらないけど人間的なつながりが、心を豊かにしていきます。ちなみに、この映画のヒロインである少女・小花という名は、昔の中国で女の子によくつけられていた名前だと、いつも行っているマッサージ屋のママさんから聞きました。日本でいう花子、みたいなものですね。人間関係でストレスが生じている今日この頃、この映画を観て本当のやさしさを感じてほしいと思います。
東京:銀座シネパトスにてモーニングロードショー(朝9時50分から1回)

「中国映画の全貌2007」
以前は三百人劇場で行われていた中国映画の企画上映でしたが、三百人劇場が閉館したために、今年はないなと思っていたのが復活です。今年は日中国交回復35周年と香港返還10周年でもあります。注目は久々の上映である『テラコッタウォーリア』と、私が公開当時、キネマ旬報に映画評を書いた『太陽の少年』などがスクリーンで観れることがうれしいかぎりです。
東京:新宿KSシネマにて公開

そのほかに、パン・ブラザースがハリウッドに進出して作った『ゴーストハウス』も公開されます。

※400回記念プレゼント発送しました。来週頭ぐらいまでには当選者の方には届くと思いますので、お楽しみに。

幸せの絆

2007-07-18 16:56:35 | Weblog
今、うちの会社が初配給で宣伝を担当している作品が『幸せの絆』という中国映画です。2年前、あいち国際女性映画祭で『暖春』という原題で上映されましたが、身内を失った7歳の少女と彼女を引き取ったおじいさんとの心温まる涙の物語です。
中国では山西省で製作され、口コミが口コミを呼んで、最終的には中国全土で公開され、その年の中国国内映画の興行収入第7位を記録しました(1位はHERO英雄)。主演の少女を演じたチャン・イェンは、中国最年少の主演女優賞を獲得しています。見た目は卓球の福原愛ちゃんにちょっと似ていて、話は「おしん」みたいですが、純真な心を思い出させるこの作品を観て、涙を流しませんか?私は泣かない、と思っていても、ついほろっとしてしまう作品です。
7月21日(土)より銀座シネパトスにてモーニングロードショーです。
1300円にて前売り券発売中です。先着500名で涙を拭くためのハンカチプレゼントをします。
幸せの絆公式HP
現在、予告編をHPで観ることができます。これ見ただけでも泣けます。

劇場の閉幕

2007-07-18 16:55:11 | Weblog
香港に行くたびに、町の移り変わりの激しさにびっくりしてしまいますが、慣れ親しんだ映画館がなくなっているのを見ると、すごく寂しさを感じます。つい最近のニュースで、香港で古く伝統のある単館シアターのクイーンズ(皇后)シアターが9月を持って閉館するというニュースを知り、日本と同様にシネコンに押されている単館シアターの現状を知ることとなり、よけいに寂しさを感じました。
20年近く前、香港で映画を見る時は、よくコーズウェイベイのSBシアターであったジェイドとパールで見たものでした。箱が馬鹿でかく、1000人規模で入る劇場でしたが、4時の回の再映時間に行くと、わずか10人しかいなかったりと、そんな寒々としたなかで、ばかでかいスクリーンに映る映画を冷房に震えながら楽しんだのでした。
今は映画館は全席指定の入れ替え制というのがほとんどですが、私が学生の頃は、初日土曜の朝9時とかに劇場に並んで、第一回目の上映を見たりしていました。来年公開される『インディ・ジョーンズ』最新作の第一弾、『レイダース失われたアーク』なんて、新宿プラザに8時ごろ並びにいったら、わずか7人しか並んでいなくて、結局、初回は満杯になっていなかったなんていう体験をしながら、劇場で映画を観ることを楽しんでいましたが、今やそんな体力がないというか、そんな時代を懐かしく感じます。
キネカ大森がアジア映画館として機能していた頃、私もここで上映する香港映画の宣伝をだいぶやりましたが、初日初回をどうやってお客を呼ぶか、プレゼント作戦で四苦八苦していました。でも、初回に100人とかお客さんが来ていたわけで、それを考えると当時のお客さんも元気だったなあと思います。(たぶん、このブログを読んでいる方の中にも、それにつられてこられた方がいらっしゃると思いますが)
キネカ大森の公開アジア映画で最初に入場プレゼントをしたのは『ブラックマスク』でした。この時は当時の日本ヘラルド映画の倉庫に行って、昔の香港ものの宣材物を探して、それを抽選プレゼントにしました。その後も、香港映画公開のたんびにクリアファイルやカレンダーや、3回観たらTシャツプレゼントやら、それからポスター展とかいろんなことをやりましたが、そんなことをやっていた頃がすごく懐かしく感じます。
話は香港に戻りますが、歴史ある劇場の閉幕、そして香港はもうシネコンしか残っていないことを考えると、日本も数多くある単館がどうなっていくのか、すごく気になるところです。

お知らせ

2007-07-17 22:26:17 | Weblog
前回、応募していただきました400回記念のプレゼントは今週発送となりますので、当選者の方はお待ちくださいませ。それから、今週公開の『幸せの絆』鑑賞希望の方もメールをお送りいたしました。よろしくお願いいたします。

昨日は昼前ぐらいまでうとうと寝ていたのですが、地震を感じた時に、いやに長く揺れているなあと思っていたら、新潟で地震が起こっていました。前の中越地震の時は会社で仕事をしていて、ビルが長く揺れていて、思わず乗り物酔いみたいになったことを覚えています。
ニュースで見るかぎり、ライフラインが絶たれていたり、原発で火災があったりと、被災された方々、ほんとうに大変だと思います。自然の脅威は、人間の力をあっという間に無力にしてしまいます。関東エリアもいつ地震が起こってもおかしくない状況でもあり、いざということも考えて、準備をしなければなあと思ったのでした。
今日は映画のお話はなしです。

肉まん事件

2007-07-16 20:11:49 | Weblog
最近の中国の話題といえば、北京で起こったダンボールで肉まんの具を作って売っていたという事件です。具の6割がダンボールだったということですが、普通、気がつかないわけないはずで、化成ソーダのような薬品でダンボールをやわらかくしていたなんて話もあるので、へたをすれば死ぬかもしれない肉まんを食べさせられていたなんてことを考えると、非常に怖い話です。
いつも行っているマッサージのお店でもこの話をすると、北京出身の李さんはすごく怒っておりました。李さんも肉まん大好き!と言っておりましたが、私も大好き。さすがに日本にそんなひどいものは検疫でひっかかると思いますが、ただ、このニュースのおかげで、横浜の中華街の客足がよくないそうです。北海道の事件もひどい話ですが、私たち消費者は風評だけでなく、自分たちの目でちゃんと確かめないといけないですね。
さて、肉まんといえば、なんといっても『八仙飯店之人肉饅頭』を思い出します。香港映画が1990年代に入り、日本のAV女優を使ったエロチックな成人指定映画が登場すると同時に、実録残酷事件を題材にした作品が登場したのも90年代でした。この『八仙飯店之人肉饅頭』は、マカオで実際に起こった事件を元に、刑事役で有名なダニー・リーが製作し、犯人を演じたアンソニー・ウォンを一躍有名にした作品でもありました。
何がすさまじいかというと(肉まんの中身はふれませんが)、犯人が事件に至るまでのことを取調べで話していくのですが、クライマックス、勤めている八仙飯店の家族全員を惨殺し、バラバラになった遺体が店の中に転がっているシーンは壮絶というか、ここまで描くかというくらい、ショッキングな映像でした。日本ではビデオ化のみでしたが、さすがに日本でこの作品は公開できない、それに今だったら香港でも絶対に作れない作品です。


香港クレージー作戦

2007-07-15 22:20:51 | Weblog
連休は皆さん、いかがお過ごしですか?
台風で被害も出ているようですが、地球温暖化で台風やハリケーンが大きくて強くなっているそうです。自然災害はなかなか防ぎきることができませんが、気をつけてくださいね。
さて、私めは連休中も仕事ですが、買ってて見てないDVDを観ようとチョイスしたのが『香港クレージー作戦』でした。もともと邦画は子供の頃からよく見ていたのですが、東宝と日活の映画がとくに大好きで、クレージーキャッツ作品も好きな映画のひとつです。今年は植木等さんも亡くなり、古きよき時代の芸能人の訃報が相次ぐのが寂しいかぎりですが、彼らが活躍していた1960年代は、映画もそしてTVもすごく面白かった時代ではないかなと思っています。
さて、この『香港クレージー作戦』ですが、話は、第百商事のC調(いいかげんな)営業マンの植田等(植木等)が、つけをためまくっている駅前の“のん平横丁”の立ち退き騒動を聞きつけ、ツケを帳消しにするかわりに相手を説得すると言って、土地を買収している中国人の社長を煙に巻いて、中国人の社長が持っている香港のビルに日本食レストランをオープンさせて、横丁の面々(クレージーキャッツ)をそこに連れて行き、香港の町で大暴れするという内容になっています。で、今から44年前に撮影された香港ってどんな感じか見ていると、あ、当時の日本人がこう撮りたいと思った映像がそこにありました。
この時代の海外旅行といえば、1ドル360円の時代で、庶民はとてもじゃないけど海外になんて行けない時代でした。タイアップで映っている飛行機はパンアメリカン航空で、昔はこの航空会社の飛行機がよくテレビや映画で出てきてました。東宝といえば、60年代は香港を舞台にした作品をよく撮っており、ほとんどが香港キャセイの女優が出演していたのですが、今回は香港の女優は出ていません。ヒロインは浜美枝で、彼女はその後『007は二度死ぬ』でボンドガールを演じてますが、この作品でも水着姿を見せているので、男性は要チェック(笑)。また、歌手の中尾ミエも出演していて、これがまたかわいいし、すごくキュートです。クレージーキャッツの面々が香港の町中でチンドン屋をやったり、ネイザンロードが映っていたりと、古きよきモダンコメディを見ながら真夜中の楽しい時間を過ごしたのでした。

明14日公開のアジア作品

2007-07-13 21:16:39 | Weblog
明14日に公開されるアジア作品

『私たちの幸せな時間』韓国映画
監督:ソン・へソン
出演:カン・ドンウォン、イ・ナヨン
家族の問題で自殺未遂を繰り返す歌手の女性が、刑務所の慰問へ行き、そこで死刑囚の男性と会う。彼もまた過去のことを語らず、心を閉ざしたまま。そんな二人は最初はぶつかり合うが、会ううちにお互いの姿がだぶりあい、やがて自分たちの素直な感情を出すようになっていく。韓国のベストセラー小説の映画化で、日本は拉致被害者であった蓮池薫さんが原作小説を翻訳したことでも話題になっています。
東京:シネカノン有楽町ほかロードショー