天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

ヨーロッパでのオバマ

2009年04月08日 | オバマ
 オバマ米大統領は8日間の欧州、トルコ歴訪を終え7日、イラクの首都バグダッドに向かった。多国間主義を強調し、「米国が核軍縮や地球温暖化対策を主導する」と訴える同大統領を欧州は歓迎した。

 オバマ大統領は2日、主要20カ国・地域(G20)金融サミット後の記者会見で「私たちは共通の課題を協力して解決する責任を有する」と強調し、報道陣の拍手喝采を浴びた。英紙フィナンシャル・タイムズは「記者が政治家に喝采を送る光景など見たことがない」と記した。
 インドのシン首相は娘のためにオバマ大統領からサインをもらった。イタリアのベルルスコーニ首相はオバマ大統領、ロシアのメドべージェフ大統領と肩を組み、笑顔を振りまいた。
 フランスのストラスブールで行われたサルコジ大統領との会談前には、若い女性から歓迎のキスを受けるハプニングもあった。学生との対話集会には約4000人が詰めかけ、会場との軽妙なやり取りに聴衆は総立ちとなり拍手が鳴りやまなかった。
 英紙によると、金融サミットで、タックスヘイブン(租税回避地)のリスト公表を求めるサルコジ大統領と、マカオ・香港への影響を警戒する中国の胡錦濤国家主席が対立。オバマ大統領が2人に声をかけ、「G20はリストを“支持”する」という首脳宣言の表現を“留意”に書き換える案を示して合意に導いた。
 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議はデンマークのラスムセン首相を次期事務総長に選出したが、オバマ大統領は、同首相、デンマークで起きたイスラム教預言者ムハンマド風刺画問題を理由に反対していたトルコのギュル大統領と3者会談を開き、トルコに反対を撤回させたという。
 メドベージェフ露大統領との初会談で核軍縮交渉の即時開始で合意すると、5日のプラハ演説で「米国は核兵器を使用した唯一の核保有国として核廃絶に向けて行動する道義的責任がある」と宣言。温暖化対策でも指導力を発揮すると表明し聴衆を魅了した。