天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

言問橋

2013年07月30日 | 夏は夜
夏の日差しに麦藁帽子 君はかわいいおさげ髪

幼心に誓ってた 大きくなったらいっしょになろうと

二人遊んだ言問の思い出拾いに訪ねれば

君は老舗のおかみさん 日傘をさして乳母車に幸せのせていく

逢って別れて 別れて逢って 人の縁の侘しさに

この橋の上でめぐりあう ここは言問、言問橋


石につまずきけがをして おぶって帰った日暮れ道

指きりげんまんまた明日 泣きべそかいてたおてんば娘

なぜか忘れぬ人ゆえに 面影偲んで訪ねれば

帯の匂い袋かおらせて 買い物帰りの急ぎ足 僕に気付くはずもない

逢って別れて 別れて逢って ほのかな夢とひきかえに

想い出どおしがすれ違う ここは言問、言問橋


三井誠、平井正尚