「大統領は世界を取り巻く数々の問題に、対話と約束をもって臨むという新たな精神を体現した」国連の潘基文(バン・キムン)事務総長
「核兵器のない世界をつくるビジョンを示し、地球規模で高まった希望の表れだ」欧州連合(EU)のバローゾ欧州委員長
「対話と協調による外交努力などが評価された」中東カタールを拠点とする衛星放送局アルジャズィーラ
「中東和平実現に向けた良い兆しかもしれない」パレスチナ自治政府のエレカット和平交渉責任者
「和平交渉の成功を保証するだろう」イスラエルのバラク国防相
「この組織(ノーベル賞委員会)の決定にいつも同意するわけではないが、今回の決定は前向きな一歩だとわたしも認める」キューバのカストロ前議長
「オバマ氏は我々に期待を与えており、彼のノーベル賞受賞に満足している」旧ソ連大統領ゴルバチョフ氏
「異なる国家、文化、文明間の対話と寛容というオバマ氏の世界観が評価された」フランスのサルコジ大統領
「就任後1年に満たない期間のうちに世界を変え、平和への希望をもたらした。彼ほど平和賞にふさわしい人物はいない」IAEAとともに2005年の平和賞を受賞した、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長
オバマ米大統領は就任2ヵ月後には・・・8日間の欧州、トルコ歴訪を終え7日、イラクの首都バグダッドに向かった。多国間主義を強調し、「米国が核軍縮や地球温暖化対策を主導する」と訴える同大統領を欧州は歓迎した。 オバマ大統領は2日、G20後の記者会見で「私たちは共通の課題を協力して解決する責任を有する」と強調し、報道陣の拍手喝采を浴びた。英紙フィナンシャル・タイムズは「記者が政治家に喝采を送る光景など見たことがない」と記した。 インドのシン首相は娘のためにオバマ大統領からサインをもらった。イタリアのベルルスコーニ首相はオバマ大統領、ロシアのメドべージェフ大統領と肩を組み、笑顔を振りまいた。 フランスのストラスブールで行われたサルコジ大統領との会談前には、若い女性から歓迎のキスを受けるハプニングもあった。学生との対話集会には約4000人が詰めかけ、会場との軽妙なやり取りに聴衆は総立ちとなり拍手が鳴りやまなかった。 英紙によると、金融サミットで、タックスヘイブン(租税回避地)のリスト公表を求めるサルコジ大統領と、マカオ・香港への影響を警戒する中国の胡錦濤国家主席が対立。オバマ大統領が2人に声をかけ、「G20はリストを“支持”する」という首脳宣言の表現を“留意”に書き換える案を示して合意に導いた。 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議はデンマークのラスムセン首相を次期事務総長に選出したが、オバマ大統領は、同首相、デンマークで起きたイスラム教預言者ムハンマド風刺画問題を理由に反対していたトルコのギュル大統領と3者会談を開き、トルコに反対を撤回させたという。 メドベージェフ露大統領との初会談で核軍縮交渉の即時開始で合意すると、5日のプラハ演説で「米国は核兵器を使用した唯一の核保有国として核廃絶に向けて行動する道義的責任がある」と宣言。温暖化対策でも指導力を発揮すると表明し聴衆を魅了した。