天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

愛染の月

2017年04月25日 | Weblog

国会では、国有地売却に絡めて徹底した個人攻撃、いじめが行なわれ、今も法務相がテロ措置法で標的にされているようです。報道もSTAP特番が放送倫理委から人権侵害と断定されてもそれを認めないという始末。何とも非道い世になってしまいました。復興相も報道側の倫理感の無さから悪者にされてしまいました。

こういう世を憂う人もなく、愛がなくなったと憂いているのは、みゆき嬢ぐらいでしょうか?
愛染の月を眺めてー

極楽も 地獄も先は 有明の 月の心に 懸かる雲なし

嬉しやと ふたたび醒めて ひとねむり 憂き世の夢は 暁の天

謙信、家康が眺めたのと同じ月です。

「この世の全ての生きとし生ける者には平等に仏性が生まれた時から宿っている」という思想です。 その内容を書き記したものが勝鬘経で、勝鬘経は数ある経典の中で、出家していない身分のお姫さまが主人公として登場する唯一のお経です。

イースター

2017年04月16日 | 春はあけぼの
 戦国武将の黒田官兵衛は、キリシタンだった。秀吉の「九州攻め」の総司令官として戦う間も、教会建設や布教に東奔西走。宣教師を支援して多数の大名、家臣に伝道した。「住民すべてがキリスト教徒の国」を建設する夢を抱いていたそうだ(フロイス「日本史」)。

▼大分・中津に居城を定めた1587年のイースター(復活祭)に大規模な洗礼式を行い、多くの武将を改宗させた。イエスの復活を祝う最大の祭日で、布教への情熱も高まったらしい。いまでも教会によっては、深夜から始まるミサに、ロウソクを手に信者が集まる。夜を徹して祈りを捧(ささ)げ、賛美歌を合唱して再生を祝う。

▼20日にかけて東京で開いた第5回「六本木アートナイト」も徹夜の催事だった。作品を展示した街角や美術館に数十万人が集い、踊り、パレードに参加した。この時節、各地で開かれる祭りは、大なり小なりよく似ている。それもそのはず。復活祭と同様、厳冬を抜け出て、やっと到来した春を喜ぶ気持ちが重なるからだ。

▼季節ごとの祝祭には、自然のリズムに合わせて、心や体の再生を促す力があるという。戦国武将も昔の為政者も機微に通じていた。だが、忙しい現代人は季節の変化を見過ごし不調を招きがち。ときには立ち止まり若葉の梢(こずえ)を眺めてはどうか。特別な力があると信じられている、祝福に満ちた陽光がきらきらと降ってくる。春秋2014/4/22付

大分県竹田市願成院愛染堂

2017年04月02日 | Weblog
大分県竹田市の願成院愛染堂で本院観音寺の本尊、十一面観音の192年ぶりのご開帳に遭遇。
不動明王、毘沙門天を脇侍とした三尊形式。



狩野探幽の観音菩薩来迎図も



実物は絹本淡彩。あんな美しい図は観たことがありません。
愛染堂の本尊、愛染明王もありがたく拝ませていただきました。

愛染堂自体も年2回、4月第1土日、11月第3土日にしか開けられないとのこと。外観は文化遺産オンラインなどで観ることができます。



周りには、延命地蔵三尊も。ねつかぬ?