天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

有機と無機

2009年08月21日 | Weblog
 化学では、炭素が含まれているモノが有機、いないモノが無機。

 炭素を含んでいるということは、酸素による燃焼でエネルギーを発生させることができるということ。生物はこのエネルギーを利用して活動するので「有機」という言葉は「生命があるもの」として使われたり、生体を介さずに有機物を無機物から化学的に合成できるようになってからは「自然」という意味で使われることも多いようだ。そのいい例が有機栽培で、化学的に合成された農薬や肥料、遺伝子組み換えは使用しないことをいう。堆肥も結局は微生物に分解されたりして、植物に吸収されるときには、無機物になるのだが・・・。

 土は、そのベースが鉱物。そこに、植物の種が落ち、土の水分で芽を出す。カリウムやカルシウムやマグネシウムなどの無機の栄養素が、鉱物から溶け出して植物に吸収される。窒素も空気中から固定されたりして、植物は育つ。育つということは、空気中の二酸化炭素と水から光合成で、炭水化物をつくるということ。無機のものから有機のものをつくることができるのが生命体ともいえる。やがて、植物は枯れて土に還る。土に還るということは、土壌中で有機物が微生物(これも有機物)によって分解されて、やがて無機に戻る。

若田光一

2009年08月02日 | Weblog
 「ハッチが開いて草の香りが入ってきた時、地球に優しく迎えられた気がした」と宇宙滞在を終え、地球に戻った若田光一さん。地球から長く離れたからこその言葉。

 95年に宇宙滞在したロシアのワレリー・ポリャコフ氏は、医師だけに、宇宙に抱かれていると、血流や心臓弁の開閉までを探りとれたという。自著によると、長期滞在を通じてより人間的になり、なぜか宇宙に関する夢をパタリと見なくなったとも。

 「宇宙から国境は見えない」は92年に飛んだ毛利衛さん。

 61年ガガーリンの「地球は青かった」以来、宇宙を知り、地球を知る。