天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

春よ、来い

2003年10月24日 | 春はあけぼの


淡き光立つ俄雨 いとし面影の沈丁花
溢るる涙の蕾から ひとつひとつ香り始める
それはそれは空を越えて やがてやがて迎えに来る
春よ遠き春よ 瞼閉じればそこに
愛をくれし君の なつかしき声がする

君に預けし我が心は 今でも返事を待っています
どれほど月日が流れても ずっとずっと待っています
それはそれは明日を越えて いつかいつかきっと届く
春よまだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき
夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く

夢よ浅き夢よ 私はここにいます
君を想いながら ひとり歩いています
流るる雨のごとく 流るる花のごとく

春よ遠き春よ 瞼閉じればそこに
愛をくれし君の なつかしき声がする

春よまだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき
夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く


松任谷由美(1994)