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天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

2015年05月23日 | 中島みゆき
時間よ止まれ この手に止まれ
一縷の雨は途切れて消える
誰もあなたになれないことを知ってしまう
それを永遠と呼ぶのだろう
想いは指を絡めるように この夜を次第に燃やしてゆく
さよならの終わりをすり抜けて 今でも体を抱く
蛍 この星を舞い上がれ 遠く近く照らして踊れ
その一瞬が永遠だと あなたは教えてくれた人

時間よ止まれ この手に止まれ
光りの影は薄れて落ちる
握りしめた二人の手のひらが汗ばむ 熱を上げてゆく
そばにいて そばにいて繰り返し 今でも悲しみを抱く
蛍 この闇を舞い上がれ 涙でかすむ夜空を踊れ
その一瞬がなにもかもだと あなたは教えてくれた人

ガラス越しでもかまわないと 私は無力さをさらしてく
愛なんてわずかなものを頼りにしたあの夏も
蛍 この星を舞い上がれ 遠く近く照らして踊れ
その一瞬が永遠だとあなたは教えてくれた人

蛍 鮮やかに心を焦がせ 強く弱く光って踊れ
すべての時は一瞬だと あなたは応えてくれた人
あなたは教えてくれた人


鬼束ちひろ


This Silence Is Mine

2013年12月18日 | 中島みゆき


私に見えるのは 遠い 遠い 過去の渕
私に見えるのは ひどく ひどく 凍えた眼
私に見えるのは そっと 覚醒た羊の夢
私に私に見えるのは 雑音の狭間 揺りかご
誰にもこの肌は届かない 緋の痕 揺りかご 雑音の狭間
THIS TATTOO THIS THIS PREVIEW THIS HEARTBEAT 沈黙の最中よ
WHERE IS MY GEAR? WHERE WHERE ARE MY STAIRS?
WHERE IS HEARTBEAT? THIS SILENCE IS MINE THIS THIS SILENCE

私が祈るとき それは熱を帯びる
私が叫ぶとき 声を奪う
それは それは 私が生きるとき それは 乱れ舞い 放つの如く
THIS TATTOO THIS THIS SCREW THIS HEARTBEAT 灯りと正義よ
WHERE IS MY GEAR? WHERE WHERE ARE MY CHOIR?
WHERE IS MY HEARTBEAT? THIS SILENCE THIS SILENCE
哀しみを捨てて 心を失って 想いを犯して それでいい
ああ 先にいければ 身体が囁く 囁く 囁く(your symphony is never-ending)
THIS TATTOO THIS THIS PREVIEW THIS HEARTBEAT 沈黙の最中よ
WHERE IS MY GEAR? WHERE WHERE ARE MY STAIRS?
WHERE IS HEARTBEAT? THIS SILENCE IS MINE THIS THIS SILENCE

THIS SILENCE IS MINE


鬼束ちひろ 

陽炎

2009年09月02日 | 中島みゆき



渡り鳥になって貴方の気持ちを抱いて飛ぶわ
「どこへ行くの?」かって見たことのない空を見せるわ
想いの終りを夢見て手紙は燃やしたけれど
叶う事のない願いだけが時間を伝って貴方をさらってしまいたい
春の息吹 夏の風 冷たい水面に言葉を浮かべて
涙がひとつさよならひとつ 貴方がいなければただそれが全てだと

傘のない路は冷たいままそっと音を刻んで
頼りない街を誰が愛してくれるのだろう
搖らめく心を無視して記憶は舞い散るけれど
叶う事のない願いだけを指でなぞって貴方をさらってしまいたい
秋の鈴鳴り 冬の吐息 徵かな祈りを両手ですくって
涙がひとつさよならひとつ 貴方がいなければただそれが全てだと

淡い灯火の中で私の瞳は熱さを増す貴方の事が見えるように
痛みを晒して貴方をさらってしまいたい
春の息吹 夏の風 冷たい水面に言葉を浮かべて
涙がひとつ貴方をさらってしまいたい
秋の鈴鳴り 冬の吐息 徵かな祈りを両手ですくって
涙がひとつさよならひとつ 貴方がいなければただそれが全てだと


帰り路をなくして

2009年07月22日 | 中島みゆき



光に一体何が望める そして闇にも
愚かで無垢なものを指先に宿して
自分を導けば辿り着く いつもそこはすべてを貫く鉄塔の上
手に入れたものは いつかの夢達
見降ろす街は 凍える想いを きつく寄せ合うけれど
帰り路をなくして 今日はどこに帰るのだろう
この月が何を翳すのかを 知る事さえ怖くて
血の涙は溢れる 緋の翼で舞い上がるのだろう
燃える世の底を這って ただ 鳴き叫ぶ 鳴き叫ぶ

力はその刃を振り上げる ゆらりと儚く
互いへと手探りで感じた熱は 優しい誰かのつむじ風
置き去った気持ちは いつかの迷い歌
ビルや日々の群れ 沈まぬようにと 暮れる胸を焦がしてゆく
帰り路をなくして 明日はどこに向かうのだろう
いつの時か握りしめてきた 手のひらも解かずに
血の涙は零れる 緋の狭間で立ち上がるのだろう
過ぎ去る背はもう見えない ただその先へ その先へ
帰り路をなくして そして今は ここに碧の淵 黄金の果て 夜の隣で震える
帰り路をなくして 今日はどこに帰るのだろう