古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

宮崎の旅2日目

2010-11-09 09:52:00 | 
第2日目は飫肥(おび)地方へ

途中モアイ像がどういうわけか宮崎にあるというので寄ることに。
パンフレットによれば、なんでもイースター島で倒れていたモアイ像を
日本の修復チームが復元し、そのお返しに、島の長老が世界で初めて、
唯一1回のコピーを許可したとのこと。7体が海に背を向けて立っている
のはどうしてかと思ったら、春分秋分の日に7体の真ん中のモアイ像の
背に当たった太陽光が「地球感謝の鐘」というモニュメントに届くよう
設計されているとか。7体にそれぞれ金運、健康運、仕事運・・など
を当てはめているところは日本的。ともあれ丘のてっぺんから眼下の
眺めは素晴らしかった。

次は飫肥城へ。途中にも小さい規模の鬼の洗濯岩が所々に見えた。
ここは戦国時代から伊東氏の居城で城下町が広がる。仙台ではもう
1ヶ月前に咲いていた金木犀が匂い、ここはようやく初秋という感じ。
観光館案内所で[食べあるき町あるきマップ]をもらった。このマップには
食べ物や雑貨などの引換券付きでそれも自由に選べるのが楽しかった。
綺麗に保存されている古い街並みを歩きながら、名物飫肥天(揚げかまぼこ)
も食べてみた。青魚肉のすり身にに豆腐、味噌入りということでさつま揚げ
より柔らかいものだった。牛蒡入りが美味しかった。
資料館や城址も見ごたえあり、町全体が観光のため頑張っているようだ。
最近ここで映画のロケがあったそうだ。【半次郎】という池波正太郎原作の
幕末もの。仙台に来たら観に行きたいものだ。

帰りに海岸沿いに立つ鵜戸神宮に寄った。奥の院は大きな岩の下にあり、奇岩
に波がうち砕ける。小石を投げて下の岩の輪の中に入ると願いがかなうとか。
何回か投げてコツをつかんだら見事に命中。でも願掛けるのを忘れた。


夕食は婿殿推奨のウナギ屋へ。注文を受けてからウナギを裂き、焼いてからたれに
付ける。新鮮なウナギは焼き目も香ばしく山椒をふりかけなくても十分美味しかった。
実によく歩き、食べた一日だった。
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宮崎の旅1日目

2010-11-08 23:35:01 | 

国内旅行では本州以外は行ったことのない私。いよいよその
記録を破れる時が到来。
娘夫婦が短期的に宮崎におり、自分達がいる間ご招待しますからと
言われ、そんならとホイホイと出かけてきた。
往復(伊丹乗換)の飛行機に宿も決まって、あとは娘のたてたスケジュール
通りに動けばいい。普段自分で綿密に計画することが多いのだが、
今回は何もせずお任せ。なんて楽なんだろ。

第1日目は朝6時に家を出て、少し前に下見に行った仙台空港に。
ここでまず金属探知機にひっかかってしまった。この時は原因が
わからないまま釈放されたが、帰りにまた引っかかった時に髪留め
の金属ということがわかった。無事離陸し、しばらくは窓からの景色に
釘付け。アナログカメラでどうにか撮った。


東北は山の紅葉が綺麗だったが関東に近づくにつれまだまだ緑が多い。
伊丹付近は住宅密集地のすぐ上を飛ぶので本当に申し訳ない感じ。
宮崎では娘夫婦のお迎えあり、すぐに車で青島方面へ。初めて娘の運転の車に
乗り、まだ初心者なのでちょっと恐い。飛行機でもかなり揺れたし、緊張が続く。
和食ランチあと青島海岸を歩く。我々の時代はよく新婚旅行の地として
有名だった。娘も新婚なのでなんとなく私がお邪魔なような気がしないこともない。
島の周りのいわゆる『鬼の洗濯岩』を楽しみにしていたが予想を上回る面白さ。
岩の浸食跡の形が様々で見あきない。まるでガウディ建築みたいな岩も。



青島にはビロウ樹がたくさんあっていかにも南国の神社だった。帰り道、亜熱帯植物園に
寄って珍しい木をたくさん見た。
第一日目の夕食は婿殿は所用のため娘と二人で宮崎名物地鶏の店へ。
炭火焼きやタタキなどを食べた。県知事ご推奨の地鶏は美味しかった。
ゆずコショウにあう炭火焼き。

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ピアニストの消息

2010-11-05 19:31:43 | クラシック音楽
ピアノの生徒の一人がシューベルトの作品90の即興曲1番を練習中。
これを聴くと、昔の舘野泉さんと、Ken Noda の演奏を思い出す。
舘野さんは近く仙台でのコンサート予定しておられるが、もう一人の
Nodaさんの 消息が気になった、

多分80年代後半だろうか、ラジオから流れてきた演奏に聴き耳をたてた
ことがあった。曲目はあまり演奏されないモーツアルト15番ソナタに
シューベルト即興曲1番にガーシュインのラプソディ・イン・ブルーに他は
あったかも知れないが忘れた。
演奏したのはアメリカに住む日系のケン・ノダという名前だった。当時
テープに入れたのでしばらくは繰り返し聴いて、また来日したら生演奏を
聴きたいと思っていた。

古楽に傾いてからピアニストの動向については全くわからなくなっている。
今も活躍しているかなと思い、ネット検索してみたら、少し分かった。

5歳からピアノを初め、バレンボイムにつき、世界の名だたる指揮者とも
共演(多分この頃期待される若きピアニストとして日本にやってきたのだろう)
ところがコンサートピアニストとしては退き、91年からメトロポリタンオペラの
芸術監督ジェームズ・レヴァインの助手をしているという。歌の伴奏は
多くしているようだし、指導もしている。現在50歳くらいだろうか・・。?
パールマンや歌の伴奏などはYoutube でも聴けたがちょっと物足りない。
あんなに素晴らしいピアニストが、、ちょっと残念な気もする。

もうその貴重な演奏テープは処分してしまってない。やはり捨てたらおしまい。
これから気を付けよう。今は聴かなくても聴きたいと思う日がくるしれない。
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人形の展覧会へ

2010-11-04 21:40:29 | 展覧会
非日常の怒濤の2日間が実りの多いうちに終り、まずは目出度いと、
今日は一日OFF気分。丁度天気も良くなり、午後から街へ。まず母に
頼まれた買い物などし、督促状!の来ていた固定資産税払い、
友人の母君が出品しておられる人形展を観に東北電力のグリーンプラザへ。
ここはいつもイベントがあり、場所がいいせいか人の出入りが多い所。

ギャラリーでは「紅い実の会」の創作人形展が開かれていた。
出品された人から作品は「桐」の木の塊を彫って形作るということを
きき、驚いた。作品に仕上がるまでの工程も相当に手間と時間が
かかっているようだ。作品は品のある楚々とした像が多く清々しい
気持ちにさせられた。人形は角度によって様々な表情をみせるので
写真はとりにくい。

友人とちょっとお茶をして帰宅。重い買い物に足に合わない靴で
すっかり疲れてしまった。ゆっくりしようとしたら合唱団の人から
欠席連絡で今夜の練習を思い出した。
どうも今週は大事なコンサートやレッスンがあり、曜日の観念が
無くなっていた。あわてて夕食抜きでバスに飛び乗り、一昨日のコンサート
会場だった教会へ。牧師さんもコンサートを聴いていらして、よい
コンサートでした、と言ってくださったのでよかったが、だんだん
疲れがひどくなり、今日は出席4人だったので早めに切り上げさせて
もらい、タクシーで帰宅。
週末は宮崎行きなので明日は無理をしないようにしなければ・・。
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昨日のコンサートとレッスン  

2010-11-03 17:22:15 | ルネッサンス・バロック音楽
昨日朝、危ぶまれた天気は好転し好天になりこれは幸先よいぞ、と
昼過ぎに友人と会場の教会へチェンバロ搬入手伝いへ。
重さはたいしたことはないのだが、大事な楽器だし、手肩腰を痛め
ないよう恐る恐る設置。ゲネプロを聴けるという役得にあずかり、
リコーダー、ガンバ、チェンバロの3楽器が彩なす豊かな響きを
楽しんだ。
受付設営をしていたら、雨になり、翌日が祝日ということもあり
道路がこんだらしく、遅れて来られる方も多かったのでプログラム一部は
受付でドア越しに聴いた。
19時から21時という時間帯が日常ならば、ニュースを見て、
面白いテレビ番組はないかとなんとなく過ごしてしまうのに、
何とも刺激的かつ感動的な2時間弱だった。あっという間に時が過ぎ、
アンコールのランベールの鄙びた調べに身をゆだね、つくづく
いいコンサートだったのではないかと思った。丁度いい位の
お客様も入ったし。
打ち上げはフレンチビストロで久しぶりに赤ワインを飲みながら
見た目も綺麗な美味しい料理を頂きながら、談笑し、これからも
今日のメンバーでコンサートのシリーズ化の道を探ってはどうか
という話にもなった。

そして今日は朝からレッスンのトップバッターなので、30分ほど
3人で事前練習をし、レッスンではシックハルトのトリオの3楽章
まで見て頂けた。いろいろな疑問が氷解し、納得して吹けるように
なったと思う。微妙な音程の差にもっと意識をもたなくては。
次回はできれば今日来られなかったガンバ入りでレッスンを受けたい。

只今レッスンを聴講しながらブログ書き。延々と7時間続き、あと
一コマになり、耳が悲鳴をあげてきた。猫達も今日はどうして居間に
入れないのか理解に苦しんでいる。

ちなみに今日のレッスン曲は次の通り
①シックハルト:トリオソナタ ホ短調
②コレッリ: シックハルト編曲コンチェルトグロッソ へ長調
③シックハルト:リコーダーの原理より
④テレマン:ソナタヘ長調
⑤テレマン:ファンタジー 鍵盤楽曲の編曲
⑥シックハルト:リコーダーの原理より、サンマルティーニ・トリオソナタト3番
⑦ボアモルティエ:デュオ作品17-1
⑧テレマンソナタ:ヘ長調
こうして並べたら今日のレッスン曲はシックハルトとテレマンに偏っていた。
受講したみなさんレッスン前と後の演奏の違いに目を見張らせられるものがあった。
私も頑張らなくては・・。
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ムファットの『パッサカリア』

2010-11-02 09:06:00 | ルネッサンス・バロック音楽
夜中から暴風雨になり、よく眠れなかったおかげで「バロックの森」
は全部聴けた。今週の大塚氏は他の3人の担当者の皆さんのメモをとりたく
なるようなお話とは少し違い、バロック音楽に親しんでない方にも楽しめる
やさしく分かりやすい選曲になっているようだ。穏やかな語り口も魅力。
今日は「パッサカリア」の一つの例として、ムファットの『パッサカリア』
が放送された。演奏者はアスぺレン。持っているCDだったのでちょっと残念。

この曲は90年代初めに、グレゴリオ音楽院のサマーコースをチェンバロで
受講た時、図書室で楽譜をコピーしてもよいということだったので、
何曲かコピーしたものの一つ。あとでよく演奏される曲ということを
知った。当時すぐ譜読みだけはしてみたが、以後何回か弾くことはあったが、
満足いくところまでは行ってなかった。
今日久しぶりに聴き、ちゃんと練習してレッスン曲にしたくなった。
オルガンでも弾くのか横長の楽譜だ。まずこの楽譜で練習し、後は
縮小コピーしてつなげないと延々続けて演奏することができない。
「パッサカリア」という曲種は最後まで一気に行きたくなるものだ。

「バロックの森」に「クラシック倶楽部」のたまに放映されるバロック曲
は日頃の私の音楽生活に影響大だ。あとは仙台でたまに開かれる
古楽コンサートも。今日は夜から仙台では今年最後?の古楽コンサート。
マレのガンバ曲以外は耳に馴染んでいるので今日の3人の奏者がどんな
演奏されるのか、とても楽しみだ。天気もいまのところよくなってきた・・・。
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レッスン準備

2010-11-01 18:30:10 | ルネッサンス・バロック音楽
明日のコンサートの準備に追われ、気がついたらリコーダーの練習を
しばらくしていなかった。
翌日はレッスンだ。昨日10日ぶりにリコーダーをとりだし、楽器に謝った。
いつもはリコーダーを吹くと一目散の猫達はストーブの前に陣取って
動かない。暖かい部屋はここ一つなので寒いのよりうるさいのを我慢
しなければ、というところ。

今日は午前中レッスン曲の練習。シックハルトのトリオの旋律部分だけで
合わせた。2本の旋律は3度の動きが実に多い。それが合えば本当に
美しいのだが、時々唸りをあげる。要注意場所をチェックしていく。
なれてくると相手の音も聴こえてきて、ちょっとした切り方の違いなどが
気になってくる。吹き方を固定し、いつも同じというのもつまらないから、
いろいろに吹いてみたら曲の印象が大分変る。
楽器は竹山兄弟仲良く。

今回、通低はガンバなしのチェンバロだけになる。一時間のレッスンで
5楽章は駆け足になりそうだが、やはり皆みていただきたいと思う。
トリオで受けるのは大分気が楽。

午後は勢いに乗ってソロ曲もさらい直していたらまた楽譜購買欲が
鎌首をもたげてきた。コピーだけで持っているものは買い直したくなったり、
ファキシミリをみたくなったり、と欲は限りない。
でも現代譜の通低のおかしな右手にお金を払うのは腹立たしいな、、と思う。

最近驚くべき話を聞いた。日本では超有名なモダンヴァイオリニストが
「四季」を演奏するにあたって、通低チェンバロ奏者に楽譜指定
(右手が書かれている楽譜を)したというのだ。チェンバロ奏者は
当然数字付きスコアを見ながら弾くものだから同一人でも同じく弾く
ことはあり得ない。
つまり、そのヴァイオりニストはチェンバロ奏者は数字付き低音を
弾きながら、その都度右手を付けるということを知らないようなのだ。
50年前ならいざ知らず、こういうプロ奏者がまだいるとは信じられ
ないような話。
コメント (2)
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