古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

行きも帰りも

2010-11-24 16:26:00 | その他
今回の上京は行きも帰りも休日にあたった。日曜の朝は電車も新幹線も
すいているのでいいのだが、今回は連休なのでいつもより混んでいた。
帰りの新幹線などは満席。行楽帰りの客の土産ものの袋が網棚にぎっしり。
お疲れか皆さん眠りこけているひとばかり。
東北新幹線のはやて&こまちは全席指定席なのだが、あまり浸透して
いないようで、自由席と思って乗る人が今でも結構いる。

行きに仙台駅の売店で佐藤愛子の「老い力」があり、BOOK OFFで買えば
いいのにと耳にささやく声を振りきって衝動買い。
読み始めたら時々吹き出しながら最後まで行ってしまった。
朝のまだ頭が少しは働く時にちょっともったいない時間の過ごし方を
してしまったかもしれないと思いつつ。

もうすぐ米寿という母と年の変わらないこの作家は夫の作った多額の借金を
筆一本で返したというからえらいものだ。エッセイしか読んだことは
ないのだけれど、性根がすわっていて説得力があるし、笑える。
病院の待ち時間に読むのにいいと母に先日プレゼントしたのが
「まだ 生きている」という本。我が老後シリーズの6.この後も
でるのだろうか、、。いくらでも話題が尽きずという感じなのだ。
母は面白かったといって、新しい「老い力」と交換することにした。

年をとるということはどうなることか、私の場合は親が健在なので
親が身をもって示してくれる。親が早く亡くなった人は親がいつまでも
若いはつらつとした姿が目に浮かぶのだろう。あまり長生きだと、
老い衰えた姿ばかりが思い出として残ってしまうのでがないかと思う。
私としても親に悪いような気がする。そういう時は昔の写真でも眺めて
親が一生懸命育ててくれた時のことを感謝する。
コメント
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