えしぇ蔵日記

えしぇ蔵日記のブログ版です。

その日は来たり

2009年03月06日 | Weblog
あぁついにその日が来たか・・・ここまでくればもうその日は見ないですむかと思ったこともあったが・・・やはり来たか・・・。
 
緒川たまき結婚。
 
今日で何かが一つ終わったな。だが高峰秀子と緒川たまきは永遠にワシの憧れであることに変わりはない。
 

 
「うつくしき人」
 
人として 見目うつくしく 生まれしも
神のあたうる つとめなりしか
 
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お湯割り

2009年03月05日 | Weblog
今夜は姫がお出かけ。おかずは用意してあるので一人で宴ときめこむ。
グラゴリアン・チャントをBGMに源氏物語を読みながら焼酎を飲むおっさんって端から見たらやっぱ変だろうな。まぁ子どもの頃から変な人と言われ慣れてるから自分が普通であるとはさらさら思ってもいないが。そもそも普通の人ほどつまらないものはない。個性あってこその人間だ。(でもそれって変な人の自己弁護の常套句だな。)
姫は帰って来た時、部屋の隅からかすかに聞こえるグレゴリアン・チャントを「風呂で誰か歌いよる」と思ったらしい。
「源氏物語」がだいぶ大詰めに来た。今は「宿木」。もう1ヶ月くらい雅な世界に浸っている。こうやって味わいつつゆっくり読むのもいいもんだ。
 
「お湯割り」
 
数杯の お湯割りわれを さそふらん
袖の香ぞする 雅な時代
 
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小説の練習

2009年03月04日 | Weblog
源氏物語風えしぇ蔵日記が一部でバカウケらしい。これはますますやめられぬ。
思えば今までいろんな書き方を試してきたもんだった。
永井荷風風徳冨蘆花風横光利一風川端康成風森鴎外風久保田万太郎風尾崎紅葉風徒然草風ドストエフスキー風日本昔話風・・・まぁようするにワシは日記で小説の練習をしているわけなんだな。まったくこれにまさる練習の場はない。
普段のワシの日記の書き方は、壇一雄と丹羽文雄をミックスしたような感じだと自分では思っている。これが一番気楽に書けるスタイルかなと。でも最近は源氏物語風で書くのが一番楽しかったりする・・・。
 
「春弥生」
 
春弥生 菜の花うぐいす ふきのとう
役者揃いて 待つ桜かな
 
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占い

2009年03月03日 | 当世源氏物語
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
秘密
 
また雅な火曜日となりました。わたくしがご奉公いたしておりますえしぇ姫の后より「このやうな書き方では読む気がしませぬ」とのお叱りを受けましたが、雅な書き方をいたしますと常よりアクセスが多いようで、あながち嫌がられてもないのではとおもひますので今日もこれで書かせていただきとうございます。
 
ウイルホーム」様にお伺いした時のことでございます。太田の后様が出勤されますとすぐにわたくしにこう仰せになりました。
「神宮様、先日見てはならないものを見られたのではありませぬか?」
わたくしいささか心あたりがございましたが、なにやら不穏なご様子でしたので、
「はて、なんのことでございましょう?とんと覚えがありませぬ」
とお答えいたしました。
「覚えがないと仰せられますか」
「いっこうに・・・」
そこで后様はおもむろにチョコレートをわたくしに下さいまして、
「これは口止め料でございます。よろしいですね?」
とおっしゃいました。
先日、太田社長の帝が「携帯が見当たらぬ、携帯はいづこに?」と騒いでおられたのでわたくしたちも一緒に捜したことがございました(携帯は弁当の袋の中より見出だされたそうでございます。なに故に弁当の袋?)。その折りにわたくしは后様の机の引き出しの中のかりん糖をはじめとした数多(あまた)のお菓子を見てしまいました。后様がご心配になっておられますのはそのことでございます。わたくしが見たことを后様に密告したのはわたくしの隣におられますS井の宮様でございます。人の口に戸はたてられぬと申しますが、なかなかに油断のできない世の中でございます。
 
禁断の 引き出し覗く つみびとの
口を封じる チョコレートかな
 
 
占い
 
住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井がわたくしに言いました。
「神宮様、先日わたくし占い師のもとに参りまして、結婚できるかどうかをみてもらいました」
「それはそれは。いかなる結果でありましょうや?」
「わたくし、七年後に結婚できるとのことでございました」
「あな、めでたや。七年後とはおいくつにおなりでありましょうや?」
「三十三でございます」
「相手はどのやうな人でありましょうや?」
「占い師が申しますに、刃物を使う人ということでございました。わたくし思わず『それは罪人ではありませぬか?』と言ってしまい大変恥ずかしい思いをいたしました」
「刃物を使う人とは、刀の研師かなにかでございましょうか?」
「いつの時代の話をされているのですか。料理人に決まっておりまする」
「ほぉ、それはまた良きお相手を」
「ただしそれにはわたくしが痩せることができたらという条件がついておりました」
「さてもしたたかな占い師であることよ」
このやうなことを話しつつ、F井は壁にかかった大きな白板の文字を書き換えるために棚の上に登りましたところ、
ポコッ!という音がいたしました。F井は「て、て、天板がへこみましてございます!」とあせっておりました。占い師が条件をつけたことももっともであると申さずにはおれませぬ。
社長の帝は出かけておいででございました。F井は帝が戻られると仕事が増えるので「社長の帝は帰って来なくてよおございます」とこぼしておりましたが、それを聞いた店長の后様に「それでは帝が毎日帰って来るわたくしはどうなるのです!」と言われ、またしても返す言葉のないF井でございました。
 
痩せるなら 先の憂いも 消え去らん
占い頼る 必要もなし
 
 
「雅な日記」
 
我が妻に 読む気がせぬと 言われしも
今日も書くかな 雅な日記
 
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水墨画

2009年03月02日 | Weblog
聞いた!今朝、今年初めてうぐいすの声を聞いた。いいもんだ。実にいいもんだ。春が来るっていいもんだ。
 
中国鍼灸院」さんでの会話。
 
ワシ: 「うつ場所によって鍼の種類は変わるんでしょ?」
呉先生 「本にはいろいろ書いてあるネ。最初はそれを勉強することが大事。でも実際には患者さんの状態を見て決めるヨ。地図見ながら車で出かけた時に実際に行ってみると新しい道ができてたりして地図と違うことあるでしょ?地図と現実が違う時は現実に従うネ。それと同じ。いい医者は現実に従う。悪い医者は本に従うヨ」
ワシ: 「なるほどね」
呉先生 「今日はえしぇ蔵にあげたいものがあるヨ」
ワシ: 「お、なんですか?」
呉先生 「水墨画勉強してるて言ったじゃない?」
ワシ: 「ええ」
呉先生 「それで馬を描いてみたヨ」
ワシ: 「は?これ先生が描いたんですか?」
呉先生 「まだ下手くそネ。上手になったらまたあげるヨ」
ワシ: 「いやいやいやいや、十分ですよ!めちゃめちゃすごいですよ!」
呉先生 「よかった」
ワシ: 「うわー、本当にすごいですよ。額に入れて家宝にします!」


 
すごすぎる・・・落款入りだし。「蔵先生笑納」と添え書きもある。あぁ感動・・・。(呉先生、ありがとうございました!)
 
今日も漢詩を頂いた。
 
「亡羊補牢」
 
呉 炳宇
 
双中無心不為患、 (双中心無くば患にならず)
亡羊補牢尚未遅。 (羊亡くして牢補うは尚遅からず)
火心空時火更旺、 (火心空の時は火更にさかんとなり)
人心為公路不迷。 (人心公の為なら路に迷わず)
 
中が二つあっても心なければ患にならない(中が二つだと串になり複数の喜びを意味するが心がつくと患になってしまう)
羊がいなくなっても柵を修理するのは遅くない(次に備えることになるから)
火の心を空にしておくと火は更に燃える(焚き火で薪を積む時に中心を空洞にすると火はよく燃える)
人の心は公の為にあるなら路に迷わず(自分のことばかり考えると迷うがみんなのために考えると迷わない)
 
訳:えしぇ蔵
 
コスモ不動産」さん、「アルファホーム」さん、「ユーキハウス」さん、「ランドリー・キッチン」さんとまわった。
途中、少し時間があったので源氏物語を読んでいたら熟睡していた。どうしてこう眠いんだろう? 
 
「馬」
 
いななきも 聞こえくるかな 墨の馬
 
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ベンジャミン・バトン

2009年03月01日 | Weblog
世事に疎いのでとかく世間に置いていかれがちだが、最近は秋元順子という歌手が流行っているらしい。M島さん宅でCDを聞かせてもらった。なんかしみじみ「歌がうまいなぁ・・・」と思った。夢はあきらめなければ叶うというのを実践した人だから声にも磨きがかかったのだろうか。見事なもんだ。
 
ブライダルミュージアム ビッビ」さん、「リバティ」さんとまわった。「リバティ」さんとは、「ホテルぱれっと」のガルシアしゃちょーが牽引役となって結成されたプロのスカッシュチームで、スカッシュというスポーツの認知度を高めるために活発にイベントなどを展開されている。スカッシュの話を聞いていると楽しそうなのでちょいとやってみたくなる。でもワシとか足首ひねりそう・・・。
 
夜は姫と映画「ベンジャミン・バトン」を見に行った。だんだん若返る男と老けていく女の人生を描いた不思議な話。心に残るいい映画だった。人生に対して積極的になれる映画だった。それにしても異なった二人の人間を合成して一人に見せるという”コンツアーシステム”という技術には驚いた。あるシーンでは顔はブラッドピットで身体は違う人なんだが全く違和感がない。映画の技術もここまできたかと思った。だがストーリー的に非科学的設定なので随所に矛盾が目に付くが、この映画はそこを突っ込んでいけば感動が薄れるのであまり考えないほうがいいな。
 
「時」
 
憂きことも 楽しきことも 過去となし
時は黙して 過ぎゆきにけり
 
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