追憶のニューヨーク
「メトロポリタン美術館」
あまりの広大さに、こりゃ十分楽しむには数ヶ月は必要だなと感じた。数時間で見るなんて、壮大な映画の予告編だけを観るようなものだ。逆にそそられた興味をどう満たしてくれるのかと、欲求不満になってしまう。完全に楽しむにはしばらく住むしかない。
「イントレピッド」
空母「イントレピッド」は太平洋戦争の末期に登場したので、カミカゼアタックを経験している。それも2機。その際に無くなった乗組員のメモリアルが格納庫のデッキにあった。それを見る日本人のワシ。なんとも説明しようのない複雑な気分だった。
「摩天楼」
かつて世界で最も高いビルだった「エンパイアステートビル」だが、今では周囲の他のビルもかなり高いのでその高さを思っていたほど驚異的には感じなかった。時代の重みを感じる古さの方が印象に残った。
摩天楼の中で最も美しく感じたのは「クライスラービル」だった。面白いのはそれぞれの時代の建築様式を見ることができること。「トランプタワー」にはやはりバブル時代の雰囲気があった。
「地下鉄」
とにかく小便くさい。それになにせ地下鉄としての歴史が古いから老朽化がひどい。もう今から近代化するのは難しいのか?
改札のプリペイドカードを読ませるシステムがお粗末で、一回でスッと読まない。ワシが慣れないからかと思ったが、うまく通せない人は多かった。
時刻表も路線図もない。Tちゃんによれば変更が頻繁だからとのこと。各駅として乗ったものが急にエクスプレスになったりする。ニューヨーカーもしばしば悩まされるらしい。
オペラの帰りに乗ろうとした時、改札を入ったところに「この駅は今日はもう電車が止まらない」と書いてある。そんなら改札入る前に掲示せんかい!そこで1回分損した。そういう時の払い戻しの窓口はなく、Tちゃんによれば鉄道会社に書面で申請する必要があるらしい。アホかと。
「不動産屋」
職業柄、不動産屋が気になる。やはり日本と同じように物件の広告を店頭に並べていた。セントラルパークを見下ろせる高級マンションのお値段、約4億6千万円!桁が違う。
「自由の女神」
船から見ると、あぁこの光景を大西洋を渡って来た移民の人たちは夢を抱いて眺めたんだろうなと感慨深いものがあった。
「食事」
今までのアメリカ旅行で食事がおいしかった記憶がないので、今回も期待していなかったが、ニューヨークは姫&Tちゃんセレクトのおかげか、おいしいお店ばかりだった。しかし物価が違うのでどこも高いというのは避けられない。
「オペラ」
開演前にふわふわのじゅうたんが敷かれたフロアでドレスアップして優雅にシャンパンを飲んでる観客たち。やはりセレブな趣味なんだなと実感。完全に自分が浮いてるのを感じた。
「ブロードウェイ」
舞台俳優の憧れの地はいろんな劇場があって賑やかだった。スタイルよくてきれいな女性をよく見かけたが、どうも役者を目指す人たちがこの周辺で働きながらチャンスを待っているらしい。夢のある街だ。
「セントラルパーク」
あまりの広大さに驚いた。一周10kmだそうな。大濠公園とはわけが違う。ランナーと犬の散歩の人が多かった。本当にジョギングには最高の場所だ。
「ダコタハウス」
ジョン・レノンに限らず、ローレン バコール、レナード バーンスタイン、ジュディ ガーランド、ジョー ネイマスなどなど、有名人が多く住んでいたらしい。面白いのはいくらお金を持ってる人でも、今住んでいる人たちの了承がないと入居できないということ。かつてアントニオ バンデラス、ビリー ジョエル、ジーン シモンズなどは断られたらしい。
「ユナイテッド」
帰りのフライトは13時間半。この長時間をどう過ごそうかと思ったが、疲れてるから眠れるだろうし、本もたくさん読みたいし、それに映画を3本も観ればなんとかなるだろうと思っていた。ところがなんと!ワシのシートだけモニターが壊れていた。映画を選ぶところまではいくが、再生されない。CAを呼んで見てもらったがお手上げということで、エクストラシートに移動した。その席は両側が巨漢のおっさんで、まさに肩身の狭い思いで映画を観た。それにしてもたくさんあるシートの中でワシのだけ壊れているというこの不運は何なんだろう?
わずか5日間だがいろんな経験をさせて貰った。ニューヨーク、面白い街だ。
「ニューヨーク」
短期なら 住むのも可なり ニューヨーク
蔵
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