学校で教わるような日本の文豪の作品はほとんど若いうちに読んでしまった。夏目漱石などは論文等を除いてほとんど大学時代に読んでしまった。だから今となっては作品名を見てもどんな内容だったか忘れてしまったものが多い。それで、ちょうど読む本がなくなったので、夏目漱石を読み返してみることにした。
とりあえず、「行人」を選んだ。内容は全く覚えてない。裏表紙にあるあらすじを読んでも思い出さない。だから知らない作品を読むようで期待感がわいた。今わくわくしながら読んでる。
思えばワシは夏目漱石を読むのが早すぎたかもしれない。人間の内面を深く探ろうとする作品を、人生の苦労もなにも経ていない若造が読んでどれほど感動するものだろうか?若いなりに何かを感じるだろうが、所詮薄いものにすぎないだろうと思う。
あんなことがあった、こんなことがあった、生きていくのに疲れ果てた、と感じるようになった40代後半に読むと、一文一文が刺激をともなって脳に入ってくる。そしてしみじみ思う。ワシは今まで夏目漱石の何を知っていたのか?と。
たくさん読めば、その作家を知ることができるとは限らない。数冊読んだだけでその作家の意図の奥深くまで読みとる人もいる。ワシは全然読めてなかったんだなとつくづく思った。
そんなこんなで、最近は夏目漱石ワールドに浸っているから、前回は夏目漱石風の日記を書いてみた。雰囲気は出てたかな?
「日本文学」
数読んで 何も悟れぬ ものならば
老いて読むべし 日本文学
蔵
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