サランヘヨ 登山

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H02 堺和包丁の作り方

2010年06月01日 | ものづくり

堺和包丁の作り方

 
堺の標準的な和包丁の作り方です。
素材
 地金・・・-炭素量0.1%以下の極軟鋼
 刃金・・・-炭素量0.8%以上の炭素鋼(白紙、青紙)
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鍛造工程
1) 刃金切り   包丁の形、寸法に応じた大きさに鋼を切り取る
2) 仮り付け   地金の上に刃金をのせ、約1000℃に加熱、鎚打ちを加え鍛接する
3) 半 形    鍛接したものを再加熱し鎚打ちにて大体の形を作り切り落とす
4) 中子取り   柄の中に入る部分を作る
5) 先延ばし   全体を所定の形態に打ち延ばす
          (焼き鈍し、又は焼き均しをして常温迄冷却する)
6) 荒打ち    表面の酸化膜を除去したものをハンマーで叩き刃金面を平滑にする
7) 裏梳き    刃金面を研削する
8) 均し打ち   平滑な鎚で叩き、裏の曲面を作り又、捩れ等を調整する
9) 切断整形   ゲージに合わせ、切断し周囲を整形する
10) 仕上げ     周囲をグラインダー、ヤスリ等で削り仕上げる。所定の刻印を打つ
11) 熱処理     800℃位に加熱した上、水で急冷し焼入れをする。
          用途に応じた温度で焼き戻しをする(歪み直しをして鍛造工程終了)
刃付け工程
1) 荒研ぎ    回転水砥石で刃の部分を薄くする
2) 本研ぎ    回転水砥石で全体を研磨する
          (各工程の間に歪み直しをし、絶えず真っすぐにする)
3) 仕上げ研ぎ  バフで全体を磨き化粧を施した後、仕上げ砥石で刃をつける
          (仕上げには.ぼかし.改良.かすみ.等の種類がある)
4) 柄付け    銘切りをして完成(主に問屋がする)
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以上が堺打刃物の製造工程の概略です。




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