1.糖尿病予防
梅の中には、血糖値の上昇、肥満等に関連づけられる酵素(α-グルコシダーゼ)の
働きを効果的に阻害する成分が含まれていることを見いだしました。
2.胃がん予防
梅の中には、胃に障害を及ぼすヘリコバクターピロリ菌の運動能力を阻害または抑制
する効果のある物質が含まれていることを見いだしました。
3.動脈硬化の抑制
梅干しはアンギオテンシンⅡという血管収縮性作用のあるホルモンの働きを調整し
血圧の上昇を抑え動脈硬化の発生を抑制する作用があります。
また、血液中のコレステロールなどの脂質が増えると高脂血症になり、血管内で血栓
ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞を起こしますが、梅干しを食べることにより血液
の流れがなめらかになり、発症を予防します。
4.食中毒予防
梅干しを食べると食あたりになりにくいという昔からの言い伝えがありますが、梅干し
が食中毒菌である「黄色ブドウ球菌(MRSA)」や「病原性大腸菌(O-157)」といった
食中毒菌の増殖を抑制する作用(制菌作用)があり、食中毒を予防する働きがある
ことが明らかになりました。
5.血液浄化作用
ドロドロ血液の正体は血液中の脂質です。これが血液中に多くなると高脂血症になり、
ドロドロ血液になると言われています。
梅干し含まれるクエン酸は、ドロドロ血液の原因である酸性を中和させ、
血液をサラサラにします。
6.抗酸化作用
活性酸素は癌や生活習慣病を引き起こす原因といわれていますが、梅干しに含まれる
フラボノイドには酸化反応を抑制する作用があり、細胞や組織が酸化するのを防ぎます。
7.疲労回復効果
梅干に含まれる「クエン酸」には、疲れの原因となる乳酸を抑える働きがあります。
「梅干を食べると身体の調子が良い」という声をよく聞きますが、これは「疲労を
感じる物質を体内で作らない」ということなのです。
8.食欲増進効果
梅干しを見たり、思い出したりするだけで、口の中に唾液が広がったという人は多い
と思います。 梅の酸味が体内の消化器官を刺激し唾液など消化酵素の分泌を促し
食欲を増進させるとともに消化を助けます。
また、梅干しに誘発されて出る唾液の質はサラサラで、口の中に残った食べかすや
細菌を洗い流しやすく、虫歯予防にもなります。
9.カルシウムの吸収促進
骨の材料であるカルシウムは水に溶けにくく吸収率の低い栄養素ですが、クエン酸
と一緒に摂取すると水溶性に変化し腸管からの吸収率がアップし、骨の老化を予防します。
10.ダイエット効果
クエン酸が豊富な梅干は、エネルギーを無駄なく変換でき、余分な脂肪を作りません。
また、食事をすることによる血糖値の上昇なども妨げますので、ゆっくりと梅干を食べ
ながら摂る食事は、ダイエットにも効果があるのです。
11.高血圧化の抑制
梅には塩分があります。高血圧を心配される方はどうしても塩分を敬遠がちですが、
梅に含まれる塩分と血圧の関係について調べたところ、梅干は高血圧化を抑える働きが
あることが明らかになりました。
12.鎮痛作用
「こめかみに梅干しを貼ると頭痛が治る」という言い伝えがありますが、医学的に頭痛に
梅干しは効きます。梅干しの香り成分ベンズアルデヒドには、痛みを鎮静・軽減する
効果があります。わざわざこめかみに貼らなくても、香りを嗅ぐだけで同じ効果は得られます。
13.口臭予防にも
梅干しを食べた時の唾液の分泌と、梅干しに多く含まれるクエン酸。
この二つが口の中にいている雑菌(臭いの元凶)を一掃してくれます。
また、クエン酸には口臭予防のみではなく、体臭予防にも効果があるんです。